この運命さえ喰らい尽くせ   作:海波 犬夜

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お姉ちゃんなのだ!!

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

「誰がちびっ子だ。ぶち○されたいか!!」

 

「ちょ、ミリム!!ダメだって!!」

 

暴れないでって言ったのに!!

 

魔王ミリムがなぜ暴れることになったのか

それは、時間を少し巻き戻す必要がある

 

 

 

 

〜数分前〜

「ん〜...♪甘いっ♪美味しいのだ!!♪」

 

「よかったな」

 

魔王ミリムをリムルが(物で釣って)何とか倒したあと、

肝心のミリムははちみつを舐めながら嬉しそうに街の建築予定地の塀に座っていた

 

「なぁ、お前たちは魔王を名乗ったりしないのか?」

 

「どうして?」

 

今の今まで美味しい美味しいとはちみつを舐めていた魔王ミリムからの突然の質問。

それもなんだか不思議な。

それについてリムルは興味もないし、やることが多いから面倒事には首を突っ込みたくない

として突っぱねたのだが...

 

「じゃ、そういうわけで俺は忙しいからそろそろ行くぞ。気をつけて帰れよ」

 

「待て!!お前、魔王になるより面白いことしてるんだろ!!ズルいぞ!!ズルいズルい!!」

 

「そんなこと言われても...」

 

「もう怒った!!私にも教えろ!!そして仲間に入れるのだ!!」

 

「ま、魔王ミリムさん、別にリムルのやってる事は楽しい事じゃないよ...?忙しいし...」

 

「それでも魔王よりは楽しいんだろ!!」

 

「それは...まぁ...」

 

うーん否定できない。

実際、魔王ミリムさんの話じゃ魔人に威張れるだけらしいし...

それにリムルの退屈なんじゃないか?それって発言に驚いてたし...

 

「ほら見ろ!!やっぱり楽しいんじゃないか!!入れろ〜!!」

 

ありゃりゃ...リムルがただのスライムから残像スライムに...

 

慌ててるだけだったリムルも体を変形させて魔王ミリムの手から逃れると、魔王ミリムに条件を出した

 

「来るのは構わないが、街の中では暴れないことが条件だ。それと、俺の事を呼ぶ時はリムル"さん"呼べよ」

 

「ふざけるな、逆なのだ!!お前こそ私をミリム"様"と呼ぶのだ!!」

 

リムルは...見た目年齢的な感じで年下扱いだからさんなのかな?

魔王ミリムは...威厳てきな?

 

「ふ、2人とも落ち着いて...」

 

「大丈夫、わかってるって。ならこうしよう。俺はお前をミリムと呼ぶから、お前は俺をリムルと呼べ」

 

リムルが代替案を出すと、魔王...いや、ミリムは仕方ないと言った感じに了承してくれた。

 

「それじゃあ、これからは俺達も"友達"だな」

 

「...そうだな!!友達なのだ!!わーっはっはっは!!」

 

なんだかミリムって年相応っていうか...少し子どもっぽい所もあるけど、寂しがり屋なだけなのかもなぁ〜...

なんて思いながら街に向かおうとしたところ...

 

 

「これはリムル様にメイル様!!それに幹部の皆様方!!」

 

「あれガビル、こんな所でどうしたの?いつもは洞窟に居るのに...」

 

「ベスター殿の作られたポーションをこちらに運んできたのです。皆様は一体何を?それに、どなたですかな?このチビッ子は」

 

「は?」

 

ードゴーン!!!ー

 

...と、これがほんの数分前...

今はガビルを殴ったミリムをお説教中だ

 

「ミリム、街では暴れないって話だったでしょ!!」

 

「ま、街では暴れてないのだ!!それに、私を怒らせる方が悪いのだ!!そもそも、これくらいはまだ挨拶のうちなのだ!!」

 

「そんな挨拶は無いし、そんなわがまま言うならはちみつ取り上げるよ!!」

 

「ひぃ!?わ、わかった...大人しくするのだ...!!」

 

「全く...ガビル、大丈夫?」

 

「だ、大丈夫です...吾輩の親父殿が川の向こうで手を振ってるのが見えましたが...」

 

「お前の親父さんはまだ生きてるだろ...」

 

リムルのツッコミが炸裂

というかガビル、なんて不謹慎な...いや失礼な?

ボケをするんだ...まぁ、前世でもやる人いたけどさ...

ていうか、こっちの世界にも天国地獄とか、三途の川とかあるんだ...あの世はおなじとかかな?

 

「あむ...」

 

不意にミリムが僕を見ていることに気づいた

さっき怒ったから話しずらいのかな?

 

「ミリム、どうかした?」

 

フフン、ここはおそらく年上だろうし僕から話しかけよう。

僕だってお兄ちゃんっぽいことくらい....

 

「...メイルは、なんだか背伸びしてるみたいなのだ」

 

「ふぇ?」

 

なななななななな、何を言ってるのかね!?!?

僕が背伸びしてるわけ...な、ないでしょ!!

 

「そ、そんなことないよ?あははは...」

 

「私の前では嘘は意味ないぞ?このミリムアイで全てお見通しなのだ」

 

「う、嘘も何も...」

 

『メイルよ』

 

な、なにさ魔王ゲルドさん!!略して魔ルドさん!!

今僕は誤解をとくのに必死...

 

『その者の言うのはおそらく、その肩肘張ってるところではないか?』

 

........

 

『兄や幹部に頼られたい、心配をかけたくないとするのは構わんが、無理は体にも心にも負担をかけることになるぞ』

 

...だって...

 

『ならば、その娘...魔王ミリムの前だけでも肩肘張らずに振舞ってはどうだ?それなら周りに心配はかけまいて』

 

う〜...わかった...このまま色々言われると困るし...そうする

 

無意識だけど、色々肩肘張ってたのかな...

2人にバレちゃったし、みんなにバレる前にできるだけ発散...と言うより肩の力抜くのも必要か...

うん、なら...

 

「えっと...みんなの前だとあまり言えないことだから、もし2人になったりしたタイミングがあったら言うよ...」

 

「そうか?わかったのだ!!」

 

ミリムはそう元気よく返事をすると...

 

「なら、今から2人で街を回るのだ!!案内するのだメイル!!」

 

「ふぇ!?ちょっ!!」

 

ちょ、助けてリムル!!

 

「メイルすまん...俺はまだ仕事が残ってるんだ...しばらくミリムは任せた...!!」

 

み、見捨てられた...べ、ベニマル!!ソウエイ!!

 

「...すまん、メイル様...」

 

「俺は被害が拡大しないようにリグルド殿に報告に行かなければ...」

 

な....は...

 

「薄情者共め〜!!!」

 

 

 

 

ズルズルズル

 

「ほらメイルよ、ちゃんと歩いて街を案内するのだ!!」

 

「う〜...わかったよ...えっとね...」

 

結局見捨てられた...全くあの3人は肝心な時は見捨てるんだから...他人...と言うより他魔物を助けれるんだから僕も助けてよね...って思ったけど、ミリムに攻撃した時助けてくれたか..

 

そう悪態を少しつきながらも、自慢の町をミリムに紹介しながら案内するのはなかなか楽しいものだった

案外こう言う仕事向いてるのかな?

それか単純に街を自慢できるのが嬉しいのかもしれない

 

「あっちがうちで1番腕のいい鍛冶師たちの仕事場。

魔鋼塊を使った武器はこの辺りならうちかドワルゴンでしか手に入んないよ!!」

 

「ほう...ワタシが使える武器もつくれるのか?」

 

「どうだろうね。後で聞いてみようか」

 

「うむ!!そうだな!!おっ!!あれはなんだ?」

 

街に興味津々といった様子のミリムは看板の出てる店にあっちこっち向かっていく

こうして紹介してみると、僕たちの街も大きくなってきたんだなぁと実感する。

これからも楽しく発展していくといいけど...と、今はこんなこと考える時じゃないよね。

ミリムに紹介しなきゃ

 

「そこはお魚を使った料理屋さんだよ。

みんなが食べに来たりする場所だね。」

 

「ほう、料理か!お腹も空いてきたし、ぜひ食べたいのだ!!」

 

「あぁ、ダメだよ!!ご飯は用意しとくって言われたんだからここで食べたら食べれなくなっちゃう!!」

 

「そうなのか?なら、ご飯を食べに行くのだ!!」

 

「ん。じゃああそこに見える執務館に...って、お昼時だから人が増えたなぁ...」

 

「メイル、はぐれるとご飯が遅れるぞ?」

 

「そうだね...僕がとべれば早いんだけどなぁ...」

 

「...?何言ってるのだ。こうすればはぐれないでは無いか」

 

そう言うとミリムは僕の手を引いて執務館に向かっていく

 

「ちょ、み、ミリム...!!」

 

精神年齢何歳なのさミリム..!!//

さすがに恥ずかしいって!!//

 

「なんだ?真っ赤になって、可愛いワタシに手を引かれてドキドキしてるのか?わーっはっは!!メイルは可愛いな!!

リムルが友達なら、メイルは弟になるか?」

 

「え、あ、それは...」

 

「ふふ、どうせ兄はリムルだけというのだろ?でも問題ないぞ!!ワタシは女だからな!!お姉ちゃんなのだ!!」

 

「お、お姉ちゃん..?」

 

「...そ、そうなのだ!!お姉ちゃんなのだ!!//」

 

「...うん、わかった...ミリムお姉ちゃん」

 

肩肘張らずにって言われたし...

少しくらいなら、いいかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お姉ちゃん...?」

 

ドキッ

 

な、なんなのだこの感情は...!?

ど、ドキドキする...まさか、病気...?

いやいや、最強のワタシが病気なんかにかかるわけないのだ

ってことは...ぅ...め、メイルを見るとドキドキする...可愛い...そ、そうか!!これが俗に言う庇護欲...!!!

...いや、弟欲だな!!

 

「そ、そうなのだ!!お姉ちゃんなのだ!!//」

 

「...うん、わかった...ミリムお姉ちゃん」

 

...欲しいのだ

 

この可愛い生き物が...可愛い弟が、欲しいのだ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーバンッ!!ー

 

「リムルっ!!」

 

「お、おぅ!?どうしたんだミリム...それになんでメイルと手なんて繋いでるんだ?」

 

「リムル、私は欲しいものがあるのだ!!」

 

「なんだ、またはちみつか?あれは量が少ないからまた今度...」

 

「メイルを私の弟としてお持ち帰りしたいのだ!!」

 

「んなもんダメに決まってんだろ!!!」

 

...助けて...

なんでこうなったの...?

僕らはご飯を食べるために執務館に向かってたはず...

なんでこの2人僕を奪い合ってるの...

 

「み、ミリム、1度離して...」

 

「あ、痛かったか!?ごめんなのだ!!今すぐ回復魔法を...って私は使えないのだ...!!待ってろよ!!今すぐクレイマンのやつをここに引き摺ってきて...」

 

「メイル、手が痛いなら俺が、"お兄ちゃん"の俺が治してやるぞ」

 

「むっ!!ダメなのだ!!メイルの世話は私がするのだ!!」

 

「メイルは俺の弟だ!!何人たりとも俺以外がメイルを持ってくのは許さん!!まだ嫁入りははやい!!」

 

「僕は男...ってダメだ話聞こえてないや...シュ、シュナァ...」

 

もうこうなったらこの部屋に助けを求められるのはシュナしかいない...!!お願い助けて!!

 

「メイル様、しばらくすればおふたりも落ち着かれると思いますので、隣のお部屋で花札でもして待っていましょう」

 

「...うん。そうしよう」

 

落ち着かれるんじゃなくて、落ち着かされるやつだこれ...

同じように上がいるのに、シュナはすごいなぁ...

その後、シュナに連れられて隣の部屋に言って少しすると、隣の部屋からハクロウの静かな説教が響いてきたのはすごく怖かった....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事件も過ぎ去り数時間

僕は今ミリムがリムル達とお風呂に入っている為フリータイム

今のうちにあるものをカイジン達に依頼しに行く

理由は、今回もそうだけど僕より魔素を多く持ってる相手には根本的に銃や魔力弾の威力不足が原因で効かない為、さらに強力な銃を作ってもらうのだ

 

ちなみに、これに関しては実験をして気づいたことだ

あ、先に言っとくけど誰かを的にしたりしてないからね!!

 

岩や木を的にしてGLOCKの銃弾、M19の銃弾、ショットガンの銃弾を通常弾と魔素弾でうち比べた所、元々威力の高い銃は威力をそのままに魔素弾にすれば威力向上という結果だった。

逆に言えば、威力不足な銃では意味が無いのだ

もし今後、オークロード見たいな大きな敵が相手とも限らない。そのための以来だ。

本当はもっと早くに以来をする予定だったんだけど..

暫くはオーク達の技術指導や鍛治仕事で忙しそうだったため今になってしまった。

 

まぁ、まだ何も起こってないし、今から準備すれば問題ない!!

 

「カイジン!!みんな!!」

 

「ん?おぉ、メイルの坊主じゃねぇか。どうした、今は可愛い魔王様の相手で忙しいって聞いたぜ?」

 

「ミリムは今シュナ達とお風呂だからフリータイムなんだよ。それで、今日は以来に来たんだ!!」

 

「依頼?また武器か」

 

さすがカイジン、察しがいい。

って言っても、僕が依頼するのがワンパターンなだけかもだけど...

 

「そんな所。また銃なんだけど大丈夫?」

 

「はっはっは、もう慣れたもんよ。んで、今回はどんなのだ?」

 

「...いやぁ...今回さ?ミリムが来た時、僕、到着は遅れたし、リムルに無駄な戦いさせちゃったじゃん?だから、そういうのを無くしたいって思って...そのためにも、まずは銃の威力が欲しいなって。

それも、たとえ現場が遠くても遠距離で対応ができるようなやつ!!」

 

この世界は魔法が中心の世界だ。

おそらく遠距離攻撃なんて良くて1kmやそこらだろうし

視界にも映らないような遠距離から頭を撃ち抜ければたとえ相手が化け物だろうとダメージを与えられる

そう思ったんだけど...

 

「遠距離武器だって?おいおい、無茶だぜ坊主。

魔法ですら500m届きゃいいレベルなんだからよ」

 

「足りない!!もっと遠く!!」

 

「そもそも、今持ってる銃だってじゅうぶん狙えるじゃねぇか」

 

「これじゃ威力不足が心配なんだよ。

遠くになればなるほど空気抵抗は増えるし、その分威力も落ちちゃう。

それじゃあ意味ないの!!」

 

「って言ってもなぁ...そんな都合のいいもん...」

 

「...あるよ、これ」

 

「...やっぱりあんのか.........なるほど、確かにこれならつくれる...だがなぁ坊主。こいつは戦争の概念を根本からひっくり返す様なもんだぜ?

魔法で狙えなかった遠距離を、魔力も帯びてねぇ金属の塊が飛んできたとくりゃ、それこそ油断してる魔王ですら一撃で頭を撃ち抜けるかもしれねぇ。わかってるか?」

 

「そのための武器だから」

 

「...はぁ...わかった。作ってやる。作ってやるから教えろ、こいつはなんだ?」

 

「...対戦車用スナイパーライフル。要は大きくて堅いものを貫く為に作られたおそらく下手な爆弾より高威力な銃。これなら、厚さが2cmくらいの金属板でも撃ち抜ける。て言っても、距離にもよるけどね」

 

「な、2cmもか...金属でそれなら人に撃ったりしたら...」

 

「跡形もなく吹き飛ぶね」

 

「...おいおい...まじかよ...」

 

「安心してよ。人になんて向けない。あくまでオークロードみたいなのが出た時用だよ」

 

「...こりゃ、作ったとしても国の軍事機密の最高峰だな...技術が他国に取られたりしたら、死人がいくら出るか検討もつかねぇ...」

 

「そうだね。作っても隠しておく。だから...お願い出来る?」

 

「...ここまで言われたら無理とはいえねぇだろ。仕方ないから作ってやるよ」

 

カイジン....

 

「ありがとう!!」

 

「数日以内に仕上げる。出来たら連絡入れるから取りに来りゃいいさ。」

 

そう言って笑顔で僕の頭をガシガシと撫でるとカイジンはちゃんと寝ろよといて工房の奥に言ってしまった

やっぱり、なんだかんだワガママ聞いてくれる親戚のおじさんだなぁ...とか思いつつ僕もミリムがお風呂から出ないうちに執務館に戻るのだった





あとがきです
あぁ〜次はカリュブディスになりますねぇ...
正直に言おう!!書くのがだいぶ面倒くさいと!!!
そして....誰か私にヴィオレをください...(まおりゅう爆死マン)
あとブランもお願いします...(爆死マン)

爆死ガチャよ、そなたは強敵(とも)であった
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