この運命さえ喰らい尽くせ   作:海波 犬夜

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前書きです!!

あけましておめでとうございます!!

投稿がかなり遅れました( ̄▽ ̄;)
自由学園編もあと数本で終わらせ、
そろそろ締めを描き始めたいと思います

実はまだ、隠してあることもありますので
暖かい目で見守ってくださると嬉しいです


学校での日常(男子編)

 

僕らが自由学園で生活を初めて早1週間

2日に一回程度は街へ夜などに帰っているものの、

特に不便もなく、楽しい生活をしていたある日

今日は街から少し言った場所でピクニックをしていた

 

1週間も一緒に生活を共にすれば生徒たちとの距離も近くなり、リムルは先生として、僕は...

 

「メイル先生!!あっちで俺らと戦闘訓練しようぜ!!」

 

「何言ってるのよ!!メイル先生!!向こうで私たちとブランコ乗りながらお話しましょう!!」

 

「僕は魔力弾について教えて欲しいです!!」

 

「私はこの本読んで欲しい!!」

 

「ぼ、僕は弓の練習を見て欲しい..!!」

 

「メイル、そいつらに構うのもいいが、たまにはお兄ちゃんのことも...」

 

「あ、あはは...順番ね?リムルは夜散々相手してるんだから我慢して...」

 

というか、リムルは教師側でしょ!!

みんなリムルの方にもいってよ!!

なんで僕なのさ!?

 

...どうも僕は"先生"ではなく"近所の歳の近いお兄ちゃん"っぽく見られてるらしく、よくこうやって引っ張りだこにされる毎日を送っている

 

別に悪い気はしない。楽しいし、仲良くなれるのは嬉しい。

ただ、僕はリムルと違って分身もできないから同時に相手はできないということだけは理解して欲しい

そしてよく言い争いが起こるのは勘弁...

 

「...じゃあ、今日はまずケンヤくんの剣術から見てあげようか♪」

 

「ッシャア!!んじゃあ向こうでやろうぜ!!」

 

「そうだね。じゃあ行こうか」

 

...というか、何故僕に剣術指導を毎度頼むんだろう?

...僕、剣は使えないんだけど...

 

 

 

そんあな言い争いを勝ち抜き、剣術の戦闘訓練を一緒にしているケンヤとメイルを他所に、俺たちは木陰に腰掛けのんびりとしていた

 

「むぅ...また私からじゃなかった...」

 

「なんで毎回毎回男子からなのよ!!レディファーストでしょ!?」

 

クロエはいじけ、アリスは顔を赤くして怒っている

これもここ3日ほど恒例の光景だ

何故か分からないがメイルはいつも男子から先に指名している

まぁ、理由は何となくわかるがな

 

「まぁまぁ、ケンヤ達はアウトドアなものだから長くても1時間もかからないけど、アリス達のは時間がかかるやつだし、キリがいいところで終わればいいが、中途半端に終わる可能性もあるからだろ?

メイルなりの優しさだよ。優先はしてない代わりに、区別して考えてるってことだ」

 

俺がそう言うと、アリスとクロエは嬉しそうに疑っていた。

それにしても、なぜ俺には懐かないんだ

俺も俺なりに先生してるんだがな...

 

「先生の言うことが正しいなら、僕らも長い時間かかりそうなものを頼めば長い間相手してくれるってこと...?」

 

「え?あ、あぁ。そうじゃないかな」

 

「ちょ!?リョウタ!!あんた何考えてるのよ!!」

 

「アリスたちばかりいつも長い間相手してもらってるじゃんか!!僕らだって先生とあそびたいし....」

 

アリスがいつものように突っかかるが、

珍しくリョウタが言い返している。余程人気だな

だが、ここは俺が大人の対応ってやつで丸く収めてやろう。

メイルも長い間構うのは大変だろうからな

 

「まぁまぁ2人とも。そんなに遊びたいなら俺が相手を...」

 

「リムル先生は手加減ないし、平気でイカサマするからいい..」

 

「リムル先生は大人気ないからメイル先生がいいの!!」

 

............

...あれ、なんだろう目から海水が...

しばらく海には行ってなかったと思うんだが...

 

悲しみで上を向いていると、誰かが俺の袖を引いた

 

「なんだ?クロエ...先生はちょっと目から海水が溢れててな...」

 

「わ、私はリムル先生がいいな...?」

 

く、クロエ...!!

なんていい子なんだ...よし!!

 

「おぅ!!任せろ!!本だろうが歴史書だろうが全部解読して読んでやるからな!!」

 

「そ、そこまではしないでいいよ...?!」

 

 

 

 

なんか、リムル達騒がしいな...?

何かあったのかな

まぁ、大方またリムルが生徒相手に大人気ないことしてるんだろうな〜...おっと、今はケンヤくんの相手中だった

危ないしちゃんと見てないとね

 

「なぁ!!メイル先生!!俺の剣どう!?」

 

「うん、すっごいかっこいいと思うよ!!

ただ、振りが甘いね。もっとこう、相手を切る!!ってより、叩き潰す!!って感じで振るといいかもね。

1度剣じゃなくて棍とか槌を使ってみるのはどうかな?」

 

いつだか見た日本刀と西洋剣の違いって本で

日本刀は相手を断ち切る、西洋剣は盾ごと叩き潰して押し切る!!って感じがあるから形が違うみたいな話があった。

こっちの世界の剣は西洋剣風の方が多いみたいだし、

ケンヤくんの剣の使い方もそういう使い方だと思う

もしも叩き潰すより切り裂く方がいいって言うならクロベエに頼んで刀を作ってもらうのもいいかもしれない

 

...それにしても、ケンヤくんはよく剣に炎を纏わせてるけどあれはシズさんの真似かな

シズさんはイフリートの能力だったから、素でこれができてるならケンヤくんって実は結構才能マンなのでは?

もし炎以外にも氷や風、土...はいいとして、水なんかも纏わせられるならそれだけで脅威なのでは?

 

「ケンヤくん、よく炎を剣に纏わせてるけど、炎以外はできないの?」

 

「なんで?」

 

「ん〜...いや、炎が使えるならさ。

炎以外にも扱えるならすごい冒険者になるんじゃないかな〜...ってさ」

 

「...使えるかもしれないけど、俺はこれがいいんだ!!

これを使ってると、シズ先生が見てくれてる気がするし、何よりシズ先生みたいになりたいからさ!!」

 

...シズさんみたいにかぁ...聞いたら喜ぶかな...

 

この世界を嫌ってたシズさんのことを思いながら

僕はケンヤくんに視線を向け

 

「...そっか!!でも、シズさんみたいになりたいなら、炎無しであれくらいは切れないとね?」

 

と言ってランガの方に指を向ける

まぁ実際、ランガは災厄級の魔物だろうから、シズさんはA級だったみたいな話だけど、その割には全盛期は過ぎてるだろうに森で魔物を一瞬で片付けてたし

あれならランガ相手でもある程度のダメージを残しそうだ

だから、シズさんみたいになるなら、せめて傷くらいは付けれないとね?

 

「お、おぅ....が、頑張るぜ!!!」

 

「うん!!頑張れ!!いっぱい努力してほんとにシズさんみたいな冒険者になったら、僕からご褒美あげるね」

 

そう言って、ケンヤくんの頭を撫でる

この子が冒険者になるのはまだ先だろう

それまでに、魔物とはいえ生き物の命を奪うことの残酷さ等も教えないといけない

でも、今はこのただ夢に向かってひたむきな少年を応援したかった

 

 

さて、ケンヤくんの相手を終え、次もお相手はリョウタくん。

ゲイルくんは年上だからと順番を譲っていた

うんうん。偉いね。そういう小さな気配りが出来る子はきっと大成するよ。

まぁ、僕自身大人になったことないからホントになるかは知らないけど

 

「さて、リョウタくんは弓の練習だったね。

見て見た感じ問題なさそうだけど何を教えて欲しいの?」

 

「え、えっと...ち、近くは撃ってても当てられるけど、距離が離れると狙いずらくて...メイル先生は銃でずっと遠くも狙ってるからどうするのか教えて欲しくて...」

 

なるほど。

確かに、弓矢じゃあまり遠距離では戦えないよね

というか、そもそも弓矢って中距離武器だからそんな遠距離求める必要ないのでは...

...ま、ロマンってやつかな?

実際、遠距離から魔獣とか仕留められたら楽だしね

とはいえ、相手が強くなってきたら遠距離攻撃なんてほぼ通用しないけどね....

 

「なるほどね。わかった!!じゃあリョウタくん、まずあの的に狙いを合わせてくれる?(おおよそ200〜250m)」

 

「えっ..で、でも...」

 

「大丈夫。まずは合わせるところからだから」

 

「...わ、わかりました...」

 

そうやって素直に狙いを定めてくれたリョウタくんの後ろに周り、弦を引く手と弓を構える手を支え、狙うべき場所を教えていく

 

「せ、先生!?//」

 

「あぁ、ダメだよ慌てちゃ。落ち着いて。深呼吸。

僕の使ってる銃もだいたい射程は同じだから狙うべきおおよそは着くから。一緒に学んでいこう」

 

変に声の上ずっているリョウタくんを落ち着かせ、

もう一度弓を構えさせる

まずは1発目...

 

スパッと気持ちのいい音を立てて弓矢は空を駆け、的のすぐ上を通り過ぎた

 

「ありゃ...やっぱり弓と銃じゃ少し感覚が違うなぁ...」

 

「う、うん...もう少し下でしたね...//」

 

と言っても、一発目は銃の練習の時だって当たらなかった。

銃弾も矢も、僅かな空気抵抗で距離も威力も命中精度だって変わるからね

 

「よし、気を取り直してガンガン打ってこう!!先生もサポートするからさ♪」

 

「い、いや!!//あとは自分でもできるから大丈夫です!!//見ててください!!//」

 

あっさり断られてしまった

まぁ、このくらいの男の子はなんでも自分の力でやりたいもんか。

うんうん。わかるよ。僕にもそんな時期があった...気がする

 

ともかく、頑張ろうとしてる生徒を見守るのも先生の役目だし、見てて欲しいならそうさせてもらおう

 

「わかった。それじゃ、頑張って!!」

 

「....///」

 

恥ずかしそうに顔を赤くしながらも弦を引き、矢筒に入ってる矢を次々に打ち込むリョウタくん

そんなひたむきな努力を見て、自分も頑張らないとな〜なんて考えてた僕であった

 

 

 

──一方、リョウタくんの戦闘訓練の様子を見ていた一行は

 

「ちょ、メイル!?それはいくらなんでも近すぎんじゃ...!?!?」

 

「りょ、リョウタのやつ先生とあんなに近く...ず、ずるいわよ!!」

 

「くっそぉ!!俺もこれなら弓の練習にすればよかった!!」

 

「...魔力弾の訓練の時、僕にもやってくれないかなぁ」

 

「...私も、(メイル先生の)膝に座って本読んでもらいたい...」

 

 

 

 

続いてゲイルくん...なんだけど、さっきリョウタくんと戻ったらみんなに睨まれたんだよね

何かやっちゃっちゃかな?

 

もしかして、リョウタくんにひとりでやらせてたからみんな怒ってるとか...?...いやいや、まさかね

 

そんな考えもまとまらないうちに、ゲイルくんとの戦闘訓練が始まった

ゲイルくんは僕が使ってる魔力弾に興味があるらしい

まぁたしかに、ゲイルくんも初めましての時に魔力弾撃ってきてたしね

使えるもんはそりゃ磨いときたいよね

 

「それにしても...うーん...魔力弾...とは言っても、僕のは厳密には魔力弾じゃないんだ。だから、本当に参考になるかは分からないけどそれでもいい?」

 

「はい!!なにかの参考になるかもしれないので、それでも構いません!!」

 

真面目だなぁ..

僕なんて、学校とかで役に立たないかもって授業は無くなっちゃえってタイプだよ...

ほんとに、頼れる大人がいなかっただけでみんな本当は根がいい子だったんだね...

そう思いながらゲイルくんの頭を撫でると顔を赤くしてしまった

やっぱり真面目だったり、頭が良くてもまだまだ子供なんだな...と思い直し、先生モードに戻る

 

「えっと...ゲイルくんやみんなが言う魔力弾は厳密に言えば魔素の塊なんだ。魔素を球体、もしくは打ち出したい形に変えて弾として打ち出す。ここまではいい?」

 

「えっと...はい。つまりは手からボールを投げる感じですか...ね?」

 

「うん。そんな感じ。でも、僕の使う魔力弾...正式には、魔素動力式9mm弾は3層に別れて作ってあるんだ。」

 

ここからは、ゲイルくんにもわかるように普通の銃弾とみんながよく使うボールを用意して説明していく

 

(※ここからは作者の独自設定なので原作にあるか不明です!!暖かい目でご覧いただけると幸いです!!)

 

まず、一般的な魔力弾はボールに空気を入れたものと考えて欲しい

ボールに空気を入れたものを投げると何が起こるか

それは空気摩擦、及び空気抵抗による威力低下だ

魔力弾にもそれはある。

威力やスピードが落ちないのは微弱な魔素を使って空気抵抗を受けないように術者が操っているからだ。

だが、それだと術者の実力以上の弾を出すことは出来ない

言ってしまえば空中で回転しているボールにスパイクを打ち込む様なものだからだ。

どう足掻いても、実力以上の威力を回転力に上乗せはできない

 

「そこで使っていくのがこの三層にした魔素動力式9mm弾。これは通常の弾丸と同じように弾頭、薬莢、そして火薬部に別れてるんだ」

 

簡単に言ってしまえば、自分で投げる、叩くには限界があるが、その対象を小さく空気抵抗の値を減らし、さらに実力に関係なく薬莢に込めた魔素の量に応じて火薬以上の爆発による推進力で威力を上げているのだ

 

「つまり、同じ量の魔素を込めているように見えて、時代は弾頭、薬莢部分にも僅かな魔素は使われてる。

ただし、空気抵抗などを打ち消す際消える分の魔素などは火薬部に入って推進力向上になるため、1発の威力に違いが現れるんだ」

 

これはハクロウ、ベニマルとの戦闘訓練で偶然発見したものだ

ベニマルの黒炎獄も広がる前は小さな魔素の塊だから目に見えないくらい早く打ち込めたらという話をした時にベニマルが僕の魔力弾は威力があまり落ちず速度も凄いと気がついたのだ。

ほんと、強いひとは着眼点が違うね

 

「と、そういうわけなんだけど...難しかったかな?」

 

「い、いえ!!勉強になりました。つまり、魔素の内包料とそもそもの魔力弾の大きさによって威力や破壊力は左右されると...」

 

「まぁそういうことかな」

 

難しい説明に、これから2人で自分たちなりに理解してこうと話し合った僕らだった

 

 

 

 

──一方その頃

 

「な、なんの話ししてるのよあの二人...」

 

「わがんねぇ...」

 

「うぅ...頭痛い...」

 

「僕らにはちょっと早かったね...」

 

「知恵熱って本当にあるんだな...にしても魔力弾に空気抵抗が...大賢者、調べておいてくれ」

 

『了、魔力弾の解析鑑定を進めます』

 

にしても、何気にすごい発見だけど、あまり大っぴらにできそうにない発見だな...

と、頭を抱えるリムルだった

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