思いつきネタです。
フェルン。一般家庭の産まれで戦争孤児。運良く元勇者PT僧侶ハイターに命を救われた。それ以降は、ハイターの養女としてハイターが死ぬまで彼の側を離れなかった。その最中、同じく元勇者PT魔法使いフリーレンに弟子入りしてから、彼女の運命は回り始めた。
目標とすべきフリーレンという最高峰の魔法使い。彼女から色々と教わり、フェルンは大成した。
エルフやボンドルドといった例外を除く、現代における最高齢の一級魔法使い。極まった一般攻撃魔法の使い手として、彼女には大陸魔法協会と教会からゾル○○○クの家名が贈られた。
これがフェルン・ゾル○○○ク。すなわち伝説の殺し屋一家ゾル○○○クの始まり。フェルンの名を知らなくてもゾル○○○クの名を知っている者は多い。彼女の子供達もすべからく優秀で人を殺す事に長けた能力があった。
高齢だった彼女だが、今ではボンドルドの魔法で全盛期の肉体を取り戻し、ウキウキしていた。やはり、若さとは金では買えない素晴らしい物だと実感している。誰もが不老不死を求める事に納得する。
「なぁ、フェルン。本当にその姿で行くのか?」
「当然です。日頃、私の事を老魔法使い呼ばわりしている方達に自慢しないと気が収まりません。シュタルク様も同行してくださいね。自慢しますので」
若者が好きそうな流行の服を着た清楚な美少女と変貌を遂げたフェルン。
その様子をみるシュタルクは達観していた。これは止められない。止めれば、腹上死させられると。老い先短いが、そんな死因は彼も嫌であった。
翌日の朝。
聖都にある大陸魔法協会の窓口で騒ぎが起こる。一級魔法使いフェルンと名乗る若い女性が窓口で止められていた。フェルンは、呼び出した友達に面会する為、足を運んだのだが受付嬢的には見知らぬ女性が平然と奥へと進むので止めた。
「申し訳ありません。どちらのフェルン様か存じ上げませんが、ここから先は関係者以外立ち入り禁止です。お引き取りください」
「えぇ、ですから関係者ですので通らせて貰います」
フェルンは楽しんでいた。受付嬢と言えば、花形職業だ。基本的に若くて可愛い子が対応する。そんな彼女に今のフェルンは対等以上に戦える。肉体年齢16歳~18歳にまで若返ったフェルンに恐い物などない。
周囲からの視線がフェルンにとっては新鮮で気持ちよい。やはり、若さとはソレだけでステータスとなる。
「確かにフェルン一級魔法使いはおります。ですが、もっとご高齢の方です。一級魔法使いを詐称する事は重罪ですよ」
ざわざわと周りが騒ぎ始める。
大陸魔法協会の設備内で一級魔法使いを詐称すれば、自殺行為だ。極希に道場破りの感覚で、全能感を手に入れてしまった魔法使いが勘違いで突撃してくることはあるが……大体は、血祭りに上げられている。
そんな騒ぎを聞いてか、本日聖都の大陸魔法協会に集められていた高齢な女性達が駆けつけてくれた。
「全く、騒がしいわね。一体何の騒ぎかしら?折角、年寄りの集まりが台無しになってしまうわ」
「エーレ一級魔法使い。それが……フェルン一級魔法使いと名乗る女性が無理に施設内に入ろうとしておりまして」
エーレ一級魔法使い。嘗て、フェルンと一級魔法使い試験で争った事がある才女だ。今では、高齢となるがその研鑽された実力は、彼女の祖父に当たるレルネンを彷彿させる。
そのエーレは、フェルンの今の姿を見て目を疑った。擬態魔法や幻覚魔法での見た目だけの若返りを考えたがその全てが彼女の高い能力によって否定される。つまり、目の前の存在は、本気で若返りしたフェルンか彼女の子孫の誰かと言う事になる。
そして、本日はエーレの他にも一人ゲストが来ている。彼女同様に高齢の一級魔法使いユーベルだった。嘗ては、エッチな露出性癖だったが歳を重ねるにつれて落ち着いてしまった。流石に、子供から止められた。自分の母親が歳も考えずに何時までも夜のネオン街にいる女性みたいな格好をしていては止められても当然だ。
「流石に、やりすぎ。あぁ、彼女と連れの男性は私達のお客だから通していいよ」
「そうですか。ユーベル一級魔法使いがそう仰るのでしたら…」
そうして、高齢女性達の集いであったはずのお茶会に、孫娘より若くなった同世代が紛れ込む自体となる。
………
……
…
重い空気のお茶会。
そんな重圧を気にしないでフェルンは用意された高級なお茶菓子を貪っている。若さ故の特権を披露していた。どんなに食べても太らない。胃もたれしない。美味しい物を幾らでも食べられると見せ付ける。
エーレが耐えきれなくなり、問うことにした。
「私達は、友達よね。で、どういうつもりでその姿を見せに来たのかしら?幻覚とか魔法じゃないのは、分かっているわ。何がどうなったら、こうなるのかしら?場合によっては、エーデルを連れ出してでも記憶を漁るわ」
「ソレには同意ね。私も自分を抑えきれなさそうだもの……やっぱり、若さって良いわよね」
「全く、ドーナツを食べている間くらい待てないんですか。年を取ると短気になりますよ」
肝が据わったフェルンを止めようともしないシュタルク。彼も長年連れ添った妻であるフェルンの性格を知っており、ソレが無駄だと察している。いい加減本題を切り出して欲しいと思っていた。
「ゾルディック家だとかゾル○○○ク家だとか知らないけどね。女友達がいきなり若返って自慢しに来たら殺したくもなるわよ。今、私は冷静さを欠こうとしているわ」
「ねぇ、エーレ。やっちゃう?やっちゃっていいよね?今の私ならスッパリ切れる自信が有るわよ」
高齢女性達。年を取って丸くなるどころか、鋭くなっていた。
「落ち着いてください。別に、喧嘩を売りに来たわけではありません。すこし、私の手に余る仕事が舞い込んだので、一緒にどうかなと思いこの場を用意しました」
「その仕事の前に今のフェルンの身体の事の方が知りたいわ。それに、あんた暗殺一家の頭目なんでしょ。その一家で解決出来ない問題を私達に持ってきてどうするのよ」
エーレの鋭いツッコミ。品性の欠片もない魔法を使う女性が、本当に品性の欠片もない一家の頭目になっていた。一応、殺しの美学はあるが、一般的には理解されない感性だ。
「嫌よ。私は残り短い余生をラントとゆっくり過ごすから邪魔しないで欲しい」
年寄りの最後の楽しみ。それは人それぞれだった。余生をゆっくり過ごすのも良い。だが、それはソレしか選択肢が無い場合に限る。
フェルンがシュタルクに目をやると彼が重そうな二つのケースを取り出した。その一つをテーブルに置いて、中身を見せる。その中には、ライヒ金貨1000枚が入っている。
「依頼主より仕事の成功失敗に関わらず、全額前金でライヒ金貨1000枚と私と同じ施術を二名分。この身体は寿命は延びません。若返りと不老の施術です。年に一度更新する必要がありますが、その更新もお約束頂いております」
「………ライヒ金貨1000枚とその施術2名分は、それぞれに貰えるって事でいいのかしら?私達二人でって事じゃ無いわよね?後、若返りと不老も前払い?」
ユーベルの問いにフェルンは頷く。
「乗ったわ」
「ユーベル、この依頼どう考えてもヤバイやつよ。もう少し考えて……といっても、私も答えは決まっているわ。こんなの乗るしか無いじゃない。しかし、フェルンも人が悪いわよね。私達が乗るって事は必然的に
「えぇ、だから誘いました。戦力は多い方が宜しいので。後、遺書は書いてきてください。死んでも責任は取れません」
親子何代か遊んで暮らせる金と若さと不老が手に入る依頼。それ相応のリスクがあるのは当然だ。彼女達はこの時まで今回の仕事のターゲットを聞いていなかった。だが、コレほどの高報酬なら大陸最強の魔法使いが標的なんて事もあり得るとすら思っている。
「契約成立。多分、気にされていると思いますがターゲットは、17才位の推定人間の女性です。依頼主より、殺害前提で動いて構わないそうです。運良く生きて捕らえたら、追加報酬あります」
準備していたターゲットの写真をフェルンは提示した。エーレは、写真を確認したがどうみても凶悪犯には見えない。
「その仕事、本当に私達が必要なの、フェルン?可愛らしい子じゃない……何をしたの?この子」
「二週間前。イドフロントの地下研究施設を崩壊させ、取り押さえに掛かったアンブラハンズ50人を殺害。更には、ボンドルド様に深手を負わせて逃亡した女性です。精神魔法などの格上殺しは無意味の可能性があります。詳しくは分かりませんが、
「こわ、なにそれ化け物って事でしょ。どんな生まれの……いいや、なんか聞きたくない気がする。で、名前は何て言うの?」
勘の良いユーベル。今回の被疑者は、ボンドルドが次世代の自分として特別な手法で製造した個体。人間新しい事にチャレンジするのは大事な事だ。
若返りすら可能な程の強力な回復魔法を使って、新しい体外受精の試み。卵子一つ手に入れば、それを分断し幾つも複製できる。血肉を培養し子宮すら作れる。それをアンブラハンズの肉体を移植し、自らの肉体で新しい生命を創造する人道的な手法。誰にも真似が出来ない独自製法だった。
「ボン……依頼主からの資料には、『K-423』と」
手の内がばれているボンドルドでは、『K-423』を止めることは出来なかった。だからこそ、外部に委託した。
フェルン・ゾル○○○クの大仕事が始まる。
少年漫画レベルで済むレベルの優しい出自にしました。
次のSSネタ……ヒロアカは何時になったら始めようかしら。
何も手が付いていない。
ダンまちも楽しそうだよね。
ファンタジーとかレベルって概念が素晴らしく心を擽る。
(I)「神様、おはようございます。あぁ、孤児院の方は軌道に乗りましたので安心してください。彼らはダンジョン攻略という尊い目標のため私と常に行動を共にしております。だから、安心してジャガまる君を売っていてください」
ブルアカ全く知らないけど、
黒服ポジで先生を使ってキヴォトスを掻き回すとかも。
黒「おやおや、先生は金欠ですか。良いアルバイトがあります、女性と会話をしてお酒を飲むだけで高額な報酬が手に入ります。安心してください、お客様は私が厳選します」