しかしこの時期に更新しないとXファン失格と思い、会議や年末調整の合間に作成させていただきました。
というわけで、メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!
今年の年末は、積んであったダイ大とモンスターズの新作をやる予定です。
・・・正直言うと中古販売の値段だったりで、評判は知ってます。
でも一応ダイ大のファンとして、やらずに何か言うのはどうかと思い、最低でもフレイザード討伐までやります。
09.VAVA、新しい力を堪能する
----VAVA Side----
「・・・きろ。いい加減起きんか、VAVA」
定期的に声をかけられ、意識を覚醒させる。
視覚を起動させると目の前には掌サイズで、ジェットパックを背負った見慣れないレプリロイドがいた。
ノイズ共の情報から、これはガッツマンというレプリロイドらしい。
そしてレプリロイドの機体名以外にも、余計な情報も送られてくる。
「・・・じじい。ガッツマンマニアをそこまでこじらせていたのか」
「そんなわけがあるか!ライドアーマーに潜ませるにはこのサイズがベストなのじゃ!」
ノイズ共からはどれだけDr.ワイリーがガッツマンを気に入っているかという無駄な情報が送られてくるが、
自身の機体を見る限り、聞いていたMK-IIに改造は済んでいるようだ。
それと時間制限やクールタイムが必要な不完全な状態だが、ダブルギアシステムも組み込めたという。
不完全な理由はもうろくしたためと思ったが、アル曰く当時と設備や資材が違い過ぎて、これでも再現できたほうとのことだ。
そしてX達の現状を聞く限り、Σは俺よりもゼロの修理を優先していたため、本拠地とは別のここに放置されていた。
しかしサーゲス達から連絡が途絶えてしばらく経っていることに加え、ドップラー達が活動を開始したと報道があったことからも、恐らくノイズの予言通りになったのだろう。
「そうか。・・・だったら、予言に沿ってドップラーへ営業にでも行こうか」
機体の感覚を確認しつつ、基地から出る準備をするようアルに指示をする。
「ドップラー達とはどうやって合流するつもりじゃ?」
「『お前の協力者の紹介』とでも言うさ。とぼけるようなら、直接Σの名前を出せばいい。今はまだ、俺はΣの協力者だからな」
それと併せて、今後俺が動きやすいように報酬の交渉でもしようか。
----ゼロ Side----
「ここまでだ。大層な実力らしいが、俺たちに勝てるほどには程遠いな」
ドップラー配下のレプリロイドとの捜索中に発生したナイトメアポリスのヴァジュリーラFFとの交戦を終え、そう評する。
今のXと二人がかりではさほどの強さではなかったため捕縛しようと一歩踏み込んだところ、後方から今までいなかったはずのVAVAがそれを制する。
「そこまでにしてもらおうか。横から悪いが、そいつの回収が俺の仕事なんでな」
「VAVA!よかった。無事だったのか!?」
平然としているVAVAにXが喜ぶが、VAVAは厭味ったらしく言う。
「ほぅ。まるで行方不明だった俺を探してくれてたみたいな言い方だな」
前回の事件では主要なハンターがXしかいなかったため、ろくに探索できなかったことを知っているだろう。
そして実際にこれまで見つけることができなかった俺たちは、何も言えない。
「まぁ、いい。今も俺は傭兵でな。俺の仕事はコイツの回収だ。邪魔をしないでもらおうか」
そう言うと、つい先ほどまで俺たちの後方にいたVAVAはヴァジュリーラFFの目の前に移動し、その首根っこを掴む。
何とか見えた情報からに、VAVAがしたのは高速移動と思われるがわかったのはそれだけで、その動きは目で追いかけるだけで精いっぱいだった。
「ま、まだだ。まだ私は負けて・・・」
救助を拒否したヴァジュリーラFFだったが、VAVAは再度ヴァジュリーラFFを床に転がせると、その顔面を蹴り飛ばす。
「こう言わないとわからないか?お前の飼い主の依頼で、負け犬の回収に来た。実力差もわからない奴は大人しくしてろ」
「まだ傭兵を続けていたのか、VAVA。・・・お前には意識がなく洗脳されていたとはいえ背後から突き刺したり、追放しておきながらハンターに復職したりして、俺やハンター司令部に対して苛立っているのはわかる。だが…」
もしVAVAの動機が復讐の場合、俺の謝罪で戦闘を避けられるのではと話をしようとするが、不思議そうなVAVAがそれを制する。
「あぁ、そういえば言ってなかったか。お前に刺されたあの戦闘は、カウンターハンター達と示し合わせた打合せ通りの茶番だ。この新しい機体と能力はその協力の報酬で得たもので、お前の後ろめたさはお門違いだ」
当時者であるXがその言葉を理解し、怒りを抑えつつもバスターをVAVAへ向ける。
「VAVA!お前を拘束する!!回収を依頼された人物の元へ案内してもらうぞ!!」
以前のVAVAならヴァジュリーラFFと戦力は大差なく、二人の相手ができるほどではなかったはずだ。
それだと言うのに、VAVAは全く慌てる様子を見せない。
「回収以外の余計な仕事はする気はなかったんだがな。いいだろう。俺の新しい能力で遊んでやろう」
スピードギア。
そう呟いた途端、またVAVAは高速移動を開始する。
わかっていてもその動きは目で追いかけるのが精いっぱいで、全く動きを合わせることができない。
そしてXに関しては油断していたこともあるだろうが、VAVAの動きではなく通過した場所を目で追っており、問題外だ。
その対応の差を、VAVAは見逃さなかった。
「まずは
Xの懐に飛び込み、放熱機能を強化した腕でXを殴り飛ばす。
通常速度に戻ったVAVAをセイバーで切りつけようとするが、再度高速移動で距離を離される。
「やめておけ。俺がどうしてライドアーマーに乗っていないのかわからないのか。・・・今のお前らでは、俺の相手にならないと断言できたからだよ。違うというなら、背後からでもかかってくればいい」
そう言うとヴァジュリーラFFを引きずるように回収し、そのまま背を向ける。
「くっ・・・。VAVA、今はドップラーに雇われているようだが、お前の目的は何だ!?」
その目的が金銭だった場合、最悪買収することも辞さないつもりで声をかける。
だが返事は予想とは違うものだった。
「国だ」
「なに・・・?」
間違いかと思って聞き返すが、VAVAの返事は同じだった
「報酬は国だ。俺は領土と人材をもらい、そこで1億人程度の人間を飼育する。人間が生物を間引きしたり、絶滅危惧種を保護するようにな。それが今要求している報酬だ」
「選んだ1億人以外の、数十億の人間はどうするつもりだ?」
「どうもしない。ドップラーの計画通りなら、全滅じゃないのか?」
まさか今後は人間で遊ぶつもりなのかと尋ねるが、うんざりした様子でこちらの質問を断つ。
「これ以上何か言う気はない。口を割らせたいのなら、何人がかりでも俺を本気にせざるを得ない程度には力をつけてみろ」
言い返せない俺たちに背を向けると、VAVAはヴァジュリーラFFと共に去っていった。
VAVAが言った通り、今の俺たちでは勝てる見込みがなく、大人しく見送ることしかできない。
それはXがフルアーマーになっても変わらないかもしれないほどの実力差だった。
だが対抗策について、奴自身がヒントを言ってくれた。
奴が今も傭兵だというのなら、他に助力を頼めるかもしれない。
「今回の件も併せて、しばらくは謹慎か始末書か・・・。だがお前が相手なら、こちらも手段を選ばずに行かせてもらうぞ」