100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味 作:キラトマト
討ち入りまであと10日、島民の戦力も必要であるとして、彼らも訓練に参加していた。堀と土手作り、弓矢の訓練をしていたのだが……。
「もう嫌だべ! やってられねえだ!」
そう言って弓と矢を地面にたたきつけた。
「相場より高い金出してるだ! だから傭兵だけで戦ったらいいだ!」
「……前線には出なくていい。弓矢で1体でも減らせれば勝率はぐっと上がる。金の話では無い。『島民と傭兵が全員しぬ』か、『オークが全員死ぬ』かの話をしている」
冷静に説得しようとしたカンティルをそっちのけに、島民達は好き勝手に言い争いを始めてしまう。
「そもそもオークと戦うなんて反対だったべ! 負けたら復讐で皆殺しにされるだ!」
「大人しくバフォぐらい税金として払い続ければいいだ!」
「なんだその言い草は! おらだぢバフォ使いがどれだけ苦労して育ててると思ってるだ! 手潮にかけて育ててもオークの口にしか入らねぇ! 一銭にもならないこと惨めさがわかんねぇか!」
「だから金は島のみんなで補填してやってるだ!」
「金の話はしてねぇ!」
「金はあるんだから傭兵をもっと呼べばよかった!」
「なんでもっと仲間を呼ばなかっただ!」
そう言ってライスという傭兵に掴みかかる島民の1人。しかし……。
「うるせェ!!!!!」ドン!!
ルフィが大声でそう叫んだ。
「お前らなぁ、自分らの命かかってんのになんでそんな風に争ってられんだ?」
ルフィが仲裁したかに思われた直後、弓兵のロールが遠くの岩を指さす。
「オークじゃないか!?」
「まさか……傭兵のことを報告するつもりじゃねェだろうな……? チッ!」
ロールが呟いている最中にもうルフィはオークの眼前に近づいていた。
「ゴムゴムのJET
しかしその超高速のパンチでもオークの鉄をも遥かに上回る硬質な皮膚にはダメージを与えることは出来ない。
「なら……流桜!!」
彼は左腕を振り、腕に覇気を纏わせる。そして黒く変色し硬化した腕を後方に伸ばす。
「ゴムゴムの!!!」
伸ばした腕が発火しそれは徐々に火力を増していく。
「
火を纏った黒腕がオークに当たる。すると多量の覇気が流し込まれ、奴の内側から破壊していく。
「嘘だろ……あのオークをやっちまいやがった。あの勇者の小僧……なんて強さだ」
「少しいいかしら」
その裏でロビンは、巫女のヤーナに声をかけ、話を聞く。
「このオーク達は、どうやってこの島にたどり着いたのかしら」
「それは……」