血みどろ無表情のフリーレンに殺されたい転生魔族。 作:たかたけ
それに対し、一年で変えてしまったナルくん…。
まあ理由はありますよ?適当に書いときます。まあ、マジで見切り発車で始まったものなのでおかしいかも知れませんが。
好意の反対は無関心。決して増悪では無い。
ただ、増悪の反対とは?俺は好意だと思ってるんです(?)
感情は移り変わるもの、一度持ってしまったら無関心へと行くことは果てしなく難しい。
フリーレンの魔族への恨み、増悪はナルのみ適応されなかった。そこに残るのはフリーレンが持つ最大級の感情の塊。それはナルの行動によって段々と好意的なものになっていったって訳?
俺も分からない。
まるまるねんまるがつまるにち 転生してから400年くらい
フリーレンにごめんなさいしました。
迷惑もかけたし、殴っちゃったし、傷つけちゃったし、泣かしちゃったし……あれ、俺罪重くね?
いや…もうほんと罪悪感というかなんというか、いろんな気持ちが溢れてきて頭が上がらないね。
なんかあの時の俺は…馬鹿だったよね。
死にたがりというか…独りよがりでフリーレンの気持ちなんか全然考えれてなくて、もうこれは恥だわ…。
男としてホント恥ずかしい。
あとは…うん…、まあ、これは自業自得だし…がんばろう…。
あー、なんかやる気なくなった。寝る。
まるまるねんまるがつまるにち 転生してから多分300年くらい
フリーレンと仲直りしてから割と普通に生活を送れている気がする。
まあ一部違うところとか、まあ、あるけどね…。
これを書くことすら躊躇うレベルで苦痛を味わっているが…まあ、諦めた方が早いのかな(悟り)。
それはともかく、フリーレンが旅に出ると言い出した。何故かと聞けば、『先生が、【私が死んだ時、この家に私の研究した魔法を葬り去ろうとする魔族が来るかもしれない。だからお前達は旅に出ろ】だってさ』と、言っていた。
確かにフランメの住んでいた家には幾つもの魔道書や、研究のレポートやらが多くある。
魔族にこの家をぶっ壊されるのは癪に触るが、その持ち主のフランメがいいと言ったんだからそれで良いんだろう。
そしてフランメ、お前大事なことを伝言で伝えやがって、再会した時文句言ってやるよ。
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「──本当ごめん」
ナルは先日の出来事に対して必殺“DOGEZA”を使い謝る。
「……」
ベットに座ったフリーレンはこちらを見据えながら、黙りこくっている。
ふむ…これは完全に怒ってるね。数十年フリーレンと一緒に過ごしてきた俺の目に狂いはない。
こういう時に無駄に口を挟むと状況が悪化する恐れがあるので、開いてからの言葉があるまで謝罪の姿勢を崩してはいけない。
しばらく沈黙がその部屋を包み込んだ。
「……魔導書」
フリーレンが何かを小さく呟く。俺はその言葉を聞き取れず、顔を上げてもう一度聞き直した。
「え?」
「…魔導書の魔法の実験を手伝ってくれるなら許す」
いつものような無表情のままそういうフリーレン。ナルは『そんなものでいいのか?』と思ったが他ならぬ彼女からの言葉なので素直に受け入れた。
「わかった。そんなことでいいなら」
「うん。じゃあ、よろしく」
「はぁああああ…マジで緊張した…」
「…?どうして?」
「なんでって…、まあ…正直、許してもらえないかと…」
許してもらえないと思ったし、許されても重い罰があると思った。なんなら奴隷になれと言う命令でも従った。…それは極端すぎか。
「……私にとって、ナルは…家族、みたいなものだし、許さないってことはなかったよ」
「…そっk「でも、少し悲しかったかな」──すんませぇんっっ!」
フリーレンの言葉で安心感やら家族と言われた嬉しさやらで、いっぱいになった心がドン底に突き落とされる。
フリーレンへの罪悪感やらが重くのし掛かり、ナルは頭を抱えた。
「じゃ、じゃあ。俺は朝ごはん作ってくるから…」
ナルが選んだ選択肢は逃走だった。ずっとここにいると罪悪感やらのせいでおかしくなってしまいそうだった。
「うん。じゃあ食べ終わってから魔法の実験をしようか」
「え、あー…わかった」
いきなりか…まあ魔法の実験なんてそんなヤバい魔法なんてないはずだし大丈夫大丈夫──
「やる魔法は『男が女になる魔法』ね」
「え?なんだって?」
え?なんだって?
──場所は変わり、森の中。
これから女になる予定のナルは……
「いやだあああ!!女になりたくないよおおお!!!」
──思いっきり駄々をゴネていた。
心の中だけだが、奴隷になっても従った!(キリッ)と思っていた節目、とてもダサい。ものすごくダサい。
逃げ出そうとするナルの首根っこを掴み、引き摺るフリーレン。
相手は感情の薄いエルフ。慈悲は無い。
「大丈夫だよナル。──ただちょっと違う体になるだけだよ」
「わかった!!やっぱり怒ってるんだよな!?フリーレンは!!」
「……そんなわけ無いじゃん」
突然歩みを止め、そう言うフリーレン。ナルの疑問に否定したものの、それが嘘だと言うことはフリーレンの顔を見ればすぐわかった。
「(うわ…顔が(≡ω≡)みたいになってる…!嘘ついてる時の顔じゃん…!)」
フリーレンの嘘を察知したナルは再度謝罪…否、命乞いを始めた。
「ふ、フリーレン!ごめん!ほんとに謝るから、その魔法だけは…!」
「やだ」
「俺もやだよぉぉぉ…!!」
唸るような悲鳴をあげたナルは、再度フリーレンに引きずられ始めた。
「心の準備はいいよね?『男を女に変える魔法』」
「─え、ちょま」
「……おお。本当に女になった」
「ちょっと待ってよ!…うわ待ってなんかめっちゃ気持ち悪いんだけど」
「そうなんだ、副作用かな…」
「いや、そう言う意味じゃなくて、自分が発した声が可愛いのがだよ…」
「ああ、そう言うこと。うん。魔法は成功みたいだね」
「……成功なら解いて欲しいんだけど」
「………ふ。成功したけど、経過観察もしたいから暫くそのままで」
「え?今笑った?しかも鼻で…………え?というか暫くこのままなの?」
✴︎ ✴︎ ✴︎
仲直りから1ヶ月後、無事『男が女になる魔法』を解いてもらったナルは、突然フリーレンから言われた言葉に反応する。
「『旅に出る』ぅ?いきなりどうしたんだ?」
フリーレンはナル特製の朝食を頬張りつつ応える。
「はむ…『フリーレン。私が死んだ時、この家に私の研究した魔法を葬り去ろうとする魔族が来るかもしれない。だからお前達は旅に出ろ』って、先生が言ってた」
「そうなのか…」
ナルはふと、部屋を見まわした。そこには、フランメからフリーレンと一緒に習った時に使っていた机や、もう年期の入った雨戸、人1人分空いた空席、赤や黒や茶色で着色されたレザーカバーの魔導書だったりと、毎日見続けてきたものが広がっている。
……この家に住み始めてから、何十年という時をこの家で過ごした。それを捨てて旅に出ろというのは少し、躊躇うなぁ…。
「……なあ、俺とフリーレンなら、その魔族とやらを追い返せるんじゃ無いのか?」
「…まあ、できなくは無いと思うけど」
「!」
ナルは思わず立ち上がり、溢れ出そうな興奮を抑えつけつつ口を開く。
「じゃあ!闘わないか?俺は、この家を失いたく無いんだ…」
「……」
ナルはフリーレンに頭を下げる。
ナル1人の戦闘力はたかが知れている。確かにナルの魔法は強力だが、その力は限定的であり、多対一の戦闘に適さない。魔族の力を使っても、すぐにガス欠になるのがオチだろう。
だからこそ、ナルはフリーレンに頼る他にない。
「ごめん。それが出来ない」
「!?な、なんで…」
「フランメがそうするなって言ったから」
「……」
確かに、フリーレンは正しいのだろう、フランメの言い付けをしっかり守ってそれに従おうとしている。でも──
「──勘違いしないで欲しいんだけど、私は先生に『お前が歴史に名を刻むな。お前が名を刻むのは魔王を討伐した時のみだ』って言われてる。「え?」だから、魔族との戦闘は極力避けながら力を付けるために旅をするんだ。「は、ちょ」ついでに言うと、この家は、強力な結界に護られているから破壊される心配はないよ」
「はえー」
圧倒的な情報量に、脳がパニックを起こしたナルは、しばらく何も考えられなくなる。
基本的に脳のキャパが少ないナルにとって今の情報量は、十分に脳をショートさせるに充分な量だ。
ナルが戻ってきたのはそれから3分後のことだった。
「え、何から何まで初耳、なんだけど?」
「…あ、先生から伝言として伝えておいてくれって言われてたんだった。最近忙しかったから、すっかり忘れてた」
「………なんか、すいません」
今この状況が遡れば全てナルのせいだったので、ついナルは謝罪する。
「ちなみに…それっていつ言ってたの?」
「…えーっと、確か、結界は『ナルが魚釣りに湖まで行ってくる!』って言った時で…魔王のことはナルが家の前で草刈りしてた時だった」
「orz…。何やってんだ…過去の俺ぇ…」
何から何までタイミングが悪い過去のナルに、現在にナルは怨念を送った。
「まあ、そう言うことだから。明日から行こうか」
「……はい」
俺は肩を落としながらフリーレンの言葉に従う。
それはともかく、今日のナルは一つ重要なことを学んだ。
──無知ほど恥ずかしいことは、無い!!!
「そう言えば、旅をする時の野営とか、食べ物とかどうするんだ?俺、野宿とかしたことないけど」
「私もないよ」
「……」
「……」
「まあ、魔法があるし大丈夫か……」
「そうだね…」
「……フリーレンって民間魔法使えるの?なんか攻撃魔法しかフランメから習ってなかった気がするけど?」
「… 『地獄の業火を出す魔法《ヴァルザンベル》』で焚き火、できない?」
「消し炭になるわ」
「…『花畑を出す魔法』なら」
「花の蜜を吸って飢えを凌ぐのか?」
「……」
「……」
「まあ、今考えても仕方ないね…」
「…そうだな、困ったら困ったでその時考えるかー」
お久しぶりです。テスト終わりで体調が半壊しつつの投稿です。
気が向いたらまた投稿するので、はい。多分ね。