「はむっ...!!ん〜...♪美味しいのだ!!この街の食べ物、ぜーんぶ好きなのだ!!メイルもそうだろ?」
「うん!!僕もこの街のご飯は大好きだよ!!♪」
「そう言ってくださると、私達も作った甲斐があります」
朝、僕らはシュナに起こされて朝食を食べていた
なんでミリムがここにいるのかって?
いやぁ...昨日お風呂一緒に入るのを回避するのと同時に夜代わりに一緒に寝るってことになって...
だから一緒に寝てたんだよ...
リムルはなんとも言えない表情してたけど、被害者は僕だしこれくらいなら...いや、まぁ恥ずかしいってのはあるんだけどね...
「お2人共、今日はなにかご予定が?」
「うむ!!今日はまだ見てない町の店を見て回るのだ!!」
「昨日はオーク達の建設中の場所が多かったから、今日は飲食店周りを見たいんだって」
「でしたら、お昼はそちらで?」
「うん。だから、今日はお昼は大丈夫だよ」
「ふふん、間違って作ってもワタシなら食べれるから安心するのだ!!」
ミリムは元気だなぁ〜...
僕は洞窟生活で胃袋が小さいのかあんまり食べられないんだよね。
それにしても完成してる町の部分にミリムを連れていくのは少しだけ不安
ガビルの前例もあるし....まぁ、あの後リムルが代打的にミリムを紹介したから、みんなの対応は大丈夫だと思うけど...
何か不安だ
「よし、メイルも食べ終わったようだし、そろそろ出発するのだ!!」
「え、もう?もう少しゆっくりでも...」
「時間は有限!!待ってはくれないのだぞ!!さぁ行くのだ!!」
そう言うとミリムは僕を立ち上がらせて背中をぐいぐい押して進んでいく
昨日手を引っ張り過ぎると痛いと言ってからか背中を押すようになったのはいいけど、それはそれで逃げずらくなった
「わわ、わかったから押さないで..!!」
「わーっはっはっは!!」
「行ってらっしゃ〜い」
そして、時間的には8時過ぎくらい?
お店が開き始めるくらいの時間に僕とミリムは街へと向かった
まず向かったのは昨日後で連れてくるといったカイジン達の工房だ
今日はここで少し時間を潰そうと思う
「おぉ、メイルの坊主にミリムの嬢ちゃんか!!どうかしたか?」
「むっ、ワタシは嬢ちゃんでは...」
「まぁまぁミリム...今日は少し工房の一部を貸して欲しくて来たんだ」
「ほう、工房の一部を?一体どうしたんだ?」
「ほら、前にリムルにブローチ送ったでしょ?それをミリムがみて自分も欲しいって言うからさ。
僕が作ってる間、ミリムも自分でなにか作りたいって」
そう。
実は昨日、ミリムのお風呂上がりにリムルがブローチを見せたところ自分も僕からのプレゼントが欲しいと駄々をこねたので今日はまずカイジン達のところで何か作るということになっていたのだ
「なんだかんだアクセサリー制作は3回目かぁ...」
「む?3回目?リムルにだけしか作ってないと聞いたぞ?」
「...ま、間違えただけだよ...!!気にしないで!!」
「...またなにか隠してるな。ワタシだけ仲間はずれは酷いのだ!!」
「ありゃりゃ...おいおいメイルの坊主、自分からバラしちゃ意味ねぇだろ。」
あぅ...まったくこの口め...いっつも勝手に情報漏らすんだから...
そう。実はここ数ヶ月の間、僕はカイジン達のところにちょこちょこ顔を出してはアクセサリー作りの精を出していた。
理由としては、リムルに作ったものほど綺麗にはできないけど、みんなにも僕の作ったものをプレゼントしたくなったのだ。
なんだかんだで街のみんなの分は完成したので、近々やる予定の僕とリムルの誕生日?というか街の誕生日かな?
をやる時のサプライズの予定だったのだ
...先にバラしちゃったけど...
「そ、そういうわけでミリムにだけ内緒ってわけじゃないから...」
「そ、そうだったのか...それは...悪いことをしたのだ」
「え?何が?」
「ん...えっと...」
ヒッグッ...グスン...エグエグ...
ミリムが口篭り少し静かになったかと思うと外から何やらすすり泣きが聞こえてきた
まさか...
「うぅ...メイル様...なんてお優しいお方でしょうか...!!」
「泣くなシオン...せっかくのサプライズなんだ...今は知らぬふりを...」
「そう言うお前も泣いているぞ」
「なんで3人がここにいるの!?」
扉を開けると、おそらく武器の手入れを頼みに来たであろうベニマルとシオンとソウエイがいた
どうやら話を聞いてたらしい
「ちょ、3人とも、絶対内緒だよ?!」
「ぐすっ...勿論です!!この命に変えましても、誰にも言いません!!」
「いやそこまでは重く考えないで欲しいかな...」
シオン...オークとの1件以来仲良くしてるけど、リムルの気持ちが少しわかった気がする...確かにこの子はほっとけないや
なんというか...身長こそシオンの方がおっきいけど妹みたい。
だからシオンが座ってたりするとつい頭を撫でそうになるのも仕方ないと思う
「と、ともかく、みんなには言っちゃダメだからね!!」
そうして鬼人達に釘を指して僕とミリムはアクセサリー作りを始めた
ん〜...にしてもミリムにあうアクセサリーかぁ...
なんだろう...指輪...は勘違いされそうだし、何より拳で戦うタイプのミリムからしたら砕けたりしそうだよね。
ならネックレス...これも誰かと戦ったりしたら切れちゃいそう。
なら...ん〜...あ、それならミリムは髪が長いし、髪につけるアクセサリーにしよう!!
前髪はそのままみたいだし、ツインテールに使えそうなので...あとは...
「カイジン、前に封印の洞窟で見つけたコーラルとローズクオーツがあったよね。」
「あぁ、やっぱりあれを選ぶのか。
ほらよ用意してあるぜ。」
「ん。ありがとう」
ピンク色のコーラル(珊瑚)の石言葉は幸福と長寿だったはず、ミリムにはピッタリだよね。
もうひとつのローズクオーツは健康的になるって言われるパワーストーンで石言葉は美と健康だったり、愛情、優しさなどだからミリムにはピッタリだと思う
それと、ミリムには髪飾りでプレゼントしようと思うから、リボンの中心に宝石を埋める形で...髪を結ぶ用のヘアゴムとリボンを繋いで...
「ん...どうかな、カイジン」
「ほぉ〜...メイルの坊主も上手くなったもんだな。いいんじゃねぇか?どうだ、ミリムの嬢ちゃん」
「ちょ、ちょっと待つのだ...!!」
僕がミリムにプレゼントの髪留めをあげようとするも、
ミリムは僕へのアクセサリー作りにかなり苦戦しているようで全くこちらに目を向けない。
仕方ない。しばらくここで待っていよう。
そうして集中したことで少し疲れていたので休憩することにした。
たまにはカイジン達の工房だけど、のんびり椅子に座ってお昼寝でも...
「メイル様はいらっしゃいますか!?」
「ふぁ!?り、リグル...どうしたの?」
「良かった、メイル様こちらにいらっしゃいましたか!!
とんでもないお客様が...!!」
「とんでもない...?」
「むっ、メイルよ、私も一緒に行くのだ。」
リグルと話していると突然ミリムも行くと言い出した
置いていかれるとでも思ったのかな?そんなことしないのに
「ミリム、これは僕のお仕事だから...」
「いや、念の為なのだ。ワタシは離れて様子を見てるから安心しろ!!」
「う、う〜ん...わかった。」
そう言われ外に出て広場の方へ目をやると、数人の魔人をリグルドが対応していた
「よぉ、ここはいい町だな。獣王カリオン様が支配するのに相応しいと思わないか?」
「ご冗談を...」
ゴグシャッ
リグルドがやんわり断ると、その魔人は何も言わずに拳に炎をまとい、リグルドを殴りつけた
「リグルド!」
「わ...ワタシのマブダチと弟の子分に何するのだ〜!!!!!」
ちょ、ミリム!?
僕がリグルドに駆け寄ったと同時にミリムはリグルドに手を出した魔人に怒りを顕にし、
そして、その後僕らは会議室に呼び出されていた
先程ミリムが殴り飛ばした魔人はミリムと同じ魔王の
獣王カリオンってやつの部下だったらしい。
それも幹部らしく、
その割にはリムルの方が強そうだ
とにかく、そんな人を傷つけた...のはミリムだけど、ちゃんと話し合いの場を設けた訳だ
ただ...
「それで、ここに来た目的はなんだ?」
「ふん、下等なスライムに教える...」
─バギュンッ!!
「筋合いは....」
「
一発目は警告です、次に私の兄を侮辱、冒涜するようでしたら...」
「め、メイル?落ち着け?な?」
「あはは、何言ってるのさリムル。僕は正常だよ!!」
「いや目が笑ってないから...!!」
何を言ってるのさお兄ちゃん
ほんとに怒ってたら目の前のどら猫の
「あれ、ガビル、どうして震えてるの?」
「い、いえっ!!!!なんでもございません!!」
怖い思いしちゃったのかな?
リムルにも言われたし、銃は収めるかぁ
「...貴様ら、バカにしているのか!?魔王ミリム様に贔屓にされているからと、調子に乗るのも大概に...」
「では、貴方様の対応は今の対応と何が違うのかお教えいただきたく思いますがいかがでしょうか」
あれだ、この人脳筋だ
こういう人には理攻めが1番ってベスターが言ってた
やってみよう
「...ま、魔王様に仕える事こそ魔物の憧れだろう!!
貴様らは所詮野良魔物!!俺はカリオン様の家臣だ!!
下の者が上の者に従うのは当然で...」
「では、仮に今からミリムに頼んでその獣王カリオン様を倒して貰ったとしましょう。そうすれば私達と貴方様の立場は同じですか?それとも貴方様の方が下ですか?」
「う、上に決まって...」
「なぜです?」
「俺の方が強いからだ!!そんなの、当然...」
「ご冗談を。あなたよりリムルの方が強いでしょう」
「くっ...!!」
「...ご返答いただけないのでしたらここまでとしましょう。こちら、魔王カリオン様にお願いします。
内容としましては、今度はせめて話し合いができる者をよこし、日時を改めて話し合いをと書いてあります。」
「なっ!!ふざけ..!!」
「貴方様がどれ程のお方か存じませんが、今貴方様が行った行動は私たちの中での獣王カリオン様の名誉を限り無く地に落としました。これ以上、主の顔に泥を塗るのは頂けません。」
「....」
やりすぎたかな?
今後は色んな国からこういうのが増えるって言われたからベスターと一緒に数ヶ月勉強し続けて何とか覚えたんだけど...効果的面すぎた?
「...ご意見、ご質問がございませんようでしたら本日はお引き取りください。お見送りさせていただきます」
「...いらん。...後悔させてやる....!」
項垂れていたかと思えば、立ち上がり鋭い眼光で僕を睨みつけて部屋を後にしたフォビオ。
あれじゃあ伝言は無理そうだなぁ...
「メイル...」
「あ、どうだった?ベスターとの勉強の甲斐が...」
「やりすぎだ!!」
「あぅ...」
怒られた
─バギュンッ!!!
うぉいまたか!!
俺がバカにされるとすぐに引き金引いちゃうんだからこの子!!ありがとう!!だけどやめろ!!
「め、メイル?落ち着け?な?」
「あはは、何言ってるのさリムル。僕は正常だよ!!」
目が笑ってねぇんだよ!!
ガビルの時と同じ目になってんだって!!
今すぐにあそこの何も知らずえ?って顔してる猫が
剥製にされるって!!
ってかベニマル達もメイルがこういう時しか本気でキレないからビビって動かねぇじゃねぇか!!
それに見ろ!!ガビルなんて昔の自分の行い思い出して冷や汗ダラダラだろ!!
「あれ、ガビル、どうして震えてるの?」
「い、いえっ!!!なんでもございません!!」
もうやめてあげて!!ガビルがいくらお調子者でも流石にもうライフはゼロよ!!
今にも死にそうな顔して返事してるって!!
あ、銃しまった...良かったぁ...
ガビルの反応で怖がらせたと思ったのか?
なんにせよ止まってよかった...
と思ったら今度は理攻めかよ!!
ベスターと勉強してたって言ってたけど、あの元性悪大臣め!!メイルが憶えちゃだめだろ!!
それに明らかにやりすぎだし...もう説教だ!!
「やりすぎだ!!」
はぁ...頑張り屋なのはわかるが可愛いくそばに居るだけでもいいんだって...頼むからのほほんとしててくれよ...
次回、カリュブディス出します
この話考えるのが何気に大変だった...
メイルくんのイメージ死守するのに特に...