【二次小説】航宙軍士官、星を統べる (原作:航宙軍士官、冒険者になる) 作:高坂 源五郎
Ⅳ 対バクス戦争の終結 108話 【ルミナス篇⑥】 艦内戦闘
▫️ギャラクシー級戦艦〈
「・・・扉が解放されたら、後はタイミングが全て。上手くいったら、私の後に続いて。」
部下達がその言葉に頷き返すのを確認すると、
『上手くいったら』とはなんとも恐ろしいフレーズである。ギャラクシー級戦艦の艦載AIの知能を持ってしても、まともな勝率の作戦計画が立てられなかった。それでも可能性があるとしたら、バグスの不意をつく事だ。そうしなければ、この局面をなんとか出来る可能性はゼロに等しい。
まともな火器も、このレーザーガン2丁しかない。艦内に侵入したバグス兵を、これでなんとかしようと考えるのは土台無茶だ。しかし可能性が数%でもやるしかない。彼女達はそこまで追い詰められていた。
不幸中の幸いと言えるのは、総合成績下位の姉妹は宙兵としての訓練成績が良好な事だ。宙兵は素手でバグスを殺せる。GⅣ型突撃銃を構えて待ち構えているバグス兵相手にだって、不意をつけば勝てるかもしれない。
艦橋のドアの外にはもうバグスが充満している。今も、バグスの攻撃で扉が灼ける匂いがしていた。猶予はなかった。
「
バグスにより艦橋の扉が灼き切られた。バグスの触手が扉を押し開こうとする。そのタイミングを見計らって、艦載AIが隔壁を開いて空気を排出し始めた。予め隔壁を開放する事で、壁1枚を隔てて真空はすぐそこまで押し寄せていたのだ。空気が艦外に吸い出されても、侵入するバグス兵にも備えがある。床に吸い付く事で、バグスは空気流出でも動かない。しかし切り離された重い金属扉は違う。空気が艦外に流出する流れに乗って、バグスの集団の中央を直撃した。
バグスを切り裂いたのは狭い範囲でしかない。所詮、バクス兵が入れるサイズに切り取られた金属の断片でしかないのだから。しかし金属片に向けて伸ばされた触手、噛みついた顎は全て破壊された。もしも群れ全体を切り裂けるほどの金属塊であれば、通路に充満するバグスは一網打尽にできたかもしれない。しかしバグスはそんなに甘くない。実際に金属片が切り裂いたのは僅かな空間であり、仕留めたバグス兵はゼロである。しかし、それで進むべき道は開けた。
「「行け!行け!行け!」」
丸まって突撃姿勢をとる
幸いにして2発目の攻撃を警戒したバグスは、彼女達に触手を伸ばしては来なかった。剥離した金属片の影響で触手の届く範囲のバグスは限られていたし、金属片が通過した後の空間を埋める為の移動動作に既に入っていたからだろう。
真空を導き入れる為に解放した隔壁は、艦載AIにより閉ざされる。
幸いバクスの群れを通過しても、奇跡のように
「喰らえ。」
「グレネード!」
3人はバグスが振り向く前に、丸まって耐衝撃姿勢をとった。目を閉じて、肺の中の空気を全て吐き出す。運が良ければ生き延びられる。艦載AIが隔壁を解放した。扉一枚隔てた真空の中に彼女達を吸い出したのだ。そして即座に隔壁を下ろし、バクス兵のいる通路から隔離する。
2発のグレネードがバグスの集団の真ん中で炸裂する。レーザーガン2丁ではバグスの集団を殲滅などできない。正面からの撃ち合いではバグスのGⅣ型突撃銃のいい的だ。だからこうやって敵の背後を取った上で、グレネードの爆発力と組み合わせた。どこかで計画が狂っても、修正の効かないやけっぱちの作戦だった。上手くいったのは艦載AIの精密な隔壁の操作と、姉妹としての絆による連携のおかげだろう。
「
「皆、生きてるわね! こちらに合流しなさい。」
アインス艦長は、艦橋に居残った残りの7人に声をかける。彼女達の生存は艦載AIを通じて把握していた。
「ぺっ。
口を開く度に、無重量で宙を漂うバグスの肉片と体液の混合物が口に入り込む。それでも
((了解!))
通信経由の2人の回答に、ナノムを使った通信なら口を開かずに会話できたと
▫️アサポート星系 惑星アデル▫️
「駄目だ駄目だ駄目だ。時を巻き戻すなど、冗談では無い。何故ならば、我らは今まさに勝っているのだからな。」
ルミナスの前で見せたジノヴァッツ元帥の反応に、マシラは唇の端だけでニヤリと笑った。これで
「我らは、皇帝陛下を全人類の支配者へと押し上げるのだ。その為にこそ、この俺が元帥を拝命したのだからな。」
人類スターヴェイク帝国はかつて無い飛躍の時を迎えている。その起源は惑星アレスの大樹海に切り拓かれた開拓地でしかなかったが、惑星アレス上の全国家を従えた今は新たな星系を2つ入手した。更には人類銀河帝国の首都たる惑星アレスの重要拠点を幾つか制圧するに至っている。
人類スターヴェイク帝国の更なる発展を求め、ジノヴァッツを元帥に任命したのは皇帝アラン・コリントその人である。ジノヴァッツという凶器はどう用いられるべきなのか。火のような侵略が信条の男である以上、モレル大将軍のような抑止力が役回りでは無いだろう。そして元帥に任命された以上、ジノヴァッツは簡単に止まる訳がない。動き続けなければ窒息して死んでしまう鮫のような男なのだ。
「名分の立て方次第では、人類銀河帝国を呑み込んで唯一無二の帝国を成立させるのも今は夢では無いのだぞ。」
目の前には人類を支配する帝国の樹立という、最上の戦略的課題が見えている。人類統一の立役者となる興奮こそ、どんな美女よりもジノヴァッツを熱中させる。そもそもジノヴァッツが美女に耽溺するのは無為の無聊を慰める為でしかない。彼の生涯を賭けて挑戦すべき目標は人類圏の統一だ。そして支配というものは往々にして煩雑な責務でしかなく、楽しむべきは手に入れる過程にある。つまり征服する行為、それ自体に価値がある。
更に言えば、ジノヴァッツは皇帝アランに手に余る全てを丸投げできる素晴らしい立場である。上司とは、部下の為に骨身惜しまず働くものだ。『烏滸がましくもジノヴァッツを使いこなそうというのなら、皇帝でなければ突破出来ない“巨大な人類圏の支配”という難事をアラン・コリントに任せてやるまでだ。』ジノヴァッツはそのように皇帝アラン・コリントを評価していた。
能力と関心のほぼ全てが征服に特化したジノヴァッツでは、人々の信望を得て政治体制を安定させるのは難しい。個人の才覚には限界があるのだ。抱え込める人材の層も偏る。しかし皇帝アランは、穏健な層にも響く魅力を備えている。皇帝アランをジノヴァッツが使いこなせれば、人類スターヴェイクの求心力に陰陽の両面が備わる。彼等のコンビネーションにより、人類スターヴェイク帝国に拓かれた可能性は無限大である。
「やはり夢を叶えているのに、掴んだ幸福を手放す事は出来ませんわ。」
そう言ってジノヴァッツの反応に賛同したマシラは、夫の腕を離すまいとばかりにギュッとしがみついた。その様子は夫への情愛や恋人の絆というよりは、お気に入りの玩具を離さない駄々っ子のようである。マシラがアダーに偏執的な迄に惚れ抜いている事は、ルミナス一党の中で周知の事実だった。
ジノヴァッツには全人類圏征服の立役者となる野心がある。ルミナスには皇帝の妻となる未来が予定されており、マシラやロベルタには愛しい夫との楽しい生活が用意されている。クリスティーナやフランツイシュカにも、それぞれ意中の相手はいる。ルミナスの臣下として力を蓄えれば、意中の相手は彼女達の前に結婚を申し出る為に膝をつくだろう。
何度も人生をやり直したとして、今のような恵まれた局面を引き当てる望みはそうは無い。ルミナスの一党の全員が欲しい物を掴んでいる。楽しくなるのは、まさに今この時からなのだ。
惑星アデルの閉塞感の中で暮らすモスマン師には、今の彼らの体感する躍動感は伝わらないだろう。夢を叶えたこのタイミングで、全てを投げ出すなどあり得ないのだ。
(やはり征服と支配こそ、ジノヴァッツ元帥の狙いだったか。)
アダーは吐露されたジノヴァッツの内心に頭を抱え込んだ。アダーの目から見ても、アラン・コリント少将の力は大きすぎる。他の存在、特にアデル政府の力と折り合いをつける事は難しいだろう。『それなら、全てこちらで牛耳ってしまえ』と考えるのがジノヴァッツ流である。そしてそれは、経緯と感情を抜きにすれば往々にして最適解である事が多い。
(恐らくはジノヴァッツ元帥が限界に達したところで、陛下が事態を収拾される筈だが。)
但し、今のジノヴァッツには限界が見えない。ルミナスを核とするこの集団は、それだけ多様な才能をジノヴァッツに提供している。
「幸いにして、ルージ殿下の切り崩し工作が成功しているようだしな。我らが皇帝陛下は実にウケがいいぞ。」
〈イザーク〉 に収集させたであろう情報を、ジノヴァッツが披露する。彼と近しい思考を持つ高性能なAIを与えられている為、今のジノヴァッツの頭脳労働の範囲は以前の数倍に拡張されている。
「造物主の技術を独占する人類スターヴェイク帝国は、今や人類全体の中で魅力的な選択肢なのだ。そしてバグスとやらに勝てる唯一無二の選択肢と言える。」
ジノヴァッツの語る未来は明快である。そしてルミナスこそはアラン・コリントの予定された妻である。その事実は、モスマン師でさえ認めざるを得ない。
「アラン・コリント少将がおられる限り、あの方の活躍に期待されている皆様のお気持ちは理解しました。今は、私はただ見守る事と致しましょう。」
そのモスマン師の言い分には、どこかに僅かな含みがある。そしてルミナスは、一人思索に耽っている。例によってルミナスは、会議の場はマシラとジノヴァッツに全て任せきりであった。彼女はまだ、その内心を誰にも吐露しようとはしていなかった。
▫️ギャラクシー級戦艦〈
艦橋から抜け出る、そこまでは
(危険だから、すぐに移動します。まずは
(ここからは二手に別れましょう。
(艦長は本艦の自爆を諦めないんですか?)
(私には責任があります。難しいかもしれないけれど、お互いの班がお互いの陽動という事にしましょう。こちらが敵を引きつければ、格納庫の敵が減る。そうすれば、飛行可能な機体を確保して脱出の可能性が高まるわ。)
(艦長、武運をお祈りします。)
(貴方達こそ気をつけて。)
時間が限られる以上、議論する猶予もない。彼らは手早く別れを惜しみあった。機関部には多数のバグスが侵入している。こちらの動きも読まれているだろう。待ち構えているバグスの群れの中に突撃して、無事に済む訳がない。しかしどんなに可能性の低い絵空事のような作戦だとしても、バグスの胃袋に直行する以外の選択肢の方が遥かに良い。少なくとも戦いながら死ぬという目標なら、達成できる可能性はそれなりに高い。
機関部への入り口は、例によって大きな隔壁で封じられている。そしてその前は、居住区画の終わりを示すちょっとした広場になっていた。
(戦うとしたら、ここしかないわ。配置について。)
バクスにとっては携行火器だが、人類が扱うには大きすぎた。これは据え置きの機関銃として使うしかない。エネルギーカートリッジではなく実弾形式の武器だが、人類では弾丸の補充も出来ない。人類のパルスライフルのようにバグス兵以外は使用できないセキュリティがかかっていたが、爆発で引きちぎられたバグスの前腕を使えば弾丸は発射された。人類のセキュリティを外面だけ猿真似した、シンプルな構造なのだ。
(バグスの武器を使えば、バグスを殺せる筈よね。)
武器とは対象に向けて最適化される。バグスが用いる火器は、バグスを殺す為に進化した筈である。扱いづらくても、バグスに対する威力だけは期待出来る。
(銃の固定方法には、不安しかないけれど)
射手は、反動で跳ね上がろうとするGⅣ型突撃銃を上から押さえる。そして下からはもう一人の射撃助手が自分の体でGⅣ型突撃銃の反動を殺す脚を務める。こんなやり方をしないと正面に向けて連続射撃するのでさえ困難だった。助手役は、まるでヨガのような体勢で機関銃を支えなくてはならない。
(1発撃つだけでも、銃身が熱くなるわ)
太腿で銃身を挟み込んでいた
(足の裏で銃身を支えるの。靴が、熱を遮断してくれるから。)
(こうかしら?)
GⅣ型突撃銃に潰されそうな所を必死に耐えるような姿勢になる。それは実態ともさしてかけ離れていない。重力があれば、機関銃が上から伸し掛かって支える者を押し潰そうとしてくる筈だ。
(準備出来たら、作戦開始よ。こちらで騒動が起きれば、
配置完了した部下達に対する不埒な感想を飲み込み、
GⅣ型突撃銃が放つ赤い光弾が、機関部内に放たれる。攻撃を受けたバグスの反応は素早かった。隔壁が開いて銃撃が開始されると、見る間に射手目掛けて押し寄せてくる。跳ねるGⅣ型突撃銃は、人類では目標に命中させづらい。人という柔らかく不安定な脚では、前に向けて撃つだけで精一杯である。それでも床に沿って設置した事は功を奏した。人類より大きなバグスの腹を狙うのに都合が良かったのだ。十字砲火とした事もあり、この待ち伏せ攻撃は効果を上げた。だが、幸運はそこまでだった。
迫り来るバグス兵を相手に、GⅣ型突撃銃が跳ねて更に命中させづらくなる。焦りか、振動が原因だろうか。迫るバグスがさらに加速する。早い。忽ち、射手である
「殺させない。」
「後退して。みんなは
(撤退、撤退!)
(艦長、緊急の連絡です。)
(今は無理よ。後にして。)
アラートを発報する艦載AIが
気がつくと、GⅣ型突撃銃の音は止んでいた。味方は後退するか、やられてしまったのだろう。或いは弾丸が尽きたのかもしれない。姉妹達が無事に逃げられた事を祈るほかない。敵であるバグスは人類の使用するGⅣ型突撃銃の発砲停止で、自分達も銃の使用を控えた様子だった。人間というご馳走を前に、怪物達は饗宴を開くつもりなのだ。銃で殺した人類は、バクスにとっては味が落ちるのかもしれない。
トリガーを押し込んでも、レーザーガンはもう答えてくれない。エネルギーカートリッジが切れたのだ。残量が少ないのは分かっていた。これまでは敢えて残量を確認しないようにしていたのだ。交換用カートリッジを持っていない以上、もうどうしようもない。こちらの弾切れを知り、何体ものバグス兵が彼女の背後に回り込む。射撃武器の喪失と共に、退路は絶たれた。
(指揮官がレーザーガンと共にグレネードを持たされていた理由ってこれなんだ。最後を迎える瞬間、こちらを食べようとするバグス兵と心中する為なのか。)
グレネードは艦橋前通路での戦闘でもう使用してしまった。
(さすがに、これはもう助からないだろうな)
バグス兵が
今出来ることは、他の姉妹達が逃げるまでの時間を少しでも稼ぐことだろう。餌を奪い合えば、バグス兵の追跡も止まってくれるだろうか。
(もういい。良くやったわ。)
死を覚悟した
(いつの間にか、重力が戻ってる?)
目を瞑ってからすぐに、
その瞬間、彼女の上のバグス兵の断末魔が響いた。耳を塞ぎながら、慌てて目を開く。辺りには饗宴に預かろうと殺到していた筈のバクス兵の、切断された死体が散乱していた。これはどうした事なのだろう。
彼女の目の前に男がいた。彼が光る剣を振るって、バクス兵達を切り捨ててくれたのだ。その剣筋は早い。素早いバクスの動きにさえ引けを取らない。あっという間にその場のバグス兵が駆逐される。
「さあ、立つんだ。」
気がつくと、手が差し伸べられていた。手の主に視線を向けると、金属鎧のようなパワードスーツを装着した男性士官がいた。男の手を掴むと、何か暖かなものが
「貴方は、いったいどこから?」
しわがれ声でそう尋ねてから
「俺はアラン・コリント少将だ。君達を救援に来た。この場は、俺の指示に従ってもらうぞ。」
コリント少将が、腕をを掴んで立ち上がらせてくれる。
「では行こうか。君の艦のAIの活動を一旦止める必要がある。彼女に対してあまり手荒な方法を取りたくないんだ。艦長である君の協力がある方が上手くいくだろう。」
艦載AIを人として扱う姿勢に好感を抱きながらも、
「少し待って下さい。そこに部下達が、いや姉妹達がいます。先に彼女達を助けて欲しい。お願いします。」
「大丈夫だ。俺の部下が治療を施した。格納庫に向かった君の部下も、別働隊が全員救助して無事だ。」
安心した為だろう、
「ありがとうございます。全員の命を少将に救われました。この命の借りは、必ず返すとお約束します。」
軍人らしく話そうとしても、
「気にしなくていいさ。俺たちはけして仲間を見捨てたりしない。それが宙兵の流儀、誇りだ。」
そう言って僅かに笑顔を見せるコリント少将の姿は、
俺は
「ルート・バールケ中尉、そちらの治療はどうだ?」
「一名の重傷者がいます。他は
「私はまだ戦えます。私にも武器をください。」
「君のパルスライフルを、彼女に渡してやってくれないか。」
ルート中尉は頷くと、電磁ブレードナイフを銃剣として取り付けた自身のパルスライフルを差し出した。そしてその手に予備のエネルギーカートリッジを握らせる。
「予備のカートリッジを銃床に固定するアタチッチメントをつけています。」
「分かったわ。」
予備カートリッジの取り外しに問題がないか点検するアインス艦長に、俺はレーザーガンの予備カートリッジを差し出した。
「レーザーガンのカートリッジも交換しておくといい。だがバグス兵相手にはレーザーガンは効果が薄い。バグスに接近された時は、電磁ブレードナイフを銃剣として仕留めろ。」
俺の言葉に彼女は頷いている。こちらの戦術を理解しようとしているらしい。
「こちらのやり方に慣れていないだろうから、俺の隣についてくれ。ルート中尉、いくぞ。」
「はいっ!」
ルート中尉が麾下の宙兵中隊に準備させる。彼らがいれば、この艦の機関部を被害なく奪い返せる筈だ。そもそも、ここにはバグスの逃げ場はない。今は〈イーリス・コンラート〉の中に収容しているのだ。魔素が充満したこの環境で、こちらが負ける可能性はゼロに等しい。
「バグスは全て殺せ。だが研究所の検体も必要だ。珍しい型は生かして捕らえてもいい。報酬も出すぞ。だが安全第一だ。抵抗するなら即座に殺せ。それでは、行こうか。」
「かかれ!」
ルート中尉が魔法剣を振い開始の号令をかける。