100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味 作:キラトマト
「はぁ〜〜?? あの馬じゃこの人数は乗れねぇって!?」
「あぁ……馬車を使っても3人しか。そこでだ勇者諸氏!!」
「なんだ!!」
チョッパーはキラキラと目を輝かせてカハベルの方を見る。
「私たちの馬と馬車を貸し出し、案内する代わりに……」
「代わりに??」
「私たちに稽古をつけて欲しい!!」
「その代わり、半日前みてぇなちゃちなモンじゃねェ。覚悟しろよ」
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出発から15日程経ち、食料も尽きかけた頃……。
「……! 300m前方! モンスターと人間の気配! ……どうするカハベルちゃん」
独断で行動する訳にもいかず隊長であるカハベルに確認するサンジ。
「あ、あぁ……許可する!」
(しかしコボルト……いくら勇者さまでも……)
「
胴に蹴りを叩き込み一撃でダウンさせる。
「強さは並程度ってとこか……しっかし、こんな奴らに何苦戦してやがるんだこっちの兵士は」
サンジはコルトネル兵士に何かを聞きこむ。その間に襲われていた兵士たちとそれらとは衣装の違う3人をチョッパーが手当し、カハベルが兵士に事情を聞いていた。
「……つまりこの服の違う3人は死刑囚で……その……しゅうきょう? っつーのはよくわかんねぇが信じるもんの違いで殺されようとしてるって訳か。んでその処刑が執行される場所がラドドーボ、と」
コルトネル兵への聞き込みを終えたサンジはカハベルの得た情報を要約、皆に伝えるのであった。
「なんだ? 荷物ってのはこいつらのことなのか? でも届けたら死んじまうんだろ? だったら嫌だ」 ドン!!
とルフィが豪語し、それを聞いていた襲われていた兵士、デオック王国兵の指揮カミルトーの反感を買う。
「っき、貴様!
「ま、てめぇらの国の常識っつーのも聞いた。その世界にはその世界の考え方っつーのもある。だがなぁ、おれ達ゃ海賊だ。"わかってるよな"?」
サンジが合図をかけると同時に死刑囚を載せた馬車は走り出す。
「ゴムゴムの〜目くらまし!!」
両手の付け根を合わせるゴムゴムのバスーカを地面に向けて放ち、土煙を起こすルフィ。サンジは空をステップし、直ぐに全速力の馬車に追いついた。
「ま、待て貴様ら!! ケホッ、ケホッ!! クソ! どこへ行った!!」
「姿が見当たりません!! どうしましょう!!」
「どうしたもこうしたもあるか!! これじゃあ王にどう報告すれば……」
「……このままお眠りを。永遠にね」
彼らの耳元で何者かがそう囁き、首を切り落とした。
「プレイヤーの中にももう、あんな成熟した魔法使いがいたとはね……ならもう……死んでもらわないとねぇ?」
額に龍の刻印を入れた"魔法使い"が動き出そうとしていた。