瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

81 / 183
大切な日なので、書かせて頂きました。
(既に春の時期にトレーナーとテンポイントが出会ってる世界線とします)


特別回~テンポイント誕生日~

その夜、テンポイントは空を見上げていた。

 

テン「……………………。」

「こんばんは、テン。」

テン「……トレーナー様。」

一度こちらを見たテンポイントだったが…すぐに空に目線を移した。

 

テン「……今日は、星が良く見えます。」

「あぁ、そうだな。」

テン「…………あっ…。」

何か見つけたのか、テンポイントが声を漏らした。

 

「?」

祈るように手を握り目を瞑るテンポイント。

ふっと目を開けて…こちらを向きにこやかに笑いかけた。

 

テン「……今日は、とてもいい日になりました。」

「それは良かった。」

テン「トレーナー様と…流れ星を一緒に見れた…そんなかけがえのない…大切な時間となりました。」

「これからもそんな日を増やしていこうよ。」

 

テン「……トレーナー様。」

「何処にいても、必ず見つけてみせるよ。」

テン「……はい、トレーナー様の誓い…確かに受け取りました。」

少し頬を赤くしたテンポイントの肩を寄せると……

驚きもせず、拒みもせず…テンポイントは受け入れた。

 

テン「……トレーナー様は、お優しいんですね。」

「そうか?」

テン「目を見れば分かります…どこまでも真っ直ぐで…澄んでいて…

ふふっ、油断していると…引き込まれてしまいますね…。」

「テンの目も綺麗だよ。」

 

テン「……その、私の目は…そんな…あまり、見ないでくだ…さい。」

「いいや、見るよ。」

テン「……前言撤回です、トレーナー様は…人の事を困らせるのがお得意…です。」

「その割に手を握ってるクセに」

テン「…し、知りません。」

 

これ以上意地悪するのも可哀想なので、距離を置くことに。

テン「……こんなに胸がザワつくのは…初めてです。」

「ごめんごめん。」

テン「……ですが、それと同時に…心が温かくなります…。

…トレーナー様…だから、でしょうか…?」

「それは…そうなのかな?」

 

テン「えぇ、胸を張っても差し支えない…かと。」

「うぅーん…あんまり自分じゃ分からないもんだからなぁ…。」

テン「トレーナー様はトレーナー様らしく…居て下さいませ。」

「うん、ありがとうね、テン。」

 

テン「……あの。」

「ん?」

テン「……申し訳ございません、少し…冷えてしまって…先程のように…していただけませんか…?」

「いいのか?」

テン「……お願いいたします。」

「わかった。」

 

肩を寄せようとしたら…テンポイントが胸に飛び込んできた。

「……テン?」

テン「……すいません、やっぱり顔…見せれません…。」

「……わかった、じゃあこのままで居ようか。」

テン「…ありがとうございます。」

「……こちらこそ、ありがとうな…テン。

キミに出会えて本当に良かった。」

テン「……あ、の……っ…トレーナー…様…耳元で囁くのは……あまり…。」

「あっ……ごめん。」

 

テン「し……失礼します。」

ペコッと頭を下げてその場を立ち去るテンポイント。

一瞬見えたその顔は、真っ赤だった。




評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。