【転生者は】多次元式転生掲示板【助け合いでしょ!!】 作:DestinyImpulse
新年、あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いします!!
今回の話は28日に終章をクリアした後に書いた物などで、年末情報などは一切確認していない事をご理解ください。
第七の獣は倒され全てが元に戻る。
特異点も異聞帯も……カルデアでの出来事が無かった事になる。
「終わったな…煉獄」
『ああ……』
無窮の狭間で藤丸立香のサーヴァント…魔神セイバーは空を見上げて言葉を溢す。
「マスターは大丈夫だろうか?」
『問題ねぇさ…元の世界、2019年の自分の家で今頃眠ってる筈だ。恐怖も絶望も後悔もない……優しい夢を見ているさ』
相棒である煉獄の言葉に安堵のため息を吐く。
最後の境界を共に潜り、藤丸立香は元の世界へ…自分はサーヴァントとして消えると思っていたが、いつもの無窮の狭間に居いたので少し不安だった。
『俺らの記憶が消えてねぇのは、今後マリスビリーの様な宇宙の恥とも言える行為を起こす馬鹿を止める為に、今回の件を抑止が最低最悪の事例として残しておく為だ』
「そうか…マスターの事を覚えているのは嬉しいな」
目を閉じれば鮮明に蘇る。
冬木で出会い、多くの敵と戦い、多くの事を経験し、お互いに愛し合った輝かしい旅を……
『しかし、記憶を残すと言う事は抑止の奴は俺達を酷使する気満々だろうな。ああ、ぶち殺してやりてぇな』
「そう言うな煉獄。マスターがいる世界が私は好きだ。例えこの身の霊基が砕けようと、私は私の全てを賭けてマスターとマスターのいる世界を護りたい」
例え、彼が自分を忘れていても彼女は決して忘れない。彼と共に過ごした日々を、彼の頬に触れた温もりを…
『………そうだな。抑止の為じゃねぇ、俺達のマスターの為に戦うとしよう』
これから自分がどうなるかは分からない。抑止の先輩の様に掃除屋をやらされるかもしれない。辛い事、苦しい事が沢山あるかもしれない…
それでも彼女は知っている。
生命とは死と断絶の物語ではない、愛と希望の物語だと。
藤丸立香と共に歩んだGrand Orderを覚えている限り……彼女が自身に絶望する事はない。
「ありがとう……本当にありがとう、マスター」
瞳から涙を流し、それでも人間性の皆無だった始まりとは違う、満面の笑みを浮かべて… 魔神・沖田総司・オルタナティブは感謝の言葉を口にする。
彼に届く様にと心から願って……
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夏の半ばといった頃、カンカン照りの太陽が輝いていた。
『間もなく東京駅――』
そんなアナウンスが聞こえてきて、オレ…藤丸立香は見つめていた右手から視線を上に向ける。
俺にはちょっとした悩みがあった。
偶に、右手が無性に寂しくなるのだ。何かを失った気がして。そこまで考えて、少し中二病くさいか、などと思うのだが……昔から俺はそうだ。いつからかそう思えて仕方がなかった。
右手で握っていた大事なものが空っぽになった感覚。そんな虚しさを抱えながらこの十数年の人生を生きてきた。
それを払拭しようと休日を見つけては旅行と言う、ちょっとした旅をしていた。
今回もその一件で東京駅まで出張って来ていた俺は、改札を抜け、円形の広場……丸の内口から外へと出る。ここからメトロの有楽町駅へと向かう。
東京は相変わらずの人混みだ。田舎……という程ではないが都心部から離れて暮らしている人間として、慣れない環境に少しソワソワしてしまう。
目の前にある案内図を見て、有楽町方面を確認し、俺は歩き出し……
次の瞬間… 目の前が真っ白に包まれ、何も聞こえなくなった。
「な、…にが…?」
気を失っていたのだろうが、暗転する視界で痛みの走る身体を動かして周りを見ると…
火の粉が舞い、そして焦げた臭いが鼻腔に絡みつく。そして、俺の額から赤く温かいものが俺の顔に流れ落ちていく。
血の匂い。
人々の悲鳴が聞こえる。人々の活気の声で賑わっていた東京の街は一転して地獄と化した。
そして、その犯人が誰かは直ぐに分かった。
人々が逃げ惑う先に“ソイツ”は居た。
腕に生えたトゲやバッタの後ろ足を模した太腿のアーマー、4枚のバッタの羽など、かなり実物のバッタに近い意匠を持つ生物感のある外見となっており、その姿は言葉通りバッタ怪人というべきか。
【ZERO-ONE!】
その禍々しい音声を知っている……
「
アナザーライダー?何だそれは……そんな俺は知らない…筈だ。
「見つけたよ、ジオウ」
俺じゃない俺が居る様で困惑している時に声をかけられた。視線を向けると化け物の隣に一人の女性が立っていた。白い未来風な服装に赤い髪をした女性が俺に視線を向けている。
「ジオウ…?」
「ああ、人理を元に戻した君は記憶が無いんだったね。でも、君は持っているんだろう?ジオウのウォッチを…」
何を言ってるんだコイツは?
いや、ウォッチ?……その単語を聞いて俺は懐から
いつから持っていたのか分からない物、いつも肌身離さず持っていた物、とても大切だった筈の物……
「やっぱり持ってた。それ渡してよ、僕が始まりのライダーになる為に…もう君には必要の無い物でしょ?」
「………ふざけるな」
渡す?渡すわけないだろ?
コレは俺が……
そうだとも!さぁ、私を呼べ!マスター!
声が聞こえた。
とても懐かしく、とても頼りになる…誰かの声を…
「……素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ…」
「?、何を」
気づけば“ソレ”を口にしていた、意味は欠片も分からない。だけど必要な事だと一言一句、間違える事なく口にする。
「
「こびりついた
ウォッチを右手に握り右腕を左手で押さえ、眼を閉じながら唱える。次の瞬間、握っていたウォッチに光が集まり、熱が籠る。
「なっ!?」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
光が立ち昇った。
形を成し始める光には甚大な意志と力が備わっている。
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」
「くっ!止めろ!」
女性がアナザーライダーを突撃させてくる。その強靭な腕の一振りで俺の首は胴体から生き別れる事だろう。
しかし恐れは微塵も無かった。
「来い!セイバー!!」
【魔神セイバー!!】
万雷の思いを込めて叫び、ウォッチのトリガーを押す。
鳴り響く音声と共に立ち昇った光が弾けると……
「
「ーーァァァァァァ!!?」
アナザーライダーが一太刀で切り裂かれる。
日月を超える光、無穹の空を斬り開く超絶魔剣の一閃。あらゆるものを両断し無尽へと還す概念としての一面もある
「ああ、よもやマスターと再会できる日が来ようとは…やっぱり魔神さんとマスターは愛の力で繋がっているのだな煉獄」
『ふ、何を馬鹿な事を……とは言えないな主。コレは俺達の旅が紡いだ必然だ』
ああ、この声すら懐かしいと感じる程に離れていたのか…
黒と金に彩られた重厚な鎧に左腕には盾を、右手には紅い大太刀を握り白髪のポニーテールの先端は黄金に輝いている小麦色の肌をした彼女…
『さて、主……こういう時に言う台詞は分かっているな』
「ああ、分かっているとも。冬木の時はまだ言葉を覚えていなかったので機会が無かったが、今なら魔神さんのやりたい事ランキング第三位をやるチャンスだ」
そう言って彼女は俺の方に向き直り、小さく息を吐いて答えた。
「問おう、貴方が私のマスターか?」
「ああ……ああ!お帰り、俺のセイバー!!」
「ああ…ただいま、私のマスター!」
気づけばお互いに涙を流していた。
漸く全てを思い出した、数多の出会いと別れを繰り返した俺達の冒険、Grand Orderを…!!
それを共に駆け抜けた彼女……魔神セイバーを!!
「っ!」
「グァぁ!?」
しかし、感動している場合ではない。敵は目の前に居るのだから、女性が何かしようと腕を翳すと同時に魔神セイバーの額から放たれたビームが彼女の片腕を消し飛ばした。
「く、抑止の守護者め…!」
「違うな。私は魔神・沖田総司・オルタナティブ。人理を救った、最高最善のグランドマスター…藤丸立香のサーヴァントだ!」
片腕を切り飛ばされた女性の言葉に魔神セイバーが答えると、持ってたもう一つのウォッチが光を放ち。
【ジオウ!!】
本来の姿…【ジオウライドウォッチ】へと変わる。
それを笑みを浮かべて、手に取り…令呪が刻まれた右手を掲げる。
「さぁ、行こうセイバー…新しい旅の始まりだ」
「ああ、共に行こう…マスター!」
時計の針は未来にしか進まない。
ぐるっと一周して元に戻った様に見えても、未来に進んでいる。
「変身!!」
【ライダータイム!!】
一つの旅が終わり、新しい旅が始まった。
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999:魔神さん大勝利!!
こうして私とマスターとの新しい旅が始まった訳だ。後は知っての通り、タイムジャッカーフィーニスを倒し、東京に来ていたマシュと合流した。
うむ、マスターのピンチに誰よりも速く駆けつける魔神さんこそ、マスターのサーヴァントナンバーワンと言う訳だな!
魔神さん大勝利だぞ!
1000:唯一無二の後輩シールダー
糞でシュ!!
コレが私の独自解釈のグラマスの終章後の話です。
この後、どうなるかは考えてみせん…すいません。
クォーツァーと戦うかもしれません。
まぁ、マイルームが不気味とか、色々と有りますが…取り敢えずはこうしてみました。