普通(人間パラメータMAX)な人間とあべこべな幻想郷 作:苺豆大福
誰もがその男に目を奪われてく。まず手足が長い、だが長いと言ったも程良い程度で体のパーツのバランスがいい。そしてなりよりも顔が良過ぎる、その場にいた女性は勿論の事、男性までもが彼に釘付けになっている
来栖透、昨日博麗の巫女と抱き合っていた彼の事は里でも話題になっている。そんな彼が熱心に見ているのは里に置かれている求人の掲示板、だがどの求人も募集が終わっているものが多く、残っているのはたった二枚だけ
「え〜と…[紅魔館、館内の清掃仕事。賄い有り]…こっちは…[永遠亭、薬品の仕分け、片付け作業。送迎有り]…‥どれも里の中じゃ無い…か。何処かで地図も買わないとなぁ」
流石に持って行く訳にはいかないので、余り物の求人書を電波がないスマホを使い写真に収め、その場を離れようとするが…
「すいませ〜ん、ちょっと時間いいですか〜」
「ん?」
振り返るとそこには一人の女性、周りの男達が惚けた表情を見るに里の中でも美人に入るのだろう。だが思い出して欲しい、この世界での美人の基準……肌は荒れ、髪はボサボサ。吹き出物があり、体型は上からボン、ボン、ボンだ。それを踏まえて透から見た女性は……全くもって美人などでは無い不細工だった
「えー…何か用ですか?」
「今って一人ですか?良かったら、一緒にお茶でもしません?」
逆ナンである。周りの男は羨ましがり、女性の方もまるで断られる事はないと思っている顔だ
「ごめんね?俺、今から買い物しないと行けないんだ……また会えたら誘って?」
「あっ!ちょっと!」
だが透は断った。唖然とする周囲と驚いた顔の彼女を尻目に、その場を去る。誘ってくれた彼女には悪いが、今は買い出しが優先なのだ、足早に昨日の大通りを目指す。昨日里を訪れた際に店の位置などは把握済み。まずは八百屋その次に調味料などを買って神社に帰宅、神社に着く頃には夕方ぐらいだろう
「よし!チャチャチャっと買って行こか」
「いや〜、これだけ買ってもそんなに高く無いとは……もう少し買っとくべきだったか……」
片手にパンパンに食糧を詰め込んだ二つの籠を軽々と持ち、帰路に着く透。その時、前の方から騒がしい声が聞こえてくる。目線を前に戻すと、全速力でこちらに走ってくる男がいた
「誰か!その人を捕まえてくれ!!そいつスリだよ!!」
叫ぶ老人に近くに居るのはメイドだろうか?老人がそう呼び掛けるが、突然の事でびっくりしているのか誰もその男を止めようとはしない。……いや、一人だけ居た。丁度、直線上に居た透だ
「邪魔だァァ!!退きやがれ!!!」
「ほっ……と」
走りながらこちらに拳を振りかざす男、だがその拳は身体を少しずらした透には当たらない。透は男の手を掴んで抱え込み、そのまま勢いよく男を地面に叩き付ける。見事な背負い投げだ
叩き付けられ痛みに苦しんでいる男の腕を、透は自分の足で挟み込みそのまま男の腕を逆に捻ねり、押さえ込む
「キツく締めますね〜」
「痛っで!いででで!!はっ……離しやがれ、って痛ってぇぇ!!」
「自警団を連れて来たぞ!ほら、あそこです!」
「ん?それじゃ、あとは任せましょうかね。っと、これかな?スラれた物は…」
透は近くに落ちていた高価そうな懐中時計を拾う。暴れる男を抑えている間に、他の人が自警団を呼んだ来たので後はその人に任せることにして、さっきの老人にこの時計を渡そうとして辺りを見渡すと、先程のメイドがこちらに駆け寄ってくる
「君のか?この時計」
「そ……そうです!本当になんとお礼を言ったらいいか…」
「いいっていいって、それじゃ俺はこれで。次は取られないようにな?」
メイドの頭をポンポンと軽く叩き、帰路を急ぐ透。突然の頭ポンポンをくらったメイドは、少しの間フリーズしていたが我に帰り後ろを振り返るが、既に透の姿は無かった……
「って事があってさ」
「ふーん、その男よっぽどお金に困ってたのかしらね。あっ、おかわり」
「はいよ」
食卓を囲みながら、今日の出来事を霊夢に話す透。夕食を食べ終わり食器を洗った後、お風呂が沸いたとの事なので先に入っていいと霊夢に言われた透はその言葉に甘えて、一番風呂をいただく事になるが…
「覗かないでね?」
「覗くかっ!」
と霊夢を揶揄う透。尚、風呂上がりの透の姿が色っぽい為、またしても悶々とする霊夢だった
フランちゃんの吸血シーンやその他
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書いて?……書け!
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そこに原稿があるじゃぁないか?書け