普通(人間パラメータMAX)な人間とあべこべな幻想郷 作:苺豆大福
その日の紅魔館の雰囲気は少し違った…いつもは仕事をサボっている妖精メイドは、張り切って仕事をこなしていく。それは何故か……答えは単純だ
「これ、向こうに持っていってくれる?君はここに残ってテーブルを拭いて、それが終わったら俺に報告。分かった?」
「「はーい」」
「うん、返事がよろしい!早く終わったら皆んなにご褒美でクッキー焼いてあげるから頑張って!」
妖精達はクッキーに釣られて、仕事に取り掛かる。そして、執事服を着た透が上司であるメイド、十六夜咲夜の所にやってくる
「それじゃあ咲夜さん、今日はよろしくお願いします」
「は……はひぃ…」
時は朝まで遡る。透は、求人を募集していた紅魔館へとバイトに行くために準備を進めていた
「それじゃあ、初出勤行って参ります!」
「ほんっっとに気をつけなさいよ!お札は持ってる?地図は?それとセクハラされたらこの陰陽玉を使いなさい!速攻で駆け付けるから!」
その日の霊夢は過保護な程に持ち物の確認をしてくる。それもそうだろう、今から透が行く場所は
「分かった、分かったから。そんなに心配しないでくれよ…っと、もう時間だから行ってくる!昼飯は作ってあるからな!」
「あ…ちょ!もう……気を付けなさいよー!」
時間が迫っていたので、急いで紅魔館までの道を走る。霊夢はその背中が見えなくなるまで見送り、神社の中に戻ろうとした時、茂みから聞いた事もない恨みが籠った声が聞こえてきた
「「見ました……見ましたよ…霊夢さん」」
「ウワッ!…びっくりしたぁ、文に早苗じゃ無い。どうしたのよ?そんな所に隠れて…」
声の主は妖怪の山と言う場所に神社を構え、緑髪にカエルのヘアピン、霊夢と同じ様に脇を出した巫女服を着ているのが東風谷早苗。同じく妖怪の山に暮らし、頭には頭布を付けていて白のYシャツに黒のミニスカートを着た鴉天狗、射命丸文だ
その二人が霊夢を恨めしそうな表情で見つめゆっくり、ゆっくりと近づいてくる。
「な……何よ……?」
「霊夢さん……私達、約束しましたよね…?同じ巫女同士隠し事はせずに、彼氏は作らないし一緒に独身を貫こうと……それなのに…それなのに!」
「この写真はどう言う事ですか!!」
「ちょっ!!その写真いつの間に!?て言うかそんな約束してない!!」
早苗が叫び、文が一枚の写真を見せる。そこに写っていたのは、透と霊夢が正面から抱き合っている写真だった
「いや〜霊夢さんが男性と一緒にいるなんて大変珍しかったものでコッソリ尾行…んんっ、観察させてもらっていましたら……偶然!この写真が撮れてしまって…」
「文!やっぱりアンタが!って早苗!離しなさい!!…‥って力強ッ…」
「説明して下さい……あのイケメン‥何処で捕まえたんですか??それと何処までイったんですか???処女は捨てたんですか?!毎晩毎晩汗だくになりながら朝まで汗だくSEXしてるんですか!!!」
「ああもう!!説明するからあんたは落ち着きなさい!!酷い顔が更に酷い顔になっているから!!」
まるで血涙を流している様な早苗の表情に負け、これまでの事を説明する事に……
(……どうやって説明しようかしら……)
「そう言えば聞きました、咲夜さん?今日、求人を見て仕事したいって人が来るみたいですよ……って聞いてます?……咲夜さーん?」
「えっ?あっ……ごめんなさい美鈴。えーと、何だったかしら…?」
「……大丈夫ですか、咲夜さん?ちゃんと休まなきゃダメですよ?」
「えぇ…分かっているわ」
ここ数日の間、昨夜の様子がおかしい。何処か上の空と言うか…誰かの事を考えているかの様な…
「しかし…本当に来るのかしら…?」
「まぁ、粗方怖いもの見たさの人達でしょうね?どうせ、ドタキャンするに決まってますよ」
過去にもここで働きたいと、手紙を出してくれた人はいたのだが全員が当日になっても来なかった…どうせ今回もその類だと思っていた美鈴だが……
「ん?…さっ…咲夜さん!あれ‥あれ見てください!」
「どうしたのめ……りん…?」
美鈴が指を指す場所を見るや否や固まってしまう咲夜。そこには袋を持ってこちらに歩いてくる人影、恐らく美鈴が言っていた新入りだろう。次第にはっきりと姿が見えて来て、美鈴も言葉を失ってしまう
「お……男?!」
遂に二人の目の前にその男に立つ、改めて見るとかなりの美形な男だ。どう話を切り出そうか美鈴が悩んでいると、以外にも男の方から切り出して来た
「今日からここで働かせて頂く来栖透です!よろしくお願いします!!」
その顔は誰もを魅了する様な、満面の笑顔だった……
フランちゃんの吸血シーンやその他
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書いて?……書け!
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そこに原稿があるじゃぁないか?書け