血みどろ無表情のフリーレンに殺されたい転生魔族。   作:たかたけ

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徐に書いたやつ。誰か続きを求む。


1話

 

──人間と亜人の時間の概念は違う。

 

 人間は長生きでも80年近くしか生きれないのに比べ、亜人の寿命はゆうに100年を超える。

 特にエルフの寿命は1000年以上であり、それは人の人智すら超える。

 

 埒外の知識量、莫大な経験、性的欲求などが薄く種族としての存続が厳しいこと以外に弱点らしい弱点がない。

 

 そしてその今は数少ないエルフ、魔王討伐、人を殺す魔法《ゾルトラーク》の研究に大きく貢献し、最も多くの魔族を葬った生ける伝説。

 

──葬送のフリーレン。そんな彼女に俺は…………。

 

 

 

 まるまるねんまるがつまるにち。転生してから多分300年くらい。

 

 

 あ”〜フリーレンに血まみれ無表情のまま無慈悲に殺されて〜

 

 おっとっと。日記を書くには初めてだったからつい本音が…。

 

 仕切り直して…。今日から日記を書くことにした。

 まあ理由としては、この世界がなんの世界か理解したからだ。

 

 今の俺はフランメと言う魔法使いの弟子で、フランメと一緒に暮らしていたんだ。

 そしてある日、フランメが帰ってきたと思ったら背中に銀色の髪のエルフを背負ってきたんだ。

 

 いやー。ビックリしたね。そもそもここが原作がある世界ということすら知らなかったわけだし。

 なんかついでに出会い頭で魔法ぶっ放されたし。二重の意味でビックリだよ。

 

 まあ魔族にエルフの村を滅ぼされて魔族へのヘイトがmax状態だから、仕方ないと言えば仕方ないんだけど。

 

 フランメもいきなり攻撃するとは思ってなかったんだろうね。結構ビックリしてたし。結局、フランメがフリーレンを宥めてとりあえずは解決した。

 

 ……ちょっとゾクゾクした。

 

 いや違うんだよ。なんて言うんだろう、あの冷たい瞳がまるで水晶玉みたいでメチャクチャ綺麗だったんだよ!

 

 だから、こう…。どうせ死ぬなら血みどろ無表情のフリーレンに殺されたいって思ったんだよ!

 

 いや、すでになけなしの世間体を守るために言っておくが、別に俺はドMと言うわけじゃない。

 

 ただエルフ特有の淡麗な顔に血を滴らせながら一切の慈悲すらない瞳を向けられそんな状況に似合わないほどの優しい月明かりに照らされて光を返さない鮮血とすっかり赤く染まったそれは美しい銀髪がほんの少し月光を返しているのを一番近くで見たいだけなんだ!!!(思想強め)

 

 いや、別に理解されなくても良い。この想いが普通ではないことなど俺はとうの昔に理解している。

 

 だが、どうせ死ぬなら最後に一番美しいものを見て死にたいと言うのは、普通ではないか?(圧強め)普通だろ。(断言)

 

 と言うことで、完璧な計画を思いついた。

 

 今のフリーレンはフランメとの約束を守って俺を殺さないだろう。だから今のうちにフリーレンのヘイトを稼いでおく。そしてフランメが死んだら俺を殺させるって寸法だ!

 

 フハハハ!!!勝ったな。と言うわけで今からフリーレンのヘイト稼いでくる!!!

 

 

 まるまるねんまるがつまるにち 転生してから300年くらい

 

 あれから1年経った。

 

 あの完璧な計画は…………何一つ上手くいってねえ!!!!

 

 ちくしょう!!!いっつも話しかけると俺を無視してどこかへ行っちまうんだ!!!

 

 まあ、わかるよ!?魔族嫌いだもんね!視界に入れたくないもんね!!フランメとの約束守ろうとしてめっちゃ偉いよね!!!

 

 でも求めてないんだよ!!!!!!(クソデカボイス)

 

 グヌヌヌ……。何か良い方法はないのか!?フリーレンのヘイトを貯める方法は!!とりあえず話しかけることができたらなあ……!

 

 っ!!!!!

 

 来た。転生特典の一つである《超直感》。フリーレンに話しかける方法がビビビときたぜ。

 

 フハハハ!!!勝ったな!!行ってくる!!!

 

 

 まるまるねんまるがつまるにち 転生してから300年くらい。

 

 なんかフリーレンと仲良くなっちゃった。

 

…………なんでえ?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 「フリーーーーーレーーーーーン!!!!!」

 

 黒い短髪に黄味がかった2本のツノを生やした魔族の少年は、大声で銀髪のエルフの名前を呼ぶ。

 だがそのエルフは少年を無視して森の中を歩き続ける。魔族の少年はその後ろを追従するように着いていく。

 

「なあ!フリーレン!おーい!!」

「……」

「ちょっとこっち向いてくれよ〜な〜、ふりーれーん!」

「……」

 

 銀髪のエルフ…フリーレンは後ろからずっとついてくる魔族の少年にとうとう痺れを切らして振り返る。

 

「……1年も無視したのに…。まだ着いてくるんだ」

「う、うおおお!初めてこっち向いた!!」

「…うるさい」

 

 ただ声をかけたくらいではしゃぎ出す魔族の少年が、フリーレンは理解できなかった。感情を押さえつけた瞳を自身へ向け続けるフリーレンに少年はようやく我に帰る。

 

「そうだ!フリーレン!なんで俺を無視し続けるんだよ!!」

「私は魔族を殺したいほど憎んでる……。知ってるでしょ?」

「……じゃあ、俺が魔族じゃなければ良いんだよな?」

 

 一切取り合うつもりのないフリーレンに魔族の少年は覚悟を決めたように、自身の角を両手で思いっきり握る。

 

──バキッ

 

 そのまま自身の角をへし折った。

 

「──は?」

 

 フリーレンは突然の魔族の少年の行動に目を見張った。

 

「─よし!コレで人間と一緒だな!」

「……何をしているの?」

「え?だってフリーレンは魔族が嫌いなんだろ?」

「まあ、そうだけど……」

 

 言葉を詰まらせたフリーレンに魔族の少年は首を傾げる。

 

「んー?あ、角は2度と生えないように呪いかけとくから!安心してくれ!!」

「……そう、なんだ」

 

 違う、そうじゃない。フリーレンはそう声を出して言いたくなった。

 そして、なんだか馬鹿らしくなった。

 

 魔族は言葉を使い人を騙す。だが、自身を傷つけてまで誰かを騙そうとはしない。

 魔族は自身と言う生命以外のことをなんとも思っていないのだから。そんなものの為に何か行動を起こすことはありえない。

 

 少なくとも、目の前のような何年もかけて誰かと“仲良く”なろうとし、挙句には自分の種族の象徴である角すらも折ってしまうような奴等ではない。

 

「……うん。君は他の魔族とは違うみたい…。まあ、師匠(せんせい)の弟子なんだから普通な訳もないか…」

「…?それで!?これから無視しないでくれるのか!?」

「まあ…そうだね。少なくとも無視はしないよ」

「─!よっしゃあー!」

「…!そんなに喜ぶことなの?」

「そりゃそうだろ!!俺はめっちゃ嬉しいぜ!!」

 

 そう言ってはしゃぐ魔族の少年にフリーレンは少し頬を緩める。

 

「あ、そういや俺の名前言ってなかったよな?」

「あー。前まで気にしないようにしてたし、そうだね」

「じゃあ覚えておけよ?俺はナル!!コレからよろしくな!!フリーレン!」

「─うん。よろしく、ナル」

 

 胸を張って自分の名前を叫ぶナルにフリーレンは、また頬を緩ませてそう答えた。

 

 

 

「そう言えば、その角折っちゃってよかったの?」

「え?うん。寝る時とか狭いところ通る時とかめっちゃ邪魔だし」

「(邪魔だったんだ…)」

 

 

 

 Narr…馬鹿者、愚者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




メーデーメーデー!()誰か書いてください!!
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