異世壊の荒武者と御珠の狐御巫   作:難燃性揮発ガソリン

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自分で読んてても書き方や単語の使い方間違っているかどうかわからなくなります。後で見返して気づいた時、自分の増Gに自分のうらら撃ち込んだときの感覚に似ている気がします、これってトリビアになりませんか


参丿譚 クシャトリラ・エンカウント

翌日、まずは状況の整理を始めることにした。

 

一つ、俺の手持ち。武器として使っていた斧と身に纏う機械鎧のみ、オマケにこの世界に来る前と同じ力は無い

持っていた機械の類はほぼ全て紛失している上に機械鎧もキズが付いている。簡単に壊れるものではないとはいえ常時装着しているものではないだろう。小屋を探すと服を見つけたので寝るときはこれを使うことした。

力については身体能力が多少落ちている。あの男に吸収されている途中でこうなったからだろう、なおキッチリ奴には置き土産をしておいた。まぁそのせいで余計に力が持ってかれているのだが。

 

二つ、この世界について。どうやらまだまだ文明としては発達しておらず所謂機械の技術についてはほぼ無いと考えた方がいい。一応人が多いところでは小型の絡繰の玩具があるうえに鉄鉱山自体はある・・・のだが世壊に居たときの規模のモノは作れないと考えた方がいい。

 

あとは霊獣と呼ばれるエネルギー体についてだ。霊獣に関しては割りとその辺で見かけることが多く、御巫の憑依で本来の力を発揮するらしい。まぁ流石に力の強さに関してはまちまちではあるが少なくともフゥリの霊獣『妖狐』はかなり力の強い部類に入るとのことだ。

 

そして野良の霊獣は大地の淀んだ霊力や負の力を受けることで化け物になるらしい、『妖怪』と呼称されるそれは『退魔師』によって鎮められる・・・皆が豊かであればそこまで発生はしないらしい、しかしフゥリも言っていたが今は昔に起きた飢饉の影響から抜け出しきれておらず、放っておけば土地が力を失い大規模な飢饉が起こるらしい。その影響か妖怪が増えてきているようだ。

 

三つ、これが一番深刻なのだが・・・。

 

「確実に食料が足りん」

 

多少小屋に保存されていた物はよくわからん汁に野菜を漬け込んだ物と乾燥しきった穀物らしき物だ。穀物の方は湯で煮てやれば良いとフゥリが言っていたが火を起こすには火打ち石という原始的な方法しか無かった。

 

・・・。

 

・・・・・・。

 

・・・・・・・・。

 

点いた。

 

点いたが危うく暴れたくなるくらいには苦戦した。

『囲炉裏』と呼ばれているものに近場から拾ってきた枯れ葉や置いてあった薪を放りつつ一息つく。

 

・・・瓶に水がない、おのれ!!

 

 

 

水とついでに魚を求め俺は近くの沢に来ていた。ペルレイノとは違うが風景だけで見れば悪くはないと思う。

水も綺麗で煮沸すれば十分だが問題は魚だ、どう捕るか。

 

意外と容易に終わった。拾った細い木を銛として使えるよう先を削り、気配を消しつつ更に足音も潜め、止めに水面に影を晒さぬようにすれば何とか捕れる。跡形もなく消し飛ばさずに仕留めるというのは骨が折れるものだな・・・。

 

捕りすぎても保存が出来んので3匹で満足し、急いで戻ることにした。もし小屋が燃えてたら洒落にならん。

 

 

 

小屋に戻り何とか穀物を食える柔さにはした、次はいよいよ魚を焼くことにする、確か木の棒に刺して焼けばいいはずだ・・・どう、焼けばいいのかわからん。

 

結論から言うと一匹が炭と化した。

直接火で炙ったが魚と刺していた棒に着火し酷いことになった。食えるかというとほぼ炭となっていた上に内蔵も取らなかったからか非常に生臭い事になっておりすぐに全ての戸と窓を開けて換気を行い、炭となった魚は近くの土に埋めて何も見なかったことにした。

 

何とか小刀で内蔵を取り出しているところにフゥリがやって来る。

 

「おに〜さ〜ん、生きて・・・何か焦げ臭くない?」

 

「気のせいだ」

 

「いや焦げ臭いってこれ」

 

「・・・気のせいだ」

 

「・・・魚、焦がしたんだね」

 

「・・・」

 

そうか、これが哀しいということか。

 

何とか内蔵を取り出して土に埋めた後、今度は直に炙らずに、火から少し離して焼いてみることにする。フゥリも食うと言い出したので2匹焼いている。

 

「フゥリは焼き魚を作ったことがあるのか」

 

「・・・食べたことはあるよ?」

 

「焼いたことはないのか」

 

「あはは・・・ほら、きっと見てれば判るから!大丈夫だから!」

 

「この様子だとかなり時間がかかりそうだ、今監視しても意味はないぞ」

 

「あ〜・・・確かにそうだね、ちょっと練習してるよ」

 

フゥリはそう言いつつ小屋の外に出て舞踊の鍛錬を開始した。あーでもないこーでもないと呟きながらぎこちなく動いている。

最終的にはどうなることやらと様子を見つつ焼き具合を見ていた。

 

それからしばらくしてフゥリが言う。

 

「ねぇ、これ焼けてるんじゃないの?」

 

確かに表面に良い焦げ目が付いてきているとは思うが・・・とりあえず言われるまま引き上げてみる。

 

「おお、串ごといくのは久々かも」

 

「・・・これ本当に焼けてるのか?」

 

「だいじょーぶだいじょーぶ、いけるいける!」

 

 

 

結論から言うと生焼けで二人で吐き出した。

この見た目で内側が焼けてないのは想定外だった、なぜだ!?

 

「うぇっ・・・これでダメなんだ・・・」

 

「うぐぅ・・・なんだこれは・・・」

 

なんとか焼けている部分をこそぎ取って食っているが流石に少ない・・・これを糧とするならば誰かに焼き方教わったほうが良い。

 

「えー・・・結構焼いてたはずなんだけどなぁ」

 

「なにか根本的に間違えてる気がするなこれは」

 

「・・・あははっ」

 

「どうした、不味過ぎて壊れたか」

 

「いーや?むしろ楽しいなって思って」

 

「この状況の何が面白いのかわからんぞ」

 

「なんかこういう感じで馬鹿やるのちょっと憧れてたんだ、今までずっと稽古修行修練だーってやってたから。ちょっとした夢が叶ったってね」

 

・・・そういえばそういう話をしていたことを思い出す。少なくとも俺が知っている小娘の生活とはかけ離れた生活。

はっきり言ってしまうと異常としか思えないのだ。いくら今回の神降ろしが大事とは言うもののあくまで『誰かが降ろせれば良い』のだから。

 

これではまるで―――――

 

・・・いや、これ以上はやめておこう。俺には理解できないことがあるのかもしれない。下手に藪をつつくのも野暮だろう。何より面倒だと思うことにしておいた。

せめてこんなときくらいははしゃがせてもいいだろう。

 

「そうだ!せっかくおにーさんがいるしこの森ちょっと散策しない?」

 

 

 

 

 

最後に我儘を言ったのはいつ以来かと言われたら、宗家に行く前の「おとーさん!みやこにいってみたい!」だったような気がする。初めての都はそれはとても人が多くて、賑やかで、色々な物があって。子供ながらに目を輝かせたことがあったっけなぁ。

それから数年、また我儘を言うことができるなんて。まぁその我儘を言った相手が別世界からやって来たおにーさんだとは思わなかったけども。

 

森を散策したいと言った理由はそもそもの話、森には猛獣や妖怪がいる可能性があるから。でもおにーさん強いだろうしはぐれなければまだ安全なはずだから。

こういうことをするのはちょっと背徳感があって面白い、宗家にずっと籠もっているのも疲れるんだよね、あははー・・・。

 

「俺の力を当てにしてるのならあまり離れるな」

 

「わかってますよーっと、うーんこれが森林浴ってやつなのかなー?

 

「ハァ、まったく・・・」

 

「おぉっ、変な色の茸だ!」

 

「食うな、頼む、そこまで面倒見れん」

 

「まって?私もしかして馬鹿だと思われてる?」

 

そんな他愛もない話をしながら、変なものを見ながらフラフラと歩く。やっぱりこうやって体を動かしてたほうが性に合ってるね私には。

 

「・・・ん?」

 

「どうしたのおにーさん」

 

「あれは、なんだ」

 

おにーさんが指さした先にあったのはすぐにでも崩れ落ちそうなボロボロの神社だった。こんなところに神社、あったんだね。

 

「あれは神社っていって、神様を祀っている建物だよ」

 

「・・・ほう」

 

「見た感じかなーりボロボロだけど・・・どうかしたの?」

 

「いや、なにか気配がしてな」

 

気配?今私が妖狐の力を借りて見てもなにかいる感じはしないんだけど・・・でもおにーさんは少なくとも嘘をつくような性格はしていないのはなんとなーくわかっている。

 

これは確実に面白いことが起きそうだね?

 

「よーし気になっているおにーさんもいるし突撃しよう!」

 

「おい、俺をダシにするんじゃない!」

 

改めて神社を観察してみる。

まず鳥居が無い。鳥居は所謂神様がおわす場所へ続く入口の役割を担っているんだけど、壊れてなくなったわけでもなく元々存在していた痕跡すら無い。最初から無かったんだろうね。

あとはボロボロと言ったけど近づいてみて気づいた。妙に黒いなと思ったらこれ、火事にあった後みたいな感じだ。でもこの森の中で火事になってたら大惨事だし、あったとしても記録には残されるはず。でも私はそんな資料見たことも聞いたこともない。それに燃えたにしてはくっきり形が残ってるのもおかしい・・・これ想定よりもヤバいやつなんじゃないの?

 

「微かだがやはり気配があるな、この中か?」

 

「ウ、ウンソウダネー」

 

ダメだ、おにーさん中を確認する気だ。

 

・・・・・・ちょっとだけ、ちょっとだけならいいよね?

 

「ねぇ、その気配ってなんかこう、ヤバいの?」

 

「そうだな・・・少なくとも、敵対的では無い。はずだ」

 

「なんで絶妙にフワッとしてるの?ねぇホントに大丈夫なの?」

 

今にも崩れ落ちそうな引き戸を開ける。中も炭化しており、物はほとんど残っていなかった。残っててもそれも炭になってたけど。

でもそれ以上に目を引いた物があった。

 

それは中央に立っていた。黒く煤けて、所々が溶け落ちて、一部が欠けてはいたけどもどこか神々しさを感じる『鳥の像』。おにーさんが言ってた気配ってこれのことかな?それでも私には何も感じられないけど。

 

「これ・・・なの?」

 

「これだ・・・、どういうつもりだ?『お前が俺を呼んだ』のか?」

 

そう言ったおにーさんがその像に触れる。

その瞬間像が弱く、でも確かな紅い光が瞬いたのが見えた。するとその像はいきなり強い光を放つ。

 

「ぬっ!?」

 

「うわっ!?」

 

私達は思わず目を背ける。そして光が収まり、目を開いたときにはその像は姿を消していた。え?消えた?あの如何にも重そうな物が?

 

「だ、大丈夫?おにーさん?変なのに乗っ取られてたりしない?」

 

「・・・大丈夫だ」

 

「間が空いてからそう言われても怖いんだけど、一応聞いとくけど今さっき私とおにーさんで食べて不味かったモノと不味かった原因は?」

 

「魚の生焼けだ、久々に不愉快だったぞアレは」

 

「あぁ、大丈夫そうだね」

 

「馬鹿にしているのか!実を言うとだな、妙なイメージ・・・映像が頭に流れ込んできたぞ」

 

 

 

 

 

その炎は世界を守ろうとした、その炎は誰かの為と力を奮った。その炎の力は神に等しい存在だった。

そしてその炎は人々を世界を救わんとするために御巫の霊獣になることを誓った。

しかし、選ばれたのは別な。光り輝く翼を持つ霊獣だった。それならばそれでいつもどうり影から人々と世界を守ろうとした、だがその功績を何故か人々は御巫の物と勘違いしていた。

最初はそれでも良かった。だが自分の善行が全て自分のものだと少しも認識されなくなったせいか、炎の力はみるみる衰えていった。

 

まだ、まだ消えるわけにはいかない。自分は守りたいんだ、この美しい世界を。愛すべき人々を。それが役目なのだから。

 

炎は影から守ることを止め、人々の前に姿を現して妖怪を焼き尽くし荒れ狂う嵐を消し飛ばした。

認知されれば、まだ炎は燃え盛れると。

御巫だけに負担を負わせまいと。

自分だって貴方たちを守れると。

 

だが

 

自分に向けられたのは

 

畏怖の目だった。

 

多くの退魔師が自分をとり囲む。

 

「皆さん下がってください!」「化け物だ・・・!」「あの力がもし俺たちに使われたら!」「こっちに来るなぁ!!」

 

なんで?

 

自分は貴方たちを守りたくて。

認められたくて。

 

でも貴方たちは自分に刃を向ける。

暴力的な術を自分に撃つ。

 

その瞬間、ドス黒い感情が湧き上がる。

 

疑問と恐怖と悲しさが同時に込み上がり、やがて激しい『憤怒』として燃え上がった。

 

 

 

 

辺りが静かになる。そこにあるのは煙と火が立ち昇るだけの焦土。

 

そしてようやくそうなった原因と自分の姿を認識できた。

 

 

 

 

 

 

そこには黒く濁った怒りの業火を纏い異形となりかけた自分がいた

 

 

 

 

 

これが今、俺の脳内に流れた映像だった。それを見て合点がいく。恐らく映像の主の怒りが俺と引き合わせたのだろう。

フゥリに話すかどうか考えたが一応共有すべきだと判断した。

 

「ん~・・・具体的な姿はわからないんだよね?」

 

「ああ、主観だったからかわからん」

 

「黒っぽい炎かぁ、少なくとも私は聞いたことがないなぁ・・・ってことはこの神社もしかしてその妖怪か何かを祀る、いや封印してたんじゃないの!?」

 

・・・もしかして俺、やばいことしたか?だがこれでも悪意には敏感な方だ。そんな感覚は一切しなかった。

 

強いて言えば、その気配。ずっと俺の足元辺りでするんだが。

・・・フゥリが気づいてないのなら黙ってたほうが良いのかもしれない。この気配、俺が動くと追従してくるので恐らく俺から離れる気は今のところ無さそうではある。

 

「ねぇなんでさっきからチョロチョロ動いてるの?やっぱり取り憑かれたか祟られた?それとも色々ありすぎておかしくなっちゃった?」

 

変人認定されかけた、キレるぞいい加減。

 

 

 

 

それから俺はフゥリに引きずられるような形で帰路についた。あの神社とやらから離れても俺の近くに気配はついてきている。やはり取り憑かれたのか?

 

フゥリが家に帰って少し経った後、俺はその気配に話しかけることにした。

 

「おい、そこのヤツ。姿は見えんが気配はわかるぞ。だからこれから俺が聞くことに肯定なら跳ねろ。否定なら左右に移動しろ、わかったか」

 

そうすると気配は上下する。意思疎通は可能なようだ。

とりあえずそうだな、まず重要なことから聞くか。

 

「まずはそうだな、お前は俺やフゥリに危害を加える気があるか?」

 

即座に左右に動く、まぁいいだろう。

 

「お前はこの世界に危害を加える気があるか」

 

左右だ、その気はないと。

 

「お前は・・・妖怪、なのか?」

 

気配は動かない。それもわからないのか聞くと跳ねた。

ならばあの脳内に映し出されたことについて聞くとするか。

 

「お前は、誰かを助けたかったのか?」

 

上下、肯定だ。

 

 

 

それからいくつか質問した結果だが。

とにかく危害加えるつもりは無いらしい、が本人談なので様子は見る。あとは脳内映像の主はこいつでほぼ確定、そしてなんとか質問で突き詰めたところこいつはあの神社に封印されていたらしい。流石に理由まではわからなかったがな。それと他に行き先はあるかと聞いたら全力で否定された。

こいつ、此処に居座る気か、俺が言えた口ではないが。

 

「はぁ・・・とりあえずこれで質問は終わりだ。一つだけ言っておく、俺もここにいるのは仮住まいだからだ。頼むから変なことはするな、わかったか」

 

それだけ伝え、休むことにした。

 

 

 

 

 

コケコッコォオオオオ

!!

 

 

翌朝、数日ぶりに殺意が湧いた。

 

この騒音を出した奴を血祭りにあげてやろうと声の主を見る、そこにいたのは。

 

昨日質問責めした奴の気配をした1羽の鳥だった。そいつは囲炉裏向かって火を吹いていた・・・は???

 

「・・・もう駄目だ、コイツ俺の理解を超えてやがる」

 

「コケッ?」

 

この世界は想定よりも理不尽なのかもしれん。

 

 

 

 

 

 

「おにーさんさぁ、流石にそういうこと言わないのどうかと思うんだよね、私」

 

「あのとき言っても信用しないだろうが」

 

「・・・まぁ確かに」

 

今日は修練が無い日なので早めに来てみたんだけどとんでもないことになってた。

おにーさんの横にいたのは赤と黒の羽が入り混じった柄で尾羽も普通に比べると長い鶏の霊獣がいた。しかもちょっとした火を吹けるらしい、なんで?

話を聞いているとこの子があの焼けた神社に封印されていた私が認識出来なかった存在だという。いやだからさなんでそれが今、鶏の姿を取ってるのさ!

 

「火を起こさずに済むのはありがたいが昨日の今日でこうなるとは思わなくてな、知恵を借りたい」

 

「一応聞くけど何かこの子に対して何かやった?」

 

「何者か知るために思いつく限りの質問はしたな」

 

「あー・・・うん、多分それが原因だよ」

 

「どういうことだ」

 

「その質問ってこの子についてだよね?でなんの因果かはわかんないけど繋がりがあるおにーさんの質問にこの子が答えたから・・・うーんなんというか、おにーさんがこの子の存在を証明したってことになったんだと思う」

 

一応昨日帰ってから黒っぽい炎の妖怪を調べてみてもそんな記録は残っていなかった。追加された情報の鳥っぽい炎の霊獣で記憶を掘り起こしても普通に多く確認されたり伝承にあるから確実な一致は難しいよ、これ。

 

・・・いっそのこともっと存在を補強しちゃう?

 

なんかおにーさんと出会ってから刺激を求める発想がよく出るようになっちゃった。

昨日の散歩のことも考えると私は意外とそういう正確なのかもしれない。ニニちゃんが言ってた言葉で言うなら・・・たしか『あぐれっしぶ』ってやつなのかな。

 

「とりあえずさ、名前つけない?コイツとかこの子とかじゃ流石に不便だしさ」

 

「名付けか・・・俺はあまり得意ではないぞ」

 

名前って言うのは昔から強い力を持っているんだ。特にその存在の確立にはさ?

例えば私の名前は『フゥリ』だけどいきなりその名前以外で呼ぶことないでしょ?私も認識出来ないからね。私に向かって『ハレ』と呼んでも誰も私だと認識出来ないようにね。

 

だから名付けっていうのは生まれてから死ぬまでついてくる強力な祝いでもあり呪いでもあるんだ。

 

「そうだねぇ、ニワトリの漢字には別の読み方で『ケイ』っていうのがあるんだ」

 

 

 

 

だからケイ、でどうかな?

 

 

 

 

自分を縛り付けていた焼けた神社が灰となり風に乗って霧散する。

それはきっと新たな存在の誕生を示す『祝い』なのかもしれない。

自分、いや、『ケイ』はここからが始まりとなりこの世界という大空に向かって羽ばたきだした。

 

『ケイ』という存在を認めてくれたこの二人に誓って、自分はもう悲観しない。

そう魂に刻み込んだ。




ケイと聞いて某透き通る世界を思い出した貴方、私と同業者です。


クシャトリラ・エンカウント カウンター罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「クシャトリラ」カードを裏側除外し、その発動を無効にし除外する。
(2)このカードが除外された場合に発動できる。デッキから儀式モンスターを除く「御巫」カードを2枚選び、手札に加える、その後手札を1枚裏側除外する。
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