魔王になりたい魔族と死霊の勇者(完)   作:発狂する雑草

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オリジナルは続くよどこまでも~
フィールはどこぞの銀髪エルフと違う道筋で北側へ行っているのでオリジナルの町などによく到着します。
ただ、次回から同じ町をめぐることになるんですがね。
ということで今回もオリジナルの地を巡ります!


ダンジョンって怖い

「……どうしよう。抜けられない」

「……放置していい?」

「やめて見捨てないで」

 

将来最恐の魔王になる魔族、フィール

フィールは現在…床に埋まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

シェーンの街をでたフィールは元気に街を後にした。

出るときに町の人々に頭を下げられた。町の人間、その殆どに頭を下げられる…つまりフィールに屈服したということ。

つまりシェーンはもはやフィールの手に落ちたも同然だということだ。

フィールはとても機嫌がよかった。

鼻歌を歌いそうなほどに。そうして北側諸国を目指して歩いていると、ふと甘い匂いがしたのだ。

花の蜜のような甘い匂い。

 

これはレアな薬草が見つかるかもしれない。

 

そう思ったフィールは匂いを辿って道を逸れた。

匂いの先にはケーキがあった。

いや、なんでケーキなんだ、という感じだが、何故か滅茶苦茶でかいケーキがあった。

しかもその近くには看板が立っており「すごくおいしいよ。ここに座って食べてね」という文字が書かれていた。

見ればケーキがおかれている前に囲いのようなものがあった。

この中に入ってケーキを食え、ということだろう。

 

百パーセント罠だ。

寧ろこの罠を仕掛けた本人も隠す気ないだろ、とヒンメルは思った。

今どき小さな子供ですらもう少しうまく隠すだろうに。

そもそも外にむき出しておかれたケーキなんて得体の知れないもの食べはしない。

 

ヒンメルはフィールを連れて元の道へ戻ろうとして…フィールがいなかった。

まさかと見ればフィールは囲いの中に入って思いっきりケーキを食べていた。

ヒンメルは形容しがたい表情を浮かべた。

癖の強い仲間と10年冒険をしたヒンメルだったが、彼がこんな表情を浮かべたのは初めてかもしれない。

そしてヒンメルの新たな表情を引き出した馬鹿(フィール)はというと、ケーキを食べ、一言

 

「クソ不味いっ!」

 

そらそうだろ。

 

「あ」

 

次の瞬間フィールの足元がパカっと開いた。

 

「あ”」

 

浮遊感が襲った。

 

「あぎゃぁぁぁぁあああああああああ」

 

そして穴に真っ逆さまに落ちた。

誰も居なくなった囲いと中途半端に食われた不味いらしいケーキ

そして遠ざかっていく間抜けな悲鳴を聞いてヒンメルはとても帰りたい気持ちになった。割と本気で。

しかし使役者と死霊である手前一人で帰ることは出来ず彼もまた、穴の中へ入ることとなる。

 

穴の中は地下ダンジョンだった。

かなり入り組んだ仕様になっているのが一発でわかる。

そして見慣れた服

 

「…どうしよう抜けられない」

 

逆さまの状態でフィールが地面に突き刺さっていた。そう、突き刺さっていたのだ。

腕が穴と自身の体に挟まっているせいか動かすことが出来ず、突き出している足はぴんっと宙に立っている。

とんでもなく間抜けな状態

よくミミックに食われていたフリーレンですらここまで間抜けではなかった。

とうとうヒンメルの目が死んだ。

フィールには見えないだろうがヒンメルは死んだ目でゆるりと口角を上げ笑む。

 

「放置していい?」

「やめて見捨てないで」

 

割とマジなトーンだったのでフィールは恥をぶん投げて助けを求めた。

 

 

 

そうして数分後

 

 

 

ヒンメルに引っこ抜いてもらい何とかフィールは地面から抜け出した。

頭に血が上っていたフィールはぐったりと地面に倒れており、ヒンメルは「大丈夫?」と一応フィールの傍でしゃがみこんで聞く。

フィールはしょぼしょぼとした顔で言う。

 

「なんでケーキ食べたら落ちたんだ」

「うそだろ…」

 

馬鹿なフィールはあれが罠だったことに未だ気づいていなかった。

ヒンメルはフィールを心配した…頭を

 

「もしかして不味いって言ったから?」

「絶対違う」

「これが食の恨み…!?」

「もういやだ」

 

偏差値が20違うと会話が成り立たないと誰かが言っていたが、あれは本当だったらしい。

ヒンメルの目からハイライトがさよならした瞬間だった。

 

 

とまぁ、そんな一悶着があったが、一先ずこの地下ダンジョンを抜けないと話にならない。

ハイライトが帰還したヒンメルとフィールはダンジョンを抜けるために行動することにした。

 

「ということで、天井床ぶっ壊して浮遊脱出しまーす」

「ダメだから、そんなことしたらどうなるか分からないから」

「大丈夫大丈夫。死なない死なない」

「君の心配をしているわけじゃないんだよ…」

 

ヒンメルはため息を吐いてフィールに待ったをかける。

 

「このダンジョンは見たところかなり大きそうだ。

このダンジョンを無暗に壊した結果、地上にどんな影響が行くか分からない」

「気にする必要ある?」

「ないならもう一度地面に埋まるかい?」

「ごめんなさい」

 

ニッコリ笑顔を向けてくるヒンメルにフィールは即座に謝った。

笑顔が黒い時は変に反発しない方がいい。下手すりゃ死ぬ。ここ2年で学んだ知識であった。

 

「でもそれならどうやって出れば………え、なに」

 

そこでヒンメルが思いっきりフィールの肩を掴んだ。

とてもきらっきらとしたいい笑顔で。フィールはとても嫌な予感がした。

 

「未開のダンジョンに来たのに探索せずに行くなんて勿体ないだろう?」

「え」

「ここは地下にあるダンジョン

見たところまだ誰も入っていない可能性が高い隠しダンジョンだ。なら、探検するだろ?もしかしたらどこかのここをでるスイッチか何かがあるかもしれない」

「…でも」

「もしかしたらレアな薬草が見つかるかもしれないな」

「さ、張り切っていこう!」

 

薬草と言われた瞬間掌を返すフィールにクスクスと笑いながらヒンメルは久々のダンジョン攻略に胸を躍らせるのであった。

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

さて、ダンジョンに挑むことになったフィールだが、直後に後悔することになる。

ヒンメルはダンジョンに何度も挑んでいる経験者だが、フィールは全く持って経験を積んだことがない、所謂初心者だ。

そんな初心者が秘密ダンジョンに挑めばどうなるか

 

「ぎょわっ!?」

 

変な床を踏み、突然飛んでくる大量の弓矢

 

「ひぇっ!!」

 

偶々手をついたらその壁が凹み、突然落ちてくる天井

 

「ふぎゃぁぁぁぁぁあああ」

 

何気なく近寄った壁が突然開き巨大な鉄球が転がってきて潰されないように必死に逃げる。

 

「ど、どうなってんの…」

 

同じような場所をぐるぐると永遠に回る羽目になり

 

「…ぐ、ぐぐぐっ」

 

落とし穴にはまり、うっかり串刺しになりかける。

そこは壁に足と手を引っかけて何とかなったが、フィールの体力はもうゼロよ状態であった。

極めつけは

 

「…ハズレだ。引き返そうか」

「え、でも下の階にいける階段…」

「薬草が見つかるかもしれない」

「早く行こう」

 

ヒンメルによる”階層は全て踏破しないと進んじゃダメ”という謎理論が一番辛かった。しかも戻った先には薬草などなかった。

 

あとから気づいたが、あれは確実に自分を丸め込む言葉だと流石の馬鹿なフィールでも気づいた。

 

フィールにはヒンメルの感覚がまるで理解できなかった。

目の前に次に進める道があるというのにわざわざ危険ギミックに溢れている場所を探索しに行きたいという気が知れない。

しかもヒンメルは死霊。ダメージなく臆することもなく進めるのに対し、フィールはそうではないのだ。フィールは泣いた。

 

 

 

 

「…はぁ、はぁ…なんで自分がこんな目に」

 

そうして通算3度目の落とし穴にはまり死にかけたフィールはプルプルと体を震わせながら呟く。

しかしこの事態になった元凶ともいえる男は「ここのダンジョンはトラップが比較的簡易な方だよ」と楽しそうに笑っている。

 

「これで!?」

「これで。他のダンジョンじゃもっと危険な所もあったからね」

「…冒険者すごぉい」

「だろ?」

 

楽しそうに笑うヒンメル。こっちは楽しくないんですが、と泣きたくなってくるフィール

だがそこでふと思う。

ヒンメルってこんなに笑うっけ、と。

普段も時折笑っているがこんな感じではないし、すぐに元の表情に戻る。

 

「さ、次に行こう」

 

そういってヒンメルが歩き出す。

 

「それにしても意外だったよ」

「なにが…」

「ミミック、引っかからなかっただろ?」

 

正直ヒンメルは絶対にフィールがミミックに引っかかると思っていたのだ。

しかしフィールは宝箱を見ただけで「これ魔獣だ」と言って悉く開けなかったのだ。

ヒンメルに言われてフィールは「ふふん」と鼻を鳴らす。

 

「そりゃ最凶魔族たるもの!ミミック如きに引っかかるわけないだろ!俺様を舐めるなよ!はーはっは!」

「…そうだね。うん、すごいすごい」

 

ヒンメルは”子供でも引っかからなさそうな罠に引っかかっておいてよくもまぁ…”という言葉を飲み込んだ。

 

「それにしてもヒンメルはホントにダンジョンが好きなのか」

 

一通り高笑いして満足したのかフィールがヒンメルに尋ねる。

 

「ん?だってワクワクするだろ?」

「確かに心臓がどきどきずきずきする」

 

真顔で答えるフィールにヒンメルは苦笑する。

 

「ダンジョンに来るのは50年ぶりだったから、ついね」

「50年?」

「ああ、魔王を倒した後に見つけたダンジョンが最後だよ」

 

「たのしかったなぁ」と過去を懐かしむ様にヒンメルはいう。

だがフィールは疑問であった。

 

「そんなに好きなら行けばよかったじゃん。50年も時間があるんなら余計に

それとも一人はいや?だったらアルゼンとかバイパーとかグルーデンを誘えばいいじゃん」

「アイゼン、ハイター、フリーレンね。

アイゼンとハイターは各々自分の生活に戻っていったし、フリーレンは旅に出たからね」

「…旅が好きならフリーレンと一緒に行けばよかったじゃん」

「……」

 

その言葉にヒンメルは何処か困ったように笑う。

 

「確かに、言えばフリーレンは一緒に旅に出てくれたと思うよ。

でも10年間僕の頼みを聞いてもらっていたからね。それに……」

「それに?」

 

何かを言いかけたヒンメルは何かを呑み込む様に口を閉じた。

 

「僕は勇者だからね。

魔王が倒された後、自棄を起こした魔族から町の人々を護らなくてはいけない」

「…そういうもん?」

「そういうもんさ」

 

フィールはなんとなく、ヒンメルに話題を逸らされたような気がした。

だがそれは聞けなかった。

それは別にヒンメルに配慮したとか、そういう訳ではない。

ただ単純に

 

「ヒンメル」

「…」

「たすけて」

 

本日四度目の落とし穴にはまったからであった。

ヒンメルが溜息を吐いたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ…ここが、最下層、だよね?」

「ああ、経験上そうだ」

 

頷くヒンメルの言葉にフィールはクソデカい溜息を吐く。

 

「ここまで長かったぁ」

 

思い出すはここまでくるに至ってのダンジョンの道のりだ。

 

「なんか真っ暗な部屋には閉じ込められるし。

抜けたと思えば次は水がドンドン部屋を埋め尽くしていく部屋に当たるし

壁に挟まれてペッちゃんこにされそうになるし、よくわかんない毒ガスぶっかけられるし、自分の影みたいなやつに襲われるし…」

「階層が深くなるごとに難易度が上がるダンジョンだとは思わなかった。危なかったね」

「隅から隅まで見て回りたいとかいう君のせいだよッ!!!」

 

「結局薬草見つかんなかったし。いたのはミミックとガーゴイルばっかだし」と皺皺の顔で唸るフィール

そうして扉に手を掛け

 

「とはいえ、もう終わりだ。あとは」

 

扉を開き

 

「…」

 

馬鹿みたいに広い部屋の真ん中にやばいオーラを纏ったデカい骸骨の顔面が浮いていた。

 

「うん、あのボス魔獣を倒したら終わりだよ」

 

速攻で閉じた。

 

「なんかいたなんかいたなんかいたなんかいた」

 

フィールはしまった扉に背をつけ顔を青ざめさせながら呟く。顔が引き攣っている。

そうして表情を強張らせながらヒンメルを見る。

 

「ボスって何っ聞いてないんですけど?!」

「あぁ。そうか…ダンジョンの最下層には大抵宝を護る魔獣がいるものなんだ。常識すぎて言い忘れていたよ」

「人間の常識押し付けなるな!!」

「いや、魔族でも知ってると思うけど…」

 

その言葉にフィールはピタリと止まる。そして

 

「しってましたけどぉ!?」

 

叫んだ。物凄くわかりやすい知ったかぶりであった。

 

「今のは、そう!試した!試したのだ!俺様が知らないわけないだろ!!!」

 

そうしてフィールはぶんっと扉の方を振り返った、

 

「…そして俺様は偉大な魔王になる魔族、なんかヤバい見た目した骨なんぞに負けん。

あんなの見た目だおしだ。そう、そうに決まってる」

 

そうして扉を開けて

目の前が黒くなった。

 

速攻で閉じた。

 

「…いや無理無理なにあれ怖い」

 

扉の先の黒

それはあの骸骨の目の穴だった。

つまり扉を開けたらあの骸骨がドアップでそこにいたのだ。

正直生きた心地がしなかった。

 

「…戦わないとだめ?」

「弱気だね。別に戦わなくてもいいと思うよ」

 

ヒンメルの言葉にフィールは顔を明るくさせる。

怖いものは怖いので、戦わなくて済むのは嬉しいのだ。

 

「一生ここから出られないけど」

「よっしゃ頑張るか!」

 

流石のフィールもこの意味の分からないダンジョンに骨を埋める気はないらしい。

代わりにあの魔獣の骨をここに埋めてやろうと思う。骨だけに。喧しいわ。

なんて内心阿保なことを考えつつも、足はガクブルしている。

 

そうして大きく深呼吸をして。

 

「ごらぁ!」

 

扉を開けるのではなく魔法でぶっ飛ばした。

瞬間。扉が目の前にいたらしい魔獣の顔面にぶつかる。

その間にフィールは中に入り魔獣に攻撃を…することはなく、広い部屋の壁を手でなぞる。

 

次の瞬間、魔獣がフィールに襲い掛かる。

恐ろしく早い攻撃。だがフィールは即座に防御魔法を張る。

だが魔獣の攻撃が防御の壁に触れた瞬間煙を上げ、一瞬で砕けた。

壁が崩れ、そこから骨が何本も突き出てフィールに一斉に襲い掛かる。

防御魔法は悉く割られ、魔力を消費することに成れど一防御に対し三十の防壁を張る。

それでも1秒程度しか持たないが、今のところフィールに損傷はない。

フィールは一度も魔獣に目を向けなかった。

ただ壁をなぞり続ける。

 

そうしてフィールは最後の壁をなぞりきり、小声で何かを呟くと地面を滑るようにして部屋から脱出する。

魔獣もフィールを追いかけようとする、が魔獣は部屋の入り口で止まる。

扉はないのに、何故か出ようとしない魔獣

 

「ふふん。やはり貴様!ここから出れないんだな!雑魚め!!!」

 

僅かに息を乱しながらもフィールは勝ち誇った顔をする。

 

「…結界は見られない。でもどうして魔獣は出てこない?」

「知らん」

「知らないんだ」

「なんとなくやってみただけだし…まぁ深いことは気にするな!」

 

直後、魔獣がいる部屋が光始め

 

「勝てれば何でもいい!極悪な魔王っぽいだろ?」

 

部屋の中に激しい閃光が走った。

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、所詮コケ脅し、俺様に勝とうなんて30年くらい早いのだ」

「すごい現実的な数字」

 

光が収まって部屋に入れば、そこにはなにもなかった。

魔獣は死ねば消える。あの魔獣は死んだのだ。

 

「って、あ。宝箱!」

 

改めてぐるりと部屋を見回せば部屋の奥の方に宝箱が設置されていた。

フィールが近寄ればそれはミミックではなさそうだ。

もしかしたらお宝が入っているのかもしれない。

期待しながら宝箱を空けて…。

 

「ん?」

 

中には赤いスイッチがあった。

 

「…」

 

ぽちっと押す。

 

ガコンッという音がして、奥の壁が崩れる。

そうして、そこに見えたのは長い階段。

光が滅茶苦茶うっすらと見えるほど長い階段

 

「宝は脱出券ってことかな」

 

ヒンメルは長い階段を見上げながらそういう。

 

「それなら転送魔法でもよこせよぉぉぉぉ!!!」

 

ただでさえ疲れている体でクソ長い階段を上ることが決定したフィールは泣いた。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「よ、漸く抜けられた…」

 

 

フィールは何とか最下層からクソ長い階段を上り切って地面に倒れこんだ。

軽く3時間は滅茶苦茶急な階段を上った。

お陰で足ががくがくしている。

フィールはしょぼしょぼの顔で呻く。

なんでこんな重労働をやっているんだ、という気分だった。

 

「とはいえ、全く持って無駄足だったわけでもなさそうだ」

 

地面に倒れ込んだフィールにヒンメルはいう。

フィールが顔を上げ、ヒンメルが見る視線の先を辿ればそこには建物が見えた。

 

 

「中央諸国バルク峡谷、城塞都市ヴァール…あそこを超えれば北側諸国だ」




フィール
今回は悪逆非道の限りを尽くすことも人間を屈服させることもできなかった。
滅茶苦茶ダンジョンのトラップに引っかかった。可哀そう。どんまい。
頭が弱いので全体的に勘で動いてるところがある。でも勝てる。すごい!
甘いものが好きなのでケーキ食べたら味がしなかった。
で、なんか落ちた。なんでだ。とても阿保


ヒンメル
ある意味フィールが罠にかかってくれたおかげで秘密ダンジョンに入れた。
宝ものとかは殆どなかったけど、普通に楽しかった。なお、フィールは高確率で叫んでいた。


銀髪のエルフ
知ってるか。城塞都市ヴァールには当然腕利きの魔法使いが沢山いるんだぜ。
というか北側諸国には魔法使いがよくいるんだぜ。
ということで、今後のフィールの動きによっては動き出すかもしれない。







最後の戦闘。謎だらけで放置したくない方への簡単解説

最期の部屋には実は状態付与の魔法が掛かっていました。
魔獣がオーラ纏ってたのはそういう理由です。
その状態付与の内容は魔獣には強化を、侵入者には弱体化をかける魔法でした。
防御がすぐに割られた理由はそれが理由です。
あの魔獣は長らくあの空間にいました。
なので、それが”当然”として身についていたので、強化の恩恵がない外に出れば力が失われます。それにビビったわけです。
実際、外に出ていれば弱体化が解けたフィールに瞬殺されてましたから。
まぁ結局負けてますけど。


フィールが”なんとなく”でやった行動ですが、壁をなぞっていたのはマーキングです。
あの空間のなかで戦えば負けたのはフィールでした。
強力な弱体化が掛かってましたし、相手は強力な強化が入ってますからね。
なのでマーキングして外に出て弱体化を解除、からの広範囲魔法で確実に仕留める、ということです。

一応部屋の外から攻撃することもできるにはできますが確実性が低くコスパも悪い、さらに時間もかかりますからフィールの判断はある意味正しいと言えるでしょう。
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