ワイ無個性だけどプロヒーロー目指すンゴwww   作:一般通過なんJ民

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最近はメガニケのイベントのミニゲームにどハマりしてる。


無個性と実技試験(後半)

 

 

「うわわ、なになに!?」

「……っ」

 

地面の蠢きとともに現れたのは"巨人"。

 

ビルにも負けず劣らずのその巨体がハジメたちのいる方へ向かって進んでくる。

 

なるほどあれがお邪魔ヴィラン。

それを理解して、次にどう動くべきかを考えようと──

 

「な、なんだあれは!?」

「おい!逃げるぞ!」

「おいおい!頭おかしいって!」

 

ハジメの横を走り去っていく他の受験生たち。

我先にと一目散に逃げる彼らをハジメは尻目に見ていた。

 

「に、逃げよう!あれはやばいよ!」

 

横で叫ぶ透明女子。

しかし、ハジメは首を横に振った。

 

「今の揺れとかで建物がいくつか崩れた。下敷きになった人がいないかの確認と避難遅れた人たちの誘導しなきゃ」

「……っ、で、でも……」

 

しり込みしていても巨大ロボは進んでくる。

何とかして救助者を見つけたいところだが無個性の自分にはそんなことは容易には出来ない。

 

生まれて初めて無個性の自分を少しだけ恨んだ。

 

「……いっちょ倒してみるか?」

「え…?」

 

自分一人なら難しいだろう。

だが、受験生たちのサポートをしていてとある個性を使う人物は見つけている。

その受験生と協力をすれば──

 

「透明女子!」

「は、はははいッ!」

「アンタは付近の崩れた建物の確認してきてくれ!必要なら他の受験生たちと協力して怪我人の避難誘導!」

「え、あ、わ、分かりました!」

 

そんな指示を出しハジメは次に目的の人物を探した。

逃げてくる受験生の中から一人。

 

「アンタだな」

「……ぅえ?」

 

肩を掴み走りを止める。

素っ頓狂な声を上げバランスを崩す彼を支えた。

 

「今から俺とアンタでアレを止める……いや、倒す。手伝ってくれ」

「………は、はあ!?いやいやいや無理っしょ!?あんなデケェやつどうするって…!」

 

「……全てのヒーローはオールマイトじゃない。何でもかんでも1人でなんて解決できやしない。それが普通だ。だからこそヒーローは協力する。俺に出来ないことをあんたならやれる。ヒーローってのは常にピンチをぶち壊すものだろ?……アンタはプロになった時も逃げるのか?

 

「……っ」

 

ハジメの言葉に口を閉じる目の前の男。

目をつぶり苦しそうに何かを悩むように逡巡した後、天を仰いだ彼は覚悟の決まった顔つきでハジメを見つめた。

 

「分かったよ!俺は何をやればいい!指示をくれ!」

「おーけー、それでこそヒーロー」

 

ハジメの作戦は単純なものだ。

どれだけデカくともロボはロボ。電力で動くものでしかない。

 

つまり、高電圧の電流を流せばそれだけでぶっ壊れる。"電気"を扱う彼の個性はピッタリなのだ。

 

「なるほどなあ。でもどうやってダメージを与えるんだ?俺の個性で攻撃してみたけど弾かれたぞ?」

「やっぱり外装は絶縁体か何かか……俺がビル伝いにあんたを運びつつロボに飛び乗る。外装の一部をひっぺがすから中に直接電気をぶち込め」

「……OK!わかった、任せろ!」

 

ビル伝いとはいえ、ロボよりも少し高いところの方が飛び乗りやすい。

だが、今ロボがいる位置はもう少しで絶好のビルを通り過ぎてしまう。何とか足止めしたいところだが──

 

「おうおう!聞こえてたぜお前の声!」

 

背後からかかる声。振り向くとそこには全身鉄のような男が立っていた。

 

「ビビってた俺が恥ずかしいぜ!なんか俺に手伝えることはねえか!?」

「ロボの足止め出来ないか!?少しでいい!進むスピードを遅くしてくれると嬉しい!」

「まじか……キャタピラにでも挟まりに行くか?」

 

物騒な言葉が聞こえる。流石にそこまで無茶はさせられない。

どうしようか。そう悩んでいた時だった。

 

「でしたら私の個性が最適ですね。ツルをキャタピラに巻きつければ多少の時間稼ぎは出来ます」

「ではダメ押しで彼と私で押し返してみましょうか!パワーには自信がありますのでね!」

 

髪がツルの女子と眼鏡をかけた全身毛むくじゃらの男。

 

「ありがたい。んじゃ行くか……えーと」

「上鳴電気だ!」

「おうよろしく上鳴。俺は並乃一だ。じゃあ背中に乗ってくれ。そのままコアラのごとく手足巻き付けて落ちないようにしろよ」

「お、おう。なんか恥ずいなこれ……って、うおッ!?」

 

上鳴をおんぶした瞬間に駆け出すハジメ。それに追従するように他の3人もハジメの後を追いかけた。

 

「アンタらはそのまま真っ直ぐに!」

 

端的に指示を飛ばし、ハジメは路地裏の方へ。

ビルとビルの間をパルクールの技術で上へと駆け登る。

 

「うお、うっほぉ!すげぇな!」

「テンション上がるのはいいけど舌噛まないでね」

 

屋上まで登りきると、スピードを落とさず一直線にロボの元へ。

屋上から屋上へのジャンプ。スピードは落とさない。

 

「聞くが、MAXどれくらいの電気流せる?」

「120万ボルトだ!」

「上等。んじゃ、ヒーローになりに行こっか」

 

下を見れば懸命に巨大ロボのキャタピラを抑え込んでる3人がいる。

徐々に押されてはいるが確実に歩みは遅くなっている。

 

「うし!飛び乗るぞ!」

 

ビルの屋上からのジャンプ。目指すはロボの頭頂部。

 

着地、と同時に拳を振りかぶり下段突きにて装甲の一部を破壊。そのまま、ひしゃげたそれをひっぺがし上鳴をその場に下ろした。

 

「そんじゃ、全力でいっちゃって」

「……だ、大丈夫か?俺の個性って放電はできるけど方向をコントロール出来ないからハジメに当たっちまうけど……」

「大丈夫だ。耐える」

「……そういう個性か?」

「いや根性」

「根性かよ!?」

 

そんな気楽な漫才に似たやり取りをしてると大きく揺れる巨体。

ハジメは特段気にする様子もないが上鳴はバランスを崩しかけた。

 

「ほら、さっさと電気流しな」

「いや、ほんとに大丈夫かよ!?責任取れねえぞ!?」

「……ロボがダウンした時、回収役の俺いないと落っこちるぞ?」

「俺のそばにいてくださいッ!」

 

叫びながら両手を振り上げる上鳴。

両手の間にはバチバチと電気が流れている。

そのままそれを振り下ろし、ロボへの内部へと120万ボルトの電気が流れこんでいった。

 

「……っ」

 

当然近くにいるハジメにもそれは当たる。

 

苦しそうな表情で耐えること数秒。やがてロボは前の方に倒れ始めた。

ビリビリと痺れる体。

痛む体にむち打ち、落ちかける上鳴に視線を移すと、

 

「う、ウェーイ……」

 

そこにはアホがいた。

 

とりあえずハジメは手を伸ばし上鳴を回収。そのまま地面へと降り立つ2人。

 

それと同時に──

 

『終〜〜〜了〜〜〜ッ!!』

 

そんなアナウンスがその場に鳴り響いた。




亀更新?
三人称視点だとこれがデフォなのさ……。
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