【転生者は】多次元式転生掲示板【助け合いでしょ!!】   作:DestinyImpulse

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 中篇と後半は少々長くなります。


仮面ライダーニケワン・君を止められるのは・中編

 

 作戦当日となった。

 

 現状考えられる準備の全てをアークは完了し後は作戦開始を待つだけとなったアルト達“カウンターズ”は命令された場所で待機していた。

 

〈作戦を開始します。〉

 

 そして遂にその時が来た。備えていた通信デバイスから青い髪をした可憐な少女、アーク中央政府情報部所属のオペレーター“シフティー”が映し出され作戦の概要が改めて説明される。

 

 

 最初にエリシオン最強のアブソルート分隊とテトラ最強のカフェ・スウィーティー分隊が地下施設を破壊。その間に地上に居る敵勢力をカウンターズが撃破する。ファーストフェーズの補助とファイナルフェーズに於いてヘレティックへの道を切り拓く際、なるべくラプチャーの兵力を減らすのが目的だ。

 

〈現在、作戦地域にラプチャーが押し寄せている為、乱戦が予想されますが本作戦にはアークの精鋭が全員、参加しています。敗北する筈がないと思います!〉

 

「お〜!忠誠心が凄いわね〜!」

 

 それは揶揄か、からかいか………多分その両方が混じった声で語りかけるは、金眼に癖の付いた金髪のボブカットの右サイドになにかの動物を模した髪飾りを付けており黒のベレー帽とショートパンツに黄色を基調とした軍服、グレネードランチャーのスリングでできたパイスラッシュが目を引くコスチュームに身を包む少女(ニケ)

 

 アルトが指揮するカウンターズ所属の“アニス”。

 

〈勿論です!私はアークの力を信じていますから!〉

 

「私も、私達の分隊の力を信じています」

 

 そんなアニスの言葉に一切の不安なく断言するシフティーの言葉に賛同するは真紅のメガネがトレードマークの白髪の少女(ニケ)。自他共に認める“火力バカ”であり何故かアルトを師匠と呼ぶ“ネオン”。

 

〈はい、私も皆さんを信じます。──成功させましょう!必ず!〉

 

「えぇ、任せて」

 

 アニスとネオンがシフティーと交信する最中、アルトは己の切り札である“ゼロワンドライバー”を強く握りしめる。

 

「指揮官」

 

 そんなアルトの前に立つのは飴色の髪を腰まで伸ばし、鋭く研ぎ澄まされた栗色の瞳に生真面目な性格を連想させる美しい少女(ニケ)

 

 戦闘において優れた潜在力を発揮し、その戦闘能力はエリシオンの中ではトップクラスであり事実上カウンターズのリーダーである“ラピ”だ。

 

「…準備は出来ましたか?」

 

「……ああ」

 

 アルトが初めて実践に参加しマリアンを失ったあの日から戦場を共にしたラピはこの作戦にかける彼の思い……マリアン救出への覚悟を誰よりも理解している、それ故に彼女は赤い瞳をアルトへ向け問いかける。

 

「できてるよ…!」

 

 それに対する言葉は決まっている。静かにそれでいて確かに力強く答えるアルトにラピは頷く……もはや二人の間に無駄な言葉は不要だった。

 

「指揮官、突入の命令を」

 

「行こう」

 

 そのアルトの声にシフティーと交信していたアニスとネオンも己の武器を構え…。

 

「ラジャー」

 

 ラピは静かに答え、作戦が始まった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

538:赤目の主人公Z

 作戦が始まったな。

 

539:最高最善のグランドマスター

 だな。

 

540:SAOテイマー

それにしてもラプチャーの数多すぎません!?

 

541:屋根裏ジョーカー

 そりゃ人類が地下に逃げ込むくらいに追い込んでるからな…。

 

542:極み主任

 恐らく無限に近い数があるのだろう。

 

543:神を薙ぐ超古代の光

 ゴッドイーター時代を思い出すね。

 

544:対魔忍リバイ

 >>543

アンタはアラガミに加えて怪獣も居たからな…

 

545:炎のヒロアカセイバー

 それにしてもニケワンニキの仲間も中々に個性的ですね。

 

546:マゼンタの旅路

 しっかり者でリーダーのラピ

 お調子者だがリアリストでもあるアニス

 火力バカのネオン

 

 まぁ、バランスは取れているだろう。

 

547:仮面ライダーニケワン

 

〈皆さん、衝撃に備えてください!〉

 

 ッ!

 

 

548:OCGトマト

 遠くで爆発しましたね。

 凄い振動ですよ。

 

549:対魔忍リバイ

 そりゃ地下を大規模に爆破だからな。

 

550:仮面ライダーニケワン

 

〈モダニアが地上に出現!北東部でアブソルート分隊と交戦!〉

 

 マリアン…!!

 

551:赤目の主人公Z

 どうやら作戦は順調の様だ。

 ラプチャーもワラワラとマリアンに集まっているがアークの援護もある、臆せず進め!

 

552:仮面ライダーニケワン

 

 はい!

 

「行くぞ!マリアンを取り戻す!!」

 

『オーケー!!』

 

『はい!』

 

『ラジャー』

 

 

553:マゼンタの旅路

 しかし数が多い!!

 

554:神を薙ぐ超古代の光

援護があっても追いつかないかも…!

 

555:炎のヒロアカセイバー

 ?

 なんか汽笛の様な音が聞こえません?

 

556:屋根裏ジョーカー

 汽笛って、こんな世紀末に汽車が走ってる訳………あったな。

 

557:OCGトマト

見間違いですかね?

 凄まじい勢いで走って来た汽車がニケワンニキの前方の多数のラプチャーを轢き潰しましたよ。

 

558:仮面ライダーニケワン

 

〈あ〜あ〜!特殊別働隊の皆さーん。聞こえますか〜?〉

 

「ディーゼルか!」

 

〈はい指揮官、貴方のディーゼルです。ご希望の目的地まで我々、インフィニティレールがご案内しま〜す〉

 

〈指揮官!早く乗って!早く!〉

 

〈搭乗が済みましたらすぐに出発します。カウンターズの皆さんは急いでご搭乗下さい〉

 

 渡りに船ならぬ、渡りに汽車だ!

 

 

559:極み主任

 インフィニティレール……通称“AZX”。

 アーク内の鉄道運用部署で列車の護衛だけでなく列車の運行と修理も担当している分隊だが。

 まさかこんな戦場のど真ん中で走る程の豪傑部隊とはな。

 

560:SAOテイマー

うぁあ……ラプチャーがドンドンスクラップになってますよ。

 

561:赤目の主人公Z

 そりゃまぁ、この列車の質量と速度を考えれば大型のラプチャーにだって負けることはないからな。

 

562:最高最善のグランドマスター

 ん?

 なんか来てないか?

 

563:仮面ライダーニケワン

 

〈指揮官!後方からラプチャーの反応です!エネルギー反応はタイラント級と推定!〉

 

「くそ!そう易々と行かせてくれないか!」

 

『ちょっと何よアレ!?』

 

『まぁ、ラプチャーって汽車も作れるーードゴォォン!!………ウチのAZXに手を出すなんて…許せませんね』

 

『ブリッド!やっちゃって!!』

 

『当然です……よくもウチの子を!』

 

 …………死んだなアイツ。

 

 

564:極み主任

 

 最近の汽車はビームを撃つのか、現れた汽車もどきのラプチャーが木っ端微塵………だが代償は大きい様だ。

 メインのスタビライザーが壊れ方向の制御が効かない、このままだとマリアンから遠ざかってしまう…そして停車もできないらしいな。

 

565:赤目の主人公Z

 試作品らしいし途中下車できる機能もないだろう。

 となると降りるしかないな……この速度の汽車から。

 

566:仮面ライダーニケワン

 ………え!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「指揮官、大丈夫ですか」

 

「ああ…な、なんとかな」

 

 ラピのお陰でどうにかAZXから途中下車できたが……あんな思いはもうゴリゴリだな。アニスとネオンも特に問題はなさそうだし、マリアンとの距離は残り……2km。

 

「近くはないわね」

 

「だがディーゼル達のお陰でかなり近づいた、この勢いで行こう」

 

「ラジャー」

 

 ディーゼル達なら問題ない筈だ、このまま一気に突き進もうとした……その時だ。

 

〈待って下さい!この反応は…!トーカティブが来ます!〉

 

「ッ!?」

 

 シフティーから聞こえてくる言葉に全員の足が止まり、周囲を警戒する中、アニスの舌打ちが一際大きくかまされた。

 

「アイツ、指揮官様のこと好きすぎるでしょう!?」

 

「冗談じゃない、俺は大嫌いだ」

 

 何が悲しくてあんな化け物に好かれなきゃいけないんだ。そんな俺の言葉にアニスは笑いながら銃を構える。

 

 そんな時に不意に上空からナニカが降って来る。

 

 それは轟音を立てながら着地し、舞い上がった砂埃の向こうで身体を起こした。

 

「……久しぶりだな」

 

「……要件は後にしてくれ、先を急いでいるんだ」

 

 やがて舞い上がった砂埃から現れたソレはゴリラのように盛り上がった上半身と鋸のように鋭く長い尻尾、そして鋭い歯が特徴な特異なラプチャー………“トーカティブ”だ。

 

「釣れないな仮面ライダー。先を急ぐ必要などない、お前達は先には行けないのだから」

 

 低い声音でトーカティブが言葉を発する。マリアンまで後少しなんだ、此処で時間は喰ってられない。ラピが突撃銃を、アニスがグレネードランチャーを、そしてネオンのショットガンを構えーー俺も懐からプログライズキーを取り出す。

 

「さぁ…お前達の言葉を真似してみようか。エンカーー…!!」

 

 交戦の宣言となる筈だったトーカティブの言葉は……

 

 

「言った筈だアルト。コイツは私が始末しないといけないと」

 

 

 気を伺っていたであろう白髪の髪を靡かせ“白雪姫”の名を背負う巡礼者(ピルグリム)の一撃によって遮られた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

583:仮面ライダーニケワン

 

 来てくれたかスノーホワイト!

 

『ピルグリム…?』

 

『ええっ!?いつから付いて来てたの!?』

 

『最初からだ』

 

『わぁ…全然気付かなかったです!』

 

 

584:炎のヒロアカセイバー

 えっと、彼女は…?

 

585:極み主任

 彼女の名はスノーホワイト。

 アークの所属ではなく地上を彷徨いながらラプチャーの掃討をするニケ達を表すピルグリムの一人であり、その力はカウンターズや三大企業の最強チームすら上回る強さを持っている。

 

 

586:SAOテイマー

てかあの人さっき『最初から』って言いましたよね!?

 てことは……あのAZXの時も乗っていたと?

 

587:赤目の主人公Z

 まぁ不可能じゃないだろ。

 彼女、相当な場数を踏んだマジもんの強者だ。

 

588:神を薙ぐ超古代の光

 何はともあれトーカティブは彼女に任せて先に進もう。

 ……迎えも来たみたいだしね。

 

589:炎のヒロアカセイバー

 あ、黒いバイクがトーカティブを弾き飛ばした!

 …………ラプチャーって何かによく轢かれるんですね。

 

590:仮面ライダーニケワン

 

『間に合ったみたいだねパートナー』

 

「シュガー!」

 

591:対魔忍リバイ

 カッコいいな、あのバイク。

 

592:屋根裏ジョーカー

 めっちゃ分かる。真が好きそうだ。

 

593:仮面ライダーニケワン

 

『……バイク、格好いいな』

 

『ありがとう。パートナー、早く乗って』

 

「ああ、フルスロットルで頼む!」

 

『ピルグリム……いや、スノーホワイト。此処を任せてもいい?」

 

『ああ、信じて任せろ』

 

 

594:マゼンタの旅路

 急げ!

 トーカティブをスノーホワイトがボコしている今がチャンスだ!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ラプチャーを蹴散らし荒野を猛進する1台の大型バイク、ブラックタイフーンを操るシュガーの後半に座るアルトの視線の先に空へ立ち昇る太い黒煙が幾筋か見えた。

 

 魂が己に訴える。あそこにマリアンが居ると……

 

「あ… 燃料が切れたわ」

 

 目標まで後少し…しかし物事はそう上手くは運ばない様だ。バイクの速度がドンドン落ちていき、遂には止まってしまった。

 

「え…し、シュガー?」

 

「……ここからは歩いて行って。大丈夫、ほぼ着いているわ」

 

「何やってるのよ、もう〜!!」

 

 アニスがウガーと文句を言うがシュガーは我関せずを貫いている。続くシフティーの通信からマリアン迄の距離は300m。

 

「此処までくれば十分だ。ありがとうシュガー」

 

「感謝は素直に受け取るわ、行ってパートナー。他の奴等が追い付けないように食い止めててあげるから」

 

 燃料よりも弾薬を多く積んで来たから大丈夫と笑う彼女になら燃料を積めと叫ぶアニスにアルトも頬を緩める。

 

「…でもあなた達、本当に大丈夫?」

 

「なにが?」

 

「…私達の道を開けさせる為に大勢のニケが動員されているでしょう?いわば…賭けみたいなものじゃない?私達、マリアンに何の影響も与えられないのかもしれないのよ?」

 

 先程まで叫んでいたアニスがスッと不安げかつ諦め気味にそう答えた言葉にこの場に居た誰しもが止まる。

 

 本当に裏切り者(ヘレティック)となった者を元に戻せるのか、そんな都合のいい話なんてあるのか?

 

 そんな現実の言葉がアルトの肩に重く伸し掛かる。

 

「私ね、勝率の低い賭けは嫌いじゃないかな」

 

「あなたはそうかもしれないけど…他の奴等は…あ、命令だからそうでも──「皆、この作戦に同意してるわ。異を唱えた人は誰もいなかった」ーー…え?」

 

 しかしシュガーが放った一言がアルトによく響いた。

 

 

「皆、期待しているのよ。もしかしたら……本当に、もしかしたら。“奇跡”が起こるかもしれないって」

 

 奇跡……作戦説明時にアンダーソンもそう言っていた。ある種の希望の言葉でもあり、ある種の逃げの言葉でもあるモノ。

 

「こんな時代でしょう?こんな私達だし。あなた達が私達の希望になって!私達が道を外れても、戻ってこられるという希望に」

 

 シュガーがアルトの頬に手を添える。その目には期待と確かな信頼が籠っていた。

 

「……ありがとうシュガー」

 

 気づけば肩の重みは消えていた。

 

「お陰で覚悟がより固くなった」

 

 アルトのその言葉にシュガーは笑みを浮かべる。

 

「ふふ、キスをしたいけど…それはまた今度にするわパートナー。じゃあ…早く行って。……歩いて」

 

「もう!一言多いんだから…!」

 

「行こう…!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

616:赤目の主人公Z

 色々あったが遂に辿り着いたな。

 

617:極み主任

 ああ、あの灰色の髪をしたのがモダニア(マリアン)で彼女の交戦している三名がアブソルートだ。

 

618:炎のヒロアカセイバー

 確かラピさんも元はアブソルートの一人だったんですよね?

 

619:最高最善のグランドマスター

 そうだ。

 リーダーのウンファに参謀のエマに最終兵器のベスティー。

 誰もが一流のアーク最強の分隊だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……来たか」

 

 マリアン……ヘレティックモダニアと交戦していたアブソルート分隊の姿を確認する。如何に最強の彼女達でも苦戦は必須だったらしい。

 

「……アブソルートは退却する。近くのラプチャーは相手してやる。ここまでやったんだ。上手くやってみせろ」

 

 ウンファが下がりながらアルトとラピに激励し二人は小さく頷く。

 

「ラピ、指揮官、絶対に成功してね〜」

 

「し、信じてるね」

 

 エマ、そしてベスティーも後退しつつ激励の言葉を投げ掛けた。彼女達が離れるとアルトは小さく笑みを浮かべる

 

「……彼女達には助けられてばかりだな」

 

「ええ。本当にそうですね」

 

 故に無駄にはできない。アルトとラピは確固たる意志を持ってかつて仲間だった彼女に視線を向ける。

 

「あ、選手交代ですか?あの方達の相手をするのに少し時間が掛かってしまって私も少しストレスが溜まっていました。……皆さんを相手にストレス解消して、他の方達を相手しなくちゃ」

 

 黒だった髪は灰色になり優しげな目はバイザーによって隠されており左肩に添えられた機関銃が黒く光る。

 

「……マリアン」

 

 それでも彼女はマリアンだとアルトは彼女の頭に巻かれた“包帯”を見ながら名を呼ぶ。

 

「……?誰ですかそれは?」

 

「キミの名前だ」

 

 アルトの言葉に灰髪の彼女は訳が分からぬ様子で小首を傾げ、やがて口を開いた。

 

「私はモダニア。クイーンの精鋭。そんな変な名前ではありません」

 

「俺を覚えて居ないのか?」

 

「当然、覚えています。前に私を邪魔した巡礼者と一緒に動いていた人間……邪魔者の仮面ライダーでしょう」

 

「俺はキミの指揮官だった者で、ラピとアニスは共に戦った仲間の筈だ。思い出してはくれないか?」

 

「う〜ん…嫌です。時間を稼ごうとするのが丸見えですのでお話の相手をしたくありません。それはそうと……戦ってみましょうか?」

 

 モダニア(マリアン)が眩い光を放ちその姿を変える。

 

 ソレは人型の様な姿をしており足など飾りを言わんばかりのバーニアユニットの下半身に把握するのも困難な程の武装をした上半身。その大きさはトーカティブの二倍以上であり胸部にモダニア(マリアン)の姿を確認すると同時に彼女はソレの中に格納され姿は見えなくなった。

 

 コレこそがラプチャー達の親玉である“クィーン”の精鋭たるヘレティック達の切り札たる“巨大化”だ。

 

〈──最終段階ファイナルフェーズ、パターンBへ移行します。指揮官、アンチェインドをヘレティックに!〉

 

「……ああ!」

 

【ゼロワンドライバー!!】

 

 

 通信機から聞こえるシフティーの声と共にアルトはゼロワンドライバーを腰に巻き、取り出したのは【シャイニングホッパープログライズキー】。ソレを使えばアルトは仮面ライダーゼロワンの強化形態たる【仮面ライダーゼロワン・シャイニングホッパー】に変身できる。

 

 しかし、巨大化したモダニア(マリアン)にはまだ届かない。故に求める、これ以上を。

 

 その為のモノなら既にある。続いて取り出したのは先日にアンダーソンが切り札と言って渡してきた灰色の媒体に赤いグリップが備わった物……【アサルトグリップ】だ。

 

 アルトは【アサルトグリップ】を【シャイニングホッパープログライズキー】に取り付ける。一見すると何にも関係ない外見の二つは、まるでソレこそがあるべき形と言わんばかりに噛み合い【シャイニングアサルトホッパープログライズキー】へとその姿を変えアルトはグリップを押す。

 

【ハイパージャンプ!!】

 

 

 プログライズキーを展開して点に翳せば衛星ゼアから放たれた光がプログライズキーに直撃、その光は鮮やかな黄色と青色に彩られ眩い光を放つ機械仕掛けのバッタになる。

 

【オーバーライズ】

 

 

 コレで準備は整った。

 アンダーソンが、CEO達が、インフィニティレールが、スノーホワイトが、シュガーが、アブソルートが……導いてくれたこのチャンスを逃す訳にはいかない。

 

 彼女(マリアン)を取り戻すのに奇跡が必要なら起こしてみせよう。

 

 何故なら自分は……“仮面ライダー”なのだから!

 

「変身!!」

 

【プログライズ!!】

 

 プログライズキーをゼロワンドライバーにセットすると上空のバッタから放たれた青い光がアルトを包み込み、更にバッタの形をしたソレはその姿を変えていく。

 

【Warning,warning. This is not a test!】

 

【ハイブリッドライズ!】

 

 

【シャイニング…!アサルトホッパー!!】

 

 そしてその姿を完全に鎧へと変えたソレが光に包まれたアルトに装着されその姿を【仮面ライダーゼロワン・シャイニングアサルトホッパー】へと変えた。

 

【No chance of surviving this shot.】

 

 

 輝きと共に露わになるその姿に誰もが目を奪われる。

 

 並び立つカウンターズも敵対しているモダニア(マリアン)も邪魔者を排除していたシュガーやアブソルートも……

 

「あれは……」

 

 そしてトーカティブとの戦闘で気づけば付近に来ていたスノーホワイトもその輝きと姿を見て動きを止める。

 

 瞬間、スノーホワイトは酷く懐かしさを感じた。自分はあの輝きと姿を知っている……。動きを止めた自分をチャンスと思い攻撃を仕掛けるトーカティブに風穴を開け無理矢理黙らせアルト(ゼロワン)に視線を向ける。

 

「あぁ…!」

 

 気づけば一雫の涙を流すスノーホワイトの脳裏を過ぎるはかつての光景。それは百年前…まだ人類が敗北しておらず自分達が誰一人として欠けていない決して戻れない栄光の時代(ゴッテス時代)

 

人類存亡を賭けてクィーン討伐に向かう自分達の前に立ち塞がった“ヘレティックの始祖”。自分達の仲間になる筈だった彼女に“彼”はあの姿に変身してこう言った…

 

「……マリアン!」

 

『……◾️◾️◾️◾️◾️!』

 

 重なる。

 モダニア(マリアン)を指差すアルト(ゼロワン)と、 ◾️◾️◾️◾️◾️◾️(◾️◾️◾️◾️◾️)を指差す◾️◾️◾️(ゼロワン)が…

 

 

「君を止められる存在はただ一つ!!」

 

『君を止められる存在はただ一つ!!』

 

 

 重なる。

 そんなアルト(ゼロワン)の隣に並び立つ三人のニケ(カウンターズ)◾️◾️◾️(ゼロワン)の隣に並び立つ四人のニケ(◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️)が…

 

 

「………………ふ」

 

 それはスノーホワイトだけではない。シフティーを通して状況を見ていたアンダーソンも期待と懐かしさを感じさせる笑みを浮かべる。

 

 あれこそ、勝利の女神ニケと共に戦う英雄(HERO)……

 

 

「『俺達だ!!』」

 

 

 

 仮面ライダーだ。

 

 

 





 アンダーソンが渡した切り札はアサルトグリップ。

 何故、彼が持っているのか…スノーホワイトの回想など、いつはお披露目できたらと思います。
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