と言う事で葦名探索編の続きです。
狼さんですが、あの後無事に七面武者に勝ちましたよ。
これからももっと葦名を描いて行こうと思ってるんで、楽しみにしてて下さい。
しかし攻略サイト便利だなぁ・・・
五度死に、漸く忍殺を決めた狼は、少しゆっくり歩いていた。
しかし、今回の個体は恐ろしかった。
人魂による弾幕はかつての二倍はあり、単純な剣撃も重い。
光束の移動も速く、全速力で走らなければ追いつかれていた。
忍殺を3回も狙うのは骨が折れる。
そして最後の全体攻撃。
あれは流石に避けれない。
結局回生して無理矢理斬り倒した。
想定より大分時間がかかってしまった。
だが悪い事ばかりではない。
久しぶりの死地を経験した事で、狼は葦名の空気を思い出した。
(少し気が抜けていた・・・)
葦名は過酷な土地。
生半可な思考では忽ち殺されるだろう。
竜胤があるとは言え、いつかは蘇れなくなるかもしれない。
此処は死地だ。決して安全な馴染みのある場所ではない。
気を引き締め、狼は走り出した。
◇
捨て牢を抜けた狼は無事に金剛山に辿り着き、鬼仏で休息を取っていた。
何故かは分からないが、鬼仏での休息の効果は途轍もなく、体は万全の状態になる。
更に敵から見つかる事もなく、一度対座した鬼仏には飛ぶ事ができる。
これが無ければ探索は何倍も苦労していた事だろう。
此処で一つ気づいた事が。
昔一度対座した筈の鬼仏が登録から外れていた。
再び自分で付けていかなくてはならない。
少々面倒だが、必要な事だ。
さて、今回の目的は仙峯寺の内部調査、および
見渡せば、いつもの様に僧侶が巡回している。
近づいて見ると、普通に襲いかかってきた。
(月隠を使っておくべきだった・・・)
何処か面倒な顔をして、狼は刀を抜き放った。
◇
数分後、敵を一掃し、一つ目のお堂を抜けた狼は壊れた橋の前で立ち止まっていた。
(先程の僧侶・・・)
相変わらず目についた瞬間襲いかかってきたが、何処か様子がおかしい。
かつての様な理性(?)を感じない。
更に赤目であった。
仙峯寺拳法も形が崩れていて、威力で無理矢理殺しにかかってきた。
彼らは言わば下っ端。
純粋に仏敵を討ち倒さんとする僧侶でしかない。
ならば、仏道を体現する拳法が崩れているのは何故だろうか。
「・・・力に呑まれたか」
別に彼らの結末に怒りや悲しみを覚えているわけではない。
ただ、憐れだった。
さて橋だが、直っていた。
「・・・何故?」
確か仙峯寺は、長年の間に老朽化した建物を一切修理しなかった。
先程の建物がいい例である。
ひたすら仏道を邁進したり、死なずに取り憑かれたりした狂人の集まりだ。
更に先程の僧侶は橋の手前からこちらに来ない。
修理なぞ出来るはずもないのだ。
だが行かざるを得ない。
恐る恐る橋を渡りきり、通天橋の方に一度向かう。
鬼仏・境内でひとまず休息。
傷ついた体を癒し、瓢箪を回復させる。
さて、途中で気づいた事だが、此方には敵が居ない。
かろうじてまともな(とも言えない)僧侶は逃げ出したのか。
出来れば遭遇したくないものだ。
(それにしても・・・)
こうやって鬼仏に対座していると、どうしても出てくる疑問。
『何故敵が復活するのか?』
違和感どころではない。
まだ怨霊系なら分からなくもないが、実体を持つ兵や僧侶が復活するのは明らかにおかしい。
強敵だってそうだ。
腕を斬り飛ばしても、一度死んで鬼仏から戻ってきてみれば復活している。
「・・・分からぬ」
疑問にこそ思うが分からないので、結局また影に任せるしかない狼だった。
◇
休息も終わり、本堂へと向かう狼。
全く敵がいない。
屋根に登り、跳び、走り、建物の中を覗き、進み、覗き・・・ッ!
いる。
異様に低く這いつくばる姿勢。
飛び出た背骨の様な鋼の鉤爪。
顔は包帯に包まれ、両手には一際大きい鉤爪。
ソレは奇声を上げ、跳びかかってきた。
強敵 『長手の百足 仙雲』
◇
ギャイン!
体重を乗せた強烈な斬りかかりを間一髪で弾く。
仙雲は後ろに飛び退き、体勢を立て直す。
その隙に狼は術式を発動した。
【御霊降ろし】
やけに出番が多い剛幹である。
昔はそれこそ百足衆にしか使わなかったモノだが、最近は体幹を削る攻撃が多い。
両者共に準備を終えた今、”アレ“が始まる。
ギィンギィンギィンギィンッ!ギィンギィンギィンギィンギィンッ!ギャィインッ!!
恐ろしき十連攻撃である。
五連目と十連目は少しずらしを入れてくる為、少しでもズレると一気に瓦解する。
何度も何度も斬り刻まれたものだ。
特に苦難厄憑では恐ろしい程早く殺された。
弾きでないとダメージを喰らう連撃には辟易とする。
だがその経験のお陰で、今は完璧に弾ける。
3回ほど繰り返し、1回目の忍殺。
そして再びの連撃。
(1234、56・・・)
七面武者と違い、意外と余裕・・・と思っていたのも束の間。
(・・・89、10・・・!?)
十五連に増えた。
次に備えようと一瞬弾きをやめた狼を、強烈な斬撃が襲う。
しっかり五発で削り切られ、息絶えた。
回生。
今度こそはと十五連攻撃を弾き切り、これで勝てる・・・と言うのは儚い希望だった。
(101112131415、1617・・・!?!!)
まさかの二十二連攻撃。
必死に弾き抜き、仙雲の体幹が崩れた瞬間、楔丸を突き上げ、顎から頭までを刺し貫いた。
◇
「・・・」
度重なる試練に眉間の皺が一層濃くなった狼だが、変わらず山道を歩き続ける。
そしてやはりだが、建物が全て修復されていた。
長い年月を経て、しっかりと整備されているかの様に完璧な状態。
違和感が積もる中、階段を登り本堂に辿り着いた。
今日だけで三度目の対座。
順調に進んでいる様で少し安心する。
再び体力を回復し、中に進む。
坐しているのは大きな仏像。
現代日本にて葦名の事を調べていた狼だからこそ分かるが、仙峯寺の仏像は一部異なった容姿をしている。
京都や奈良の寺院に置かれている仏像と、葦名のものは少し違うのだ。
中々興味深いが、今は残念ながら調査する事ができない。
目前に置かれている鈴を手に取り、鳴らした。
【幻廊の鈴】
『古びた銅で作られた五鈷鈴
これを鳴らせば、幻廊にいる猿たちも狼も、最初の状態に戻る
ただし、屏風の中に捕まえた猿は、鈴を鳴らしても、逃げ出すことはない』
今回は、と言うか葦名編あんまり呪術廻戦要素出ないです。
その代わり他所様の考察+私の設定を入れていきます。
出来るだけパクリにならない様に気をつけますが、ちょっとは許して下さいね。
一番好きなステージ?源の宮。
一番嫌いなステージ?葦名の底。
本作の狼さんの趣味は宗教系ですね。
葦名とか言う土地で育ったなら、少なからず興味を持っててもおかしくない。
誰だってそーなる、私もそーなる。
と言う事で、オリジナル設定どんどん入れていくよ!