葦名廻戦   作:朝槿

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まず最初に謝罪をば。

今回の内容、ほぼほぼシード兄貴のサイトから取ってきたものです!!
パクってすみませんでしたぁぁ!

とは言え、一度全部読み込んで咀嚼して自分の言葉で書いたものなので、許してください。
書きたい、と言うか好きな設定が全てあのサイトに書かれてるんですよ!
シード兄貴には謝罪すると同時に、感謝します。


葦名の歴史①

目を開けば、其処は幻廊だった。

 

それにしても、相変わらず不思議な空間だ。

白い霧に包まれ、落ちれば地面に着く前に息絶える。

かといって毒でもない。

やはり、此処は今の葦名と同じく隔絶された場所なのだろうか。

 

ゆっくりと歩いていると、建物が組み替えられ、奥の院へと一本で通じる道ができた。

歓迎はされている様である。

 

そのまま進み、対座する。

 

 

鬼仏見出

 

 

鬼仏・奥の院。

そのまま進み、滝の側にある扉を開くと、見覚えのある人物が。

 

「再び会えた事を喜ばしく思います。御子の忍び」

 

そう言って微笑むのは、かつてと何ら変わらない変若の御子だ。

 

「・・・息災か」

 

「はい。貴方は?」

 

「ああ」

 

「・・・不死断ちを成し遂げられたのですね。竜胤の御子が、教えて下さいました」

 

「・・・そうか」

 

「ええ。今日は何用で?」

 

「仙峯寺についてだ」

 

そう言うと、変若の御子は少し目を伏せ、語り始める。

 

「彼らは死なずへの探究を諦めず、赤目に手を出しました。それだけではなく、葦名全域に漂う竜胤の力を取り込もうとしました」

 

「・・・竜胤を」

 

「はい。大元には辿り着けていない様ですが、じきに至ってしまうでしょう」

 

(源の宮か・・・)

 

「御子の忍び、貴方にお願いがあります。どうか、彼らを止めて下さい」

 

「・・・ああ。元より、そのつもりであった」

 

その言葉を聞くと、変若の御子は安心した様でホッと息をつく。

 

「すみません。少々張り詰めていたもので。少し、休ませて下さい」

 

「ああ」

 

狼は無言で退き、扉を閉じる。

それと同時に、寝息が聞こえてきた。

 

 

奥の院の鬼仏に戻った狼は、目を閉じる。

意識はどんどん暗く。

心中へと、入っていった。

 

 

◇

 

 

変わらず荒れ寺・・・かと思いきや、目覚めたのは葦名城最上階にある、御子の間。

かつての九郎様と同じく、影は其処に座っていた。

 

「やあ。どうだい、葦名は」

 

そう聞く影の顔はお世辞にも明るくは見えない。

 

「どうした?」

 

「いや、ちょっとね。葦名に来てから頭が痛いんだ。だけど大丈夫。もっと大事な事があるよね」

 

そう言って影は促す。

何でも分かっているな、と思いつつ、狼は問いかけた。

 

「・・・まずはこの葦名」

 

「そうだね・・・簡単に言うと、竜胤の御子の力による、完全領域。幻廊と少し似てる。

ご先祖様が亡くなる寸前に展開したモノだと聞いたから、命を使ったんだろうね。

それによって葦名は隔絶されたけど、全域に竜胤の御子の因子が漂う事になっちゃったんだと思う」

 

「・・・何故だ?」

 

「足りなかったんじゃないかな。竜胤の御子だったとは言え、既に体は一般人。

生死の瀬戸際だからこそ竜胤が一瞬呼び覚まされ、結界を築くに至った。

さっきちょっと調べたけど、不死斬りは両方ともご先祖様が回収してる。儀式を終えた後は、恐らく誰かが何処かに封印したんだと思う。

多分協力者の一人かも?」

 

「・・・何処に?」

 

「さあね。僕にはわからない。けど、葦名の何処かであることは確実だよ。葦名以外だったら僕が見つけてるし」

 

「・・・では次だ。仙峯寺の目的は?」

 

「うーん・・・結構長い話になるけど良いかい?」

 

「ああ」

 

「それじゃ、行くよ。これから話すのは、仙峯寺と葦名の長い歴史・・・」

 

 

◇

 

 

まずは仙郷について話そうか。

 

そこは遥か昔から存在していた、葦名の神々が宿る仙郷。

時は縄文時代まで遡る。

天から落ちるのは、巨大な隕石。

源の宮には確かにその痕跡が残ってるよ。

 

さて、君も聞いた事があるだろう?

隕(・)鉄(・)と言う金属は、金剛鉄の事なんだ。

 

【金剛屑】

 

『白色に鈍く輝く金剛鉄の屑

金剛屑は、葦名の中でも、ひと際古い土地のみで採れる

古い土や岩は、神を寄せるとも言われる

その恩寵か、金剛鉄は実にしなやかで強い』

 

元々いた神か、新しく来た神かは分からない。

だけど、隕鉄に引き寄せられ、源の宮や葦名に根付く様になったのは同じさ。

彼らが葦名土着の神々。

そしてその影響は生物にも及ばされる。

ぬしの白蛇然り、ぬしの色鯉然り。

そのまま土地神として、当時の人々はソレらを祀ったんだろうな。

 

 

さて、時は幾許か経ち、弥生時代。

西の方では卑弥呼が国を治めていた時ぐらいかな。

あいも変わらず隕石は神を引き寄せた。

だけど、それも終わる。

そう、桜竜の到来だ。

 

え?そんな昔なのって?

僕も驚いたさ。この術式は時として予想外の知識を齎してくる。

戦国少し前だと思ってたのにね。

 

話が逸れたね。

君も知ってると思うけど、桜竜は神なる竜。

当然葦名に居付いてた神、もとい蟲(・)に太刀打ちできる訳は無かった。

無事に立ち退かせ、根付く。

由来は異なれど、神に長年憑かれていた岩。

桜竜が根付いた事をきっかけに、明確な神の岩へと変貌した。

あれだよ、神域に入る時にあった大きい石。

底から引き上げられたものがあそこまで運ばれたんだろう。

 

そして仙郷の民はそれを祀る事となった。

その時ぐらいかは分からないけど、白蛇や色鯉などの“ぬし”たちは中心から姿を消した。

白蛇は落ち谷へ、色鯉は仙郷の端へ。

神域からは水が流れ、小(・)さ(・)な(・)神(・)々(・)は(・)溶(・)け(・)て(・)い(・)っ(・)た(・)。

 

これが京の水、つまり変若水の秘密。

仙郷に流れる豊富な、そして清らかな水は神の力を大いに含んだものだったんだ。

そりゃあ不死にもなるよね。

人々は当然の如く水と竜を祀るようになったのさ。

 

 

◇

 

 

「今日は此処まで。それにしても、すごい情報量だよ。纏められる人とかいたら、それこそ賢者だね」

 

「・・・」

 

「疲れた?」

 

「ああ。一度整理したい」

 

「そうだね。明日は葦名と源の宮の争いについてだよ」

 

其処で影は何かに気づいたかの様に狼に話しかける。

 

「あ、そうだ。五重塔に行ってみて。其処に行けば明日の事について多少分かるかもよ」

 

そして影はこう言った。

 

「これを参考にしてね。一心様は国取り戦の時、既に黒の不死斬りを持ってた」

 

じゃあね〜、と言う影の言葉が耳に入り、そして再び、意識は途切れる。

 

 

◇

 

 

狼は幻廊の外、本堂で目を覚ます。

そして立ち上がり、入り口へと向かって行った。

 

さて、狼が何処に向かっているかと言うと、仙峯寺にある五重塔である。

かつて仙峯寺拳法の書が置かれていた所であり、記憶が正しければ、求めていた証が見つかる筈。

 

十数分後、狼は五重塔にやってきていた。

人が全く来ない立地故、埃が積み重なっている。

そのまま進んだ所。

其処に座しているのは、《左手が焼け落ちている》不動明王像だ。

一般人が見れば「ああ、火事にでもあったのかな」と残念に思うだろう。

しかし、今の狼が持つ感情は・・・

 

 

◇

 

 

さて、読書諸君の中には知っている人もいるかも知れないが、一つ説明しよう。

不動明王像と言えば、左手には羂索、右手には倶利伽羅剣を持っているのが普通だ。

ご存知の名前が出てきた事に驚いているかもしれないが、一回スルーしてくれ。

 

しかしこの不動明王像は右手には何も持たず、左手は焼け落ちている。

聡明な皆様方なら思い出せるだろう。

左手を燃やし、剣を握る後ろ姿を。

そう、修羅と堕ちた狼だ。

そしてもう一人、炎に焼かれ、左手を欠損した人物は?

仏師、いや怨嗟の鬼である。

 

黒の不死斬りだが、一心はその存在を知っている。

更に田村主膳との戦にもこの刀を持っていたのだ。

黒の不死斬りを手に入れた一心、左手が焼け落ちた仏師、そして左手に黒の不死斬りをもつ狼。

この3つが示すこととは?

 

 

◇

 

 

「一心様・・・いや仏師殿は黒の不死斬りを此処から奪った・・・?」

 

「・・・御名答、といった所か。おまえさんよ」

 

その聞き覚えのある声に振り向く。

 

「・・・仏師殿」

 

「少し話そうか」




はい、ということです。(何が?)
羂索ですが、モチーフがアレなんですよね、多分。
九十九さんも言ってた。

まず言っておきますが、此処に書いてあることはシード兄貴の言葉を自分で解釈したものです。
なので不確定要素も断定してますし、設定として不合理な事も書いてます。
お前、それは違うだろ!とか言う意見はシード兄貴にはもちろん、この作品にも言わないで貰いたいです。
二次創作なので、決めつけは許してください。
其処をご留意頂きたい。
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