100万人の犠牲を払わずに世界を救う麦わらの一味 作:キラトマト
「いいか? これからお前らをラドドーボへと届ける」
「……!」
そんなサンジの言葉にアルテロス教徒達が絶望の表情を浮かべるが、しかし直後にサンジは言葉を紡ぐ。
「すぐに船は来る。だろ? カハベルちゃん」
「えぇ、確かに」
「よし。それまでにお前たちには強くなってもらわねェとならない。勿論、自分の身を守るためにな」
「えぇ!? わ、私達が、ですか……?」
「あぁ、船へはお前らだけで乗ってもらうからな。自衛の力くらいは持ってもらわねぇと困る」
「そう……ですか……ですね!」
「おい皆、期限はあと4日だが大丈夫か?」
「大丈夫だ。基礎だけなら2日……いや、1日で覚えられる」
「1日!?」
するとそこに、襲撃者が訪れる。"それ"は炎の弾を馬車に撃ち炎上させる。
「なんだ!?」
「困るなァ……てめェらプレイヤーだけじゃなく、原住民にまで強くなってもらっちゃあ」
「炎の弾!? 能力者か!?」
「能力者……?」
「んなことどうでもいい! どっから見ても奴は敵だ! 三刀流……百八煩悩鳳……」
「飛ぶ斬撃……! だと……?!」
襲撃者は距離を取り、離れる……が。
「逆界!!」
その斬撃はブーメランのようにゾロの元へと向きを反転、敵は避けきれなかったのか大ダメージを負ってしまう。
「フッフッフ、この俺に攻撃を当てたこと……褒めてやろう。俺の名は
「つまりその武装色の覇気? を身体に纏えばその部分だけ固くなって襲撃にも耐え切れる、と……」
「あぁ、だがこの技術は誰にでもできるってわけじゃねェ。そもそも武装色と見聞色は表裏一体、どっちかしか身につけるこたぁできねェ」
ルフィや、自分たちみたいな例外は除いてな、と付け加えるサンジ。
「俺の話を聞けぇえええええ!!!」
竜術士は怒りのままに炎魔法を乱射する。ルフィが出ようとするのをカハベルが抑える。
「ここは私におまかせを!!」
彼女は興奮した様子で竜術士を見据えた。
「久方ぶりに……肉が切れるぞ!!」
あちゃー……といった様子で顔を抑えるコルトネルの兵士達。カハベルはサンジの空中歩行を見よう見まねで再現し、竜術士の元へと近づく。そのまま至近距離から両手剣を投げつけ、竜術士の体を貫通する。
「なっ……!?」
そのままもう一歩飛び上がり、剣の柄を握り、全体重をかけて一刀両断。
「……ふぅ、いくら魔法が使えるといえども、耐久は人並みのようですね」
一方その頃、とある国の秘境にて老人が哀れみの目を浮かべていた。
「ほぅ……ノウラが死んだか。若さと勢いだけが取り柄の小僧だったが……惜しいものだ」
老人の姿をした竜術士が1人呟いた。
「……なら計画を早めないとならないな。奴らに強くなられては困る」
そして無事荷物をラドドーボへと運び込み、クエストをクリアした一行はカハベル達に別れを告げる。
「まーたなー!!! カハベルー!!!」
「また会おうぜ!! カハベルちゃ〜ん!!!」
そう言われた張本人は一瞬涙ぐむがすぐに笑顔になり大手を振って彼らとの別れを送り届けたのだった。
「クエスト達成、お疲れ様でございま。では質問権をトニートニー・チョッパーさまに与えま」
事前に過去した質問を聞いていたチョッパーは、別の世界というのは自分たちが住んでいる星とは別の星なのという質問をした。
「その通りでございま。この星、地球はあなた達の世界の今いる時代から46億年前に分岐した別可能性上の星でござ」
────地球とは、一体