あーくないつ   作:上殻 点景

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スカルシュレッター戦まで行けなかったで候。
後2話ぐらいで龍門編は終わりたいなぁ。


2話

 龍門郊外 廃棄工場 内部

 

 周囲には、乱雑にころがる工具、箱、牽引用の道具

 

 そして、段ボールという隠れ蓑を剥ぎ取られた、

 ムサシであった。

 

 

 「どうしてここにいるのかしら、ロドスのサムライさん」

 

 スカルシュレッターの命令で、彼の姉の周辺警備をしていたらこれね。

一体どこから、入り込んだのかしら?

 

 「ありゃりゃ、もう爆弾魔ちゃんに、バレちゃいましたか」

 

 「ここをかぎつけてくるとは、案外ロドスもやるじゃない」

 

 前回の一件であのババアの組織も落ちたものだと思ってたけど、これは評価を改める必要があるようね。

 なんにせよ、こいつはここで殺す必要があるわね。

 

 「まあ、アンタにはチェルノボーグでの借りがあ―――」

  

 ――――横一閃――――

 

 「――――おしゃべりの最中に切ってくるとはロドスのマナーも落ちたものね」

 

 危ないわね。今、回避遅れてたら、首ごともっていかれてたわね。

 迷いなく殺しにくる精神といい、本当にあの代表ちゃんの部下なのかしら

 少なくとも、近距離においてはこちらが不利か

 さて、どうしたものかしら

 

 「残念ながら戦場では、生きてた方がマナーなもので。卑怯、卑劣は誉め言葉なり!」

 

 「そりゃ、そうだわねッ」

 

 全く、この距離でバカスカ切ってくるとはやりずらいのなんの

 しかも、どれも致命傷ねらい。

 どうにかして、距離を離さないともってかれるわね

 

 しかたない、ちょっと賭けになるけどこれでいくしかないか

 コイツは、私のお気に入りよ。特と、味わってちょうだい

 

 「むっ、これは」

 

 「アンタの体についたのは、私お手製の時限爆弾よ。ざっと、爆発するまで30分かしら?導火線が燃えてて分かりやすいでしょう、ソレ」

 

 さてと、これで流石にひいてくれるでしょう。

 頭のおかしい奴らならまだしも、アイツは一般オペレーター

 普通に爆発したら大ケガは必然。

 傭兵は、命あってのものよ。

 

 「ちっ」

 

 「ちなみに、下手に取ろうとすると、盛大に爆発する羽目になるわ」

 

 あぶなっ!あの女、すぐに体に付いた爆弾をとろうとしたわね。

 まったく、爆発したらどうしてくれるのかしら?

 

 おとなしくロドスに帰って、外してもらえばいいものを――――

 

 「むむむ......、そうですか、なら!」

 

 「おっと、やぶさかに剣を振り回しても当たらないわよ。おとなしく、あきらめた方が身のためよ」

 

 「なんのッ!よけられるのは承知の上、ならばこそのッ」

 

 ――――なっ、右手に鎖が!?

 

 いつのまに部屋の中に転がってたものを拝借してたのかしら

 全く手癖が悪いのなんのこと。

 

 それにしても、まずいわね。右手がふさがれた上に、あの女とは、目と鼻の先で鎖でつながれた状態。

 数秒、有れば鎖はほどけるケド、

 目の前のサムライの前でそんなことをするのは流石に悠長か。

 

 「いったい何のつもりかしら......自爆でもするつもりかしら?」

 

 「さあ、どうでしょうとも?」

 

 まったく、これだから島国のジャンキーどもは嫌いなのよ。

 普通の傭兵なら、こんなところでも命は賭けない。

 さっさとひいて、次に備える。

 

 だけど、あの島国のジャンキーといい―――

 コイツのチェルノボーグの戦いといい―――

 

 ――――敵を殺るためになら、

 自爆ぐらいは、やりかねない。

 

 「まったく、反吐が出るわね。マナーブックを読んできた方がいいわよ、野蛮人」

 

 「なあに、これが極東流の相殺というものです。さて、死合いと行きましょうか、爆弾魔ちゃん」

 

 そうして、爆発と剣戟のカーニバルが幕を開ける。

 

 

 ◇◆◇

 龍門郊外 廃棄工場 内部

 

 「いい加減、くたばってくれないかしら?」

 

 もうかれこれ、30分近く戦っている。

 爆弾のリミット的にはもう限界。

 

 こんな狭い部屋で、手持ちの爆弾を使うわけにはいかず

 パクったクロスボウで応戦してたけど、弾も切れ、

 ナイフ一本でやりあうのは、正直、キツイわね。

 

 まあ、向こうのサムライも手を封じられてるのがツラいのか、

 本調子じゃないのか知らないけど、

 なんにせよ、助かっているって感じね

 

 正直、撤退したいのだけども、目の前のサムライはそうさせてはくれない。

 

 「だんまりとはいい度胸ね。クソ侍が」

 

 右の一閃――――

 躱してナイフを差し込むが―――避けられる

 

 それにしても、この鎖硬すぎないかしら。

 普通こんだけ戦闘してたらどっかで壊れるでしょう。

 廃棄されてるくせに、無駄にいいもん使うのやめてもらえるかしら。

 

 「焦りは禁物ですよ、爆弾魔ちゃん。折角の戦場、折角の死地。これを楽しまなければ損というものッ!」

 

 「このイカレサムライがッ!」

 

 そろそろ、本当にまずい

 

 爆発までの制限時間は......あと10秒―――

 

 あっちが諸共爆発する気なら、こっちも覚悟を決めるしかないわね。

 

 「腕の一本はくれてやるッ!」

 

 「そうは、させません!」

 

 ――――んなッ、前に引っ張られる

 

 あのサムライ、武器を捨てて、鎖を引きやがったのか

 ならば......、このままアンタを仕留めるまでッ!

 

 「死ね――――ッグェ」

 

 「なんのォッ!」

 

 あのタイミングで、頭突き―――ですって

 

 まずい......武器が奪われた。

 

 後5秒――――

 

 「アンタ......そうしてまで私のことを殺――――」

 

 「生憎、死地といえど、死ぬ気はないのでッ!」

 

 後、3秒――――

 

 ――――爆弾を私のナイフで、

 

 ダメ、――――爆発する。

 

 「南無阿弥陀仏ッ!」

 

 

 ◇◆◇

 

 龍門 廃棄工場 周辺 

 

 

 「......アンタ、あのタイミングで窓から飛び降りるとか正気?あそこ何階だと思ってんのよ?」

 

 「まあ、あれしかないと思いましたので」

 

 ジト目で、目の前にいるサムライを睨む。

 正直、刹那の時間が爆発するまであるとはいえ、いきなり窓からダイブさせられる気持ちを考えてほしい。

 

 全く、殺す気なのか、生かす気なのかハッキリしてほしい。

 まあ、あのタイミングで私に致命を与え、爆弾を押し付けることもできたわけだし

 

 コイツも、やっぱりあの代表の部下ってことかしら

 

 「てか、アンタいい加減離れて頂戴!邪魔なのよ」

 

 「そういわれましても。爆弾魔ちゃんには、鎖がとけるまでもう少し待ってほしいかなって」

 

 こいつのせいで、右手に絡んだ鎖は、

 落下のせいか少し複雑に絡み合っていた。

 

 「Wよ......」

 

 「へっ......?」

 

 「私の通称よ。いい加減その虫唾が走る呼び方をやめろってことよ!」

 

 全く、何ボケた顔してんだか......?

 さっきまで、殺しあったっていうのに

 少し気を緩めすぎじゃないかしら?

 

 「ああ、なるほど。つまり、Wちゃんということですね」

 

 「......ああ、もうそれでいいわよ。さっさとほどいて頂戴」

 

 爆発させてやろうかと思ったけど、

 まあ負けた身ですし......

 今回はおとなしくしてやろうということで、感謝しなさい。

 

 

 ◇◆◇

 

 龍門 廃棄工場 周辺

 

 《通信開始》

 

 『こちら、ムサシ、そっちはどうかしら?』

 

 『こちら、レッド。目標ミーシャを発見。ちょっと暴れられたので、眠ってもらった』

 

 『あらあら。まあ致し方ないということで。助かったわ、レッドちゃん』

 

 『問題ない。こっちこそ、戦闘のおかげで目標の補足が簡単......だった』

 

 『そいつは、どうも。あとは、任したわ』

 

 『大丈夫。無事にロドスに送る。健闘を』

 

 『んっ......このムサシに任せなさいッ!』

 

 『うるさい』

 

 《通信終了》

 

 ◇◆◇

 

 龍門 市内 ロドス拠点休憩所にて

 

 「てなことがあったのよ、アンブリエルちゃん」

 

 「いやー、ちょっと何言ってんのかわかんないかなー」

 

 正直、話の内容が全く頭に入ってこない。

 現在、レユニオンの主要メンバー、スカルシュレッター追跡の任で

 みんな集められているんだけど――――

 

 このサムライ、

 ロドスで安静にしないといけないハズなのに抜け出し、

 勝手に龍門に来た上、

 どっかから情報をつかんで、

 ケルシーのお抱え部隊を動かし、

 あのWと戦闘をして生き残り、

 なぜかスカルシュレッターの姉であるミーシャを保護した......?

 

 「ごめんー、やっぱり、よくわからないわー」

 

 「わからないかー。でも、これがムサシちゃんの頑張りなのです!」

 

 頑張って、どうこうなるもんなのかねぇ。

 

 ぶっちゃけて、無理かなぁ。

 一般オペレーターのハズなのに、過去の出来事といい、今回のことといい。

 正直言って、ムサシのことは未だによくわかんないや

 

 まあ、ともかく

 

 「まったく、まためんどくさいことを。まあ、あたしたちの仕事が楽になる分はいいんだけどね――――――」

 

 「そうでしょ、そうでしょ、このムサシまだ―――」

 

 「――――でも、アンタは頑張りすぎ。ロドスは、一人のチームじゃないんだ。だから、アンタはちょっとは休みな」

 

 そういって、私はムサシの口にチョコバーをねじ込む。

 夜食に、大事に食べようと思っていた厳選品の一本だ。

 

 「んぐっ」

 

 ムサシがちょっと息苦しそうにしてるけど気にしない。

 これぐらいが――――――ちょうどいい罰というやつだ。

 

 「そのチョコバーは、食っときなって。あたしはー、ちょっとやること思い出したしー。んじゃあね」

 

 「ゴホッ、ゴホッ......むむむ、行っちゃいました。それにしても、このチョコバーおいしいですね」

 

 去り際に見たムサシは、幸せそうにチョコバーをほおばっていた。

 

 「全く。あーあ、仕方ない、お姉さんちょっと頑張っちゃうか」

 

 そういって、念入りに愛銃の整備を整備を始めるのであった。

 

 

 




 どうも作者です。まずは、小説を読んでくれてありがとうございます。
 
 今回、ミーシャ救出なのに、ほぼほぼWとの戦いを書いてしまった作者を許してください。あと、感想話で出てくるキャラクターは作者の趣味で出しているので、時系列に沿わないキャラが出てくるかもしれませんが温かい目で見てやってください。
 私語なのですが、アークナイツの二次創作ってよく後書きでオペレーターに対して性癖開示をすることで、呪力の底上げをおこなっているんですよね。なので、作者も「性癖開示」をすることでと思ったんですが、あまりにも語彙力が終わっているので、小学生のうんこ、うんこと同レベルな文が出来上がり、もういっそのことトイレに流してやろうかなって思ってる次第です。
 以上、感想もらえてうれしい作者でした。
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