この運命さえ喰らい尽くせ   作:海波 犬夜

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ドワーフに会いに行きたい!!(留守番)

リムルが目覚めてしばらくして、進化したみんなは広場に集められていた。

ちなみに、ゴブリンは進化した際、

雄ゴブリンはホブゴブリンに

雌ゴブリンはゴブリナに進化し、

牙狼族は名づけはランガだけだが、種族名として進化し

嵐牙族(テンペストウルフ)としてみんな進化した。

そして、リムルを切り株に乗せるとリムルは口元(?)に白い付け髭を出した

 

ザワザワザワザワ...

 

ザワザワザワ...

 

ザワザワ...

 

ザワ...

 

...

 

「...はい。皆さんが静かになるまでに5分かかりました。」

 

おぉ、懐かしい。

小学校とかで先生に1回は言われるよね。

わかるわかる。村が発展したら学校を作るものいいかもしれない。

この芸をやったら現代人ならみんなふふっとなるだろうね

...ただ、ここは異世界。それも数日前までゴブリンと牙狼族だった子達にはわかんないんじゃないかな...

きっと今頃、このネタが通じないだと!?//とか思ってるんじゃないかな...?

 

「...コホン。え〜嵐牙族も仲間に加わり、俺たちは大所帯となった!その為、ルールを作ろうと思う!!」

 

「「「ルール?」」」

 

リムル...ルールを作るのには賛成だけど逃げたね...

僕のお兄ちゃんは定期的にポカやらかさないと格好よくなれないんだろうか...

 

「これだけはしないで欲しい!!っていう決まり事みたいなものだ。ルールは3つ!!

1つ、他種族を見下さない!!

2つ、仲間内で争わない!!

3つ、人間を襲わない!!以上!!」

 

「はい!!」

 

「リグルくん!!」

 

リグルとはリグルドの息子で、1番初めに僕らと話したゴブリンだ。今はホブゴブリンになっていて、イケメンな好青年になっている。最初から真面目でいい子だったけど、より一層かっこよさに磨きがかかったね!!

 

「なぜ人間を襲ってはならないのでしょう?」

 

「こ、こら!!リグル!!」

 

「まぁ、いいからいいから」

 

リグルドがリグルを咎めようとしたけどこれはとてもいい事だ。

疑問を疑問のままにしない。ちゃんと質問ができるのはとっても大切なことだからね!!

 

「リグルいいね。わかんないことはちゃんと聞くのは偉いよ!!」

 

そう言って僕はリグルの頭をよしよしと撫でる

リグルは赤くなっているが、やっぱり真面目さから褒められ慣れていないのかな?

 

「...コホン。質問することは良い事だが、いきなり頭を撫でるのは良くないことだな」

 

「ぅえ...あはは...ごめんなさい...」

 

「...人間はな?大勢で暮らしてるんだ。だから、戦うことになったらたくさんの血が流れる。でも、友好的に接すれば向こうも友好的に接してきてくれる。

だから、こちらからは手を出すのは禁止、それと、俺が人間を好きだから、かな」

 

「なるほど、理解しました!!」

 

「はいっ!!」

 

「ゴブタくん!!」

 

「他種族を見下さないってのはどうしてっすか?」

 

「それも簡単だ。お前らは強くなったとはいえ、周りに偉そうにするなよってことだ。

敵を作らずに、楽しく暮らしていきたいからな!!」

 

「なるほどっす!!」

 

うんうん。みんな納得してくれたみたい。

これなら、最低限の生活はできるかな?

 

「じゃあルールも決まったし、柵づくりで壊した家の再建班と食料集め班、村の周りを警戒する班の3グループに別れて作業はじめよっか!!」

 

「あ、待て。最後に1つ。

みんなにはこれから、ゴブリンと嵐牙族でペアになってもらいたい。」

 

「「「ペア?」」」

 

「2人1組ってことだよ!!」

 

「これから色々な作業をするに当たって、嵐牙族が足として動いてくれれば、格段に作業も効率的だし、ゴブリンだけじゃできない俊敏な動きで狩りの効率も上がるかもだからな!!これからはペアで過ごすように!!」

 

「「「はい!!」」」

 

「よし、それじゃあ3グループに別れて作業開始!!」

 

「みんな〜!!頑張ろう〜!!」

 

これだけの人数がいれば全部あっという間...と思っていた

でも...

 

ドンガラガッシャーン!!!

 

「...えっと...まさかここまでとは...」

 

「うーん...さすがに家はどうしようもないな...」

 

「面目ありません...」

 

食料集めや村の警備は十分だったが、ゴブリンたちの中には建築が得意なものは居らず、出来上がった家は今にも崩れそう...と言うか崩れてしまった。

さすがにこれからずっと野宿ってのはなぁ...

今はまだ春だからいいけど、これが冬になったら...

お姉ちゃ...見守る者さん、なにかいい案はない?

 

『ありません』

 

何故かお姉ちゃんは見守る者さんと呼ばないと出てきてくれない。やっぱり、AI的な感じでちゃんと呼ばないと答えてくれないんだろうか...って今はそんなこと考えてる場合じゃないか...

まぁ、家作りなんて技術職だもんなぁ...

いくらお姉ちゃんでもできないよね...

...あれ?そういえば...

 

「リグルド、前の家はどうやって建てたの?」

 

「あれは、物作りが得意な者を知っておりまして、その者達に依頼したのです」

 

「じゃあ今回もその人たちを呼んでみようよ!!どんな人!?」

 

「それが...ドワーフなのです」

 

おぉ!!ドワーフ!!有名だよね!!

確か、鍛治に精通する精霊の1種だっけ?

 

「じゃあそのドワーフさんを呼ぼう!!どこにいるの?」

 

「ここからアメルド大河を辿ると行き着く武装国家ドワルゴンと言う国です。」

 

「武装国家!!面白そうだね!!なら僕が呼んで「ダメだ」

 

「メイル。今回お前は留守番だ」

 

「り、リムル...なんで...!?」

 

「お前、牙狼族との戦いの時、無理やりわがまま通しただろ。その罰だ」

 

し、しまった...そういえばすっかり忘れてたけどそんな事あった..!!

でも、せっかく人にいる国なんだし...!!

 

「そ、そこをなんとか...!!」

 

「ダメ。ここで許したら味を占めるだろうからな。今回は留守番だ。」

 

「占めないから!!もうやんないから!!」

 

「今度行く時は連れてってやるから今回は諦めて大人しく留守番な」

 

「そ、そんなあぁ〜!!!!」

 

もう下手にわがまま...それも戦闘とかみたいに争いが絡む様なのは二度としないと心に誓った僕だった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───数日後

本当にリムルは僕を置いてドワーフの国

武装国家ドワルゴンに向かってしまった

リグルドたちに慰められ、僕は泣く泣く留守番をすることになった...

はぁ...行きたかったなぁ...

 

 

 

 

 

リムルがドワルゴンへ向かった初日

いつもどうり狩りの手伝いをしに村の入口に向かった時のことだった

 

「メイル様、今よろしいでしょうか」

 

「ん?どうしたの?リグルド」

 

「近くのゴブリン村からここに移住したいという者たちが来ているのですが...私だけではなんとも...」

 

なるほど、確かにそういう案件はリムルがいないとだよね..よし!!

 

「わかった!!なら僕がリムルの代理として対応するよ。案内してくれる?」

 

「はい、こちらです。」

 

そうして案内された先には...

 

「...ね、ねえリグルド?これ...何人いらっしゃるの...?」

 

「え〜...ざっと、500名ほど...」

 

「...リグルド、僕は家の中でそれっぽく待ってるから、代表何人かを連れてきてくれる...?」

 

「そ、そうですね...さすがにこの人数に話を聞くのは無謀ですので...直ぐに代表者を連れてきます。」

 

「うん、ごめんね?」

 

リグルドに代表者を呼ぶよう頼み、僕は唯一建て直すことの出来た元リグルド宅...現在はリムルと僕の仮住まいにて威厳があるように見せるため低位活動状態(スリープモード)の時のリムルを置いた台座の上に座った

 

「...メイル様、今よろしいでしょうか?」

 

わざわざ声をかけてくれたのは僕が許可しないと入れないほど上の存在ってことを示してくれてるのかな?

 

「どうぞ」

 

僕が声をかけると、失礼しますと言ってリグルドは4人のゴブリンを連れて入ってきた。

 

「メイル様、こちら、ここ周辺のゴブリン村の村長の方々です。」

 

「ようこそ。僕はこの村の盟主であるリムルの弟です。

兄は現在急用でドワルゴンへ遠征中ですので、僕が変わって皆さんのお話を聞かせていただきます。よろしいでしょうか?」

 

「も、もちろんです!!話を聞いていただけるだけありがたいお話でございます...!!」

 

「...では、何故僕らよりも数多いあなた方が僕らの村の一員になりたいと...?」

 

「は、はい...ご存知かと思われますが、ひと月ほど前この森の守護者であり我らの神である暴風竜ヴェルドラ様がお姿を隠されました..それ故か、ここ最近森は荒れております...我らゴブリンはスライムなどに並ぶ最弱種族...ヴェルドラ様のいなくなった今、ここのように牙狼族などに狙われれば生き残ることはできないでしょう...そんな折、リグルド殿の村に新たな守護者が現れたと聞き...牙狼族の一件にて援軍も送らず無視を貫いた我らが虫のいい話であるのは重々承知しております...!!ですがどうか...我らに償いの機会と守護をお与えください...!!」

 

...正直、話を聞くと仕方の無い話ではある。

でも、僕から見ればこの人たちはリグルド達を見捨てた人たちだ。あまり好印象は持てない。

でも、リグルドが助けを求められた側だったとしても同じ選択をするだろう。力のないゴブリンからすれば、少しでも同胞を生かさなければならない。勝ち目の薄い戦いには望まないだろう。

だから...

 

「...お話は理解しました。

率直な意見を言わせていただくとするなら、僕はあまり貴方達に良い印象を持てません。

ただ、同じ立場であれば、リグルドも同じことをしたでしょう。ですから、仕方の無い選択であるのは理解しています。

僕の方から移住の許可はすぐには出せません。

兄であるリムルが帰宅次第、確認を取ります。」

 

「ありがとうございます...」

 

「それと...」

 

 

半ば諦めたように頭を下げるゴブリン村の村長達

まぁ普通に聞けば僕の言葉は貴方たちを助ける気は無いと聞こえるだろう。

だから、僕はできるだけ優しく、小さな子を諭すように村長達に言った

 

「...大丈夫。貴方たちにも、同胞の皆さんにも罪はありません。リムルは心の広いスライムです。きっと貴方たちを守護って下さいますよ。

それに...仲間を守ろうとする貴方たちの姿は僕は好きですよ。ですから、渋られたら僕からお願いしてみます。だから、安心してこの村で待っていてください。」

 

僕がそう言葉を告げ終わると、

村長達はまるで神に祈る信者のように胸の前で手を合わせ、縋るように僕の名前と感謝を述べ続けた。

顔を上げるように言うと村長達はゆっくり立ち上がり、再びお礼を言い深く頭を下げたあと部屋を出た。

 

「...ふぅ...リグルド、どうだった?威厳あったかな?」

 

「はい!!とてもご立派でしたぞ!!私も、村長達とともに崇めてしまうところでした!!」

 

はははと愉快そうに笑うリグルドは本当に嬉しそうだった。おそらくだけど、今まであの村長達とは交流もそれなりにあったんだろう。見た目的に同年代っぽいし、友達だったりするのかな?

ただ、誰も血を流すことはなくなるのはいい事だ。

後はリムルが許してくれるかだけど...僕のお兄ちゃんは懐も深いし大丈夫だろう!!

 

そうして、初日はゴブリン村の村長達の相手をして、少し村の警備をしたら終わってしまった。

長いようで短い一日が終わり、疲れもあった僕はそのまま寝床で泥のように眠るのだった...




普段あまり書かれないほかのゴブリン村の村長たちとの関わりを少し書かせていただきました。
俺の物語では普段はモブになりやすいキャラがよく喋ったりするかもです。
他にこの人とかかわらせて欲しい!!とかあったら言ってくれれば出てきた時に関わるシーンとか細かく書くかもです。
ただ、俺が書けないものとして料理系(吉田さんやシュナの調理シーンなど)や原作からして敵キャラ(ラプラスなどの中庸道化連など)はかかわらせられません。
申し訳ないですがそれ以外でおねがします。
ただし例外として敵キャラは戦闘シーンや駆け引きシーンで良ければ関わりを書くことができるとだけ。

少し長くなってしまいましたね。

次回も読んでくださると嬉しいです
ではまたお会いしましょう。
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