「…アビドス高校から結構歩いていると思うが、どこまで連れて行くつもりだ?」
「そんなに警戒しないでくださいよ、あなたにとっても欲しい情報がある場所だと思いますしね」
俺にとっての有益な情報か、ますますきな臭くなってきたな
てかなんでこいつ呪力のことを知ってるんだ?ホシノやユメさんにしか言ってないはずなんだが…
「つきましたよ」
「ここは…?」
「ブラックマーケット…退学した生徒や違法なサークルなどで形成されている闇市場の一つです」
「闇市場!?すげー物騒だな…」
呪いもいっぱいいるし…
「クククッ…」
「で、俺が欲しい情報がある場所ってのは?」
「あそこです」
そう言われ黒服の指差した方向を見ると
「カイザーローン?なんだそれ」
「あなたが滞在しているアビドス高等学校にお金を貸した金融機関です」
「?どうしてブラックマーケットに金融機関が建ってるんだ?」
「クククッ、そこがミソなんですよ」
「?」
「カイザーローンはカイザーコーポレーションの系列の会社なのですが、同じ会社の系列にカイザーPMCという民間軍事会社があるんですよ」
「ほうほう…つまり?」
「アビドスの借金が軍事会社に使われてるんですよ」
「は?」
「そういえばあなたカタカタヘルメット団って知ってます?アビドスに定期的に攻め込む不良の軍団なんですけど」
「いや…知らん」
なんかこいつアビドスのことめっちゃ知っとるやん…怖…
「そいつらにも多分流されてますよ」
「はぁ?」
「ああでも勘違いしないでくださいね、アビドスとカイザーの取引自体は正当な物です」
「そうだとしてもなぁ…」
「アビドスの現状は理解いただけたでしょうか」
「ああ…」
「では本題に移らせてもらいます」
「取引…だっけ?」
「はい、あなたのその呪力という物…すごく気になりましてねぇ…」
「メリットと実験内容は?」
「メリットはアビドスの借金を5、6割ほど減らさせていただきます」
「5、6割!?そんなに減らせるのか!?」
「はい、これでも私カイザーコーポレーションの立場の高い人と知り合いでして…」
5、6割も減らせるのか…正直恩があるし受けたいが…実験内容次第だな
「それで実験の内容なんですが…明日の昼ごろにアビドス砂漠で行います」
「砂漠のど真ん中でか?」
「はい、すぐ終わりますよ」
すぐ終わる実験を砂漠のど真ん中でやるとかいうきな臭さ全開の内容だが…
まあ、大丈夫か
「やります」
「クククッ、ご協力ありがとうございます
では、明日の昼ごろアビドス砂漠で」