ブルアカの世界にTS転生したので日記を書く 作:TS百合好きの名無し
今回は日記成分補充回(そもそもタイトルが日記物だからね)
感想・誤字報告にはいつも感謝しています。ありがとう。
◯月☓日 晴れ
今日はマリーと一緒にシスターフッドの手伝いをした。
手伝いの内容は様々な部活のボランティアや清掃といった雑務が中心だった。前世の自分はあまりこういう奉仕系の仕事をしたことがなかったのだけど、やってみれば意外と性に合っているような気がした。決して楽ではなくとも他人から感謝されるのはやはり悪くない。
聖堂の掃除をした後に彼女からお礼としてお茶菓子を振る舞ってもらったけれど結構美味しかった。店の名前も教えてもらえたので今度誰かと一緒に行ってみようと思う。
それはそれとして、露出の少ない清楚枠のはずなのに、どうしてマリーはあんなにもエッチなのだろうか。不思議だね。
普段は隠れているケモミミの存在もすごく気になってしまうし……次に会った時に触らせてもらえたりしないだろうか。
やはりシスターさんは最高である。
そんなにシスター服が好きなら今度一緒に着ようね。多分すっごく似合うと思うよ。
◯月☓日 晴れ
ミカから突然【ティーパーティー補佐官】とやらに任命された。
どうやら彼女は自分の権力に物を言わせて無所属であった私と合法的に一緒にいられる理由をつくったらしい。
彼女らしいと言えばそうだけど、こういうことはせめて一言くらい相談が欲しかったと思うのも仕方のないことだろう。
話を聞けば肩書きの名前こそ【ティーパーティー補佐官】となってはいるものの、実質ミカ専属の付き人のようなものらしい。
今後私が着ることになるティーパーティーの白を基調とした例の制服と、身分証となるティーパーティーの所属バッチも彼女から同時に受け取った。
最早ほとんど諦めていたことだけど私のモブ生徒路線が完全に消滅した気がする。
これで面倒な周りの目を気にせず一緒にいられるね! モブ生徒路線はスタートの時点で無理だったと思うよ。
◯月☓日 晴れ
今日は一日中レイサと遊び回った。
本当は普段から私と一緒にたくさん遊びたいくせに、余計な気を遣って遠慮ばかりする彼女を強引に誘って連れ回した。
まったく、何が「友達との約束があるのでお気持ちだけいただいておきます」だ。
君にまだ親しい友人が一人もできていないことは私も知ってるんだぞ?
ミカだってティーパーティー以外に友人が一人もいないけど、それでもギリギリぼっちではないんだ。
これまでずっと一人ぼっちで寂しく生きてきたであろうことを考えると、ミカと同じでやっぱりこの娘も放っておけないと思う。
ゲームセンターやカフェで私に見せてくれた太陽みたいなあの笑顔を他の人にも見せることができれば、きっと友人は自然とできるはずだ。彼女はもっと自分に自信を持っていい。
今後も少しずつ彼女が勇気を出せるように支えていこうと思う。
そっか……一人ぼっちってすっごく辛いもんね。事情が事情だし一日中私を放っておいたことは許してあげる。そのうち彼女も一緒に三人で遊びに行こうね。
◯月☓日 雨
たまたま忙しそうなコハルを見かけたので仕事を手伝うことにした。
彼女は廃棄物や押収品の整理をする傍ら、怪しい物(エッチなやつ)を見つける度にこっそり手元に回収していた。
多分本人は気づかれていないと思ってるんだろうけど、挙動がめちゃくちゃ怪しいので私からは丸分かりだった。というか度々例の猫目になっていたので察するのは簡単だったと言うべきか。
なんというかつくづく見ていて飽きない娘だと思う。
お年頃だしそういうのが気になるのは分かるけど、彼女が回収しようとした物のいくつかは内容が過激すぎてちょっと心配だったので、無難なものを除いてこっそりこちらで処分した。
突然消えた激エロ本を慌てて探し始めた彼女を心配するフリをしながらからかうのはなかなか楽しかった。
君はどうかそのままの君でいてね。
コハルちゃんってば、ああ見えて結構エグいのを興味津々に読んでたりするんだよね……
私もそういうのを読んで勉強した方が良いのかな。
◯月☓日 曇り
今日はミカに誘われ、彼女とナギサ様と私の三人でお茶会を行った。
お嬢様学校であるトリニティ総合学園の施設の中でも、ティーパーティーの使用する領域は特にお金をかけたんだろうなと分かる造りになっているので、元庶民の身としては訪れる度に少し気後れしてしまう。
今日のお茶会で出てきたお茶菓子類の総額も恐らく考えない方が良いのだろう。私にお金持ちの感覚は一生理解できそうにない。
相変わらずヒフミのことを聞いてくるナギサ様だったが、今回は珍しく途中で話題を切り上げて私自身のことを色々と聞いてきた。
特にあれこれと詳しく聞かれたのはミカとの関係についてだ。
理由としては、実質ミカ専属のティーパーティー補佐官となった私のことをきちんと知っておきたいからということだった。
なんとなく、今日の彼女はずっとこちらのことを探っていたような気配がした。それについてはミカもきっと気づいたことだろう。
おそらく彼女の変化の理由はエデン条約だろう。
彼女から疑われるのはあまり気分の良いものではないが、今の時点ではどうすることもできないのでひとまず放置するしかない。私としても今の自分が複雑な立場にいるであろうことはなんとなく理解している。
というかこのままだと補習授業部へ放り込まれそうな気がするので今後の立ち回り方には気をつけた方が良いのかもしれない。
……なんだか暗い気分になってしまったので面白かったことも書いておこう。
ナギサ様の不穏な態度を私たちが察して空気が若干重くなったタイミングで、彼女はお茶会に使うジャムの蓋を開けようとして力が足りず失敗し、代わりにミカに開けてもらうように頼んだのだ。そしてミカはそれを了承してジャムの蓋を開けようとした。
次の瞬間、彼女の手の中で苺ジャムの容器が粉砕されて中身が飛び散っていた。
蓋を開けてくれと頼まれて容器を握り潰す人を見たのは私も生まれて初めてである。飛び散った真っ赤な苺ジャムを全身に浴びた彼女の姿は何故か妙に様になっていてちょっぴり恐怖を感じたのは内緒だ。ナギサ様も絶句していた。
あれのおかげであの場の嫌な空気が強引に破壊されていたし、流石はマイラブリーエンジェルゴリラである。
まあ確かにナギちゃんからすればアスカ先生って結構怪しい存在だからねぇ……それはそうと先生、可愛い女の子に向かってゴリラはひどいと思うんだ。
今回は許すけど次はないからね。
◯月☓日 晴れ
今日はRABBIT小隊のみんなと訓練をした。
何かと物騒なこの世界では戦闘スキルをどれだけ磨いておいても損はない。
ミヤコたちは特殊部隊というだけあって戦い方が非常に手慣れていて手際が良いので色々と参考になる。
私はスナイパー適性の高さ故かミユと話す機会は多く、小隊の中だとミヤコの次によく話す仲だったりする。
会いに行くとぱあっと分かりやすく顔が明るくなるし、気のせいでなければかなり懐かれているような気もする。極端に存在感の薄い彼女の気配を私が本能でなんとなく察知することができるからだろうか?
それはそれとしてミヤコ、ちょくちょく隠れてハンドサイン等で怪しい誘いをしてくるのはやめてくれ。
一度サキが気づいてすごい勢いで二度見してたぞ。自重しろ。
あの発情兎ってば最近調子に乗りすぎだと思うんだよね。無駄に強いのもムカツクし。どこかで一度決着をつけておきたいな。
◯月☓日 晴れ
今日は正義実現委員会に顔を出しに行った。
正実のユミちゃん+他の正実委員たちとその場の流れでトリニティの最強談義をした。
最強とまではいかなくとも、それなりの実力者である人物たちの名前も次々と挙げられていて、私にとっても現在のトリニティの戦力を確認する良い機会となったと感じている。
結局のところ正実のツルギ委員長が最強であるという結論で場は固まった。
正義実現委員会に何度か足を運んでいる私だけど、意外にもツルギに会ったことはほとんどない。大抵の場合どこかの現場へ出ているからだ。
実を言うと彼女からは模擬戦の相手をしてやると誘われて保留中だったりする。
正実委員たちの話を聞きながらトリニティ最強の個人戦力と名高い彼女と模擬戦をする時のことを考えてみたけれども、思ったより恐怖も緊張もないことに気づいた。
その理由は多分……ツルギが強いのは事実であると認識する一方で、私の中での最強が明確に彼女ではないからだと思う。
私の中での最強の生徒と言えばもはや彼女しかいない。
圧倒的なフィジカルパワーで全てをなぎ倒す暴力の化身。
仮に私が敵の立場なら迷わず逃げを打つ。
断言しよう。我がトリニティにおいて、ラブリーマイエンジェルゴリラこそが単体戦力最強の存在なのだ。
私、次はないって言ったよね。
◯月☓日 晴れ
何故か今日一日の記憶がない。
私は何をしていたんだっけ……?
◯月☓日 晴れ
大変な事実に気づいてしまった。
この日記、ミカに読まれてる。
今日、なんとなく過去の日記を読み返してみて気づいてしまったことだ。
この日記はあくまで自分のためのものであって他人に見せていいものではない。というか見せてはいけない情報だらけである。
そういうわけで隠し場所を変えておこうと思う。これできっと大丈夫なはずだ。
◯月☓日 晴れ
時期的に明日はいよいよ例の学園の定期テストの日だ。
エデン条約編の時期が近づいているのだと思うと少し緊張するけど、今はまずテストを無事に受けることだけを考えよう。
幸いにも私はヒフミたちと友人関係にあるので、外部からであろうといつでも補習授業部への介入がしやすい立ち位置にある。
無難な点数を取り、外部から彼女たちのサポートへ回る。立ち回りとしてはこれで決まりだろう。
懸念があるとすれば……ブルアカにおけるエデン条約編での中心人物の一人であったミカがこの世界でも【アリウス】と和解のために接触をしている一方で、両者が拗れる原因となったセイア襲撃の指示を出していないにも関わらず彼女が静養中であるということだ。そしてトリニティ内の白洲アズサの存在も既に確認できている。
ミカもこの件については本気で困惑していてよく分からないらしいし、念のため警戒しておいた方が良さそうだ。
明日のテストに備えて今日はいつもより早めに寝ることにする。
あの時の私はまだ記憶を取り戻していなかったんだけど、なんだかすっごく嫌な予感がしてアリウスとの接触を途中でやめちゃったの。だからセイアちゃんへの襲撃指示だって一度も出してないし提案すらしたことないよ。なのにセイアちゃんはいつの間にかあの世界と同じようにどこかへ姿を消しちゃってて……
不安はたくさんあるけど、私はアスカ先生とならきっとこの世界でハッピーエンドの未来を掴めるって信じてる。
私の全部、先生に預けるからね。
◯月☓日 晴れ
や ら か し た
解答欄をずらして書くなんて初歩的なミスをするとかマジ?
これ夢だったりしない?
ミ、ミカになんて説明すれば……
ぐああああああああああああああああああ死にたい。
ええと、その、失敗は誰にだってあるものだと思うよ……?
◆ ◆ ◆
「補習授業部……その顧問を先生にお願いしたいのです」
「彼女たちのことをよろしくね先生!」
「白洲アズサ。……よろしく」
「わ、私は正義実現委員会のエリートなんだから!」
「あら〜、まさかアスカちゃんも一緒だなんてびっくりです♡」
「あ、あはは……一緒に頑張りましょうねアスカちゃん」
「はじめまして先生。ティーパーティー補佐官の……いや、補習授業部の副部長を任された姫野アスカだよ。よろしくお願いするね」
“うん。よろしくね”
かくして役者は揃い、それぞれの思惑を巡る物語が動き出す。
「この世界はいつだって痛くて苦しいことばかりです……でも」
「私たちの青春は私たちだけのものだって、そう教えてくれたあなたがいたから」
「もう迷いません」
「二度とあなたを失いたくはないから」
「「だから――」」
既に物語は変化している。
「「――早く私たちを見つけて(ください)ね。【アスカ先生】」」
エデン条約編はじまっちゃった……
細かい場面をだらだらと書くのもキツいだろうし、多分重要じゃない場面は日記で軽く書いて話を進めていくことになりそう。
今後も仕事の息抜きにのんびり更新していく予定なので、気長にアスカたちの物語をお待ち下され。
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