お客の一人のアリアが死んでからそれなりの日にちがたった。
私たちは、以前と変わらず平和な生活を送っている。
トリカは最近ファッションにこだわる様になった。なんでも「自分はもっと可愛くなりたいんです」とのこと。しかも、一緒に私の服まで買ってきてくれる。これは素直にうれしいね。
ファーレはあいかわらず夜中に被験者を持ってきてくれる。最近は料理までするようになった。しかも、すごく美味しい。ちなみにこの前、ファーレに料理教えてもらったんだけど、どうしてあそこまで差が出るんだろう、わからないなー。
にしても暇だなー。今日は客来なそうだし閉めて研究に没頭しようかな。
と、思ってた矢先にドアが開いた。
「いらっしゃい」
「お邪魔するわ」
入ってきたのは、それなりにかっこいい少年とツインテールの……って。
「マインちゃんじゃないですかー。どうしたの、珍しいね」
「ええ、そろそろ傷薬が切れそうなの」
「おぉ、そうかいそうかい。で、そこの少年は」
そう、どうもさっきからきょろきょろしている少年が気になる。何か探してるのかな。
「こいつは、タツミ。私の部下よ」
「そうかい。おーい、タツミ君なにか探し物かな。言ってくれれば出してあげるよ」
「い、いえ、大丈夫です」
そういう風には見えないんだけどなー。まあ、いいか。
「で、マインちゃん。どんな傷薬をお求めかな」
「この店で一番効くやつよ」
「ほうほう、じゃあこれかな、アヤワスカ薬。超即効性の超回復!ただし、超しみる超超尽くしの薬だよ。完璧でしょー」
さらに、コストも高くて値段も高いんだけどねー。
「それでいいわ」
そう言うとお金をだしてさっさと出て行ってしまった。
しかし、マインちゃんよく傷薬買っていくけど普段なにしてんだろう。傭兵とか?まさかね。
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「いらっしゃい」
再びの来客今回は……え。
「イヲカルさんじゃないですか。どうしかんですか、便秘かな」
「一体何を言っているんだ」
そうこの人はあの大臣の遠縁にあたる人。なんでも女性を拉致しては暴行を死ぬまで加えるんだとか。どうしてこうも貴族やお偉いさんは虐めが好きなんでしょうかね、私にはわからないね。
「まあ、冗談はさておきどんな薬品をお買い求めかな」
「ああ、今回は趣向を変えてみようと思ったんだ」
今回は薬を使っていじめるのかな?
「薬を使ってより痛覚を上げる……なら、スマト薬なんてどうかな。この薬はねー、なんと、感覚を二倍にするんだよ。嗅覚も聴覚も痛覚も性感も二倍!応用もきいて便利な逸品だよ」
それを、聞いたイヲカルは、それはもうこれでもかという位邪悪な笑みを浮かべて買っていった。
後日、私のもとに二つのニュースが来た。
一つはイヲカルが死んだこと。
もう一つは被験者が手に入らなくなってしまったことだ。
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「これは由々しき事態であーる!」
深夜、地下室にて。私は怒っていた。理由は簡単、突如現れた辻斬りのせいで被験者を確保できなきなくなってしまったからだ。
ファーレが言うには、その辻斬りの名前は首切りザンク。そしてそのザンクは目っぽい帝具を持っていたとのこと。
「ザンクをどうにかしない限り俺は動けないぞ」
「でしたらエシラ様、不肖、このトリカがエシラ様の邪魔者を排除してまいりますです!」
「いや、今回は私が殺ってくるよ」
相手は帝具持ち、しかも警備隊員程度なら余裕で殺しているらしい。そんな頭の悪いやつじゃ、トリカじゃ分が悪い。
「さようですか、エシラ様。ご武運を」
「まあ、死ぬなよ」
「もちろんさ、帝具と被験者持って帰るさ」
さあて、どう料理してやろうかねザンクさんよぉ。激おこだよ?ただ殺すだけじゃ許さないからね。
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帝国内を歩き回ってるけど見つからないなあ、どっこにいるんだろ?
と、近くに誰かいるな……ってマインちゃんとあれは、たしかシェーレっていう人、あの人はナイトレイドだったはずだけど。ってことはマインちゃんもナイトレイドってこと?へぇ世間って狭いもんだね。まあ、今はナイトレイドよりザンクだ。
私は場所を移動した。
あとはこの辺の区画しか残ってないんだけどなあ。
あ、あの時計塔のてっぺんにいるやつ。ザンクだ!
「えへへ。見ぃつけた、今殺してあげるからねッ!」
主人公のキャラはおろか、原作組のキャラも崩壊してそうで怖い