シュヴァルグランの菊花賞を目前に控えたある日……。
「ごっほごっほっ!!!」
見事にダウンするトレーナーの姿があった。
(……あー…完全に風邪だな…これ…。)
心当たりは…めちゃくちゃある。
睡眠不足やら肌寒い中寝落ちしたりだのetc……。
(…アルダンに連絡をしておこう…)
とりあえず頼りになるアルダンにメッセージを打ち込み、送信。
(───大丈夫かな…アイツら…)
ぼんやりとする意識の中…目に浮かぶのはチームのみんなの顔だった。
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【トレーナー室】
エース「そうか、トレーナーは熱でダウンか…。」
シュヴァル「………………。」
アルダン「大丈夫ですよ、シュヴァルさん。
菊花賞までに治して元通りになって来ますから。」
シュヴァル「は、はい……。」
エース「……で。」
テン「…………あ。」
抜き足差し足でトレーナー室を出ようとするテンポイントを見ずに
制止するカツラギエース。
エース「どーせ、見舞いに行くんだろ。」
テン「……え、あの…なぜバレてるのでしょうか…。」
エース「いや、何でバレないと思ってんだよ!?」
テン「心配ですから。」
エース「いや、そうだけどよ……。」
シュヴァル「……そうですけど…。」
アルダン「───行きましょう。」
エース「……アルダン?」
アルダン「行きましょう、今すぐ、さぁ!」
シュヴァル「な、何だかスイッチ入っちゃいましたよ……!?」
エース「もうテンとアルダン居ねぇし!いくぞ、シュヴァル!!」
シュヴァル「は、はいぃ……っ!!」
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【トレーナー寮】
エース「着いたけどよ……。」
ノックしようとしたエースだった、しかし…アルダンにその手を防がれてしまった。
アルダン「いえ、ノックしてもトレーナーさんの体を考えると得策ではありません…ここは─────」
シュヴァル「……こ、ここは…?」
アルダン「強行突破です…!!」
懐から鍵を取り出すアルダン。
エース「待て、何で鍵を─────」
開けた瞬間、テンポイントがコンセントレーションを発動した。
テン「トレーナー様……っ!」
アルダン「トレーナーさん……!」
「ごほっ……えっ……ア、アルと……テン……っ?」
突然押しかけたチーム・ジュピターのメンバーにトレーナーは目が点になりながらも起き上がった。
アルダン「あぁ、無理はなさらないで下さい……。」
テン「……食欲はありますか…?」
「う、移るって……ごほっ、ごほっ……。」
と、言いつつも…トレーナーの元気は全く無いようだった。
エース「ったく…聞き分け効かない2人だな……
アルダンとテンはトレーナーの面倒だけ見とけよ…アタシとシュヴァルは飯を作ってるからよ。」
「わ、悪いって……ごほっ。」
テン「無理をなさらないでください、トレーナー様…お着替え致しますか…?」
「汗まみれだからしたいけど…悪いって……そんな、担当ウマ娘にお願いするなんて……。」
テン「ダメです。」
アルダン「いいえ、トレーナーさんはじっとしてて下さい。」
その言葉と共に、テンポイントが服に手をかけた。
「テン……っ!」
テン「……熱い……。」
抵抗も虚しく…胸部に涼しい感覚が襲ってきた。
「……っ……。」
テン「……逞しいですね…///
アルダン「えぇ、昔もよりも……とても…///」
シュヴァル「え、ぇぇえ、エースさん……!!///」
エース「分かってはいたが…お前ら……。」
テン「……な、なんですか……///(ペちペち)」
アルダン「今良いところですから……///(ぺちぺち)」
エース「……はぁーーーーーー……」
シュヴァル「……ど、どうどう……。」
お粥を持ちながら、呆れるエースであった……。
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