【登場人物】
《ハルカ》ミシロタウンに暮らす少年。夢はポケモンと一緒に冒険するポケモントレーナー。
《エレナ》ハルカの幼馴染。ポケモンの研究をするオダマキ博士の一人娘。
鮮やかな日の出に、スバメの鳴き声がこだまする。
ここはミシロタウン。ホウエン地方の南に位置する、どんな色にも染まらない小さな町。建築物は指折り数えられる程しか建っておらず、その朝は実に長閑だった。
その建築物の一軒、とある部屋から喧騒な音が鳴る。ドゴームの姿を模った、主張の激しい目覚まし時計だ。ドゴームは朝を報せる為、ベッドの脇で縦横無尽に暴れ回る。そんなドゴームも、ポンッと頭を叩いただけでピタリと静まった。しかし、ドゴームの暴走を止めたその手は、ベッドから伸びたものではなかった。
「母さん! いつまで寝てんだよ!」
ベッドの横で少年が憤怒の声を荒げる。少年はベッドに横たわる母親とは違って、髪型を整え、服も着替え、すぐにでも外に出られる容姿だ。
「むぅ……今何時……?」
「八時だよ!」
母親は薄らと目を開け、ドゴームの口に表示された時計を確認する。二つの針は、確かに少年が伝えた時刻を指し示していた。
「まだ時間あるじゃない……」
「なに寝呆けてんだよ! 八時には出るって言ったろ!? 今日は俺の旅立ちの日だぞ! 俺もう行くからな!」
少年は母親にそれだけ告げると、部屋から出て行こうと足を伸ばす。
「待って……」
そう力の無い声で呼び止められ、少年はくるりと振り返った。むくりとベッドから起き上がった母親は、まだ眠たい目を擦りながら息子に語り掛ける。
「朝ご飯はダイニングに用意してあるから」
「もう食べたよ! 行ってきます!」
止まって損をしたと、少年は苛立ち任せに寝室のドアを閉める。随分と騒がしい一日の始まりだったが、それでも母親の眠気が覚める事は無かった。
◎
少年はボロボロのスニーカーの靴紐を結ぶと、そのまま家を飛び出す。玄関先では一緒に暮らしているパッチールが箒で掃き掃除をしており、危うくパッチールと衝突事故を起こすところだった。
「おぉっと! 悪ぃパッチール! じゃあ行ってくるなー!」
ふらついた足取りで埃を掃うパッチールに、少年は駆け出した足を止めないまま別れの手を振る。その表情は、昇ってきた太陽と同じくらい輝いていた。
少年の名前はハルカ。ミシロタウンで逞しく育った、良く言えば天真爛漫、悪く言えば馬鹿元気な少年だ。夢はポケモントレーナー。ポケモン達と一緒に、世界中を冒険する事を夢見てきた。今日はその夢の第一歩を踏む日なのだ。
ハルカが向かったのはポケモン研究所。ミシロタウンで唯一の名所と言って差し支えない場所だ。ここではオダマキ博士というポケモンの分布調査を専門とする研究者が、日夜ポケモンの謎を研究している。
研究所の自動ドアを開け、ハルカは誰の断りも貰わずに中に入る。研究所らしい未知の機械には目も暮れず進んでいくと、奥にもう一枚自動ドアが見えた。その自動ドアを開けた先に広がっていたのは、見渡す限り大自然のパノラマだった。
オオスバメが空を飛び、ハスボーが川を泳ぎ、マッスグマが大地に眠っている。目を回せばそこかしこにポケモンの姿が見られ、正に生態分布の研究をしているオダマキらしい研究所だ。
しかし、肝心のオダマキが見つけられない。代わりに見つかったのは、ジグザグマやタネボーにポケモンフーズを与えている一人の少女だった。
「エレナ!」
少女の名前を呼び、ハルカは彼女のもとへと走り寄る。振り向いた少女は、視界に映ったハルカに驚いて目を見開かせた。
「ハルカ!?」
彼女はオダマキの一人娘――エレナ。ハルカの幼馴染で、こうして毎日研究所のポケモン達の世話を手伝っている。
「オダマキのおっちゃんは!?」
エレナの側まで来たハルカにも気付かず、足元のポケモン達は用意したポケモンフーズに夢中である。朝から腕白なハルカに、エレナはポケモン達には決して見せない顰め面を見せた。
「パパならフィールドワークに行ってるわよ」
「はぁ!? なんで!? 今日は俺の旅立ちの日だろ!? 最初のポケモンなに貰おうかずっと考えてたのに!」
今日はその為にわざわざ早朝からこのポケモン研究所に足を運んだのだ。しかし理由を聞いて尚、エレナの頭に疑問符が残る。
「なんでって、約束の時間は九時でしょ? まだ八時過ぎじゃない」
「あれ、そうだっけ?」
どうやら母親の言う通り、まだ寝る時間はあったようだ。出会った時から相変わらず早とちりな幼馴染に、エレナの口から溜息が漏れる。
「フィールドワークってどこまで行ってんだ?」
「101番道路の方だと思うけど」
「分かった! じゃあ俺ちょっと行ってくるわ!」
「はぁ!?」
エレナの驚愕も束の間、ハルカは気付けば研究所の外へと走り出してしまった。
「ちょっ、ちょっとハルカ!」
彼の突発的に動き出す行動力は最早病気なのだろうか。そう思いながら、仕方なくエレナも後を追った。
◎
101番道路はミシロタウンの唯一の玄関口だ。ここから北に真っ直ぐ行けば、コトキタウンという隣町へと繋がっている。
そんな101番道路にハルカは辿り着いた。すぐ後ろには、エレナも手を膝に突いて息を整えている。
「おっちゃんは?」
ハルカは汗を垂らしながらオダマキを目で捜索する。しかし手掛かりは目ではなく、耳からやってきた。
「ギャァァァァァァァ!」
「!」
「パパ!?」
この悲鳴は間違いなくオダマキのものだ。二人は悲鳴の上がった方向へ、再び走り出した。
そこで待っていたのは、二匹のポチエナに追い詰められるオダマキだった。
「「………」」
子犬二匹に襲われる三十五歳男性に、二人の視線は急激に温度を下げる。
「……おっちゃんってポケモン博士だよな? なんで戦わねぇの?」
「パパ、ポケモン博士だけどポケモンバトルできないの……」
「えぇ……」
子供二人の冷ややかな視線に、窮地に迫っていたオダマキもようやく気付いたようだ。
「エレナ! それにハルカ君! お願いだ! そこにある鞄にモンスターボールが入っている! そこからポケモンを出して私を助けてくれ!」
「えっ?」
ふと視線を落としてみる。確かにそこにはオダマキが普段フィールドワークの際に使用しているバッグが転がっていた。地面に落ちた衝撃で開いたのであろうその中には、赤と白の光沢が輝く三つのモンスターボールが見える。
――モンスターボール……。
ゴクリとハルカは覚悟と一緒に唾を飲む。そして不恰好なスタートダッシュで、ハルカは草原を走り出した。
「ハルカ!」
エレナの声を背中に受けたまま、ハルカはオダマキのバッグに手を伸ばす。無造作にモンスターボールを一つ握り締めると、力任せにポチエナの方向へと投げ飛ばした。
「行けぇっ!」
ハルカの手から放たれたモンスターボールは空中で封を開き、眩い光を解き放つ。その中から現れたのは、橙色のヒヨコだった。
「あいつは……」
「アチャモ……」
立ち尽くすハルカに代わって、エレナがそのポケモンの名前を口にする。アチャモはオダマキの前に現れると、二匹のポチエナと対峙した。
「ハルカ! アチャモになにか指示しないと!」
「!」
後ろから飛んできたエレナのアドバイスに、ハルカは我に返る。そうだ。ポケモンに指示を出して戦うのが、ハルカの夢見たポケモントレーナーだ。
「えーっと、それじゃあ……」
幾度と想像し続けたポケモンバトルに、ハルカは胸に火を付ける。
「アチャモ! ひっかく!」
ハルカの指示に従って、アチャモは鋭く尖った右足で左に居たポチエナの腹を引っ掻く。ポチエナには致命傷だったらしく、柔らかい草のベッドから起き上がる事は無かった。
アチャモの前に立つポチエナは残り一匹。ポチエナはガルルルッと喉を唸らせると、敵討ちと言わんばかりにその体を突撃させた。文字通り、ポチエナの体当たりだ。
「躱せ!」
ハルカの指示通り、アチャモは両足で地面を叩き蹴り、ポチエナの体当たりを身軽に躱す。背後を取ってポチエナに目をやると、その背中はどう見ても隙だらけだった。
「今だ! アチャモ! ひのこ!」
アチャモは嘴の中に高熱の火を生み出すと、勢いよくそれをポチエナに向かって吹き出した。避けようとしたところで為す術は無く、火の粉はポチエナに直撃する。あまりの衝撃に、周囲に砂煙が立ち込める。朝の風で煙が晴れると、そこには二本足で仁王立ちするアチャモと、戦闘不能になって倒れたポチエナの姿があった。
「……やった」
初めてのポケモンバトルに、ハルカの口から拙い感想が漏れる。
「パパ!」
エレナはハルカの後ろから走り出すと、地面に腰を落としていたオダマキに向かって抱き着いた。その目にはじんわりと涙も見える。
「大丈夫!?」
「あぁ、なんとか……」
オダマキはエレナを優しく宥めると、こちらを眺めるハルカに視線を送る。
「……ありがとうハルカ君。それにアチャモ」
目と目を合わせて伝えられた感謝の言葉に、ハルカは胸が擽ったくなる。一方のアチャモは生意気な性格なのか、オダマキからそっぽを向いた。
オダマキは抜かした腰を、エレナの補助を受けながら立ち上がらせる。
「……今日はハルカ君の旅立ちの日だったね。こんなところじゃなんだし、一度研究所に戻ろうか」
オダマキのその言葉で、一同はポケモン研究所に戻る事にした。
◎
「いやぁ、本当に助かったよ。ありがとね」
オダマキのポケモン研究所。最新式の機械が立ち並ぶその片隅で、ハルカとエレナ、オダマキは輪を作っていた。
「さて、ハルカ君。君に渡すポケモンなんだけど」
オダマキは早速本題に入ると、鉄製の机に置かれていたバッグから三つのモンスターボールを取り出す。先程草原から確認したモンスターボールとどれも同一のものだ。
「この三匹のポケモン。実は君に一匹選んでもらう為に用意したポケモン達だったんだ」
「そうだったのか?」
今日の日の為、オダマキも事前に用意してくれていたようだ。
「うん。でも、もう決まっているよね?」
オダマキはハルカに心を見透かしたような目で問い掛けてくる。オダマキの予想通り、ハルカの心は既に決まっていた。
「あぁ!」
ハルカは迷いなく真ん中のモンスターボールを選ぶ。そしてそのモンスターボールに笑みを溢すと、そのまま宙に軽く投げ飛ばした。中から飛び出してきたのは、先程共に激戦を演じたひよこポケモン――アチャモだった。
「よろしくな! アチャモ!」
ハルカはアチャモと視線を揃えるように腰を屈める。ポケモンが人間と同じ言葉を交わす事はない。それでも心は交わせる筈だと、ハルカはアチャモに笑顔を送った。
しかし、
「……うるさい」
「……えっ?」
アチャモから返ってきたのは、棘のある視線と冷酷な人の言葉だった。
「良いか? あれはお前の指示がたまたま俺が動こうとした事と一致しただけだ。二度と俺に指図しようとすんじゃねぇぞ。分かったら返事しろこのガキ」
年を重ねた男性の様な渋い声。その声がこんな可愛らしい雛の嘴から発せられているとは到底思えない。しかし確かにその嘴から、生意気な発言の数々は発せられていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「だからうるせぇって言ってんだろ」
夢よりも夢みたいな現実に、ハルカはその驚愕を絶叫として昇華する。対するアチャモは、空も飛べないような小さい翼で耳を塞ごうとしていた。
「どうしたのハルカ!?」
「しゃっ、喋った! アチャモが喋った!」
「はぁ!?」
お前も聞いただろうと、ハルカがエレナに同調を求める。しかし、エレナが首を縦に振る事は無かった。
「ポケモンが喋る訳ないでしょ!? さっきからチャモチャモ言ってるだけじゃない!」
「えぇっ!? だっ、だって今!」
どうやらアチャモの言葉が聞き取れたのはハルカだけのようだ。さっきのドタバタで頭を強く打ったのではないかと、エレナはハルカの脳震盪を疑う。
「なに言ってんの? あいつほんとに頭おかしくなった?」
本気で心配するエレナの隣で、オダマキは研究者の脳をフルに回していた。
「……世の中にはテレパシーで人間とコミュニケーションを取れるポケモンが居ると聞いた事はあるけど、実際にポケモンと言葉を交わすっていうのは聞いた事がないなぁ……」
ふとハルカに目を向ける。目の前のハルカは、確かにアチャモと口喧嘩にも似た会話をしているように見えた。
「でも、ハルカ君がそんな嘘を吐くとは到底思えない」
「それはそうだけど……じゃあ、ハルカは本当にアチャモと喋ってるって事!?」
「うん……。勿論、僕達からすればまだ突飛な憶測に過ぎないけど、ともあれこれはどの文献にも載っていない奇跡の様な実例だよ」
自分は今そんな奇跡に立ち会っている。未だ知り得ないポケモンの不可思議な謎に、オダマキの心は静かに躍っていた。
「ハルカ君……君はもしかしたら、誰も見た事のない未曽有のポケモントレーナーになるのかもしれない……」
そんなオダマキの呟きは、ハルカとアチャモの耳には届かなかった。
「あぁそれと」
「?」
振り返ると、オダマキは白衣のポケットからとある物を取り出した。赤色にコーティングされた携帯型の機械だ。
「これがポケモン図鑑だ。これで旅の途中に出逢った様々なポケモンを記録して、僕の研究に協力してくれ」
ハルカの冒険の目的の一つが、このポケモン図鑑の記録だ。世界中を冒険して、そこで出逢ったポケモンの分布をこの図鑑に記録すれば、オダマキの研究もより捗るだろう。
「あぁ! 任せてくれ!」
張り切って受け取るハルカとは対照的に、そんな事に興味は無いとアチャモは欠伸を垂らした。
「ねぇ、名前付けないの?」
「名前?」
エレナが覗かせた好奇心に、ハルカは首を傾げる。
「そう。トレーナーって、自分のポケモンにニックネームを付けるんでしょ?」
全てのトレーナーがそうしている訳ではないが、確かにゲットしたポケモンに、独自の名前を付けて愛着を湧かせているトレーナーも多い。
「そっか……名前か……」
ハルカは改めてアチャモを凝視する。アチャモはハルカと目を合わせようとはせず、不機嫌な態度で顔を逸らしていた。黙っていれば実に可愛らしい雛鳥である。その容姿に、ハルカの頭上に名案が舞い降りた。
「よし決めた! お前の名前はナゴヤだ!」
「はぁ!?」
あまりに突飛な命名に、流石のアチャモも目を見開く。
「なんだそのふざけた名前!」
「いやー、昔読んでた漫画に名古屋って名前のキャラクターが出てきてさー」
「ふざけんな! そんな名前認めねぇぞ! 今すぐ変えろ!」
「嫌だねー! お前は今日からナゴヤだよ!」
命名の撤回を申し立てるも、ハルカは嘲笑うかのように新しく付けたその名前を呼び続ける。その様子はポケモンとトレーナーというよりも、子供同士のちんけな喧嘩の様だった。初めての自分のポケモンと言い争う幼馴染に、エレナは頭を抱えて溜息を吐く。
「大丈夫かな……」
「ハッハッハッ! 楽しい冒険になりそうだ!」
娘とは対照的に、オダマキは豪快に笑っていた。親子それぞれの心配と期待も届かない程、一人と一匹はその論争を白熱させていた。
◎
オダマキとエレナに見送られ、ハルカとナゴヤは研究所を後にした。あとは101番道路からミシロタウンを出るだけだ。その道中、こちらの名前を呼ぶ声が飛んできた。
「ハルカ!」
振り返ってみると、そこにはすっかり目を覚ました母親――ヒロコがこちらを待っていた。寝起きドッキリでビリリダマに爆発された様だった頭も、今ではすっかり整えられている。隣には千鳥足のパッチールも同行していた。
「母さん!」
「良かった、まだ出てなくて」
ヒロコはハルカの側まで来ると、横に歩いていたナゴヤに目を落とす。
「この子がハルカの相棒?」
「そう、ナゴヤっていうんだ!」
「おいやめろ」
「そう、良い名前ね」
「親子揃ってネーミングセンスぶっ壊れてんのか」
どうやらハルカのネーミングセンスは母親譲りだったようだ。ナゴヤがそんな暴言を吐いているとも知らぬまま、ヒロコは鞄からとある物を差し出した。
「はいこれ」
「?」
ヒロコが差し出したのは、雲よりも白い様なピカピカのスニーカーだった。
「貴方、そんなボロボロのスニーカーで旅に出るつもりだったの? そんなスニーカーじゃ隣町に行っただけで擦り切れるわよ。ほら、このスニーカーに履き替えなさい」
そう言って、ヒロコはスニーカーを地面に下ろす。言われるままに履き替えて靴紐を結ぶと、そのサイズは驚く程に足にフィットしていた。これならどこまででも走っていけそうだ。
「なにかあったらいつでも帰って来なさい。ハルカがどこに行こうと、ここはハルカの帰る場所だから」
ヒロコの言葉に、ハルカの胸からなにかが込み上げる。しかしここで吐き出す訳にはいかないと、ハルカはグッと喉の下にそれを堪え、眩しい笑顔でヒロコに別れを告げた。
「あぁ! 行ってくる!」
◎
101番道路。時刻はまだ朝で、太陽は東を照らしている。ここから一歩出れば、いよいよ大冒険の幕開けだ。この故郷に帰ってくる事も当分無いだろう。
「……良かったのか? 今ならまだ母さんと一緒に居たいって言っても間に合うぞ」
「言う訳ねぇだろ。ここから俺の冒険が始まるんだ」
「強がんなよ。まだガキなんだから」
「お前だってヒヨコだろうが! ……クソッ、まだポケモンと喋ってんの調子狂うなぁ」
ヒヨコに子供扱いされたくないと、ハルカが声を荒げる。こんな調子で旅が始まるのかと思うと、幸先は不明瞭だ。しかし、そこに不安は一切無かった。
「……ナゴヤ、改めてよろしくな」
旅の相棒に声を掛ける。未だ自分の名前に納得がいっていないのか、ナゴヤからの返答はない。それでも良かった。今のは自分にとっての、これから冒険に出る決意表明のようなものだったのだから。
「……よし、行くか!」
ハルカはミシロタウンから真っ新なスニーカーで一歩を踏み出す。ここからハルカとナゴヤの、世界中を闊歩する大冒険が幕を開けたのだった。