02.VAVA、頭の中と会話する
----VAVA Side----
俺は自我に目覚めた当初から電子頭脳回路にノイズが出る異常があり、その苛立ちから周りや被害を顧みずに任務を行っていた。
そのため民間人や同僚のイレギュラーハンターからもイレギュラーに片足を突っ込んでいるレプリロイドと言われていたが、俺自身暴れられればどうでもよかった。
しかし何度目からの命令違反で拘束されていた際、暇だったことからいつものノイズに耳を傾けてみたところ、意味がある単語を話していることに気づいた。
「・・・おい、誰か通信を送っているのか?」
気まぐれに声を出したところ、そのノイズの勢いは急加速し、こちらへ一方的に話かけてくる。
濁流のような文字をなんとか整理したところ、ノイズ共が言うには自分たちは別次元の複数意識の集合体で、この世界の未来を知っているという。
話半分で聞いていたものの、あのΣが人間を滅ぼすため反乱を起こしたり、俺がその手下となって這いずり回ったあげく、以降の歴史からは消えるなど信用に足らない話ばかりだ。
それでも作り話としては面白く、特に興味を引いたのがロックマンというレプリロイドの元となったと言われるロボットのことだ。
曰くその実力は数十機、数百機もの戦闘用ロボットに勝利してきており、その理由の一つとして他ロボットの武器を使用できる機能があるためで、それに類似した機能が俺にもあり、やってみることを推奨される。
「・・・物は試しか。どうせ謹慎中にすることはない。お前らの言うことをやってやるよ」
複数あげられた案の内、特にノイズ共に薦められたのがペンギーゴとイーグリードの武器チップコピーだったため、Σ経由で収集を依頼してみた。
当然なぜそんなことを希望するか尋ねられたが、ノイズ共から聞いた過去のロックマンの逸話を出し、その模倣をしたいと適当なことを言い訳に使った。
いぶかしげながらも俺が大人しくなるならそれでいいと思ったらしく、武器チップコピーを入手してくれた。
結果、ホラ話と決めつけていた予想に反してノイズ共が言った通り俺の武装に活かすことができ、防御とスピードも飛躍的に上昇しやがった。
更に予想外だったこととして、以前ライドアーマーを戦闘に利用したことがあったが、それと今回の武器チップ運用によって、俺のノイズは戦闘開発や転用について推奨を促す良性プログラムと思われるようになった。
そのため俺の謹慎が明けたころには、兵器開発をしたいと言えばΣやレプリロイド司令部を通さずに開発を優先されるまでとなった。
「よくやった、ノイズ共。だがどうせ出し惜しみしてる情報があるんだろ。さっさと吐き出せ」
俺の要求に対して、ノイズ共は逆に質問をしてくる。
戦うことと勝つこと、どっちが好きか?と。
質問の意図はわからなかったが、ノイズ共にとっては必要な問いかけなのだろう。
「・・・負けるとわかっている戦いはしたくないが、勝つと決まっている戦いも興味ない」
そのため俺も何も考えず答えると、それ以降ノイズ共は尋ねることなく、遠慮なく案を出してくるようになった。
ゲッコウチョウなど突拍子もない兵器もあったが、幾つか画期的と認められるものを実用化させることができ、今では試作武器のテストをするとなれば、イレギュラーハンターの隊長クラスが勝手に立候補しにくるほどだ。
ざっと開発したものだけでも、大破した際は数日かかるもののメンテナンスを受けずに修復と補給を自動で行う「ナノマシンシステム」。
脚から暴風を出して移動と攻撃を行う「竜巻旋風脚」、武装がない手に放熱機能を付け、掴みと溶接を同時に行う技「ゴッドフィンガー」などだ。
思っていた状況と違うが、俺は人間にもレプリロイドにも認められる存在になり、それなりにいい気分になっていたところ、今しがた聞いた緊急連絡を聞き、ノイズ共に問いただす。
「・・・おい、ノイズ共。反乱が始まったが、俺は拘束されていないし、そもそも声をかけられていないんだが」
俺が反乱軍に入るという話はどうなった。
【おまけ】休み中の没ネタ
DQ6でテリー主人公作るか。
↓
話の内容に個性が足りない。
(案1)
ポケモン世界で、ドラクエモンスターをポケモンと言い張って頑張らせる→良い展開が思いつかない。ボツ。
(案2)
テリー→パワーゲイザー!→武道家ソロやってみた→本物のテリーさんディするのはアカン。ボツ
【お礼】
pearbell様、誤字脱字についてご指摘いただきありがとうございました。