仲正イチカとオリ生徒のはなし   作:すねーく

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レールガンコラボ楽しみですね!個人的には、みこくろが☆3で来るのかなと思っていたので食蜂さんは意外でした。佐天さんのフルスイングを早く自分の端末で見たいぜ。


映画

 

「ヒッ」

 

机の上に立てかけたスマホからお化けのうめき声が大音量で流れる。情けない悲鳴を出して思わず再生を停止すると、隣で一緒に見ていたイチカが余裕そうに笑った。

 

「あはは。まだ序盤なのに驚きすぎっすよ」

 

「いやいや、これ本当に初心者向けであってる!?だいぶ怖いって!」

 

正実の後輩たちが初心者でも見れるホラー映画について話していたらしく、彼女たちがおすすめしてくれた映画。ちょうど入会していたサブスクにあったので今それを見ているわけなのだけれど、どう見ても初心者向きではなくて先ほどから何回も悲鳴が出てしまう。小さい画面で見れば迫力も薄れるだろうと思ってスマホの画面を二人で覗き込んでいるのに、普通に怖い。それにしても、イチカはビビらなさ過ぎでは?あんまりこういう映画は見たことないと言っていたのに、耐性があるなんてずるい。今からでも別の映画をみようって言ってみようかな、とほんの少しだけ現実逃避をしていると、キレイなあお色がいじわるそうにこっちを見ていた。

 

「ちゃんと見なきゃだめっすよ?」

 

「見てるから悲鳴あげてんじゃん!イチカこそ私の反応面白がってないでちゃんと見てよ」

 

「映画よりツムギの反応の方が面白くて」

 

強者の余裕ってワケね。完全に面白がられている。いやまあ私も自分がこんなにビビリだとは思っていなかったけれど。僅かに開いている窓から入ってくる風が背中をなでる感触すらも今は怖い。うーん、恐怖を和らげてくれる何かがほしいな。毛布でもかぶってみようか。そうすれば、多少は怖くなくなるかもしれない。そう思っててきとうな毛布を出してこようと立ち上がろうとすると、横から伸びてきた手にぐいっと腕を引っ張られた。

 

「うわ!」

 

「ここ座っていいっすよ」

 

バランスを崩してしりもちをついた私をみてイチカが口を開く。体育座りをくずして出来た足の間のスペースを指さしながら。

 

「え、見にくくない?」

 

「大丈夫っすよ」

 

「......それじゃあ失礼します」

 

絶対に見にくいと思うけれど、まあ本人がいいって言うならいいか。毛布よりかは心強いだろうし。言われたとおりに足の間にすっぽり収まると、背中に感じるイチカのぬくもりが思っていた以上に安心する。これはいい。先ほどよりも何倍も強い気持ちで映画をみれそうだ。体をずらして、ちょうどいい場所を探す私のお腹にイチカが手を回して聞いてくる。

 

「安心するっすか?」

 

「うん、これならどきどきしなさそう!」

 

「......よかったっす。じゃ、続き見るっすよ」

 

 

 

 

 

 

 

そうしてイチカを背にして映画の続きを見るけれど、結局怖いものは怖い。ホラー映画特有の大音量の効果音に驚いて体をびくりとさせたり、とびかかってくるお化けに思わず目をつむりイチカの手をぎゅっと掴んでしまったり。ごめん、イチカ。絶対映画に集中できないよね。体が反応するたびにそうやって心の中で謝りつつ、長い時を経てようやく終盤に差し掛かったところで、イチカが不意に耳元で囁いた。

 

 

「どきどきするっすね」

 

 

それと同時に耳たぶをかぷと甘噛みされて、今までとは違う理由で体がびくりとする。イチカの囁き声がどこか艶やかで。先ほどまでは気にならなかったのに、いつもより近い距離から聞こえるイチカの息遣いに、ただでさえ映画で忙しかった心臓がさらにどきどきしはじめる。突然どうしたの。そう言って顔を見上げてみれば、キレイなあお色が不満そうにこちらをみていた。

 

「こんなに近いのに、全然意識してくれないんすね」

 

「は」

 

「私はどきどきしてるのがばれないかなって心配してたのに、ツムギはお化けに夢中で」

 

よくよく意識してみれば、イチカの少しだけ早い心音が確かに背中で感じられる。映画のせいで自分の心臓がどきどきしっぱなしだったものだから全然気づかなかった。重ねていた手にもいつの間にか指が絡んでいるし。そうやって、この短時間で色々と意識してしまい先ほどとは違って二重の意味でどきどきし始めた私を見てふっとイチカが笑った。

 

「まあでも、今意識してくれたっぽいんでいいっすよ」

 

そういって平然と続きを見ようとするイチカ。いや何も良くない。え、このまま見るの?

 

「あの、イチカさん」

 

「はい」

 

「一旦、態勢を、変えたりとか」

 

「だめっす」

 

「ど、どうしても?」

 

「ん~、じゃあ、お願いきいてくれたらいいっすよ」

 

「ききます」

 

このままの態勢でむずがゆい雰囲気のまま続きを見るには少し心臓が過労死しそうなのでお伺いをたててみると、いったんは断られるもののどうしてもというわけではなさそうで。無理難題は言わないだろうと思い、内容をきく前に肯定の意を示すとイチカがおずおずと口を開いた。

 

 

「キスして」

 

 

そういうお願いだとは思わなくて少し固まってしまったけれど、それも一瞬で言われるがまま可愛い恋人に唇を重ねる。それと同時に、私があまりキスをしないから不安にさせたのかもしれないと反省する。そのまま何回か、ちゅ、ちゅと軽く触れ合わせれば、イチカはもう満足したのかスマホの方を見ていて。でも私はなんだか物足りなくて。そういえば、今日のイチカはなんだかいじわるだったな。そのお返しというわけではないけれど。お化けに意識を向けている彼女の唇にもう一度自分のそれをあてがい、そのまま口内に舌を滑り込ませた。

 

 

「!?んっ、は、ふ」

 

「ふ。顔まっかだねイチカ」

 

 

いつものキスでは聞くことが無い音が漏れる。重ねた唇を離すとキレイなあお色が今日一番見開かれて私を映していて。そんなイチカがとてもかわいくて、いつもの軽いキスとは違う感覚が気持ちよくて、もっとしたくなる。顔を近づければ、もう一度舌を入れられると思ったイチカが私の口元を手で覆うけれど、そのままもごもごと、あと一回とお願いすれば。

 

 

「ほんとうに、いっかいだけっすよ」

 

 

真っ赤なままイチカが恥ずかしそうにそういうものだから、結局我慢できなくて何度もしてしまった私は悪くないと思う。

 

 




イチカちゃん、余裕あるときはキスじゃなくてちゅーしてってめちゃくちゃ可愛く言ってきそうですよね。

これを読んでくれてる皆は

  • 男先生
  • 女先生
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