【とある日】
エース「誕生日プレゼント~?
毎年気を利かせなくて良いのによ~…。」
自室で誰かと電話をしているエース。
その眼前には、大きな箱が置かれていた。
エース「それに、今年はよ…トレーナーが祝ってくれるって言ったからよ
…えっ、去年までそんな事無かったんじゃ…って…まぁ、そうだけどよ。」
トレーナーが変わって、アタシの周り…景色…そして、アタシ自身変われた気がしていたのは確かだった。
エース「…声が嬉しそう?…ち、違っ…そんな事ねぇよ!」
…まぁ、事実…トレーナーから誕生日なら盛大に祝うよと言われた時は…
少し…恥ずかしくて嬉しい変な気持ちになったのは…秘密にしておこう。
エース「トレーナーによろしく伝えておいてくれって?
…分かったよ、そろそろ約束の時間だから、切るな?」
そう言って通話を終了するエース。
消灯した携帯の画面に映る自分の顔を見て、エースが頬を叩いた。
エース「…くそっ…意識しちまって…らしくねぇ…///」
さっきまでの会話が頭の中で何度も繰り返し再生される。
''楽しそうだ''とか''トレーナーの事すごく信頼してる''とか。
エース「…そんなんじゃねぇ…そんなんじゃ…///」
一度、冷静になろうと目を瞑り頭に浮かぶ雑念を拭き払おうとするエース。
しかし…逆効果だったようで…。
【────その夢を支えて叶えたい、キミと一緒に】
エース「…!!////」
思い返すは…トレーナーから言われた一言。
この一言があったから…あの時の眼差しがあったから…自分は今のチームに…今のトレーナーの元に居ると改めて思うと…顔から湯気が出そうだった。
エース「……くっ……そぉ~~…っ!!///」
悶々とするエース…だが、ここである1つの考えが浮かぶ。
エース「…って、何でアタシがこんなやきもきしなきゃいけないんだ…?
…そ、そうだよ!アタシの心を惑わすトレーナーがいけないんだ!そうだそうだ!///」
…と、自分の中で自己完結させ…部屋を後にするエース。
エース「会ってもいつも通りに!何なら文句の1つでも言ってやる!」
…謎の意気込みと共にトレーナーの元に向かうのであった。
──────────────────
「あ、来た来た…待ってたよ、エース」
エース「…おう。」
腕を組み、真剣にこちらを見るエース。
その様子を見て…こちらも返答に困ってしまった。
「…何か怒ってる?」
エース「…なっ…い、いつも通りだ!」
エースにしては珍しくがなり立てるように怒っていた。
「…な、ならいいけど…。」
エース「…そ、それでよ…どこに連れて行ってくれるんだよ…?」
「あは、気になる?」
エース「…す、少し…な!」
「遠出しようとも思ってたんだけど…エース、電車の乗り換えとか苦手だろ?
だから近場で満足できるスポット何個か選んだんだけど…。」
エース「…あっ…(トレーナー…覚えていてくれたのか…)」
「あ、で、でも!ここ行きたいとかあれば遠慮なく言ってくれて良いからな!」
エース「……ぷっ…はははっ!!」
突然笑い始めたエースを見て、さらに慌てるトレーナー。
「ええっ!?…ど、どうしたの…!」
エース「わ、悪ぃ悪ぃ…何だか必死な姿がおかしくってよ…。」
笑いすぎたのか、涙を拭うエース。
エース「(…まっ、アタシもなんだかんだ言って…トレーナーの隣に居るのが安心するって事だよな…)…ありがとよ、トレーナー。」
「え?」
エース「何でもねぇ、ほら、行こうぜ?」
「ちょっ、引っ張らないで~!」
エース「ははっ、エースについてきな!」
軽い足取りでトレセン学園に背を向け走り始める2人だった…。
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