100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味   作:キラトマト

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ワノ国を出港し、次なる島『未来島(エッグヘッド)』へと向かっていた麦わらの一味。しかしその道中に突然、サニー号の料理人サンジが謎の空間に飛ばされてしまった。


第1話 1周目! ゴブリンを討伐せよ!

「ゴブリンを三体倒してくだ」

 

 長ったらしいルール説明を受け、1周目のクエストが発表された。

 

「ゴブリン? なんだそりゃぁ?」

 

 そうサンジが顔が下半分しかないゲームマスターに問いかける。すると画像を空中に表示させた。

 

「このように人間のようなモンスターでござ。しかしくれぐれも人間は攻撃しないでくだ。経験値が下がりま」

 

「チッ、いい加減その変な喋り方やめろ。腹が立つ」

 

「では、健闘を祈っていま」

 

「っておい!」

 

 先程までいた謎の空間がなくなり、周囲には緑の空気が漂い始めた。

 

「ふぅ〜」

 

 一服を済ませた彼は、新しい煙草に火を付ける。

 

「おれの職業は……っと」

 

 目を細め、自らの身体能力や職業、装備を確認する。

 

「あっちじゃこういうのねェからな。こうやって数値化されてんのはありがてぇのか迷惑なのか……っておれ、料理人かよ!」

 

 自らの職業と自分の船での役割が同じだったことに驚いていると、突然悲鳴が聞こえた。

 

「キャーッ!!」

 

 道中、女性の悲鳴が聞こえた。

 

「!? レディの助けを求める声……!」

 

 見聞色の覇気を発揮させ、場所を正確に特定する。空中歩行(スカイウォーク)でその場所まで空から迫る。女性を襲っていたのは緑色の体色に小柄な体格、小さな棍棒を持っている怪物であった。

 

(あれがゴブリン……? いいやんなの関係ねェ)

 

悪魔風脚 首肉ストライク(ディアブルジャンブコリエストライク)!』

 

 熱く発火したサンジの黒足はゴブリンの首に深く食い込み、近くの木にめり込む。

 

「ピギュ」

 

 一瞬、ゴブリンからの断末魔が聞こえたが、その後動く様子は無い。それを確認したサンジはへたりこんでいた女性、いや女児の手を引き起こす。

 

「大丈夫かい? お嬢さん」

 

「ゆうしゃ……さま?」

 

 そう言って目を輝かせるが、既にクエストをクリアしてしまっているため時間の猶予はなく、すぐにあの謎の空間に送られてしまう。

 

「お疲れ様でござ」

 

「おぉいてめぇ! なァにおれの至福の時間を邪魔してくれやがる!」

 

「では、質問をお願いしま」

 

 それを無視しゲームマスターはクリア特典の質問権を事務的に要求する。

 

「ちっ、じゃあ……おれをここに呼んだ理由はなんだ」

 

「世界を、救うためでござ」

 

「なァに曖昧なこと抜かしてやがる。もっと具体的にだなぁ……っておい!!」

 

 クエストをクリアし、サンジは元いたサニー号に戻ってきた。

 

「お〜いサンジくん! なにぼーっとしてんのよ!」

 

「!? ……あ。ナミすぁ〜ん!!」

 

(戻ってきた……しかも飛ばされる直前のまま……夢か……? いやそんなわけ……)

 

 ────次の参加者は……誰だ!




ゲームルール
召喚されたら最後、途中棄権は認められない。
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