100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味 作:キラトマト
「つまり、何者かによって船に閉じ込められた
ロビンは誰かがこの島に奴らを送り込んだと考え、その情報を共有するため仲間の元へと戻ることにした。
「う……裏切り者がいるだか?」
普段は彼らのいる島の南側にオークは来ないということで、誰かが漏らしたと推理する島民。
「いるとしたらそれは……?」
「島の誰かしかねーべ……。傭兵が漏らす益がねぇだ」
誰かが漏らしたその言葉からたんを切ったように、またもや言い争いを始める島民たち。
「お前じゃねえだか! さっき戦いそのものに反対してただ!」
「こっ……こいつだってそうだべ!」
「オラじゃねぇ! むしろ戦いたがってるやつのが少ねえだ!」
「んだ! そもそも高い金出したんだから傭兵だけで戦えばいいだ! 裏切り者がいようがいまいが傭兵が解決する話だべ!」
中には掴みかかり恐喝まがいの態度をとるものもいたのだ。
「ケンカはやめるだ!!」
「今は島が一丸となってまとまらないといけない時だべ!」
2人の巫女がそんな場を治めようとするがそれは逆効果となってしまう。
「島が一丸も何も勝手に呼んだのはオメらだべ!」
「オラだぢはまだ同意してなかっただ!! 島を分断したのはオメらだべ!!」
「ちっ……なんだよコイツら……」
ドレスローザの民を思い出し呆れたような声を出すゾロ。そんな中、一人の男が怒声を上げた。
「おめぇら!! いい加減ふざけてんじゃねぇぞ!!」
「!!」
「あれ……っ!? おめ……よく見るとサンザだべ!?」
「……? あぁ!! サンザだ! 家出小僧の!」
「生きてたのか!」
巫女は同い年故に思い出したのだった。
「やっと思い出したか!! この島は何も変わらねぇな! 『最初の島民』は……今のお前らを見て────どう思うんだろうな……!」
「……っ」
「900年前────」
『体格に劣ったせいで、多くが奴隷にされていたジフォン族は大陸を脱出し、争いのない土地を探しに海へ出ただ』
『やがてたどり着いた災害の島は決して楽園ではなかっただが、彼らはそこを開拓することにしただ。『楽園は探すのではなく作るものだ』……そう言って』
そこで麦わら達は巫女に言われたこの島の由来を思い出す。
「ちょっと金を持ったらそれか! 弱くて大陸から逃げ出した負け犬の時代を忘れたのか!! いつからお前たちは
「お前たちが金で買って守ろうとしてるものは……島の平和じゃない。今の地位だ。先祖から引き継いだだけのな!! だからお前らジフォン族が嫌いだった! でもおれは戦うぞ! この島が好きだからなぁっ!!」
「にしし、家出男! お前良い奴だな!!」
そう言ってルフィはサンザマーの肩に手を回す。
「……お前ら決めろ!! この島を出るか、島の為に戦うか。お前らが守りてぇもんはなんだ?」
ようやく纏まった島民たち、10日後に迫る討ち入りの準備を再開するのであった。
###
再びカジーヤの家で寝泊まりをする麦わら一味。
「普段はこんな豪勢な食事できませんからね。ありがとうございます勇者様」
料理を食べ笑顔になるカジーヤ。サンジはその笑顔が何よりも嬉しかった。
「ひとつ、いいかしら」
「? どうしたロビンちゃん」
「さっきあのヤーナちゃんから聞いたんだけど、オークは人間によってこの島に連れてこられたみたい。この討ち入りの情報を漏らしている人と同じ人かは分からないけど、一応共有しておくわね」
────裏切り者は、誰だ