100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味 作:キラトマト
「うぅ……本当なの……? あの子が火口に落ちて死んだって……」
「えっと……」
「もうぶっころでいいじゃんママ」
「まぁ待てイチ。お前は急ぎすぎだ。まだこれには利用価値がある」
「それに〜、島に来たあの強い傭兵ってのも気になるしね〜」
「どうでもいい。おれは強えェヤツと戦えればそれでいい」
「それにぼくらが負けるわけないしね」
大量にいるオーク達、それらを5つの部隊に分ける部隊長は口々にそう言った。
(ここで本当のこと言ったら今すぐに全面戦争が始まるだ……あの傭兵の人らが来た今、こっちの勝ちも有り得る……)
オーク側のスパイがそう考え込んでいると、オーククイーンが声を荒げた。
「島を滅ぼしてもあなたの家族だけは守るって言ったでしょ!? 本当のことをおっしゃい!!」
(機を見て勝つ方につくだ!! 今は保留すべ!)
「んだ! あのオークは足を滑らせて火口に落ちていくのを見ただ!」
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遮蔽物になる家々を撤去し、堀と土手で覆った砦の上に弓矢を持った島民100人余りが待機している。武器破損に備え島中に武器を隠した。そしてダメ押しに子供たちとその母親達非戦闘員を沖に逃がした。そして討ち入りまで残り半日を切った頃……。
「港だ! 船を見送りに行った父親たちが!!」
「まさか……海を泳いで砦と高台を回避したのか……?」
漏れていた作戦、しかし……。
「ギア
親指の先から空気を入れたルフィ、瞬く間に右腕が巨大化する。
「ゴムゴムのギガントバズ────」
「ダメだルフィ! 海に突き落としたら子供たちが!!」
「ギガント
ねじりを利用し、貫通力を増した拳がオークの体を貫く。体に風穴が空いたオークはその穴を抑え膝を着いた。
残るオーク、49万9998体。しかしその一悶着の間にサンザマーは海へと脱落した。
「家出男!!」
明朝、砦へと侵攻を開始したオーク達は、弓矢を持った島民の攻撃によりその数を着々と減らしていた。
「これならおらだちでもやれるだ!」
しかしその戦局は、一体の強者の登場により一変する。
「ママの邪魔するやつはぼくが全員ぶっころ確定ね☆」
「なんだあいつ……他の奴らとは覇気が違ェ」
他とは明らかに違うそのオークは土を固め、そして投げた。
「ッ……やべぇ!」
「
サンジは飛び上がり、右足は黒足と化す。そして発火し、投げられた土玉を破壊した。
「ちっ……なんだあいつ……。お前ら! 今は退避だ! ヤツの相手はおれがする!」
「わ、わかった!!」