Q. 真人何処だよ
A. 最初からいないよ?
継ぎはぎ呪霊初登場回をよく読むと分かる事
1.髪が黒
2.真人が誕生したにしては次期が早すぎる
3.三人称がフルネームではない上にまことと呼ぶ時があまりに馴れ馴れしすぎる
以上の事から、真人と名乗る別人だと予測ができます。
これがほんとの呪術(叙述)トリック
*これ絶対初見じゃ気づかれないだろうなあと思いながら書いてました。気づいていた方はいましたか?正直(まさなお)に答えてみよう!(兄貴感)
俺には友達が少ない。この呪術廻戦の世界に転生して十数年は生きているが、できた友達の数は何と2人!前世に至っては1人のみと、驚異的な少なさである。
さて、そんなエリートボッチ手前だった俺の友人は前世含め3人。親友の悟。最近友達になった・・・友達でいいよね?友達と思ってくれてるといいなあ・・・取り敢えず、八乙女。
そして、前世で唯一にして最初の友達、
「馬鹿な、ありえない・・・!」
「呪術コラみたいなこと言わないでよ」
何だ
もう一度、鬼灯と思われる人物の姿をよく観察する。黒く艶のある黒髪。化粧をすれば美少女と見間違うほど整った顔、約160センチという男子高校生にしては小柄な身長。その姿は間違いなく月下鬼灯のものだった。ある一点を除いて。
「呪霊か、お前」
「そういう
目の前にいるのは間違いなく鬼灯だが、呪力を感じるのだ。呪力を抑えることで隠しているが間違いない。こいつは、特級だ。
俺は構えを取る。俺の直感はこいつを鬼灯だと断定している。原作の悟で言う
「え~、まだ僕を疑ってんの?しょうがない。真が悪いんだからね?・・・中学の頃、下駄箱に入ってた手紙に舞い上がってた真は・・・」
「なんでお前それ知ってんだよ!見てたのか!?見てたのかあれを!?」
「他にもあるよ?例えば修学旅行で・・・」
「わかった!お前が鬼灯なのはわかったからこっちこい!頼むから!」
俺は鬼灯(断定)の腕を掴み、人気のない場所へと移動した。因みに周りには鬼灯が見えていないため、俺は1人で騒いでるヤバい奴だと思われて、白い目で見られてしまった。
鬼灯を連れて、人気のない公園に着いた。そして辺りを見渡す。
「周りに人は・・・いないな」
人、というより、呪術師がいないことに安堵する。流石に呪霊と仲良くお話していたら、どうなるかわからん。禪院家に、
さて、何から聞こうか。俺はもう一度鬼灯を見た。昔と変わらず、変装すれば女の子になれそうなほど顔が良かった。昔それで女男って呼ばれていじめられてたんだよなこいつ。まあ、そいつらは俺がお話(物理)したけど。
「真は帳とか使えないの?」
「使えるけど、それがどうした」
「念のため使わない?呪霊と術師が普通に会話してるのバレたらまずいし」
「町中で普通に話しかけてきた奴の言うことは鋭いな」
ちゃんと術師がいないことを確認してたよ~、などと宣う鬼灯。再会が衝撃過ぎて周りの目を気にする余裕なんてなかったよこん畜生。逃げ出すときの冷たい視線が辛かったのなんの。それを知ってか知らずかこいつはへらへらしている。殴りたい、この笑顔。
「・・・闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
取り敢えず、質問より先に小規模の帳を下ろす。侵入を拒み、外から俺達は見えない。そんな内容に調整する。小規模にした分、呪力を感じにくく設定した。これで、呪術師でも近くまで来なければ気づけない帳の完成だ。因みに悟には一発で気づかれる。しょうがないね。
「・・・で。何がどうなってお前が
まず、こいつがここにいる理由を聞くことにした。前世では転生ものは腐るほど読んだが、知り合いが同じ世界に転生するというのは数が少ない。俺は転生する時、神なんてものに会わなかったが、もしかすると鬼灯は合っているのかもしれない。そんな予測を立てた。
「逆に聞くけど、真は自分が転生した理由とか知ってるの?」
「知らん」
なーんもわからんかった。うん、そうだよね。薄々そんな気はしてたよ。そうだよね、俺だけ神様的な人に会ってない方がおかしいもんね。
「僕も僕も。元の世界で死んで、気づいたら呪霊に生まれ変わってた」
「・・・そうか」
正直気になるが、死因は聞かないでおこう。明るく振舞ってはいるが、もしかしたら地雷かもしれない。明るく言うくせに、死因を言わないのが最たる証拠だ。
「でも、不謹慎だけど嬉しく思うよ。何せ、前世で唯一の友達が一緒に転生してたんだから。なあ、お前いつ転生したんだよ。俺に気づいてたらもっと早く声かけろよこのやろう」
俺は鬼灯のテンションに合わせて、前世と同じような絡み方をする。肩を組んで鬼灯の頭をぐりぐりしてやる。
「あはは、止めろよもう。いや本当に痛いいたいイタイ、ギブギブギブ」
ガチで痛いらしく、俺の腕を叩いて降参のアピールをする。うん。特級相当になっても相変わらずの貧弱ボディだなお前。
じゃれるのはこれくらいにして、俺は新たな質問を投げかけることにした。
「んじゃ2つ目。お前いつ転生したんだ?」
「僕が転生したのは三年前。郊外のところで突っ立ってたんだよ。んで、何で生きてるんだろうと思って、周りの人に声をかけまくったんだけど・・・」
「まあ見えないし聞こえないだろうな」
鬼灯は頷く。
「それで、飲まず食わずでも平気だったんでもしかして幽霊になったのかなあ、どうしようかなあって思って彷徨ってたら術師にあって・・・」
「ここが呪術廻戦の世界と気づいたと」
「あの時はやばかったね。全力で逃げたけど、マジで死ぬ・・・いや。祓われると思ったよ」
「良く生き延び・・・いやそのスペックなら余裕か」
「あ、気づいてた?やっぱ隠し切れないかこの才能!」
「殴りて~」
自分の特級ボディを堪能しているらしく、結構浮かれていた。調子乗って一級術師に囲まれても知らねえぞ。
「んで、その後どうしたんだよ」
「そうそう、その後が大変でさ~」
その後、鬼灯はこれまでのことを要約して話してくれた。呪術師から逃げ切ったものの、途方にくれたこと。『折角転生したんだし、エンジョイしてもいいんじゃね?』と開き直って日本全国を旅したこと。そんな中、まことという強い呪術師の名前を聞いたこと。そして現在、実際に見に行ったら
「お前苦労した風に見せかけて楽しんでたんだな」
「まるで僕が苦労してなかったみたいに言わないでよ」
鬼灯は苦笑する。そして仕返しと言わんばかりに言い返してきた。
「そういう真は人間でうらやましいよ。僕は呪術師にであったら逃げなきゃいけないって言うのに。普通に健康そうでよかったね」
「そうはどうかな?カン☆コーン」
「というと?」
擬音には触れず、続きを促してきた。ふふ、かかったなアホめ!俺はここぞとばかりに自分の家系を名乗る!
「オデ、禪院家!」
「・・・パードゥン?」
無量空処を受けたみたいな顔してる。ウケる。俺は更に続けた。
「今の俺は禪院誠!地獄の底で生まれてきたのさ!」
「前言撤回。僕呪霊でよかったわ」
「止めてくれ鬼灯。その言葉は俺に効く」
転生先が呪霊以下だと言われてしまっては、流石に傷つく。いやいいところもあ・・・いや俺が変えるまではゴミ箱だったわあそこ。ダメだ、フォローできねえ!
「大丈夫?禪院家とかもろ君の逆鱗触れてない?というかこのまま禪院家にいると君死ぬでしょ」
「そうそう、この体の才能をフルに活かしてムカつく奴から片っ端に叩き潰していったら、次期当主になってた」
「おっと斜め上の回答に思考が追いつかない」
再び宇宙猫ならぬ無量空処顔になりかけてたんで、ザックリとこれまでの経緯について話した。周りの連中からの好感度がいつの間にかバグってたこと。術式が十種影法術だったこと。禪院甚爾を師匠にして敬っていること。ジャイアントキリングしたことで逃げ場がなくなったことを簡潔に話した。
「すごい。真の才能と禪院家の環境が奇跡的に噛み合ってわけわからん現象が起こってる。マジの原作ブレイカーじゃん」
「お前は何だと思ってるんだ」
「原作の破壊者ディ〇イド」
「誰がバーコードライダーだ」
俺そんなに原作破壊してねえし。原作と違うところと言えば、禪院家にチーム諸悪の根源が誕生したことと、ドブカスをわからせたことと、師匠が呪術師になってることだけだから!いや結構変わってるな。なんなら最近、原作にないもんを作り始めてるから取り返しがつかなくなり始めている。
「・・・これ、本格的に逃げないとまずいのでは?」
今更になって気づいた。いやこれアカン奴や。これもしかすると原作知識がゴミになる可能性が・・・?
でも悟いるし、周りの奴らも邪魔するだろうし、逃げ切れる気がしないんだよなあ・・・
「そんなに嫌なら早く逃げればいいのに」
自分の置かれている状況を今になって理解し、これからどうしようと考えてたら、鬼灯が論外なことを言ってきた。俺はやれやれという風に説明する。
「だからあ、悟だけじゃなく禪院家包囲網から逃げきれないからドブカスを当主にしようとしていてだな・・・」
「できるよ」
俺の言葉を遮り、鬼灯は断言する。
「君が本気で何かを叶えようとして、出来ない事なんて何一つない。だからもう一度聞くよ。どうして逃げないの?」
その眼は何処までも黒く澄んでいて、キレイだけど怖かった。どうしてそんなことを言うのか。どうしてそんなことを聞くのか。この時の俺には理由がわからなかった。だからせめて、真っすぐ本音で答えることにしたんだ。
「何でお前が俺のことを過大評価してるのかは
これが、禪院誠としての本音。
「今が結構楽しいから、なのかな」
「・・・そっか」
鬼灯の顔に一瞬陰りが見えて、すぐに笑顔に隠れた。
「真が楽しそうでよかったよ。長い時間話しててごめんね」
長い時間と聞いて、ふと腕時計を見る。俺達が話し始めてから2時間が経っており、午後の4時になっていた。
「あ、もうこんな時間か。早くしないと」
「何か予定があるの?」
「いや、プリン買って来いって言われてて」
「真がパシられてる!?不良たちをパシる側だった真が!?」
「やかましいわ」
そんな軽口を叩きながら、もう別れる雰囲気となった。
「じゃあ僕も、そろそろおいとまするね」
「何処かに行くのか・・・?」
「うん。一か所にとどまってたら術師に見つかるかもしれないからね」
そう言って背を向けて帳から出ようとする鬼灯の肩を思わず掴んだ。
「・・・なあ。また会えるよな」
何となく。本当に何となく、もう鬼灯に会えない気がした。だから気づいたらそんなことを言っていた。
「もちろん。絶対にね」
昔から見ていた笑顔でそう返されて、俺は心の底から安心した。
その後、俺達は別れた。俺は思いがけない友人との再会に上機嫌でケーキ屋でプリンを買った後、コンビニに寄って更にプリンを買ったのだった。
鬼灯のあの返答。彼にとっては嘘ではなかったのだろう。でも、俺にとっては酷い嘘だと感じることを、この時の俺はまだ知らない。
この話書いてて気づいたのが、私結構重い感情ある男の子って好きだなあって。勿論恋愛感情ではなく友情系で。原作最新話呼んでグッときました。
因みに五条逃げの中で一番拗らせてるのは誠。