帰りの電車で思いついたネタなのでご容赦を。
100話までもう少しなのでキリよくなるまで頑張るぞ。
魔王の腹心にして、1000年先の未来を見通す男として人類に恐れられていた全知のシュラハト。魔力量、肉体、容姿といったステータスが軒並み最高値の魔族界のエリート中のエリート。彼の名を知らない魔族など居ないと言うレベルだった。
だが、その反面、謎に包まれた魔族としても有名な側面を持っている。彼のプライベートを知る人物は誰も居ない。交友関係も謎だった。
そんなスーパーエリート魔族の全知のシュラハトにも悩みはある。彼が自室に篭もり、周囲に誰も居ない事を確認する。
「なんで、誰も作戦を疑わないんだよ!! 巫山戯んなよ!! それに、将軍も少しは考えろよ。この局地的な敗北が他の戦線の勝利に繋がる未来だったんですね……とか、あり得ないからな」
未来が完全に見通せていれば、敗北する戦線などあり得ない。七崩賢や大魔族などを的確な場所に配備できていれば、人類との戦争に敗北など無い。だが、魔族界隈では全知のシュラハトは、1000年先を見通し魔王様が望んだ人類との共存する未来を目指しているという触れ込みになっている。
つまり、どんな失敗であっても未来の為、魔族の為といえば何でも許される。これこそが、彼のストレス要因になっていた。
「それに、アウラも独断専行とかいい加減にしろ!! 私でもお前の未来は、分からないんだって。一度くらい、人間にエロい事をされろよ。そうしないと、その場面が見えないだろ。戦場で負けた女の扱いなんて決まっているだろう。さっさと、手を出されてろ」
全知のシュラハトの能力は、確かに未来を見通す能力だ。
ただし、
魔族にも恥という概念があり、シュラハトが全知で乗り切っていた。ソレを可能にしたのが彼のカタログスペックであり、大魔族として恥じない能力。今までの戦いは全て持ち前の能力で乗り切っている。戦闘中に、お前のその行動は見えていたなど意味深な事を呟けば、相手が勝手に勘違いする。
誰しも一つくらい欠点を持っているものだが、彼が持っている欠点は想像以上に重かった。それなのに、魔王の腹心まで上り詰めたのは素晴らしい努力の結果だ。
それから、彼はこの能力を最大限活かす方法を考えついた。魔族を人類に寄せて、エロいことをさせれば人類の情報を奪える!未来からもだ!この素晴らしい事に気が付いた彼は、己が生き残る為、魔王の人類との共存に賛同した。
人類とエロい事をする魔族が増えるほど、全痴のシュラハトの能力が活きる!見える未来が増えて、ある意味、魔族繁栄、人類共存をなし得る。
「アウラ、お前の胸やヘソ出しスタイルは何のためにある。痴女スタイルを俺が何のために教えたと思っている。排熱するためじゃないんだぞ。ソレを有効活用できないとか、お前は魔族の恥さらしか。お前の部下のリーニエの方が100倍凄いわ」
と、誰も居ない場所で荒れるシュラハト。彼のプライベートが謎に包まれているのは、当然の帰結だった。
………
……
…
だが、ある時からシュラハトの全痴に紫のサイリウムが映るようになった。そこで、魔族との間に一人の生命体が産まれたのを彼は確かに見た!! その傍らに居るのが、かの有名な黎明卿である。
『やはり、アウラさんの魂の欠片は便利です。人類と魔族の垣根をあやふやにする。魂に作用する魔法は、もっと研究されるべきです。おっと、これは失礼しました。まずは、この世に生を受けた事を祝わないといけませんね。ようこそ、新しい魔族……今日から貴方の名前はナナチです』
という、シーンの未来を垣間見たシュラハトは、目を疑った。これが、魔族と人類との共存の姿。
「なるほど、ヒンメルとか言うクソ童貞な男よりコッチを優先すべきか……容姿の優れた魔族達は保護を謳っているボンドルドに保護させよう。死ぬよりはマシだ。アウラも関係しているみたいだな。しかし、アウラの奴はどこにいたんだ」
全裸ナナチが映っており、間違いなく痴が絡んで居た。だが、それがアウラの魂を継承した人造魔族である事までは彼も見抜けていない。
全知もとい全痴のシュラハトの奮闘は、これからも続く。彼は、寡黙で、大事な場面でソレっぽいことを呟く事を今後も止めない。己のために。
ご好評があれば、他の魔族のオリジナル過去編も検討中です。
ネタとして考えているのが
①アウラが隠れ潜んでいた期間。
②フリーレン親子が一級魔法使い試験に挑む話(ボンドルド、フリーレン、プルシュカ、アリス)
とか、考えています。