休載のエルフ   作:葬送のフリーレン、ニワカ

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 勇者ヒンメルの死から●年後

 

 

「結局来ちゃった」

 

 三人の前には例のカスの墓があった。

 

「この旅の目的ってなんだっけ?」

 

「シュタルク様、あなたはバカですか?この墓を壊す人材を見つける為の旅ですよ」

 

「それは違うと思うけど……フリーレンはそれでいいのかよ!」

 

 シュタルクのその言葉を受けて、恐ろしく長く考え込むフリーレン。

 

「……ダメだね。この旅は私がヒンメルを知る為の旅だ。あいつなんかの墓を壊す為の旅じゃ無い。それにこの旅はアイゼンの頼みでもあるしね」

 

「……すみませんでした。フリーレン様」

 

「いいんだ、私こそごめんね……」

 

 大粒の涙をこぼし抱き合う二人を見て、シュタルクは言った。

 

「なんだコイツら……」

 

 

 

「それはそれとしてシュタルク様、一発くらいは墓に攻撃して下さい」

 

「私も賛成かな」

 

「えぇ……いいけどよ……」

 

 シュタルクは斧を構えて墓の前にたった。

 

「行くぜ、フェルン、フリーレン、少し離れててくれ」

 

 二人が離れたのを見たシュタルクは、斧を振りかぶった。

 

 斧は風切り音を発しながら墓へと向かいぶつかった。ぶつかった際、甲高い硬いもの同士がぶつかり合う音を轟かせ、その衝撃波は周囲に砂煙を発生させた。

 

「固っっっぁ!?」

 

 土煙が衝撃波のぶり返しの突風により晴れた時には、その健在な姿を三人に見せ付けた。

 

「…結局ダメだったね。フェルン…どんなに時間が掛かっても私が意志を継いでこの墓を破壊するよ」

 

「フリーレン様……!ぶつかった所をよく見てください!」

 

「あれは…」

 

 三人はカスの墓から小指の爪くらいの石片が欠けているのを見た。

 

「フリーレン様!」

 

 フェルンのその心底嬉しそうな声を聞きながら、フリーレンはカスの墓に近づいていった。

 

「うん。一日一万発と考えてざっと10年くらいかな?」

 

「たった10年でこの無駄に頑丈なカスの墓が壊せるんですか!?やりましたね!フリーレン様!」

 

「やったね。フェルン……!」

 

「え…10年…?一日一万…?」

 

 嬉しそうなフリーレンとフェルンとは対照的に、呆然としそう呟くシュタルク。

 

「という事で、シュタルク。お土産には期待していてね」

 

「シュタルク様、10年後にここで会いましょう」

 

「え?」

 

 二人はシュタルクを置いてその場を後にした。

 

 

 

 

「結局着いてくるんですね」

 

「当たり前だろッ!」

 

「たった10年だよシュタルク」

 

「10年だと10代の俺にとっては人生の半分なの!」

 

「カスの墓を壊せるんですよ?たった人生の半分じゃ無いですか」

 

「えぇ…フェルン、お前…」

 

「なんですか?」

 

「…なんでも無い…」

 

「そうですか…」

 

 

 

 




作者はアニメを追って行こうと考えてるので、次回を投稿するのは長くなりそうです。
魔族やヒンメル一行との休載のエルフと絡めた短編(魔族の命乞いの仕方が『HUNTER×HUNTERの続きがよ゛み゛だい゛』とか、etc)を書こうと思っているのですが、いかんせんYouTube shortsやSNSで得た情報だと整合性や正確性に欠けるので、アニメを楽しんでネタを思いついたらここに書こうと思ってます。
原作詳しい人が続き書いてくれてもいいのよ…チラチラ
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