葦名廻戦   作:朝槿

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どうも、無事に携帯が直った朝槿です。
わざわざ教えてくれた方、名前は出しませんが本当に有難うございます。

と言うわけで、今回から高専編です。
一年の交流会、様々な任務、日常とかを書きたいと思ってます。
「天元さまからの依頼だ」
までのお話です。


高専の日常
入学・・・?


葦名を出立し、数日後。

狼は高専の入り口に来ていた。

 

「入学式・・・」

 

もちろんそんなものは無い。

高専にそんな暇(余裕)は存在しないし、見る親もいない。

哀れな学び場である。

そもそも()()9()()だ、季節ハズレにも程がある。

本来4月より始まる筈だった学生生活は、葦名にいた事で2ヶ月ずれてしまっている。

葦名は外と時間の差異があるようで、再び現世に帰って来た時には5月の後半だった。

キリがいいので二学期から転入する事に決め、狼は少し休暇を取っていた。

 

(中々、修行にも適している・・・)

 

高専の構内を歩きながら、思い出す数ヶ月間。

葦名から連れてきた二人に常識を教え、一心はあっという間に道場の師範になり、弦一郎は薄井の森でひたすら特訓している。

二人と対面した時の梟の顔は、狼からしても耐えれるものではなかった。

つまり、とても面白かったと言う事である。

 

さて、そんな事はおいといて。

本日は顔合わせ。

予想通りであれば、()がいる筈だ。

久しぶりの再会を予感し、狼は建物へと入っていった。

 

 

######

 

 

所変わって教室。

五条悟、夏油傑、家入硝子はいつもの如く、駄弁っていた。

 

「はぁ〜ダリィ〜。早く休みになんねえかな?」

 

「私達に休みは無いんじゃなかったのかい?」

 

「特級術師ご苦労様。何でなれたの?」

 

「そりゃ、俺たちが最強だからだよ」

 

「そうさ。私達は最強だからね」

 

「違う。何でオマエらクズがなれたの、って事よ」

 

くでぇーっとしてた三人に、いつの間にか教室に入ってきた夜蛾は言う。

 

「特級は総じて問題児が任命されるからだ」

 

「あ、せんせー」

 

「姿勢を正せ!」

 

教師である夜蛾の前でも態度を変えない悟。

 

ゴンッ!

 

鉄拳が脳天に刺さった。

 

「いってぇ!」

 

頭を抑える悟を無視し、夜蛾は話し始めた。

 

「本題に移るぞ。今日より、転校生が入学する事となった。ちなみに彼は一般人、等級は一だ」

 

「ふ〜ん。こんな時期に転校生ねぇ」

 

「一級ね。術式は持っているのかな?」

 

「高専に入るなんて、可哀想にな〜」

 

反応はそれぞれ、どうでも良い、興味あり、哀れみ。

三者三様の様子に、夜蛾は頭を抱える。

 

(まだ一年の9月だぞ!)

 

「お前ら・・・!はあ、もう良い。おい、入れ!」

 

諦めた夜蛾の言葉に、転校生が部屋に入ってきた。

 

「・・・今日から此処で学ぶ、()()()()だ」

 

入ってきたのは、普段とは全く違う、高専の制服(依頼改造済み)を身につけた狼だ。

動き易さと分かりにくさを重視した、忍びにも高評価の一品である。

 

それは兎も角。

 

(へぇ〜。彼が一級?なんか余り強そうに見えないけど)

 

(ムスッとした顔してるね。友達少なそう)

 

正直に感想を心の中で述べる傑と硝子。

ちなみに夜蛾は仕事のため、既に職員室に引っ込んでいる。

そんな二人を他所に、悟は今世紀最大の衝撃を受けていた。

 

「・・・え?は、ちょ、ちょっと待て!何で此処にいんの!?」

 

「悟、どうした?知り合いだったのかい?」

 

困惑する悟をおいて、狼は二人に話しかける。

 

「二人とも、これから宜しく頼む」

 

「あ、ああ。私は夏油傑、宜しく頼むよ」

 

「私は家入硝子。宜しく」

 

「無視すんなよ!!」

 

珍しくツッコミに回った悟だった。

 

 

 

 

一旦悟を落ち着かせ、親睦会の如く説明を始めた狼。

聞き終わった二人は、自由に感想を言い始める。

 

「ふむ・・・成程。薄井と言う忍びの一族の人間なんだね」

 

「現代に忍びっているんだ。甲賀と伊賀じゃなく?」

 

普通に納得している様子。

 

「何で納得してるんだよ!と言うか狼牙、隠さないとダメだろ?」

 

悟は何とかテンションを落ち着かせ、狼に問う。

忍びなら隠さないといけないのではなかったのか。

 

「・・・父上の方針だ。上層部を一新するなら、高専には人員がいる」

 

「チッ!透の仕業かよ・・・ならしょうがねぇじゃ〜ん」

 

「その透って?」

 

「コイツの父親で」

 

そう言って狼を指す悟。

 

「薄井家の当主。そんで、俺から知る限りで一番すげぇ大人」

 

「それは戦闘力が?」

 

「いや違う。傑、おまえが正面小細工なしタイマンで戦うなら、一秒で殺せる。だろ?」

 

そう言って悟は狼の方をみる。

余り良い気分ではないが、事実なので取り敢えず頷く。

 

「だけどアイツは賢い。多分敵対しても、一度も会敵することなくヤられる」

 

「其処まで言うのか。一度会ってみたいね」

 

「それは頼めば?で、薄井。反転術式は使える?」

 

傑の独り言に適当に返答し、問いかけてきたのは硝子。

使えるか使えないかで処置の優先度が変わる為、早めに知っておきたいのだ。

 

「使えぬ。・・・だが、それなりの傷なら回復出来る」

 

「ふーん。じゃあ一回見せて」

 

「あ、なら私が模擬戦の相手になろう」

 

「いや、俺やりたい」

 

「・・・」

 

「分かったって。俺は見とく!」

 

狼の、お前は前やっただろ、という目線に、悟は拗ねる様にそっぽを向いた。

 

 

 

 

グラウンド、及び戦闘訓練場に出た四人。

傑と狼は向かい合い、それぞれ構える。

 

(さて、一級らしいけど。どんなものかな?)

 

(呪霊操術・・・集団戦か)

 

互いに相手を見極める二人。

緊張感が一層高まった瞬間、悟の声が響く。

 

「よーい、スタート!」

 

 

その瞬間、両者は術式を発動。

 

【呪霊操術】

 

 

【御霊降ろし】

夜叉戮

 

 

三級以下、凡そ二十体が、一斉に狼に襲いかかった。

 

 

######

 

 

襲いかかる呪霊を前に、狼はすかさず一番近くにいた個体に斬りかかり、あっという間に体勢を崩させる。

そして脳天に突き刺し、体を大きく捻る。

敵の体ごと刀を振り、そのまま周りを一掃した。

 

「!?」

 

「いいね!」

 

傑の驚愕の反応と、悟の歓声。

それを他所目に、狼は一気に距離を詰める。

 

「・・・ッ!舐めないで貰って良いかい!」

 

だが傑も特級。

一秒足らずで平静を取り戻し、二級を含めた十体を場に召喚。

それに対し、狼は走りながら刀を鞘に納め、居合の構え。

一瞬止まり、脱力。

そして全力の抜刀。

横に振り抜いた一閃は、衝撃波を伴って半分の呪霊を斬り裂いた。

 

 

【秘伝・竜閃】

 

 

納刀の構えから、高速の斬り下ろしと共に、真空波を繰り出す流派技

若き剣鬼一心は、死闘の日々を重ね、ただ、ひたすらに斬った

如何に斬ろうか、如何に斬るべきか・・・

そう突き詰めるうち、気づけば刃は飛んでいた

 

その衝撃波は凄まじく、二級を両断し、傑の目の前まで届くほど。

 

「・・・まだ足りぬか」

 

しかし、狼の目標は全力の一心。

今のままでは全然届かない。

 

「・・・ッ!」

 

突然の背後から奇襲。

振り返り跳んで避ける。

が、其処には既に拳を握り込んだ傑がいた。

 

「シィッ!」

 

「ぐっ・・・」

 

思わぬ威力に吹き飛ぶ狼。

刀を地面に突き立て、それ以上の後退を防いだ。

 

「私はコッチも得意なんだよ」

 

そう言って傑は一振りの剣を取り出す。

 

「・・・黒剣か」

 

狼も一時期借りた事がある、硬い剣。

それを右手に傑は斬りかかってきた。

 

「あ〜あ。傑負けちゃったね〜」

 

「なに?どうしたの」

 

「あれが狼牙の一番得意な分野だから」

 

キンッ!

 

弾く。

 

ギンッ!

 

弾く。

斬り続ける傑の剣閃を全て弾く狼。

 

「軽い・・・」

 

「なら!」

 

傑は下腹部目掛けて剣を突き出す。

最早殺す気である。

 

が、狼は前に一歩出て、左足で剣の腹を踏みつけた。

衝撃で完全に体勢が崩れる傑。

そのまま押し倒し、背中に刀を突き立て・・・

 

「しゅーりょー!」

 

悟の声で我に返り、すんでの所で横に突き立てた。




口調把握しきれない・・・
悟、傑はまだしも、硝子がほぼ台詞の参考にならない。
どんな感じか教えてくれると嬉しい!


今回は狼さんの入学(9月)でした。
これからは、さしすせ組としてどんな青春を過ごしていくのでしょうか。
私にもまだ、分かりません。(考えてない)
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