瑠璃色のキミ達と   作:A×K(アツシくん)

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第93レース~秋の欅に~

シービーのファンA「遂にミスターシービーの復帰後初のGI!

あーっ、ホントに楽しみ!」

シービーのファンB「皇帝がなんだーっ!

自由の風には勝てないって所を見せてやれー」

 

エースのファンA「…すごいね、シービーのファン…多いとは思ってたけど…」

エースのファンB「弱気になるな!俺達も声張って応援するぞ!

頑張れー!!エースっ!!!!」

 

 

【控え室】

 

 

エース「すぅ~………はぁ~……………

いつもより念入りに深呼吸をするエース。

言わないだけで、思ってる事は分かる。

変に言葉をかけるよりも、敢えてここは黙って見守っている。

 

エース「…先に言っとくぜ、トレーナー。」

「…あぁ。」

 

エース「もし、このレースが終わって…

アタシが''エース''として…まだ世界に認められなくても…。」

エース「…アタシは、戦う。

認められるまで、戦い続ける

 

グッとこちらを見据えるエースの目に迷いや不安は無かった。

ただ、自分の目指す果てを見ている覚悟の目だった。

 

エース「もう、へこたれたり、腐ったりしない!!

例え、目の前が真っ暗になって、膝をついて苦しくても…

すぐに立ち上がってやるさ!」

「…あぁ、エースの生き様…流石だな。」

 

この前向きさ、何事にも屈しない強靭な精神力には本当に頭が下がる。

エース「へへっ、トレーナーが鍛えてくれた生き様だからよっ。」

「…俺が?」

 

エース「あぁ、一緒に過ごした時間がアタシをそう確信させた。

トレーナーが居てくれたから…今のアタシがある。」

「…エース。」

エース「じゃあ、行ってくる!!」

 

しっかりと突き出された拳を合わせ…。

エースはいつものように大きい背中を見せつけてコースへと向かった。

 

 

 

──────────────────

 

 

【パドック】

 

「お待たせ、みんな」

アルダン「エースさん、大丈夫でしたか?」

「あぁ、むしろいつも通りって感じで安心したよ。」

シュヴァル「…凄いですね…熱気が…。」

テン「流石、秋シニア三冠の1つ目…と言った所でしょうか。」

 

すると、歓声と共に出走ウマ娘達が出てきた。

観客達【ワァァァァァァーーーッ!!

 

その時、観客達が違和感に気づいた。

観客A「お、おぉ…っ…何か、今日のエース…気合いが違うな…?」

観客B「なんて言うか…怖いっていうか…。」

 

シュヴァル「だ、大丈夫でしょうか…。」

「あれがアイツの覚悟だ…よく見ておけ、みんな。」

 

 

 

【2階スタンド】

ルドルフ「竜攘虎搏(りゅうじょうこはく)の様相か

──見極めさせてもらおう。」

その2人を見るルドルフの目は険しいものだった。

 

ルドルフ「果たして、どちらが──

あるいは、その両方が我が道の前に立ち塞がる強敵になるのかを。」

 

 

シービー「…さ、始めよっか。」

エース「……………。」

シービー「どうしたの、顔…怖いよ?♪」

エース「…一つだけ、言っておく。

今日は…アタシが…。」

 

エース「─────勝つッ!!!

シービー「…いいね、その気合いに満ちた表情…嫌いじゃないよ。」

そう言うと、飄々とシービーは去っていった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

【レース道中】

 

 

エース(いつも…シービーが言っていた。

''この時間が永遠に続けばいいのに''って…でも、アタシは違った

トレーナーと…チームみんなと…アタシは未来に…レースに走っていたい…!)

 

 

エース「──ハァアアアアアアッ!!

シービー「ヤアァアアアアッ!!

 

実況「後方から突っ込んでくる、ミスターシービー!!!

シービーだ!シービーが来たっ!!」

 

実況「今、ゴーーールインッ!!!」

観客達【ワァァァァァァーーーッ!!】

 

エース「…へへっ、5着か…でも。

納得出来たぜ…ようやくよ。

アンタの前を走れる可能性があるってよ…!」

シービー「…ははっ─────

強くなったね…エース…ホントにびっくりしちゃったよ」

 

エース「…でも、今日で終わり…なんて訳無いよな?」

シービー「…うん、もちろん…出てよね、''ジャパンカップ''。

もう一度…アタシと勝負してよ。」

エース「…あぁ、もちろんだ!!」

 

観客A「な、何か…凄いな…ミスターシービーとカツラギエース…。

いつの間にこんな互角に張り合えるようになったんだ…?

す、凄い…凄いレースだった…!!」

観客B「何か…これぞ''ライバル''って感じだな…!」

 

ルドルフ「…やはりそうか…君たち2人を倒さなければ

この道に意味が無い…そういう事だな。」

ルドルフ「…ならば、ただ制圧前進させてもらおう。

最も険しい舞台で…堂々と迎え撃つ…。」

 

 

 

 

【控え室】

 

エース「ごめん、トレーナー!」

「ナイスラン!5着でも立派だよ!」

 

エース「ありがとよ、確かに…今までよりも強くなってるって確かに手応えがした!」

アルダン「ジャパンカップ…楽しみですね。」

エース「あぁ…次こそ…アタシがエースだって高らかに宣言してやる!」

 

シュヴァル「が、頑張ってください…!」

テン「より1層…トレーニングに励みましょう。」

エース「あぁ…頼むぜ、みんな!」




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