閉鎖空間という特殊な環境の中で、三雲修が香取葉子に迫る。

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ジャンプスクエア11月特大号掲載の237話を読んで受けた妄想を衝動的に描きました。
237話のネタに振れていますので、ネタバレにご注意ください。


閉鎖環境での朝のひと時

 閉鎖環境試験 5日目

 

 長い閉鎖環境試験も折り返しはとうに超え、終わりが見えてきている。

 環境に対する慣れのせいだろうか。

 

 いつもと同じような朝を迎えていたが、いつもとは違う一幕があった。

 

 それは、7番隊。諏訪隊長が率いる隊で起きた。

 

「僕、思うんですけど」

 

 そんな三雲修の一言から始まった。

 

 個人の身支度を各自で済ませ、これから食事の準備をする時間帯だ。

 既に、トリオン隊への換装は済んでいる。

 

 朝食は当番制で、本日の食事当番は、香取と三雲の2人だった。

 

「なによ」

 

 めんどくさそうに、香取が返す。

 2人の仲は、いいとは言えないような関係だった。

 

 三雲は香取に苦手意識を持ち、香取は三雲を嫌っている。

 軽口を叩き合うような2人ではない。

 なかったはず。

 

 だが、この日の三雲は一味も二味も違った。

 

「香取先輩は、髪をまとめた方がいいと思います」

「は?」

 

 突然の三雲の申し出に、サラダのために野菜を切っていた香取の手が止まる。

 

「結ばせてください」

 

 三雲が香取に迫る。イメージ的にはスラスターオンだ。

 以下、イメージをトリガーで表す。

 

「ちょっと、メガネ。待ちなさいよ」

 

 香取がシールドを展開。

 

「調理するのに、邪魔です」

 

 三雲がシールドをこじ開けに入る。

 

「だからってなんでアンタに触られないといけないのよ」

「それは、そうなんですが……」

 

 三雲が香取の髪を結ぶ理由はない。

 香取の抵抗に三雲は諦めた。

 

 三雲と香取ではトリオン量が違う。三雲では分が悪かった。

 

「あ……今、手が離せないじゃないですか」

 

 が、香取が包丁を使っていることに気づいて、再び攻勢に入る。

 今の三雲は直線的なだけではない、追尾弾を放つことができる。

 

「別に、結ばなくていいし」

 

 香取、グラスホッパーで逃げようとする。

 

「僕がやります」

 

 が、三雲のスパイダーが絡みついた。

 

「は?」

「僕がそうするべきだと思ってるからだ」

「アンタなんなわけ、怖いんだけど」

 

 三雲と言えば、スパイダー。

 ワイヤーを使うのはお手の物だ。

 香取の両手がふさがっているのをいいことに、あっという間にお団子ポニーテールに仕上げてしまった。

 普段は隠されているうなじがあらわとなって、どことなくエロ可愛い。

 

「なんなのアンタ」

「いい、似合ってます」

「は?」

「香取先輩、可愛いと思います」

「……アンタに褒められても嬉しくない」

 

 と言いながらも、香取は結ばれた髪を解こうとはしなかった。

 本人に聞いても「別に、めんどくさかっただけ」と言いそうだが、真相は闇の中だ。

 

「……ほんとでしょうね?」

「そう、思います」

 

 香取、ベイルアウト。

 

 

 こうして、7番隊のキッチンから、朝食といつもと違う髪形の香取が出てきた。

 

「うわー、やるなぁ、三雲くん」

「香取を上手く使えってけしかけたが、こういう意味じゃないんだが」

「あたしも髪形弄ってみようかな」

 

 こんな朝があったとか無かったとか。

 

 

 一方、その頃のA級審査

 

+3 うなじがいい

+2 ポニーテール最高ポニーテール最高ポニーテール最高

+1 香取には似合っていると思う

-3 女子の髪を触るって最低 

+2 むしろ、強引なところが推せる

+3 宇井にも影響を与えたことは評価したい


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