仲正イチカとオリ生徒のはなし   作:すねーく

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イチカの出番が少ない。
NEWオリジナル生徒:平良ソドコ

基本的には何投げてくれもいいお題箱。話のネタとか思いついたら投げておいてくれよな。
https://odaibako.net/u/sk_snake


嫉妬?

 

連絡を受けて現場に到着すると、随分と戦闘が激しかったようで辺り一帯がぐちゃぐちゃになっていた。戦闘で疲れ果てたのか、多くの正実委員が床に座り込んで撤収指示を待っている。今日の仕事は少し急ぎ目でやるかぁ、と思いながら彼女たちのまとめ役である糸目の学生の姿を探す。辺りを見渡すと、ケガをした生徒をお姫様抱っこして運んでいるのが視界に入り、思わず声が出た。

 

「うわぁ」

 

「ん~?どうしたの、って、あぁ~」

 

「よくああいうことできるよね」

 

「まあ、王子様ってあだ名つくくらいだしね~」

 

「私だったら、担いじゃうわ」

 

「抱っこされてる子凄く顔赤いね~絶対イチカちゃんのこと好きじゃん~」

 

「イチカかっこいいもんね」

 

「正妻の余裕だ~!」

 

正妻の余裕って、言い方よ。いやまあ確かにそういうのもあるかもしれないけれど、ケガした子を運んでるだけで嫉妬なんかしない。私、大人びているので。それに、善意でやってるわけだし、運ばれてる子がイチカを好きであろうと無かろうと、そこは私と関係ないし。大体、そんなことでいちいち嫉妬してたら人気者のイチカと付き合ってられないよ。

 

イチカと付き合っていることを知ってるソドコは、時々こうやってからかってくる。しつこかったり嫌な気分になったりするタイプのからかい方ではないから、からかうこと自体はまあ良いんだけれど、場所は考えてほしいと思う。イチカのファンしかいなさそうな現場で私みたいな生徒が彼女の恋人だということがバレてみろ。疲れ切った正実委員が軒並み元気になって私を取り締まるだろう。いやほんと、取り締まるまではいかないかもしれないけど、絶対雰囲気悪くなると思う。想像しただけでこわい。アイドルの恋人とかもこういう気分なのかな。

 

 

 

「ほら、作業始めるよ」

 

「は~い」

 

ソドコを含めた班員達に指示を出し、私も作業に取り掛かる。現場写真の撮影や現場資料の回収は、戦闘をしなくていいという点では凄く楽な仕事だと思う。ただ、回収すべき資料が見つからないととんでもなく時間がかかるし、今日みたいに激しい戦闘があった現場での作業は危険だ。瓦礫で足の踏み場は無いし、足場が悪くて壁に手をつこうと思ったらその壁が崩れたり、天井が突然崩れ落ちたり。戦闘に比べたらケガをする確率は低いけど、慣れてなかったり気を抜いていたりすると普通に大けがをする。一年生のころ、一度だけ寝不足で作業していたことがあった。亀裂が入っている天井の真下で現場資料のチェックをしていて、変な音がするなと思ったらあっという間に天井が崩れ落ちてきて巻き込まれた。いくら丈夫な体をしているとはいえ回避行動ゼロで巻き込まれたので、頭から血が止まらなかったし、作業どころではなくなってしまい救護騎士団に運び込まれた。先輩にも普通に怒られた。まあ、私が先輩の立場でも怒っていたと思う。亀裂が入っている天井の真下で作業するって、バカだわ。

 

 

 

 

 

「ツムギ~終わった~?」

 

「そろそろ終わる!他の子たちは?」

 

「C区画担当してる子がまだみたい~」

 

「わかった!終わったらそっち行くから、先に手伝っておいて!」

 

建物の外から声をかけてきたソドコに、先に後輩を手伝うよう伝え作業スピードを気持ち早める。急いで作業をすると、どうしたってミスする確率が高まるから、気持ちだけ。

 

「よし、こんなもんかな」

 

担当分の回収資料をまとめて建物を出る。回収車両に荷物を詰め込み、後輩の担当区画に向かおうとすると、お姫様抱っこされていた生徒とイチカがおしゃべりしている姿が目に入った。生徒の方は随分と緊張していて、思わず苦笑いがでる。随分といれこんでいる。この様子だとソドコの言う通り本当にイチカのことが好きそうだ。イチカ先輩はモテモテで大変だなぁなんて他人事のように思っていると、ふと顔をあげたイチカと目があった。外では相変わらずキレイなあお色を隠しているから、細かい表情まではわからなかったけれど、お疲れ様の意を込めてとりあえず手を振っておいた。

 

 

「遅いよ~もう終わっちゃったよ~」

 

「ごめん、ちょっとのんびりしてた」

 

イチカが手を振り返してくれたのを確認してから後輩の区画に向かうと、もうすでに作業が終わっていた。あれ、まだそんな時間経ってないはずなんだけどな。なんで?

 

「いや~これがどうしても見つからなかったらしいんだけど、テキトーに壁壊してみたら一部屋目でビンゴだったんだよね~」

 

「あぁ、そういう。運いいもんねソドコ」

 

後輩の作業が終わらなかった理由と既にお手伝いする必要が無くなった理由をきいて納得する。後輩もそんな早く見つかるとは思っていなかったようで、ソドコをキラキラとした目でみていた。後輩や、こういうときのソドコはとても頼りになるけれど、書類作業とかはしょっちゅうさぼってる人間だからね、この人。口には出さず、心の中で後輩にソドコの真実を告げる。私が内心こう思っているんだろうなということを分かっているソドコは、後輩と私を見てケラケラと笑っていた。

 

イチカにそろそろ撤収が出来る旨を伝えるようソドコを使いに走らせる。残った私は後輩の最終チェック作業を見守り、資料の運び出しを手伝うことにした。ようやく帰れる、そう思うと少し気分が上がってきた。全部の資料を持って建物を出ようとする。と背後から不穏な音が。コロコロ、と小石が転がり落ちる音だ。後ろを歩く後輩を見ると音が聞こえたのか不思議そうな顔をしている。けれど、それだけで崩落しそうなことまでは頭が回っていないようだった。

 

「走って!崩れるよ!」

 

私が叫ぶと、後輩もはじかれたように走り出す。明日は筋肉痛かなと全力ダッシュをしながら暢気なことを考えていると、後ろでカラン、と再び音がした。振り返れば、落とした資料を拾おうとする後輩の姿といまにも崩れ落ちそうな天井が目に入った。とっさに持っていた資料を放り投げ、シールドを張り後輩に覆いかぶさる。ズドンと鈍い音が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

「ツムギ〜!生きてる~!?」

 

 

崩落が落ち着くまでしばらくじっとしていると、ソドコの声が聞こえた。崩れ落ちてきた瓦礫をどかして後輩と資料の状態を確認する。後輩は、私が庇ったおかげでケガはないものの、崩落の衝撃で気絶していた。資料の方は、だいぶ損傷が激しくなってしまったがまあ仕方ない。

 

「生きてるよー!」

 

声を張り上げて、無事を伝える。散らばった資料を回収してから、気絶した後輩を担ぎあげようとして少し思いとどまる。イチカみたいにお姫様抱っこで運んであげようかな。でもなー。担ぎあげないと荷物もてないしなぁ。

 

「ツムギ!」

 

そうやってしばらく悩んでいると、ソドコとは別のひどく焦った声が聞こえた。駆け寄ってきたイチカが心配そうに私を見つめる。

 

「大丈夫っすか?」

 

「イチカ」

 

「ケガは?」

 

「たんこぶくらいだよ、これくらい平気平気」

 

キレイなあお色が少し霞んでいるように見える。心配かけちゃったかな。イチカを安心させたくて、これくらいへっちゃらだとおどけたように言ってみるけれど、イチカの表情はなかなか晴れない。実際、ひどく痛むようなところはないので、本当に大したケガはないと思うのだけれど。

 

「ね、イチカ。後輩運びたいから、資料持っててくれない?」

 

「いいっすけど......」

 

「ありがと」

 

言葉より行動だ。本当に大丈夫だよってことをイチカに伝えたくて、気絶している後輩をお姫様抱っこしてみる。ほら!お姫様抱っこできるくらい元気だよ!と言外に示して、足を進める。しかしまあ、初めてお姫様抱っこしてみたけど、意識のない人間って重いし運び辛いなぁ。イチカはこういうのになんで慣れてるんだろう。なんて、そんなことを考えていると、洋服をくいっと引っ張られる感覚が。どうしたの?と振り返ってみれば、先程の心配そうな表情はもうそこにはなくて。少し怖いくらいの笑顔を浮かべたイチカが口を開いた。

 

 

 

「私の前で、そういうこと、しないでほしいっす」

 

 

 

えぇ、と声を漏らさなかった私を褒めてほしい。いやでも、あなたもさっきやってましたよね、とか、言わない。言えない。いつもは”良い子”なイチカのこういうわがままはなるべく聞いてあげたいし。こういうときのイチカは、結構抜けていて。自分がさっきケガした子をお姫様抱っこしていたことを忘れて発言してる。でも、言った後にあれ、さっき自分もやってたんじゃないかってちゃんと気づく。ほら、今ちょっと微妙な顔してる。だから、さっきやってた、なんて言ったら絶対に落ち込んじゃうし、私はそういうイチカが見たいわけではない。お姫様抱っこもイチカがそうしてる姿をみてかっこいいって思ったからやってみただけで、どうしてもやりたいわけじゃない。お姫様抱っこしてる私を見てあわよくばイチカもかっこいいって思ってくれれば嬉しいなとは思ったけれど。

 

後輩を担ぎなおして空いた手でイチカの手を握る。恋人繋ぎじゃないけど、今は許してね。人担いでるし、転んだら嫌だし。

 

「もー、なんでそんな嬉しそうなんすか」

 

手をつないでご機嫌に歩く私を、イチカが怪訝そうな顔で見てくる。

いやぁ、そんなの、いつもは大人びてる彼女が妬いてくるのがかわいいからに決まってるじゃん!

 

 




・成瀬ツムギ

身長:161cm
役割:STRIKER
ポジション:FRONT
クラス:タンク
武器:ステンMk.II SMG
攻撃タイプ:貫通
防御タイプ:重装甲
市街:B
屋外:S
屋内:B

<スキル>
EXスキル:ラミネート加工
指定した味方に対して、治癒力の220%分のシールド効果を付与(30秒間)

ノーマルスキル:フラッシュ注意
50秒枚毎に、敵の命中値を20%減少(15秒間)

パッシブスキル:手振れ補正
味方の命中値を18%増加

サブスキル:バッテリー残量
EXスキルの使用時、自身の被回復率を10%増加(最大で3回分まで効果が重複)




・平良ソドコ

身長:155cm
役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:サポーター
武器:SR
攻撃タイプ:軽装備
防御タイプ:重装甲
市街:B
屋外:B
屋内:S

<基本情報>
トリニティ総合学園2年、正義実現委員会所属。趣味は昼寝。ツムギと仲がいい。最近は友人カップルを眺めるのが楽しい模様。


<スキル>
EXスキル:早くお昼寝したい~
自身とストライカー生徒の攻撃力を50%増加(7秒間)

ノーマルスキル:優しく教えてあげる~
50秒毎に、円味方の会心値を20%増加(20秒間)

パッシブスキル:少し休憩させて~
被回復率を18%増加

サブスキル:まだやるの~?
EXスキルの使用時、味方の命中値を8%増加(最大で2回分まで効果が重複)

イチカは

  • せめ
  • うけ
  • さそいうけ
  • りば
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