中の人が大学生になったことが原因で
私生活が忙しく上手く時間を作れませんでした
時間はかかっても完結までは持っていくので
長い目で見てくださると嬉しいです(´・ω・`;)
ゲイルくんに魔力弾の授業と
魔力弾の威力向上訓練を施した後
僕は次の子のところに来ていた
「やっと来たわね!!遅いわよ!!」
「ふふっ、これは失礼しましたお嬢様。何用でございましょうか?」
「お、お嬢...//」
次の相手はアリスさん。
気が強い子で、よくケンヤくんと喧嘩しているけど、
喧嘩と同じくらいみんなとよく笑う子だ
なんだか、昔通ってた小学校のクラスにいた中心にいるタイプの女の子を思い出すなぁ...
なんて思いながらよく一緒に人形を作ったりする
どうやら今日もいつものように人形作りの手伝いみたいだ
「今日作るのはどんな人形なんですか?」
「も、もう執事はいいから!!//今日はその...め、メイル先生を...//」
「...え?僕?」
「そ、そうよ!!//なにか文句ある!?//」
「い、いやないよ!!ただ、ちょっと嬉しいなって...」
そう言ってニコッと微笑むと、
アリスさんは少し顔を赤くしてそっぽを向いてしまった
魔国連邦でもだけど、僕が微笑むとみんな顔を背けるのはなんなんだろう...
...人様に見せられないような微笑みとか?
それなら言って欲しいんだけどなぁ...
...まぁ、僕のことはいい。
まずはアリスさんのことだ。
カイジンの工房でアクセサリーを作っていたおかげか
かなり手先は器用になっているので裁縫のようなことならお手の物なのだ。
まぁ、前世でも軽い縫い物ならできたしね。
とはいえ、設計図もない人形は初めてだ。
緊張するけど頑張ろう!!
...と、意気込んで始めたはいいものの...
やっぱり難しいッ!!
アリスさんは自分で服を作りたいと言って頑張ってるけど...明らかに苦戦してる!!
さっきから何度も指に針を指してしまうので手袋をつけさせたレベルだ
うーん...こういう時は先生が欲しいけど...
今は僕が先生だしな...
...ん?先生?
...そうだよ!!何も僕が馬鹿正直にゼロから頑張らないでも、僕の記憶のどこかには作り方が入ってるじゃないか!!
お姉ちゃん!!見守る者さん!!
『了。マスターの記憶から人形作りに必要な記憶を探します...発見。まず...』
よし!!ここからは見守る者さんのサポートを借りながら作っていく。
布の切る場所や糸を通す場所は見てわかるように見守る者さんが視覚化してくれているのでその通りにやっていく...まるでプラモデルを組みたてているみたいだけど、
アリスさんを喜ばせるためだ
頑張ろう!!
途中途中でアリスさんにされた質問を分かりやすくなるよう答えながら作っていくこと数時間なんとか鏡で何度も見た僕の姿...もといデフォルメされて随分と可愛らしくなってしまった僕の人形が完成した
ちなみに、アリスさんは30分ほど前に疲れたと言って今は僕の膝の上でお昼寝中である。
裁縫みたいに繊細な作業で寝落ちとかして、針が刺さったりしたら大変だからね。
眠るなら針はちゃんと置いて、僕の膝で寝ていいよ。
といって眠らせているのである
普段の強気な態度とはうってかわり、寝顔は年相応の女の子でとても可愛らしいものがある
「ふふっ、僕に妹が出来たらこんな感じかな?♪」
なんて軽口を叩きながらもサプライズで作り続けてるリムルのデフォルメ人形を完成させ、当たりが少し薄暗くなり始めたのでアリスさんを起こすことにした
「アリスさん、そろそろ起きないと夜寝られなくなっちゃうよ。起きて」
「...ぅぇ...?」
少し声をかけて肩をポンポンと叩くとアリスさんはヨダレを垂らしながら寝惚け眼をこすり顔を上げる
かと思うと何があったのか思い出したのかみるみる頬を赤く染め初め
「ち、違うわよ!?///別に先生の膝枕が気持ちよかったとかそんなんじゃないから!!///」
とあわあわと現状を取り繕い始めた。
その動作があまりに可愛いのでほんとに妹みたいに見えてしまったが僕は先生なのだ。
上手くフォローしてあげなければ
「ふふっ、大丈夫だよ。気にしてないし、普段からみんなをまとめてるアリスさんは疲れてるだろうからね。
少しくらいは疲れが取れた?♪」
「〜...///...うん...取れました....//」
「そっか、それじゃあ...はいこれ♪」
「ぇ...あ!!」
何とか落ち着きを取り戻したアリスさんに僕は完成させたデフォルメメイルくん人形を渡すと嬉しそうに可愛い!!すごい!!とアリスさんははしゃいでくれた
とはいえ、まだこれだけじゃないのだ。
アリスさんが寝てる間にもう一つだけ何とか作り終わったデフォルメリムルくん人形も追加プレゼントするとより一層目を輝かせ嬉しそうにお礼を言ってくれた
うんうん、生徒が嬉しそうで先生は何よりだよ!
遠目でメイルたちの様子を見てた俺たちは各々に色々な思考をめぐらせていた
「...なぁ先生、あれいいのかよ。おかしいだろ、なんで俺たちは普通なのにアリスは膝枕までしてもらってんだよ」
「...ずるい」
「いやあれは俺もずるいと思ってるから...」
「でもどうせ先生は後でしてもらえるんですよね」
うっ...察し能力の高いやつめ...
「そ、そんなわけないだろ?普段はしてくれないから俺だって羨ましいさ。」
いや確かにメイルの寝顔みたり
頭撫でたり手作りのお菓子とか食べれるのは俺だけだけどズルくないよな?
だってお兄ちゃん特権だし!!
「「「...怪しい」」」
そんな話をしていると、タイミングよくメイル達が戻ってきた
よし、これで矛先は俺から変わるな
「みんなして何話してたの?」
「お前らが仲良いなって話だよ。
でも、いくら仲がいいって言っても教師が生徒を膝枕はやりすぎだぞ」
「うっ...ご、ごめんなさい...」
「まぁ?どうしても膝枕したいなら俺がされてやっても...」
「先生抜け駆けはずりーぞ!!」
「そうですよ!!やっぱり後でやってもらえるんじゃないですか!!」
「ていうか、サラッと私たちに禁止して自分だけしてもらおうなんてずるいわよ!!」
「アリスはさっきやってもらったんだから1番ずるいでしょ....」
「何よりリョウタ!!なんか言った?!」
「いぇなんでも...」
ワイワイしている生徒たちを横目に当たりが薄暗くなりそろそろ今日が終わろうかと言う時間だが、自由学園のsクラスはまだ終わらない。
なんでも身寄りがないためこの学園で寝泊まりしてるこの子達は夜も暇なんだそう。
だからメイルは朝に男子と外で遊び、夕方から夜にかけては女子の相手をするということになっている
ただ、そのせいか知らないが日が経つ事に男女間でのメイルの取り合いが悪化している気がする...
アリスさんと人形を作ってから1日たち、今日は僕らはピクニックと称して近くの丘までみんなで散歩に来ていた。
今日の空模様は晴天!!...とまでは行かないけど、綺麗な青空の広がるいい天気
こんな日はのんびりピクニックもとい戦闘訓練...のはずだったんだけど...
「もし俺に一撃食らわせることが出来たら、新刊をやるぞ〜?」
...月刊シリ○スの新刊をリムルが見せびらかし、
続きを気にしてたみんなは目の前に人参を吊るされた馬のごとく果敢にリムルに挑んで行った
「...くっそぉ!!先生強すぎんだろ!!」
「ちょっと!!レディにはちょっとは手加減しなさいよ!!」
「ふっふっふ。お前ら、俺の相手なんて10年早いぞ?」
子供相手にリムルが煽る煽る。
子供達からはブーイングの嵐だ。
そろそろ仲裁するかな
「ほらリムルそこまで。あんまり意地悪しない。」
「世の中の厳しさを教えてんだよ。まぁ、今回は頑張りを認めてこいつは渡してやろう。順番に読めよ〜」
「しゃー!!!」
「ちょっと、次は私だからね!!」
「その次は私!!」
賑やかにリムルから渡された月刊を読む順番を決める生徒たちを横目に、僕はリムルに軽く注意しながらお弁当を用意する
ちなみに今日は僕の手作りである。
元々はシュナに頼む予定だったのだが、リムルが別のことを頼んでいたので今日は僕が作ったのだ。
シュナ程は美味しくないけど、口に合うかな?
「ほらみんな〜、本の順番は後でにして先にご飯食べない?」
「ちょっと待ってメイル先生!!この間の○○の続きだけ!!それだけ見れば食べるから!!」
「お、僕も!!前回すっごい面白かったから続きが気になってて...!!」
「ん...まぁそれなら仕方ないけど...お弁当無くなっちゃうよ?」
「ほんの少し!!ほんの少しだから!!」
うーん...そう懇願されると弱い...
まぁ、少し待てばいいだけだし、あと20分くらいなら...
なんて僕が思って口を開こうとした時、スっと横にいたリムルが僕の隣に移動し、口を開いた
「今日の昼はメイルの手作りだったもんな!!俺は楽しみだったから、アイツらが食べないなら俺が全部食べるよ!!」
「僕もお腹すいたので食べます!!」
「やっぱり作ってもらったからには食べないとか言う選択肢ないよなぁ。漫画はいつでも読めるし!!」
「え、栄養取ってからの方が頭に入りそうだしね!!」
「そうね!!さすがリョウタ!!あったまい〜!!」
「私もおなかすいた...!!」
「う、うん、みんなで食べよう!!」
リムルが突然叫んだかと思ったらみんな帰ってきた...
何、ドッキリか何かですか...?食べてくれるのは嬉しいけどみんなちょっと怖いよ...?
そんなこと考えながらも蓋を開けると、子供たちは目をキラキラ輝かせておにぎりを手に取った
今日のお弁当は和風なのだ。
しばらく日本食を食べていないであろうみんなには新鮮だと思う。
思う存分食べて、これからも勉強を頑張って欲しい
暫くは嬉しそうにがっついてたみんなだけど、しばらくすれば落ち着いてきたのか口数も増えてきた
そんな時
『告、高密度のエネルギー反応を確認しました。
エネルギー反応からして、スカイドラゴンと推察します』
突然お姉ちゃんがそんなことを言ってきた
そしてそれと同時に空にドラゴンが現れ...
って、あれほんとにドラゴン?
なんか棒人間に翼を足したような...
うん、すっごいイメージと違う
なんかもっとこう、首長竜的なの想像してたよ...
って思ってる場合じゃない!!スカイドラゴンは真っ直ぐにイングラシア王国の門に向かっていった
あそこには顔見知りの門兵さんたちも沢山いるのに!!
「リムル、あれ不味くない?!」
「ん〜...Aランクか...確かにまずいかもだし、ちょっと様子見てくるよ。危なそうなら、援護任せる」
「OK、任せて」
僕らが2人でそんな会話をしていると、子供たちは不安そうにリムルを読んだ
「あ、あんなのに向かっていくのかよ!!いくら先生が強くてもやばいだろ!!」
「そうよ!!あんなの、兵士の人達がやっつけてくれるわよ!!」
子供たちからすれば僕らはまだ実力的にはよくわかならないだろうからなぁ〜...
まぁ、自分の物差しより大きなものは大きいってわかっても正確な大きさなんてわかんないもんね。
実際、僕もリムルの戦闘力はよくわかんないし。
でも、あれくらいなら問題ない
「大丈夫。リムルは強いんだよ?それを見せてあげるよ」
「どんどんハードル高くしてないか?」
「へへっ、リムルなら余裕でしょ?」
全く、とため息をつきながらもリムルは背中から翼を生やし、スカイドラゴンに向かっていった。
その背を身を見送りながら僕も愛用のライフルを魔王ゲルドさんの胃袋から取りだし、うつ伏せに構える
「みんなよーくリムルを見てなよ?強すぎて一瞬だから」
子供たちに伝えると僕もスコープ越しにスカイドラゴンを観察する。どうやら雷撃が得意らしい。
リムルには効かないだろうけど、危ないから無力化させてもらうよ
そして、ライフルの引き金を引く
心地良い破裂音と共に弾丸が空を駆け、
スカイドラゴンの左翼を貫いた
その一瞬にスカイドラゴンが気を引かれればもう勝負は着いていた
暴食者を発動させたリムルの前には理性のないAランクの魔物なんて相手にならないのだ
そして、一部始終を見ていた子供たちから歓声が上がった
「すっげぇ!!先生、あんなに強かったのかよ!!」
「まぁ、私たちの先生なんだしあれくらいはやってもらわないとね!!シズ先生だってできただろうし!!」
「リムル先生も凄かったですけど、メイル先生も凄かったです!!よく見えなかったけど、その銃でスカイドラゴンの左翼を撃ち抜いてましたよね!!あの一瞬でリムル先生がトドメを刺すなんて、すごい連携でした!!」
「弓と違って銃ならあんなに届くんだ...!!先生、僕にも銃の打ち方教えてください...!!」
「リムル先生もメイル先生もすごい...!!」
歓声をあげる生徒たちをなだめながら僕らはリムルを待つ。そのリムルの背中を、まるで神を崇めるような目で見ている男がいるなんてことには気づかずに...