ワイ無個性だけどプロヒーロー目指すンゴwww   作:一般通過なんJ民

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時間が無くパパパッと。
今回めちゃ短めです。


幕間:無個性の評価

 

 

とある一室にて。

 

「実技総合成績出ました」

 

暗い一室に照らされるのは受験生たちの実技試験の様子。

その中でも上位の成績を収めたものたちが話題に上がっていた。

 

「救助P0で"2位"とはなぁ!」

「"1P""2P"は標的を捕捉し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中派手な個性で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

 

「対照的に敵P0で8位…」

「アレに立ち向かったのは過去にもいたけど、ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

「思わずYEAH!って言っちゃったからなー」

 

「しかし、自身の衝撃で甚大な負傷、まるで発現したての幼児だ」

「妙なやつだよ。あそこ以外は典型的な不合格者だった」

 

「細けぇことはいいんだよ!とにかく俺はあいつ気に入ったぜ!」

 

そんな講評が続く中、話題はとある1人の男に移った。

 

「それにしても1位のやつは……」

 

誰か言ったかそんな言葉。

プロジェクターに映し出された件の男。その場の誰もが彼の動きに魅入っていた。

 

「……凄まじい、の一言に尽きるな」

「戦闘能力が他の受験生に比べ頭一つ抜き出ている。索敵能力もない中、仮想ヴィランの場所を予測で捉え、すぐさま迎撃。機動力も文句なし。更に即席のチームアップの先導。指示出しも的確で迅速な対応が見られた」

「筆記試験に関しても満点。文句の付けようがありません」

 

「……なあ、ほんとにこいつ"無個性"か?」

 

そんな言葉に誰もが押し黙る。

強化系の個性と言われても遜色がない身体能力。拳の威力も増強系や異形系に匹敵する。

 

「……一応は素の身体能力で可能な動きではある」

「ああ。……それ以上に注目できる点はこの落ち着きようだ。なんというか、場慣れしているような」

「それもそうでしょうね」

 

そんな中でも1人当然と言わんばかりに落ち着く人物がいた。

それはとある女教師。彼女はそのまま言葉を続けた。

 

「5年前、秋田で起こったテロリスト事件を覚えていますか?」

「……あー、ショッピングモールでの立てこもりだったか。確か主犯格は──」

「ジャック・ザ・リッパー。そう呼ばれる切り裂き魔だったか」

 

「ええ、その男を筆頭に総勢15名のテロリストがショッピングモールを占領しました。それに彼も巻き込まれていたんです」

「ふむ、続けてくれ」

 

「表向きはその場に居合わせたヒーローが解決したということになっていますが……実際のところは当時小学4年生だった彼が単独で制圧したんですよ」

 

「「「「っ!?」」」」

 

女教師の言葉に驚く面々。

当たり前だ。小学生、しかも無個性の男が単独で凶悪なヴィラン15人を制圧しきるなど作り話にしても出来が悪い。

そんなことが現実で起こるなどありえない。

 

「それは、確かな事かい?」

「ええ、信用のある情報筋から得た情報です」

 

力強いそんな言葉に信じる他ない。

この場で嘘を言うメリットもなく、そうなると彼がテロリストを鎮圧したというのは事実なのだろう。

それを理解して、彼らはまたもや頭を悩ませた。

 

「神がいるとするなら……残酷だな」

「無個性故の努力の賜物ではあるだろうがね」

「つっても、俺らに無個性のやつを育てるノウハウってのは無いぞ?」

「最終判断は……校長」

 

そうして彼らが目を向けたのは1人の男……、いや、げっ歯類。

ネズミのような見た目のネズミ。雄英の校長を務める人物、その人である。

 

彼は腕を組みなにやら考えている様子。

数十秒ほどそれが続き、やがて組んだ腕を解き口を開いた。

 

「ここまで才能溢れる子を手放すというのはボクとしても惜しい。しかし、無個性の子を教えるカリキュラムなど我が雄英にない。それなら彼を特別待遇生徒として我が校にスカウトという形で迎え入れようじゃないか」

「特別待遇生徒……特待生ですか?」

 

「その通り。今後彼のような無個性でヒーローを目指す子が現れた時のため無個性のためのカリキュラムを確立するために、言い方は悪いかもしれないが彼に実験台として協力してもらうことにしよう」

 

そんな言葉に頷く面々。概ねその場にいるものたちはその意見に賛同していた。

 

「では、彼のことは相澤先生に任せようかな」

「……わかりました」

 

げっ歯類の言葉に返す一人の男。

彼は覇気のない目でプロジェクターに映る無個性の男を一瞥しため息をこぼした。




次回からはまた掲示板回。
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