普通(人間パラメータMAX)な人間とあべこべな幻想郷 作:苺豆大福
「参ったな……ここ何処だ?」
気が付いたら、目の前には森が広がっている。今話題の位置情報ゲームに夢中になっていて周りに気付かずに森に入ってしまったのだろう……しかし俺の住んでいる付近に森なんてあったかな?
「スマホは……圏外?さっきまで使えてたのに」
先程まで四本表示されていた電波信号のマークはいつの間にか、全て消えてただ圏外と表示されるだけ。元来た道を引き返そうと思ったがここまでどんな道を辿ってきたのか……それさえ分からない、持ち物は肩下げバックにペットボトルに半分入った水と携帯食料、完全に詰んでいるこの状況だが……
「まぁ…なんとかなるさ…こっちに進んでみよう」
「おっ?やっと抜けたか」
薄暗い森を歩いて暫く、森を抜けると現れたのは長い長い階段。流石に疲れたので階段の一段目に腰を掛け小休憩を挟む。水とチョコ味の携帯食料を腹に入れ空腹感を紛らす
「よし!行くとしますか」
「はぁ〜……暇ね〜」
そう言ってお茶を啜る少女は博麗霊夢。ここ、博麗神社の巫女にして歳頃の少女である。今は境内の掃除を終えて一服付いている所、何時もなら暇を持て余した魔法使いの友人や小言を言ってくる仙人などで賑やか(?)になるが、この神社には参拝客はおろか人が寄り付かない。
その理由?それはただ一つ
「もう少し綺麗になりたかったなぁ、ま…もう無理だろうけど…」
独り言を呟いた霊夢は畳の上に寝転ぶ、ここで言う綺麗とは、肌は荒れていて髪は手入れせずにぼさぼさ、まん丸に太っているほうが綺麗で醜いほど美人で逆に霊夢など綺麗な人が不細工…と言うのがここ、幻想郷の常識
すると境内に人が来た気配を感じるが…
(どうせ魔理沙とかが来たんでしょうし、勝手に入ってくるでしょ)
そう思いながら目を瞑り霊夢だが次に聞こえてきた音に耳を疑った
チャリン…
「は?アイツがお賽銭!?そんな訳…」
確かに聞こえてきた賽銭箱にお賽銭が入る音、
「ちょっと魔理沙!あんた賽銭箱に何入れ……て…」
「あ…ここの巫女さんかな?」
そこに居たのは魔理沙ではなく、透き通るようなウィスパーボイスに少し癖毛がある黒髪で顔立ちは整っており誰もが美形と答えるだろう。先程、醜ければ醜い程ここでは良いって言ったがそれは女性だけの話。男性に至ってはそれは無く、そもそも幻想郷には男性は少なく霊夢自身男性とは話した事が無い。さてここからが問題、さっきも言った通り霊夢は男と話した事もなければ間近で見たことは数える程度。男性に対して全くと言っても良いほど耐性がない霊夢の目の前に男が、しかも二人っきりのこの状況下……霊夢と言うと……
(お……お、お!?…おと……男?!)
激しくテンパっていた……それもそうだろう、今まで男を見てきたのは片手で数える程度、男と話すなんて夢のまた夢だと思っていた事が目の前で起こった……しかも向こうから話しかけてきたのだ、これでテンパらない者がいるか?いや、いない!
(え、えーーと、何て話せば良いんだろ?!髪とか変じゃ無いわよね!?嗚呼もう変な奴なんて思われてないかしら!)
(……落ち着くまで……そっとしておこう)
真っ赤になった顔を手で覆いながらもチラチラとこちらをみて来る、少年はただそれを気に留めず落ち着くまでそっとしておく事にした
主人公:パラメータ
度胸:ライオンハート
魅力:魔性の男
優しさ:地母神
器用さ:超魔術
知識:知恵の泉
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