報わられない姉、阻む妹   作:D・MAKER

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 最終話です!


Ep3:届かぬ願いと決意

「んっとね~! パスパレのマネージャーになって欲しいの!」

「……は?」

(え……!?)

 

 今……日菜はなんて言ったの……!?

 輝君を……パスパレの……マネージャーに……!?

 

「いきなり過ぎるよ……事務所の偉い人達や、他のメンバーの人達も困ると思うよ……?」

「え~? そんなの大丈夫だって~! きっと、るんっ♪ってなるからさ~!」

「出たよ、専門用語……」

「……」

 

 私は隠れながら二人のやり取りを見てるだけ。

 

「紗夜ちゃん聞いたら、どうなるんだろう……?」

「分からないけど、応援してくれるのかも!」

「上手く行ってないの……?」

「うん、ずっと避けられてるの……」

 

 日菜は私の話を彼に話し始める。

 

「昔のように仲良くしたいよね……俺もだけど」

「だよね~! あたしとるんっ♪ってする作戦でも立てようよ!」

「だよね~♪」

「……」

 

 私は二人にバレないよう、その場を去った。

 

「ん~?」

「どうしたの?」

「今、お姉ちゃんが居た気がするんだけどなぁ……?」

「気のせいじゃない?」

「そうかな~?」

 

 

「う……うぅ……くぅ……!!」

 

 私は現実を受け入れれられず……ベッドに俯せになる。

 

「な……んでよ……! 私が……私が……!」

 

 私の側に居てと……言うはずだったのに……!?

 

「嘘つき……! 噓つき……!」

 

 私は絶望する……一人で……。

 

「私に残ってるのは……ギターだけ……私を裏切らないのは、ギターだけ……!」

 

 私はギターを見て思い出した。妹にも譲れないモノ……ギターだけだと。

 

「妹よりも上手くなる……ギターでトップに立つ……!」

 

 私の決心、絶対に邪魔させない……例え、実の妹や輝君だとしても…………!!

 

 

「…………」

 

 人気のない道中。今日もギターの練習をするために、私は一人で歩く。

 

「あ、紗夜ちゃん!」

「輝君……」

 

 そんな時、会いたくない彼が私の元へやって来た……。

 

「紗夜ちゃん、この間は……ごめん」

「……別にいいです」

「え? 何で敬語で話すの……?」

「私の口調はいつも通りです」

「いや……明らかに、よそよそしいよね……でも、俺が悪いんだから……無理もないよね」

「別に貴方は悪くありません……」

「紗夜ちゃ……」

「もう名前で呼ばないで!」

「!?!?」

 

 私は彼に名前で呼ぶことを否定した。

 

「貴方と私はタダの幼馴染! それ以上でも、それ以下でもないんです!」

「さ、紗夜ちゃん…………?」

「しつこいですよ、早く消えてください! でないと……人を呼びますよ……?」

「…………」

 

 私が鋭い目付きで訴えると、彼は一歩後ろに下がった。

 

「それでいいんです。では、失礼します……」

「紗夜……ちゃん…………」

 

 私の後ろを見ながら輝君は最後まで名前を呼ぶ。

 ごめんなさい……でも、この選択がお互いのためなの……さようなら……私の愛しかった人…………。

 

 FIN




 これにて完結です!
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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