普通(人間パラメータMAX)な人間とあべこべな幻想郷 作:苺豆大福
挨拶を終え、館の廊下を咲夜の案内に従い歩いていく。何処に向かっていかと言うと、この紅魔館の主であり吸血鬼のレミリア・スカーレットの部屋だ
ちなみに、門番?の人は立ったまま気絶していた
「まさか、あの時のメイドさんがここに居るなんて思いませんでしたよ」
「ええ……私も!まさか貴方がいらっしゃるとは思いませんでした。……あの時はありがとうございました…貴方があの場に居なかったらと思うと……」
「そんなに煽てても出せるのはお菓子ぐらいですよ?それに俺はそんな大した事は……」
「フフ…謙虚なんですね。さぁ、着きましたよ。ここがお嬢様のお部屋です」
目の前には大きな扉、咲夜は扉に付いた鉄製のドアノッカーを持ち数回叩き、扉を開く。透の目に映ったのは、段差の上に置かれている玉座に座った小さなナイトキャップを被った女の子、その子の背中には蝙蝠の様な翼が生えている。彼女がここの主人、レミリア・スカーレットだろう……カリスマと言うのだろうか……そんな雰囲気を纏っている彼女だ
「良く来てくれた……歓迎しよう…」
玉座から立ち上がり、こちらに歩み寄ってくる。そして段差に足を置いた時
「私こそがこの紅魔館の主人、レミリア・スカーレッとぉっ!!」
コケた。足首を捻り、床に顔面からダイブ
(痛いな…あれは…)
「う〜〜、咲夜ぁ〜」
顔が赤くなり、ちょっとだけ鼻血が出ている。さっきまでのカリスマは何処へやら、目尻に涙を溜め咲夜を呼ぶ姿は幼女のそれだった
「んん"っ!さっきは見苦しい所を見せてしまったけど、それは忘れて頂戴?」
改めてカリスマの雰囲気を出すが、鼻に血を止めるティッシュを詰めている為カリスマのカの字も無い。強いて言えばかりちゅまと言う所か
「それにしても……貴方って変わり者?普通仕事の為でも、こんな……ブサイクばかりの場所には来ないわよ?」
「そうですかね?自分には皆んな綺麗ですし、さっきのレミリアさん…可愛いかったですよ?」
「ふぇ……?んん“っ!咲夜!彼を連れて仕事を始めて頂戴!」
咲夜に促されて部屋を後にする。一人部屋に残ったレミリアは、茹で蛸の様に真っ赤な顔に加えダラダラと鼻血が出ていたのは内緒だ
「こっち終わったんでそっち合流しますよ、咲夜さん」
「えっ……わ、分かりました。お願いします。…お早いですね…」
「昔、あれ以上の食器とお客さんの両方を捌いていましたから、あれぐらいは早く終わりますよ」
結果的に言ってしまえば、透は即戦力だった。積まれた食器の山を、数十分で洗い終わっている。その後、やり始めた廊下や部屋の清掃も、見取り図を確認しながらも咲夜と変わらぬスピードで終わらせていく。本来時間が掛かる館内の清掃がいつもよりも早く終わった
(凄い…動ける人が一人居るだけで、こんなに早く終わるなんて…)
一人感心をしている時、不意に下から大きな音が聞こえてくる。この下には、レミリアの友人である魔女の図書館があり時折白黒の
が本を盗みに来るが、咲夜が心配したのは別の方だ
「いけない……あそこには透さんが…!」
そう、丁度図書館には紅茶を運びに透が向かっているのだ。大きな音が弾幕ごっこの合図で、もしそれに透が巻き込まれていたら……そんな予感が頭をよぎり、咲夜は急いで図書館へ向かうのだった……
フランちゃんの吸血シーンやその他
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書いて?……書け!
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そこに原稿があるじゃぁないか?書け