五条悟からは逃げられない!   作:創作好き

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今回はちょっと短めです。



赫 入学時のいざこざ

荷物を置き、部屋に備え付けられていた鏡を見る。寝ぐせや服装の乱れが無い事を確認し、今日与えられた自室を出た。

 

呪術高専東京校。俺が今いる場所の名前だ。何故そんな原作まっしぐらなところにいるのか、それもこれも全て妖怪(ごじょうさとる)のしわざなのです。

 

『誠も高専通おうぜ。周りがうるさいから東京校な。拒否権は無い』

 

このような無情なお告げを頂き、俺は無事?東京校に通うことになりました。

バランスを保つために俺と悟を分けるよう、お偉いさん方のありがたーいお言葉があったんだが、全て悟に弾き返された。やはり暴力、暴力が全てを解決する・・・!

 

さて、悟と東京校に通う羽目になったが、それはもうどうしようもない。薄々通わされるなとは感じていたからだ。なんだかんだ言って俺、悟と仲いいし。(逃げれない理由その一)

 

だから、せっかくなので高専に通うメリットを探したわけだ。いくつか思いついたが、でもまあ正直上手くいく気はしない。

 

一つ目、五条悟の覚醒の補助。これは俺が師匠、伏黒甚爾をめちゃハッピーにしたことで術師殺しにならず、恐らく星漿体暗殺任務を受けないため、悟が覚醒しない分を補わなければいけない。覚醒させなければ日本が大変なことになります。日本脱出する予定である俺だが、流石に悪い方向に原作ブレイクするのは罪悪感があるので頑張って悟を半殺しにします。家入さんがいるから安心だね!

 

なんで師匠を幸せにしたかって?しょうがねえじゃん俺師匠大好きなんだもん!

 

二つ目、夏油傑の闇落ち回避。これが一番の問題だ。夏油傑、めんどくせえサマーオイル・・・長いな。サマーでいいや。

サマーの闇落ち回避によるメリットは多いが、デメリットも多いのだ。

まずはメリットから。特級・サマーオイルがいることによる呪術師側の戦力増強、百鬼夜行が起きないことによる呪術師の減少阻止、メロンパンにサマーの頭にINしたお!しないことだ。カタカナ多いな。

 

サマーは武術強いし術式も強い。こいつがいるだけでマジで呪術師の戦力が飛躍的に向上する。それにサマーの強化が上手くいけば、呪術師1人1人に一級呪霊を与えて呪術師の死亡率を格段ダウン!とかできるかもしれない。最高かよ、俺にも特級二体くらいくれ。

 

百鬼夜行云々は言わずもがな、1人1人の仕事量が減るからいいよねって話。

そして一番のメリット、メロンパンの弱体化について。原作に置いてメロンパンはサマーの体を使って暗躍しまくる。サマーは肉体強いわ術式はメロンパンお目当ての呪霊操術だわ、悟を封印するのに最も適してるわで、サマーの体がメロンパンに弄ばれているかどうかでメロンパンの強さが大きく変わる、と思う。

 

そしてここからがデメリット。サマーの肉体が手に入らないことで、メロンパンの行動が予測できなくなる。もしかしたら無理にでもサマーを殺すかもしれないし、悟封印のために悟の関係者を殺すかもしれない。因みにその中の第一候補多分俺ね。クソがッ!!

 

サマー以外の肉体で封印を決行する場合、悟封印後にサマーを殺すか、予め頑張って他の呪霊操術持ちを探しておくかもしれない。

メロンパンはめっちゃ頭がいい。だから、下手に原作ブレイクすると原作より悪化する可能性がある。ヤバいわよ!ガチャがむりょ

 

だからサマーを助ける場合のメリットデメリットがどちらも高すぎてなかなか決められない。よって、俺が下した決断は、柔軟に臨機応変に行動する、だ!行き当たりばったりとも言う。

 

そして三つ目、灰原を助ける。これは単純に俺が彼のことを好きだから。

 

以上三つが、高専に通うメリットだ。二つ目はメリットというより選択肢だが、そんなことはどうでもいい。

 

爺さんや俺を推す禪院家の人達には背中を押されてしまったし、ドブカスこと直哉とは高専の先輩後輩の関係になるという約束をしてしまった。(存在しない記憶)

だから取り敢えず、できそうなことはできる限りやろうと思う。できなかった場合はしょーがない原作通りだってことで。

 

さあこれからどう動こうか、そう考えていたら教室についてしまった。・・・不安だ。前世以来の高校生活。サマー闇落ち回避の選択肢を手に入れるのにはサマーの好感度は必須だし、悟回復には家入さんに協力してもらう必要があるため仲よくする必要がある。どっちもやらなきゃいけないってのが転生者の辛いところだぜ。

 

覚悟は決めてきた。狸寝入りはしないしみんなと話すために20分前に来た。俺は教室の扉を開けた。

 

「その前髪なんだよ、センスねー」

 

「その態度、一昔前の不良かい?控えめに言ってダサいと思うから止めたらどうだい?」

 

なんか悟とサマーがバチバチやってた。それを家入さんがあきれた様子で遠目に見ている。

・・・帰りてえ。

 

「お、誠じゃん。やっときたのか」

 

「・・・誠?」

 

悟が俺に速攻で気づきやがった。チッ、逃げれなくなったじゃねえか馬鹿目隠し、いや今は眼鏡だな。馬鹿眼鏡め。

しょうがないので、ここから演技力を発揮する。明るく振舞うことで夏油達に良い第一印象を与えるのだ!

 

「おはよう悟。やっとって言ってもまだ20分前だろ。ところで、彼と何を話してたんだ?」

 

「うわ似合ってねー」と言いつつ、説明をしてくれた。黙れ俺が一番理解してるわアホ。

 

「こいつ俺の態度が気に食わんだと。さっきからギャーギャーうるさくてさあ」

 

「うるさいのは君の方だろう?その礼節の無さ、まるで小学生じゃないか。いや、小学生の方がまだ行儀良いな」

 

うわすげえ仲悪いなこいつら。原作ではどうやって親友になったんだよ。教えてくれ単眼猫先生。いや理想の足の太さじゃなくて・・・

 

「ところで君、誠と言ったかい?」

 

内なる単眼猫先生と性癖について話し合っていると、サマーが話しかけてきた。

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。俺の名前は禪院誠。よろしく」

 

朗らかな笑顔と共に握手を求めると、サマーは警戒心を剥きだしながら口を開く。

 

「君があの禪院誠か。噂は補助監督からよく聞いているよ。自分より弱いものをいたぶり貶め、その上立場を利用して罪に問われないようにしているろくでもない呪術師だとね」

 

「完全に犯罪者じゃねーかそれ!?誰だそれ吹き込んだ奴!!」

 

悲報 禅院誠 サマーオイルの好感度が既にマイナスな件

 

「多くの人がそう言っているさ。禪院誠に近づくな、奴は悪魔だってね。粗暴な彼とろくでなしの君。友達としてお似合いじゃないか」

 

すっげえ煽られてる。夏油傑は善性がある人間だ。そんな人間から見れば俺達は悪性にしか見えないのだろう。悟が粗暴なのはまあわかるし、俺がろくでなしなのは認める。でも、俺よりマシの悟の品位までも下げるようなその発言。とてもじゃないが見逃せない。俺の心のため、見逃すわけにはいかない。

 

こいつ、潰すか?

 

「待てよ前髪」

 

俺が動き出す前に、悟がサマーの肩を掴む。眼鏡越しに、その蒼い眼は夏油傑を映している。

 

「なんだい」

 

肩を掴まれ背を向けながらも表情一つ動かさないサマー。

 

「誠と碌に話したこともないくせに、他人の言葉だけで人を評価するとか、てめえは何様だ?他人に粗暴だなんだ言う前に、自分のことを振り返った方がいいんじゃないのか、ええ?」

 

悟がブちぎれてる。あんなにキレてるのはアイツが頑張って作ったガンプラをうっかり踏みつぶしてしまった時以来だ。ガンプラは弁償して他にも三つくらい一緒に作り直しました。

 

「言うじゃないか。だけど、火のない場所に煙はたたないという言葉を知っているかい?」

 

「一々うるさいな、じゃあハッキリ言ってやるよ。てめえの考えは薄っぺらいってな」

 

「・・・なに?」

 

ここでサマーの表情に動きが見られた。眉を寄せている。

 

「自分の目で碌に確認もしない、過程がどんなものかも考えない、脳死で周りが言うことが正しいと思ってる。ペラペラなんだよお前。だっせー」

 

「・・・表に出ようか」

 

「さみしんぼか?1人で行けよ」

 

二人の間で火花が散る。それを感じ取った家入さんはさりげなく逃走した。何と言う逃走スキルだ。俺も見習いたい。だって逃げ時逃したし。

悟がキれたことで少し落ち着いた俺は仲裁することに決める。流石に入学初日に青空教室が開校するのは笑えん。せめて校庭でやり合うよう説得しよう。

 

「えっと、2人とも落ちつい「「お前は(君は)黙ってろ」」あ、はい・・・いや、せめて外でやってくれません?」

 

敬語だが、俺は頑張って主張を続けた。もうこれ以上は無理だ、戦闘が始まったら逃げさせてもらう。

 

「・・・そちらが出るのなら私は構わない。それを提案したのは私だからね」

 

「・・・誠がそこまで言うならいいぜ、校庭で決着つけてやるよ」

 

かくして、呪術高専東京校の校庭は初日にしてクレーターだらけになった。その後、家入さんが呼んだ担任である夜蛾先生と共に特級相当2人がいる戦場に身を投じ、何とかその場を収めるのだった。死ぬかと思った。

 

これなら、京都校でぼっち道極めていた方がマシだったかもしれない。だって、絶対こいつらよりめんどくさい奴なんていないだろうから。

・・・いないよね?

 




こんな感じで赫は友情を育む日常系で行こうと思います。
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