(既に春の時期にトレーナーとテンポイントが出会ってる世界線とします)
その夜、テンポイントは空を見上げていた。
テン「……………………。」
「こんばんは、テン。」
テン「……トレーナー様。」
一度こちらを見たテンポイントだったが…すぐに空に目線を移した。
テン「……今日は、星が良く見えます。」
「あぁ、そうだな。」
テン「…………あっ…。」
何か見つけたのか、テンポイントが声を漏らした。
「?」
祈るように手を握り目を瞑るテンポイント。
ふっと目を開けて…こちらを向きにこやかに笑いかけた。
テン「……今日は、とてもいい日になりました。」
「それは良かった。」
テン「トレーナー様と…流れ星を一緒に見れた…そんなかけがえのない…大切な時間となりました。」
「これからもそんな日を増やしていこうよ。」
テン「……トレーナー様。」
「何処にいても、必ず見つけてみせるよ。」
テン「……はい、トレーナー様の誓い…確かに受け取りました。」
少し頬を赤くしたテンポイントの肩を寄せると……
驚きもせず、拒みもせず…テンポイントは受け入れた。
テン「……トレーナー様は、お優しいんですね。」
「そうか?」
テン「目を見れば分かります…どこまでも真っ直ぐで…澄んでいて…
ふふっ、油断していると…引き込まれてしまいますね…。」
「テンの目も綺麗だよ。」
テン「……その、私の目は…そんな…あまり、見ないでくだ…さい。」
「いいや、見るよ。」
テン「……前言撤回です、トレーナー様は…人の事を困らせるのがお得意…です。」
「その割に手を握ってるクセに」
テン「…し、知りません。」
これ以上意地悪するのも可哀想なので、距離を置くことに。
テン「……こんなに胸がザワつくのは…初めてです。」
「ごめんごめん。」
テン「……ですが、それと同時に…心が温かくなります…。
…トレーナー様…だから、でしょうか…?」
「それは…そうなのかな?」
テン「えぇ、胸を張っても差し支えない…かと。」
「うぅーん…あんまり自分じゃ分からないもんだからなぁ…。」
テン「トレーナー様はトレーナー様らしく…居て下さいませ。」
「うん、ありがとうね、テン。」
テン「……あの。」
「ん?」
テン「……申し訳ございません、少し…冷えてしまって…先程のように…していただけませんか…?」
「いいのか?」
テン「……お願いいたします。」
「わかった。」
肩を寄せようとしたら…テンポイントが胸に飛び込んできた。
「……テン?」
テン「……すいません、やっぱり顔…見せれません…。」
「……わかった、じゃあこのままで居ようか。」
テン「…ありがとうございます。」
「……こちらこそ、ありがとうな…テン。
キミに出会えて本当に良かった。」
テン「……あ、の……っ…トレーナー…様…耳元で囁くのは……あまり…。」
「あっ……ごめん。」
テン「し……失礼します。」
ペコッと頭を下げてその場を立ち去るテンポイント。
一瞬見えたその顔は、真っ赤だった。
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