気が付けばルビコン3   作:ぶーく・ぶくぶく

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夏は黄金のレガシー(FF14)で忙しいです。

私はゼノスが好きです。友人なのに死なないから。



ふぉーゆー

 

 

あーたーらしぃ、あーさがきたー。

 

 

すごーい!何もかもが華やいで見えるよー!

 

 

この全能感。万能感よ。

 

 

今ならナインボール1小隊でも倒せる気がする。

 

 

…ごめん。ナインボール1小隊は流石に嫌だ。

 

 

1つの成功体験はこうも自信を与えてくれるのか。

ここは全年齢板だから、詳細は省くよ(メタ

 

温めたレーションを皿に盛り付けて、エアと朝食を取る。

小分けにされたインスタントコーヒーは今日も良い香りだ。

 

朝食の片付けを済ませて、昨夜来ていたメッセージを確認する。

内容は事前にエアがチェックしていた通り解放戦線のアーシルからだった。

 

 

『独立傭兵レイヴン 貴方に引き受けてもらいたい作戦がある。

 内容はベリウス地方 ガリア多重ダムの防衛。

 アーキバスは惑星封鎖機構との戦いと並行して 我々ルビコニアンに対する弾圧も強めている。

 ルビコン全土の実効支配に向けて 布石を打とうと目論んでいるのだろう…。

 奴らは今回の作戦に対し ランカー上位の独立傭兵2名を投入した。

 ACアスタークラウンおよびアンバーオックス2機による同時襲撃に備えなければならない。

 …知ってのとおり 我々には手札が乏しい

 貴方の助力が得られることを願う』

 

 

奇襲じゃなくて予め何時に襲撃するか解ってるあたりで、もう罠だよね。

 

 

「罠…ですか。レイヴン?」

「うん。この報酬でアリーナ上位ランカー2名相手に戦う独立傭兵なんて限られる」

「あなたを誘き出す為…ですか」

 

 

危険です。と、制するエア。

彼女に精一杯カッコつけ、ニヤリと笑いかける。

 

 

「レイヴンの名前を拾ったからには…先輩方には挨拶しないとね」

 

 

今回は広い場所だし、検討していた(中2としては)高機動型のアセンを試してみよう。

武装と機体構成は…

 

 

R-ARM UNIT:ランセツRF

L-ARM UNIT:パルスブレード

R-BACK UNIT:レーザードローン

L-BACK UNIT:ランセツRF

 

HEAD:VP-44D

CORE:CC-2000 ORBITER

ARMS:AA-J-123 BASHO

LEGS:LG-012 MELANDER C3

 

BOOSTER:ALULA/21E

FCS:FC-006 ABBOT

GENERATOR:AG-T-005 HOKUSHI

 

EXPANSION:ASSAULT ARMOR

 

 

こんな感じかな。

依頼受諾のメッセージを返して、機体を組み替えてガリア多重ダムへ向かう。

 

 

/*/

 

 

ガリア多重ダムではリトル・ツィイーが出撃するしないで揉めていた。

みんなの妹分アイドル的AC乗りだものね。

 

アリーナ上位ランカーくるのが解っていたら出撃させたくはないわな。

 

 

「アーシル!私が出ないでどうするの!?MTじゃ皆やられちゃうじゃない!」

「ツィイー!今回はアリーナ上位ランカーだ!それも2人!」

 

 

ちゃんとパイロットスーツを着て、上からミリタリージャケットを羽織ったツィイーがアーシルが言い争っている。

うむ。ミリタリージャケットの上からでも分かるぞ。ツィイーはちっぱい。

 

「アスタークラウンのパイロット…識別名キングの作戦成功率は89.6%。その極めて高い技量から、完成された傭兵と称されています。

 一方、アンバーオックスのシャルトルーズは正面突破と火力集中では比肩する者なく「見つめ合うと死ぬ」 女性傭兵として恐れられています」

 

エアの解説に力を得て、アーシルは畳みかける。

 

「そこまで言われている独立傭兵相手を今の君では無理だ!君にはパイロット適性もある!将来もっと強くなるまで倒れてはいけない!」

「私だってランカーだ!みんなが決死の時に戦わずに何時戦うの!」

 

 

あ、こっち見た。しゃーないなぁ。

カッコつけて、なるべく低い声でツィイーとアーシルへ語りかける。

 

 

「…人生はいつも準備不足の連続だ。常に手持ちの材料で前へ進む癖をつけておくんだ。パイロットスーツはちゃんと着てるな?毎日のシミュレーションは欠かさずやっているな?」

 

 

ツィイーが頷いた。

アーシルは渋い顔だ。

 

 

「なら、一撃死はない。アーシル、普通なんてルビコンの何処にもない。ツィイーに恋をして平和に家庭を持って欲しいと思うなら、お前が恋人になれば良い」

「「こ、恋…」」

 

二人とも、ぼっと顔を赤くして俯くと、ちらちらとお互いを見やっている。

ちゃんと機体のCOM使ってシミュレーションもやってるなら、今の機体なら簡単には落ちないし、その間にタゲは俺にくるから大丈夫でしょ。

 

俺はエアを連れ、初々しいラヴ臭のする二人の邪魔にならないよう左手をひらひらさせて立ち去るのであった。

 

出来る男はクールに去るぜ。

 

 

/*/

 

 

インデックス・ダナムと打合せをして、予想される侵攻ルートは以前と同じく下からなので多重ダムの下層にACは配置される事になった。

MTと違ってACはアサルトブーストで飛べるから、万一上から来ても駆け付けられる。

 

発電機へ通じる道を逸れて凍ったダム湖に一人立つ俺。

MT部隊とダナムとツィイーは発電機の側だ。

 

 

そして、二人はやってきた狙い通り俺の方に。

 

 

「お出迎えね。キング、あんたは作戦を続けて、こいつは私がやる」

「そう言うな、今回は『ブランチ』の仕事でもある。援護しよう」

 

 

浮遊タンクに重4脚。

ふわふわ引き撃ちされるとうっとおしいが、俺を試そうと舐めた態度で接近してきてくれる。

 

ご好意に甘えさせて貰おう。

 

上から撃ち込まれるメリニット自慢の大グレネードに中型バズーカをクィックブーストで大きく躱す。

グレネードは地面で大爆発を起すし、バズーカは近接信管で爆発するので、ギリギリ回避は不味いのだ。

そこに撃ち込まれる拡散レーザーをアサルトブーストを吹かしてバレルロールで躱し、距離を詰める。

 

 

「この機動!?こいつ普通じゃない…第四世代の強化人間なんてアンティークじゃないの!?」

 

 

シャルトルーズの驚愕の声を聞き流しながら、アンバーオックスを舐めるように擦れ違う。

左手には脇腹から引き出した作業用ワイヤー。わっかを作った先端をアンバーオックスの首にひっかけて絞る。

 

そのままグルグルっとアンバーオックスの周囲を旋回すると一丁上がり!

 

こっちは機体が軽くなって、ジェネレータが大きくなったからまだエネルギーに余裕がある。

 

腕も肩武装もワイヤーでグルグル巻きになっては迂闊に発砲できまい!

 

 

「脱出しろ!シャルトルーズ。機体を捨てるんだ!」

 

 

人型の強味を見せてやる!

そのままアンバーオックスの腰に後ろからしがみつくとブースターを全開に吹かして、頭から凍ったダム湖に突っ込ませる。

 

 

「なんなの!こいつ!?」

 

 

シャルトルーズは機体を操作して抵抗するが、ACの前側のバックブースターでは後ろから全開で押される+重力には逆らえない。

浮遊タンクのノーズが数百メートル上空からダム湖に激突した!

 

氷と機体が激しく激突し、大音響がガリア多重ダムに響く。

 

 

「…あ…が…」

「シャルトルーズ!?」

 

 

落下の衝撃で気絶したのかアンバーオックスは動かない。

俺は寸前で手を放し、逆噴射を掛けたので無事だ。

作業用ワイヤーを切り離し、今だぷかぷかしているアスタークラウンに向き直った。

 

 

「聞き及ぶ以上の実力だな…この圧力…あいつを相手にした時以来か…!」

 

 

おー余裕ですな。

確かにアスタークラウンに今の戦法は使えない。

密着したらアサルトアーマーで吹き飛ばされる。

 

崖上から援護射撃をしてくれているダナム達に無線を入れて、射撃を止めて貰う。

 

 

「1対1のつもりか。余裕だな」

「それはどうかねー?」

 

 

センサー情報を確認しつつ、エアにレーザードローンを飛ばして貰う。

アスタークラウンのパルススクトゥムを避け、レーザードローンはアスタークラウンの後ろ側を包囲するように展開。次々とレーザーを発射する。

 

 

「ほらほら、その3連レーザーキャノンでも重リニアでも…なんならハンドガンでも、好きなの撃ってこいや!」

 

 

俺の煽りにアスタークラウンの武装が展開し…「クソッ!」撃ってこなかった。

何故なら、俺が常に気絶したシャルトルーズが乗るアンバーオックスを背に機動していたから。

 

 

「貴様!」

「傭兵ともあろうものが…まさか、卑怯とは言うまいね?」

 

 

気絶して、恐らく機能停止しているACに誤射などしたら一溜りもないだろう。

仲間殺しの出来上がりである。

 

けれど、それを嫌がって降伏するほど根性無しでもないし、力を見せつけないとブランチは言う事聞かないだろうから、アンバーオックスを背に突撃する。

 

 

「撃ってこいやー!」

「クッ…この強かさ。ブランチに招集が掛かるわけだ…!」

 

 

バーストハンドガンを撃ってくるが、アサルトブーストで加速中のACはその程度では止まらない。

パルスブレードを振りかぶり、アスタークラウンがとっさに回避しようとしたところでキャンセル。

 

右手のランセツRFを投げ捨て、右の脇腹に増設した作業ウィンチからワイヤーを引き出す!

 

アスタークラウンの首にわっかを引っ掛けたら、そう、またなんだ。

同じパターンで実にすまない。

グルグル巻きにして、「しまった!?」とか言ってるキングをひっくり返し…おっと、アスタークラウンがパリってる。

 

コックピット内部でキングはドヤ顔してる事だろう。

でも、アスタークラウンがアサルトアーマー採用してるのは知ってるよ。

 

すかさずこっちもアサルトアーマーを展開。

 

アサルトアーマーの撃ち合いになったら、コア拡張機能の処理の関係で後手側が必ず勝つ。

パルス衝撃波がお互いに直撃範囲で展開し、先に手札を切ったアスタークラウンがスタッガーする。

 

 

「…強い、な…これまでのレイヴンを、こ――」

 

 

そのままスタッガーしたアスタークラウンをダム湖に頭から叩きつける。

再びの大音響が辺りに響いた。

 

 

…ランセツRFは…良かった。壊れてない。

 

 

投げ捨てたランセツRFを拾って動作確認すると、俺は遥かな空を見上げた。

 

 

/*/

 

 

「『レイヴン』通信は聞こえてる?あの二人を同時に相手にするなんて…あなたの偽物は相当やるようね」

 

ガリア多重ダム上空を飛ぶACに通信が入る。

そのACはバイザー型の戦闘センサーを展開。ガチャン!ガチン!と展開したバイザー型センサーが固定されると、左手のパイルバンカーを戦闘準備。

 

「見せて貰いましょう。借り物の翼で、どこまで飛べるか」

 

そして、ブースターを全開噴射で更に加速した。

 

 

/*/

 

 

キングクリムゾン!

 

真レイヴンは撃墜された!

 

 

勇猛果敢に突撃して近距離戦を展開するインファイター。ミサイルとライフルで牽制しつつ接近し、キックやグレネードで衝撃を溜め、パイルバンカーの手痛い一撃を狙うスタイル。パイルバンカーも溜め有りと無しを使い分けプレッシャーを掛けてくる手強い相手であった。

 

 

「勝ったぞ。レイヴンは俺で良いのか、ブランチ?」

 

「そう、見届けようと言うのね。この翼が…彼らを何処に運ぶのかを…」

 

「話聞けよ、オペ子」

 

 

ポエムってるオペレーターは放っておいて、真レイヴンに機体から降りるよう促す。

 

「…」

 

大破した機体の歪んだハッチが異音を響かせながら開いてパイロットが降りてくる。

思ったより小柄だ。すらりとした脚。丸みを帯びたヒップライン。きゅっと縊れたウェスト…

 

 

えー女性なのー。

 

 

ヘルメットを脱ぐと長い黒髪がバサっとあふれ出る。

 

「それで新しいレイヴン様はどうするつもりなのかしら?」

 

鈴の音のような声でしゃべりながら、こちらを見上げる彼女はハッとした表情になって自分を抱きしめる。

 

「私にエロい事するつもりでしょう!エロ同人みたいに!」

 

「しねぇよッ!俺は健全板投稿者なんだ!」

 

こっちもコックピックを開けて怒鳴り返す。

その間もエアが通信回線に枝がついてないか確認中。

 

「良いノリね。あーあー折角レイヴンになれたのに…リンクスでも名乗ろうかしら」

「…4民?」

 

 

ぴくりと真レイヴン――リンクスの眉が跳ね上がる。

 

 

「…君は?」

「俺は6からの新人」

 

 

6と聞いて、リンクスは泣き出しそうな表情をした後、幼い少女のような柔らかな笑みを浮かべた。

 

 

「6!…そう、6まで続いたの。可哀そうなマイナーシリーズはちゃんと続いたのね…こんなに…嬉しい事はないわ」

「6は280万本売れたぞ」

 

 

「…それは流石に嘘だよ」

 

 

フリーレン構文…だ、と……どっちだ?

 

 

この女、本当に4までしか知らないのか?

それともフリーレンまで履修済なのか?

 

「まぁいいや。ノンポリシーなテロリスト集団のブランチさん」

「失礼ね。管理AIからの解放を目指してるだけよ」

 

 

憮然としたリンクスの表情。

嘘はない…か。

 

本当に勢力を拮抗させる為にコーラル情報をリークしたのか?

 

「解放が目標なら、俺の手伝いをして貰おう」

「え?手籠め?」

 

 

此奴…!

 

ああ、めんどそうだから、他の3人と話を進めよう。

 

 

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