アカメが斬る!~薬師の日常~   作:鏡の国のエシラ

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第3話

 俺、ファーレは考えていた。俺は人攫いとしてエシラの役に立っているが特別強いわけじゃない。精々そこら辺の傭兵レベルだ、とてもじゃないがザンクと戦うことは出来ない。

 

「どうかしましたです、ファーレ」

 

「最近思うんだ、このままでいいのかって」

 

「それは、どういう意味ですか」

 

「俺は弱い、だから今までこうして夜中に素行の知らない死にかけばっかりを運んできた。だが強ければ今回みたいな帝具を持ってるかもしれないレアな奴を手に入れられる可能性がぐっと上がる。だから」

 

 俺は言葉を切りトリカを見る。よくわからない顔をしていた。

 

「強くなりたいんだ。強くなってお前らの盾になる程度には強くなりたい。お前はどうだ、どう思う」

 

「私は、エシラ様の為ならなんだってしますよ」

 

 即答だった。

 なら、俺のやることは決まっている。

 

「よし、じゃあ明日から修行だ。だがその前に夕飯だな、今夜は焼肉だぞ」

 

「焼肉ですかっ、すごいです!きっとエシラ様も喜ぶです」

 

 さて、明日はどこで修行をしようか考えとかないとな。森の川付近にいる危険種でも狩るか、それとも地味な筋トレをするか。戦闘経験か基礎体力作りか。

まあ、飯食ってから考えるか。

 

 

 

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 私は、今非常に困惑している。

なぜなら、見つけたザンクを一撃で仕留めるチャンスを待っていたら、いきなりタツミ君がザンクに抱き付いたかと思ったら、今度は戦い始めちゃったしどうすればいいか考え中なのである。

ほんとにどうしよ。タツミ君援護に回るか、消耗したところを両方いただくか。悩ましいね。取り敢えずもう少し近づいてみようかな、気配の薄れる薬飲んでっと。

 よし、この辺の茂みに隠れてっと。お、タツミ君だザンクに一発入れた!けど、タツミ君このままじゃ、死んじゃうな。

 

「なにが……首切りの達人だ、斬り損なってんじゃねぇか……笑わせんなヘボ野郎」

 

「黙れ!!」

 

 やばい、今のかっこよかった!これは、タツミ君の悪態に免じて助けてやろう。

と、思ったら空から女の子が降ってきた。あれ、あの子は確か。

 

「悪名高いアカメと妖刀村雨、愉快愉快会いたかったぞ」

 

 そうだ、あの子はナイトレイドの一員のアカメ。あの帝具に斬られたら、呪毒のせいで死んじゃうヤバイのって聞いてるけど、なんでアカメが。いや、もうすでに3人もナイトレイドがいたし、タツミ君もおそらくはナイトレイド。ってことは、ナイトレイドの目的は、多分ザンクの持っている帝具の回収。だとすると、今回はお暇したほうがいいかな、ザンクの帝具は視る能力らしいし私の存在がばれる可能性もある。

仕方ないね、獲物はナイトレイドに譲るとしよう。

 

 私は、静かにその場を離れて家に帰ることにした。今回いって分かったことといえば、マインちゃんとタツミ君がナイトレイドだったってことだけ。それよりも私は新薬の被験体が欲しいんだけどなー。ま、いっか。

 

 

 

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 私が家に帰ると夕食の焼肉の準備ができていた。とてもおいしいそうだ。

 

「あ、エシラ様お帰りなさいです」

 

「お、帰ったか。ほれ飯だぞ準備手伝ってくれ」

 

「ただいまー。よし、準備だね。任せたまへ」

 

 私は、夕食を食べて今夜のことを話した。

 

「成る程、ナイトレイドか……厄介だな」

 

「帝具は手に入りませんでしたか、残念です」

 

 トリカは帝具が手に入らなかったことが残念らしく、少ししょんぼりしてた。逆にファーレは険しい顔をしてた。どうしたんだろ。

 

「何か気になることでもあった?」

 

「ああ、さっき話していたナイトレイドだがこいつらが厄介だ。まず、一人一人が化け物レベルの強さだし、その内最低でも3人は帝具持ちだ。敵には回したくない連中だ」

 

「なら、相手にしなければいいんじゃないの」

 

「ところがそういうわけにはいかなくなってきた。なんでも、人々を恐怖におとしいれる劇薬を開発し、文官や富裕層に売っている悪人ってことでナイトレイドが襲撃してくる可能性がでてきた」

 

 ……え、うそーん。

それが本当なら、やばいんですが。いくら私でも、アカメレベルを何人も相手にできない。ほんとに襲ってきたら……。

 

「どうしよう。殺されるー、私の人生がッ!」

 

「お、落ち着け。まだ確定したわけじゃない、人を苦しめるような危険な薬品を売らなければ襲われる心配はないはずだ。だから、しばらくの間は風邪薬とか肩こり解消薬とか安全な物を売っていけばいい」

 

「お、おう。そうだね、仕方ないけど、劇薬の販売の方は一時中止にするしかなさそうだね」

 

「それと、今回の件とは関係ないんだが。俺はトリカと修行しに行きたいと思っている」

 

「修行?」

 

「ああ、俺たちは弱い、だから少しでも戦闘で役に立つために鍛えたいんだ。そうすれば今回みたいな帝具持ちやナイトレイドを撃退できるかもしれないからな」

 

「わあ、ありがとう。そういうことなら全然オッケーだよ。満足いくまで鍛えちゃってよ、その間は被験者回収とかしなくていいからね。ちゃんとトリカちゃん強くしね」

 

「もちろんだ」

 

 そんなこんなで、今夜はもう寝ることにした。

 今後の方針は、ファーレとトリカちゃんは修行。私は、ナイトレイドに目をつけられないように安心できる薬品の開発と販売になった。

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