五条悟からは逃げられない!   作:創作好き

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遂に自由を手に入れたので初投稿です。

冗談です。お持たせいたしました!


頻脈の始まり

 

やっほー、禪院誠だよー。今はスキップしながら帰宅中だぜ。

 

前回までの、マコライブ!

アホ2人の為に仕方なくプリンを買いに行った俺。良い店が全く見つけられず探索していたら、前世の友達とばったり会っちゃった!?それどころか明らかに特級呪霊に転生してるし、この先一体、どうなっちゃうのー?

 

まあ、適当に駄弁ってそのまま解散したんだけども。あいつもセカンドライフ満喫しているみたいだし、困ったことがあったら助けてやるくらいでいいだろう。術師と呪霊という関係的にはあまり関わり合わない方がいいし。

ま、助けてほしいのはこっちの方なんだけどね!いつまで経っても呪術界、というか悟から逃げられそうにないんだけどね! 

 

そんなこんなでコンビニで買い物を終えた俺は、物陰に入って術式を使った。その名も影代わり。式神と俺の位置を入れ替える拡張術式だ。ハン〇ー〇ンターで例えると、グリードア〇ランド編のゴ〇イヌさんと同じだな。そして影代わりによって、俺は一瞬で自室の前に着いた。更に術式を解除することによって、お留守番していた玉犬を迎えに行く必要もないわけだ。マジで便利だわこれ。

 

「遅かったな誠。ってあれ?なんか機嫌良さそうじゃん。何かあったか?」

 

部屋に入ると、気分がいいことを悟に見抜かれる。

 

「ちょっとなー」

 

まあ理由は話さないけどな。呪霊に転生した前世の友達と再会しただなんて口が裂けても言えない。言ったら病院に連れていかれること間違いなしだ。なのでプリンが入っている手持ち箱を影から出し、そこからプリンを出すことで意識を逸らすことにした。

 

「ほらよ」

 

「おお!これ、最近人気のやつじゃん!テレビで見た!」

 

更にダメ押し。

 

「今日は特別に俺の奢りだ。有難く食せよ」

 

奢り。人間って言うのは自分の金より、他人の金で食う物の方が上手く感じる。何でだろうね。実際賭け事に勝って悟に奢らせたケーキは格別だった。今回は俺が奢ることによっ

て悟の思考から機嫌のいい理由を聞くということが消し飛んだ。計画通り☆

 

「ありがとう誠君!じゃあ頂きm・・・」

 

「何でお前が食おうとしてんだ」

 

「プリンを頼んだのは私よ?」

 

八乙女が食べ始めようとして、それに待ったをかける悟。そういやプリンを頼んだのは八乙女で、悟は甘い物としか言ってなかったな。

ただ、流石にプリンがうまそうなのもあって八乙女も悟も譲る気はない。予想通りだな。俺はここで、もう一つのプリンを取り出した。

 

「はいはい、もう一つあるから」

 

そう言ってコトンっとちゃぶ台の上に置いたのは、プッ〇ンプリンだった。

 

「・・・なあ、急にグレード下がってね?」

 

「その箱の中に、もう一つあるわよね?」

 

コンビニのプリンに不満を隠さない2人。奢りだというのに図々しい。奢られたものには、正しく罰を与えねばならぬ。(心〇の扉並感)

 

「これは俺の分。その二つは2人で選べ」

 

「「はあ!?」」

 

2人ともふざけるなと言わんばかりに食い掛ってくる。

 

「何であそこのプリン3つ買って来ないんだよ!」

 

「しょうがないだろ。二個しか残ってなかったんだから」

 

予め用意していた言い訳を言ったら、八乙女は渋々引き下がる。

 

「それならまあ、しょうがないわね・・・」

 

「よく見ろ八乙女。あれはどう見ても愉しんでる時の顔だ」

 

悟には秒で見抜かれていた。ま、知ったことじゃない。俺をパシった罰だ。精々醜く争うがいい。俺は軽快に蓋を開けてスプーンで食べた。

 

「お、結構うまいじゃん」

 

「この外道!」

 

俺は既に取り出していたもう一つのプリンに口を付けていた。ん~キャラメルと絡み合っている。素晴らしい!

プリンが美味しいから八乙女の罵倒がそよ風の様に感じる。いや、八乙女の恨みの籠った罵倒があるからプリンがうまいのか。五条悟=最強なのか最強=五条悟なのか論争と同じ現象が今俺の口の中で起こっている。まあ確実に言えることが1つ。プリンうめえー。

 

俺の態度からこのプリンを渡す気がないことを理解した2人は、示しあげたかのように立ち上がり、向かい合う。

 

「覚悟はいいな?()()はできてる」

 

「覚悟とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことよッ!」

 

「「じゃーんけーんぽんッ!!」」

 

その直後、敗者の断末魔と「アリーヴェデルチッ!」という声が寮内に響き渡った。

ふう・・・プリンがうまい!

 

 

 

 

「私のプリン・・・」

 

「それで?二つ目ってなんだ?」

 

プッ〇ンプリンを抱きかかえながら食べる八乙女に、悟が問いかける。やべ、プリンがうま過ぎて完全に忘れてたわ。ナイス悟。

八乙女はヤケ気味にプリンをかき込むと、残ったカップを置いて口を開いた。

 

「・・・私、最近金剛君と距離ができ始めているのよ」

 

金剛秀一。何故だろう。出会ってから二週間も経っていないし、何なら毎日会っているはずなのに、物凄く久しぶりに聞いた気がする。

冗談はさておき。彼とは入学してから毎日顔を合わせているが、基本的に俺から関わることも、金剛から接触することもない。彼と話していたのは八乙女だけである。だがここ最近、彼は八乙女とも距離を置くようになったようなのだ。

なんでやろな。真依ちゃんに聞いてみよか?

 

「金剛って確か、一回間に入ってきたやつだよな?」

 

間に入ってきたというのは、先日『俺VS悟&八乙女』で俺達、というより俺を止めるべく乱入してきたのだ。まあ思いっきり吹っ飛ばしちゃったけど。それ以来、何度も謝りに行ったのだが、面会拒絶。授業の合間に話しかけても凄まじい速度で逃げるのだ。後、気配を消すのも上手い。そして俺だけでなく八乙女からもめっちゃ逃げる。恐らく、先日の件で俺だけでなく八乙女も関わってはいけない認定された可能性がある。俺倒すために結構無茶苦茶な戦いしてたからな悟と八乙女。

はい、つまり原因の9割は俺です。反省してます。

 

「まあ、吹っ飛ばしたり変な噂が流れてる奴の傍には居たくないだろうよ」

 

「噂じゃなくて事実だけどな」

 

「やかましい」

 

それは気にしてることだから言うんじゃねえ。普通は嘘の噂を流して評判を下げるところを、嘘偽りのない内容で噂を流されてるから言いわけのしようが無いんだよ。

 

「・・・んで、八乙女はどうしたいんだよ」

 

俺は咳払いをし、八乙女がどうしたいかを聞く。俺としては、そっとしてやるのがいいとは思っている。金剛は俺達が嫌いというより怖がってるって感じだ。前世でも良く感じた視線と同じだったからわかる。だから、距離を置いておくのが無難だとは思う。

でも、わざわざ金剛のことを気にしてるってことは、そっとするつもりはないのはわかる。だから、八乙女が何をしたいのかを知りたかった。

 

「私、金剛君とも仲良くしたい」

 

はっきりと自分のやりたいことを答える八乙女。それに対し、悟が口を挟む。

 

「でもさあ、ぶっちゃけどうでもよくね?あいつは関わるのが嫌だから逃げてるんだろう?そんな奴、相手する必要ねえだろ。なのに何で関わりて―の?意味わかんねー」

 

プリンを食べ終え、床に転がる悟。確かに悟の言うことには一理ある。前世の俺も、周りの人間が怖がっていたから何もしなかった。

でも、八乙女は違った。

 

「だって、同い年で呪霊が見える人って、同じ感覚を共有できる貴重な相手よ。それに・・・1人は寂しいもの」

 

それは一体誰()なのか。それを問う者はここにはいなかった。俺は壁に背中を預け、生意気な口ぶりだった悟は天井を見上げながら何も言わない。八乙女も口を開かなかった。

体感で10分ほど経ったような気がして時計を見て、1分程度しか経っていなかった。そして思わず鼻で笑ってしまった。自分でもそれが何に対する嘲笑なのかはわからなかった。だが、不思議と動く気にはなった。

 

「・・・ならやるか。仲よくなろう大作戦」

 

「名前がだせえ。もっとマシのはねえのかよ」

 

「フレンドリーファイア作戦はどうかしら」

 

「仲間攻撃してどうする」

 

空気を変えるためにあえてボケたら、悟がツッコミに周る珍現象が起きた。八乙女もボケ・・・あれボケなのか?顔がマジに見えるから素で言ってそうだなおい。

俺は少し笑って、作戦を立てるべく紙とペンを机から取り出した。すると、扉の外からノックが掛かった。

 

「どうぞー」

 

「邪魔するぞ。・・・やっぱり3人ともここにいたか」

 

入ってきたのはうちの担任だった。先程の校庭爆破の件で2人を探していたのだろうか?

 

「それで先生、何の用ですか?」

 

「禪院誠、八乙女玲子、金剛秀一、ついでに五条悟。お前達四名に任務がある」

 

東京校の悟も?

 

「なんで俺まで・・・」

 

「夜蛾からの伝言だ。『校舎の備品を壊した罰だ。京都にいるついでに働け』だそうだ」

 

「うへぇ・・・」

 

それを聞いてガクッと項垂れた。自業自得かよ・・・まあそれは兎も角。これは好都合だ。四人揃っての任務なら、金剛と話す機会多いはずだ。張り切っていこう!

でも正直、嫌な予感もする。唐突な任務って、特級を相手にする確率が跳ね上がるんだよね、俺。

 

 

 

 

某マンションの一室。そこに鍵を開けて入室した。そして、その中の家具は不可解な形に変形していたのを目撃した。

 

「やあ、()()真人。大分荒れてるね?これ君の趣味?」

 

「・・・友人との会話を盗み聞きとは悪趣味だね」

 

態々揃えた家具を現代アートのようにした張本人は、部屋の真ん中で胡坐をかいていた。それも明らかに苛つきながら。帳の中でよっぽど嫌なことがあったらしい。

 

「で、何の用?何もないなら帰ってよ」

 

返答次第では今にも八つ当たりされそうな雰囲気だった。縛りを結んでいるため攻撃されることはないが、そんなことはお構いなしに暴れそうな雰囲気を纏っていた。

 

「いや、ちょっと質問したくてね。結局君の本名は鬼灯なのかい?」

 

「やっぱ見てたんだ」

 

「まあ一応ね。それで、答えは?」

 

「それも僕が真を()()()()()()、教えてあげる」

 

またこれだ。彼には謎が多過ぎる。言語を解することはあり得なくはない。何故ならある程度知性がある呪霊がいるのだから、進化した呪霊が喋ってもおかしくはない。だが彼は、最初から私の正体と目的を知っていた。そして、互いに利がある縛りを提案してきたのだ。彼が一体何なのか、常に疑問が絶えない。だから本来、私がそんな存在と縛りを結ぶなどあり得ない。

 

「全く、秘密が多い呪霊だね。不安要素が多くて困るよ」

 

「だから全てが終わったら君に全てあげるという縛りを結んだじゃないか」

 

全て。それは文字通り私の言いなりになるということ。これこそが、私が彼と縛りを結ぶ気になった理由8割。あと、単純に面白そうだと思ったのが理由の2割だった。

 

「それにも限度があるからね?全く、赤字覚悟で付き合うのは私くらいのものだよ」

 

「おつりがくるレベルの報酬だと思ってる癖に・・・」

 

きっしょ、なんで()()()るんだよ。ほんとに。

 

「あ、そうそう。もう一つ聞きたいことが」

 

「何?」

 

「宿儺モドキ、東京にいたのに急に京都に移動して禪院誠が祓うことになったんだけど、これって君が何かしたのかい?」

 

「・・・いや、あれには何もしてない。ただまあ、このタイミングで移動したってことは、真を殺せるレベルで成長したってことでしょ」

 

顎に手を当てながらそう答える。何もしていないという割に想定通りという反応だ。だがあれは未完成品だが仮にも対禪院誠に作った呪霊だ。私が見てきた特級呪霊の中でも強い方・・・だというのに、自分の目的が失われそうになっているこの状況で余裕な理由がわからない。

 

「いいのかい?放っておいて」

 

「問題ないよ。多分真が普通に勝つし。データを取るチャンスだよ」

 

こいつ本当に殺す気があるのかと思うセリフだが、彼が言うのならそうなのだろう。彼が断言したことはだいたい外さない。それはこれまで見てきて分かっている。

 

「ああ、後禪院誠以外にも五条悟もその任務に・・・」

 

「よし、行くか」

 

そう言っていそいそと何か準備し始めた。

 

「・・・一応聞くけど、何をするつもりだい」

 

「五条悟を殴りにだけど?」

 

こいつまじか・・・と天を仰ぐ私であった。

 

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